新築のにおいが好きです。

オレ流雑感
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 この間、仕事の関係である場所へ納品へ行ったんですね。そこがたまたま新築の建物で、中に入るとできたての新しい、まあいわゆる新築のにおいがプンプンとしていたわけです。これが納品しながらもとても心地よく、仕事中にがっつりと癒しが入ってしまいました。

 においの多くは新しい木材、もしくは畳のにおいなんでしょうけど、もともとそれらには科学的にもヒーリング効果があるとどこかで聞いたことがあります。ただ私の場合はそういった科学的視点もそうなんですけど、どちらかというと、過去にかいだ新築のにおいの思い出がフラッシュバックし、その当時を思い出すことで癒し効果が得られている様な気がしますね。ええ、ノスタルジストの実力全開ですよ(笑)。

 新築のにおいで私の記憶の最初に残っているのは、小学生の時に都内のマンションから埼玉の一戸建てに移ったときの記憶です。いわゆるマイホームを夢みて郊外に引越しというパターンですね。

 住み慣れた街や友人たちと別れを告げて、心機一転新築の家に入居したときのことは、今でもよく覚えています。新しい環境と新しい家、生まれて初めて経験する大きな変化というものに興奮しつつも、どこかリアリティを感じられず、客観的に自分をみつめていたという相反する記憶がありますね。

 嬉しかったのは2階があることでした。マンション暮らしだったため、家の中に階段があるというのが新鮮で。無意味だけど、何度も上り下りしました(笑)。ベランダを見ると、バッタやカマキリの死骸がわんさかとお出迎えしてくれました。秋も終わりの晩秋だったので、力尽きた虫たちが管理者不在の間そこにたまっていたわけです(笑)。

 でも当時はまだそれくらい虫が生息できるくらいの自然環境だったんですよね。分譲住宅地が発展するにつれて、年々減っていきましたけど。それは子ども心にも如実に感じ取れたなあ。

 その後独立するまでの20年くらい、この家のお世話になったわけですが、幸運なことに楽しい思い出の方が多いです。そんなこんなで「新築のにおい=癒し」に繋がるのでしょうね。

 引越し初日の夜、2階にあてがわれた新しい子ども部屋に布団を敷き、新しい天井を見ながら今後の新しい人生に不安と期待の思いを馳せていた子どもが、今や社会人となって当時を懐かしんでいるという時間の流れのあまりの早さ。光陰矢のごとしとはよくいったものと、つくづく感じるこのごろですね。

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