第37回 ガゼルマン

オレ流超人批評
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ファクトリーを主席で卒業したエリート超人。しかし世の中は広かった? その行く先はポストカナスペ一直線!?
出身タンザニア
超人強度100万パワー
必殺技アントラーフィスト
悪い子だ!
主な戦績ジェイド●
スカイ・クロウ○

 実はね、中学当時までは「天才」なんていわれたこともありましたよ。手前ミソながらも学年でトップ争いをしていましたし、東大も夢じゃない、みたいなね(笑)。ところが高校に入り、世の中にはさらに上をゆく人間が多数いることを知り、いかに自分が井の中の蛙であったかを思い知らされるわけで。

 さらにファミコンにハマって堕落をしていき、「十で神童、十五で才子、二十歳すぎればただの人」という格言を地でいってしまったオレですが、なんと超人界にもいたんですね、こういった方が。ええ、ガゼルマンさんですよ(笑)。

 彼は正義超人養成所である「ヘラクレスファクトリー」でトップの成績を残し、栄えある東京駐屯超人として将来を嘱望されていました。超人幕僚長でありヘラクレスファクトリー校長でもあるロビンマスク先生をして「成績優秀、冷静沈着」との最大級の評価をえていた彼ですが、その栄光は赴任早々から陰りを見せることになります。

 ケビンマスクに子ども扱いされその実力に疑問符がついたあと、dMp三人衆のリンチにあってしまい戦闘不能状態に。登場当初から噛ませ犬街道まっしぐらです(苦笑)。彼の将来に、なにやら暗雲がたれこめてきました。

 その後は“チームAHO”のメンツとつるんで放蕩三昧。都会の遊びを覚えてしまい、肉体的にも技術的にも精神的にも堕落してしまった彼は、ジェイドとの日本駐屯超人入替戦において、攻撃疲れによって体が動かなくなり、ジェイドのベル赤によって骨も見えんばかりの袈裟斬りを受けて敗北してしまいます。不摂生によるコンディションの調整不足という、戦闘以前の問題を露呈したその負け方は、彼のイメージをいっそう悪いものにしてしまいました。

 超人オリンピックでは奮起してタンザニア予選を勝ち抜いて優勝したようですが、本大会予選では、知らぬ間に失格になっているという大失態を演じています。セイウチンやテリー・ザ・キッド、チェック・メイトの失格シーンはきちんと描かれているのに、彼はそれすらないんです。

 第一予選の「あっちむいてホイ」は勝ち上がったらしいのですが、その後の消息がまったく不明なんですよね(笑)。ゆで先生が彼の存在をすっかり忘れていたのか、描写する価値もないと判断したのかはわかりませんが、その扱いがぞんざいになっていたことは確かでしょう。

 以降は脇役として戦闘以外のシーンではよく登場しますが、いまだに「ヘラクレスファクトリー№1」の実力を発揮したことはありません。現シリーズの『究極の超人タッグ編』においては、タイムワープ決死隊に立候補しなかったため、その姿すら拝む機会もなくなってしまいました。

 このように、神童からただの人になってしまった彼を「ポストカナスペの最有力」とする声もあがっているようです。たしかに活躍シーンを登場年数で割った「活躍指数」という数値があるならば、彼はカナスペにも劣らない低い数値をたたき出すとは思うのですが(笑)、オレとしてはもう少し彼に同情的というか、カナスペと同列のヘタレとして扱うのは少々可哀想かなと思っているんですよね。

 というわけで、今回はオレが彼の弁護人になり、カナスペとの比較によるガゼルマン擁護論を展開していきたいと思います。べ、別に自分と似たようなパターンの超人だからって肩持つわけじゃないですよ(汗)。いやだなあ。

【ガゼルマン擁護論その①】 マンタの比較キャラとして登場した不幸

 まず彼の初期キャラ設定がすでに不幸というか不運というか。なぜならば、彼は落ちこぼれであるキン肉万太郎の比較キャラとしての役割をもって登場したからなんですね。

 つまりマンタの正反対のスキルや性格を持たせることで、マンタのデフォルトが“ダメ超人”であることを強調する必要があったわけです。これはダメ超人・マンタが、秘められた能力を発揮したときのギャップと痛快さを表現するために必要不可欠な対比だったのでしょう。エリートのガゼルマンでも歯が立たなかった相手を、ダメ超人であるマンタがなぎ倒していくという比較論法です。このような観点から彼をみると、初期の失態は設定上不可避なものだったといえるのではないでしょうか。

