第28回 ペンタゴン

オレ流超人批評
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華麗な空中殺法が得意な鳥人。時空間をも操り、その四次元殺法は補完される!
出身アメリカ
超人強度70万パワー
必殺技スペース・ファルコン
クロノス・チェンジ
ストップ・ザ・タイム
主な戦績ウォーズマン●
マッスルブラザーズ●
(四次元殺法コンビ)

 『キン肉マン』に登場する超人で、誰が一番描きやすいかといえば、ペンタゴンだという方は多いでしょう。なにせ○に☆を描き入れるだけで終了ですからね。こうやって○☆を並べるだけでもなんとなく雰囲気でてますしね(笑)。

 そんな単純なデザインの彼ですが、なぜかスタイリッシュなんですよね。スマートというか、どちらかというとカッコイイ超人の部類に入るのかもしれません。単純幾何学の美とでもいうのでしょうか、初登場時からモテキャラ待遇でした。

 彼のデビューは第二回超人オリンピックです。オレは超人オリンピックに出場する超人というのは大まかにいって3ランクに分けられると思います。わかりやすく表にしてみると、

ランク特徴主な超人
A主人公のライバル・決勝戦進出者ロビンマスク・ウォーズマン・ケビンマスク
Bダークホース・主人公の友人ラーメンマン・ブロッケンJr.・ヒカルド・イリューヒン
C噛ませ犬チエノワマン・ウォッチマン・プリクラン

といった感じです。このランクの中で考えると、ペンタゴンはおそらくBランクに入ると思うんですね。キャラ的には優遇されているほうです。

 このA・Bランクに位置する超人がその後正義超人軍団やアイドル超人軍団としてレギュラー出演することが多いことを考えると、ペンタゴンにも明るい未来への可能性があったはずなんですね。しかしながら彼はオリンピック参加者に多い通常の出世レールには乗ることはなく、独自の活躍を展開していくことになります。今回はそんな彼のちょっと珍しい人生を考えてみたいと思います。

 彼の初戦はウォーズマンです。当時のウォーズマンは既にその実力を開花しつつあり、ダースベイダーばりの不気味な呼吸音、残酷なレスリングスタイルといった表現によってAランク間違いなしと目され始めていた超人でした。

 そんな優勝候補にぶつけられたのが彼の不幸ではあったのですが、米ソ冷戦の代理戦争的なアングルや、女性人気の高さ(という設定)も手伝って、そう簡単にはやられない、というイメージを醸し出していた点は評価できると思います。

 事実、序盤は華麗な空中殺法により優位に試合を進めます。この当時の彼は『超人』というよりは『鳥人』という個性を前面にだしていました。ただその攻撃力に華はあるが重さを感じさせないこと、技がスマートすぎること、ゆえにエグイ攻撃に対する対処ができそうにないこと、といったイメージが漂い、結局ウォーズマンに翼をもがれ、鉤爪にてKOされるという、自身のイメージとは正反対の攻撃で敗れ去ってしまいました。ウォーズマンの強さを際立たせるための材料にされてしまった感があり、オレにはこの辺がイリューヒンとダブって見えてしまいます。

 先ほど「Bランクの超人はレギュラー超人への出世がありうる」と書きましたが、次シリーズでの『7人の悪魔超人編』で、実はペンタゴンにはそのチャンスがあったのではないかとオレは思っています。

 彼はこのシリーズ、キン肉マンVSブラックホールにて、観客席でその姿を再度見せます。重症を負って試合どころではないキン肉マンに対し

<span class="fz-12px">ペンタゴン</span>
ペンタゴン

くそう…できればオレがかわってリングにあがってやりたい!!

といった、男気あるセリフを口にしています(その相手が後にタッグを組むブラックホールというのも何か因縁めいていておかしいですが)。そこまでキン肉マンにたいして男気を示してくれるのならば、

といったシーンがあってもよかったのではないかと(笑)。

 ほら、なんか当時の流れを考えれば、あってもおかしくない感じがしません? けっこうしっくりきて違和感ないでしょ? やはりキン肉マンとの接点が少なかったから、選抜に漏れちゃったのかなあ。彼だったらスプリングマンのデビル・トム・ボーイからも、クロノス・チェンジで脱出できたのに(笑)。

 さて、アイドル超人軍団入りを逃した彼ですが、なんと自力で復活を果します。『夢の超人タッグ編』にてブラックホールとコンビを組み、四次元殺法コンビとしての復活です。おそらく作者のゆでたまごが空中殺法を主体にしたチームを1つ、登場させたかったという気まぐれからの抜擢(笑)かとは思われますが、なんにせよ自力で本編に絡んできたことは評価してよいと思います。

 この復活で彼は新たな個性を披露してくれます。それは時空間を操るという、使い方によっては最強なんじゃないの? と思われるとんでもない力でした。

 顔面の五芒星を回転させることで、技のかけ手と受け手を逆転させることのできる“クロノス・チェンジ”、相手の動きを止めることができる“ストップ・ザ・タイム”と、なぜにウォーズマン戦でそれを出さないの! と、読者から総ツッコミをうけたあの能力です(笑)。

 まあそれらはウォーズマン戦後に彼が必死に修行して得た能力だと理解してあげましょう(笑)。キン肉マンにザコよばわりされた彼は、持ち前のプライドの高さを傷つけられたのか、奥の手であるその能力を開放します。

 しかし五芒星がスイッチだと見破られると、それを逆手にとられてあっけなくパイルドライバーでダウン。その特異な能力も、使いこなせなかったという印象の残る彼に、昔のキザで色男なキャラは、もはやどこにもみあたりませんでした。

 オレが思うにこの「時空間を操る」という能力は、その攻撃力よりも「四次元というイメージを膨らませた」という表現力のほうが重要だったのではないでしょうか。相方のブラックホールが「異次元」というイメージをもともと持っていたのに対し、ペンタゴンにはそれがない。

 それを補う意味で彼には「時空間を操る」という個性を与えることによって、四次元的イメージを補完させたわけです。異次元×時空間という表現により、確かに「四次元殺法コンビ」という名前がよりしっくりと定着したといえるでしょう。

 その後彼は超人墓場で浮いていたり、その他もろもろの超人の中に紛れていたりと、目立った活躍をすることはできませんでした。やはりあの時ウルフマンを押しのけてスプリングマンと対戦していれば…そんなIFを想像させる超人でしたね。

※今回は牛丼一筋30歳さん、TAKEDAさん、kouheiさん、happy0413さん、本田さん、田村さんほか、たくさんの方からリクエストをいただきました。ありがとうございました。

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