第11回 キン骨マン

オレ流超人批評
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世界征服をもくろむ悪役超人。セコい殺法で、今日もにっくきキン肉マンに挑戦!
出身ドクロ星
超人強度20万パワー
必殺技コスイ攻撃
ずるい攻撃
悪知恵
主な戦績キン肉マン(複数回●)
テリーマン(複数回●)

 キン骨マンは、連載初期に活躍した悪役超人です。超人というよりは、怪人にちかいですかね。当時キン肉マンはダメ超人だったのですが、そのキン肉マンでさえ複数回勝利することができたくらいの、なんとも弱い超人でした。

 キン骨マンファンの方には大変申し訳ないのですが、オレは正直いって、彼には全く魅力を感じていません。ルックスもちょっと厳しいし、やることなすことがセコいです。特にアニメでの五分刈(ごぶがり)刑事との追いかけっこは、単なる時間稼ぎにしか感じられず、子どもながらいつもイライラさせられた思いがあります。とにかく「話の腰を折る」、ジャマな存在でしかなかったわけです。作者のゆでたまごとしては、タイムボカンシリーズの三人衆のような、憎めない悪役キャラを狙ったのでしょうが、オレにはちょっと合いませんでしたね。

 ただ、彼にもストーリーを波瀾に満ちたものにする役割があったことは確かでした。一番大きな仕事としては、1回目の超人オリンピックで、テリーマンの左足を銃で撃ちぬいたことがあげられます。

 キン肉マンを狙うはずだったのが、彼は得意のドジでテリーマンの脚を撃ってしまいます。その後、準決勝のロビンマスク戦を控えていたテリーマンは、これによって大きなハンデを背負うことになり、結局はロビンマスクに不本意なギブアップ負けを喫してしまうのです。

 当時このロビンマスクVSテリーマンというカードは事実上の決勝戦といわれ、かたや超人オリンピックの前チャンプ、かたや連載初期から活躍している実力派超人と、人気・実力ともに伯仲していました。

 しかしそんな2人にガチンコ勝負をやらせて、どちらか一方が敗れることになれば、そのキャラの商品価値はそこで大きく下がってしまうわけです。つまりどちらのメンツも潰せないような試合展開が、作者のゆでたまごにはどうしても必要でした。

 ここでキン骨マンは、大きな仕事をしたわけです。誤ってテリーマンを銃撃することにより、テリーマンには「怪我をしていたからロビンに負けた」という言い訳ができ、「体調が万全であれば勝っていたかもしれない」という幻想を持たせることで、テリーマンの商品価値をも守ったのです。いうなれば、彼はテリーマンの恩人ともいえるでしょうか(…まあ結局アシュラマン戦で、テリーは大きく株を落としてしまいますが…)。しかもその後、テリーマンには「義足である」という弱点まででき、キャラの幅が広がったこともたしかです。

 彼はアメリカタッグシリーズでもしつこく参加をし、ストーリーにアクセントをつけています。しかしそのセコさは相変わらずで、その後徐々に闘いがシリアス化していくことになる『キン肉マン』において、その役割がだんだんなくなってきたことは、その後の登場機会が劇的に減少していることを見れば、一目瞭然でしょう。

 ただこのシリーズでの、下のコマはなんだか笑ってしまいました。

©ゆでたまご

試合に乱入したキン骨マンとイワオですが、バット一振りですっ飛んでいくキン肉マンのあっけなさが、妙に笑いを誘いませんか? 「コーン」という擬音もすごくいいです。

 前作の『キン肉マン』では、その出番がだんだんとなくなっていった彼ですが、『キン肉マンⅡ世』では、なかなか重要な活躍をしています。

 キン肉マンとの闘いを通して悪行から足を洗った彼は、ミートが「超人保存装置(ブリザーカプセル)」に入り、冷凍睡眠をすることに協力をしています。ミートはキン肉スグルの活躍で地球が平和になったときに、今後また悪行が栄えることを予期してこの装置に自ら入り、自身の頭脳や身体能力を退化させないようにしました。これに協力をするということでも、彼が完全に悪行から足を洗ったことがわかります。しかも

キン骨マン
キン骨マン

たのんだぜ 新世代正義超人たちよ

なんて、エールまで送っています。そして、いまやなかなかの女性人気を誇る、ボーンコールドの親父であることまで発覚しました。この人気キャラの親父ということで、彼のステイタスは急上昇したといえましょう。

 なんだかんだいっても作者のゆでたまごにとっては、連載初期に活躍した彼には大きな思い入れがあるのかもしれませんね。

※今回は純さんからリクエストをいただきました。ありがとうございました。

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