【ガゼルマン擁護論その②】 サポーターとして活躍

 彼は主人公に近しい位置で多くのサポートをこなしています。入院中のミートをケビンと闘うマンタの元に運んだり、悪魔種子デーモンシードがつくったバリアーゲートを必死で破壊しようとしたり、船頭になってケビンマスク&スカーフェイスを巌流島に送ったり、アシュラマン戦にむけてマンタの特訓につきあったりと、試合での貢献は少ないながらも、こういったサポート面での功績はそれなりに評価できるのではないでしょうか。

 もちろんカナスペも悪魔将軍戦でリングを支えたりしていますが、スグルとの間には一枚壁があるというか、いうほど献身的に見えないんですね。それに比べてガゼルマンは完全にマンタの“仲間”として馴染んでいるし、サポート行動のひとつひとつに、マンタとの友情や仲間意識が深く感じられるんです。少なくとも戦闘面でのマイナスをある程度はカバーしているのではないでしょうか。

【ガゼルマン擁護論その③】 カナスペと比べると高いポテンシャル

 これはあくまで主観になるのですが、彼の格闘家としてのポテンシャルは意外と高いのではないかとオレは思っています。

 まず彼の体ですが、非常に柔軟でバネのある肉体をしています。おそらく瞬発力や跳躍力、筋肉のしなやかさはかなりのものがあるのではないでしょうか。体を流れるラインのおかげか、スマートなシェイプをしているし、ケツもプリッとしていて(笑)高い運動能力をイメージさせます。ジェイド戦では腰の強さも発揮し、その下半身が安定していることを証明していますしね。

 さらに言えば、頭の回転も速そうです。なんといってもファクトリー№1の評価は運では得られないと思う(学歴詐称の疑惑もあるみたいですが)ので、一度ベストコンディションで存分に闘わせてあげたいですね。カナスペにはそういったポテンシャルをイメージさせるものが残念ながらないので、彼らよりはよほど期待がもてると思うんですがね。

【ガゼルマン擁護論その④】 くだらないプライドを捨てた勇気

 彼がカナスペと決定的に異なる点は、自分の現在おかれている立場というものを素直に受け止め、当初持っていた高慢ちきなプライドを捨て去ったことでしょうか。

 カナスペが大きな勘違いともいえる強豪超人としてのプライドを持ち続け、周囲をあきれさせている(笑)のに対し、彼はマンタたち“チームAHO”と接しているうちに、あれほど染み付いていたエリート意識を捨てさり、己ができる仕事を不満なくこなしています。

 これは大きな精神的成長と捉えてあげたいですね。馴れ合いの中で志を低くしたともいえますが、そのぶん協調性が高くなり、結果正義超人としてのスムーズな仕事ぶりを発揮でき、全体としてはプラスに作用していると思います。

 これもすべて、彼がくだらないプライドを捨てる勇気があったからこそであり、評価してあげてもいいポイントだと思います。そこからまた切磋琢磨し、実力をつけていけば、彼はもっと強い超人になれると思うんですよね。

 以上、彼がカナスペと異なる点をピックアップし、必死で擁護してきましたが、やはりヘタレ近辺をウロウロしている事実は否めないわけで(苦笑)。できればなんとかその潜在能力を開花させる場を作ってあげて欲しいのですが、ただ最近、彼は別のジャンルでの才能を開花させはじめているんですよね。

 実は彼は文筆業にその場を求めているようなんです。オレが確認する限り、彼はすでに2冊の本を出版しています。超人オリンピック予選での謎の敗退を独白した『オレはここで負けていた!』、そしてファクトリー内での学歴詐称疑惑の真実を語った『サバンナの真実』の2冊です。

▲ すでに刊行されている著書2点(笑)

 どちらも女房を質に入れてでも手に入れたい本ですよね(笑)。なんか格闘能力の開花よりも、こっちのほうで一発当てそうな気がするのは、オレだけでしょうか(笑)?

※今回は牛丼一筋30歳さん、haraokaさん、斉藤さん、そらさん、ぽんさん、高野さんほか、たくさんの方からリクエストをいただきました。ありがとうございました。

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