FILE.18-3 ファミリーコンピュータ その3

オレ流80's
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80年代に私を狂わせた家庭用ゲーム機

 高校受験を無事に終え、私は自分へのご褒美という体で、念願のファミコンを手にしました。そこからファミコンは完全に私の生活の一部となり、切っても切り離せないライフスタイルが続きます(笑)。

 今考えればどうしようもないライフスタイルだな、とも思いますが(笑)、ひとつ言い訳をさせてもらえるならば、私の高校時代はファミコンの成熟期、黄金期と見事にリンクしており、社会情勢的にも巨大なコンテンツとして認知されていたのは厳然たる事実で、これにあらがうには相当な精神力が必要であった、ということです。そんな社会環境で、単なる一高校生が迫りくる誘惑や煩悩に打ち勝つなんて、到底出来るはずもありません。そりゃあやりますよ、ファミコン(苦笑)。

 さらに言うと、当時は『少年ジャンプ』も黄金期だったので、もう手に負えない状態です(笑)。そんなサブカルの両横綱、いや、モンスターと言った方がいいかな、が圧倒的攻撃力を持って両サイドから攻めてくるものだから、そりゃあしませんよね、勉強(苦笑)。だって暇ないですもん(笑)。

▲少年を惑わす両横綱級モンスター、ファミコンとジャンプ

 こんな感じですから、この2大モンスターはハイティーン時代の私を構成する要素を大きく占めることとなり、その構成比率はファミコン40%、ジャンプ40%、ゲーセン15%、その他5%といった感じでした…なんてあらためて俯瞰視して書いていると、その言い訳のひどさに父ちゃん情けなくて涙出てきた…。

 その結果、待っていたのは学内成績の超低空飛行という現象です。ホント、地面から数ミリしか浮いていないくらいの超低空飛行です。そんなことが物理的にできるのは、ドラえもんか私か、といったところでしょうか(笑)。キン肉マン マリポーサであれば、確実に「できるのか、そんなことが」と尋ねていたことでしょう。もちろん「イエース、このわたしにはね」と答えますが(笑)。

▲ワンちゃんが、ワンちゃんが…!

 そんな状態に焦りがなかったかといったらウソになりますが、それでもやめられませんでしたね、楽しすぎて。当然そんな自堕落な生活を親は放っておくはずもなく、ファミコン禁止令が発令されたことも一回や二回ではありません。

 一度目の発令は、確か高校初めてのGWゴールデンウイークが明けた、新緑の季節だったと思います。土曜日の午後、仲良くなった部活の友達を4、5人家に招き、大騒ぎでファミコン大会をしていたら親の逆鱗に触れました。

 まあそれまでに個人で積み上げた「こいついい加減ファミコンばっかりやりやがって」貯金が満期ギリギリだったということだったのでしょう。このフェス(笑)は直接の原因というよりは、親のスイッチを押す契機になったに過ぎなかったのだと思います。でも当時は恨みましたよ、連中を。お前らがいけないんだ、と(笑)。

 しかしその禁止令は徐々にうやむやな感じとなり、しばらくするといつも通り稼働する毎日が訪れます。そして新たな積立貯金が満期を迎えるとまた発令。この繰り返しです(笑)。

 ゆくゆくはファミコン自体を隠されるという事態に発展するのですが、私は即、隠されたブツを見つけ出します。ジャンプ黄金期のマンガの一つである『るろうに剣心』において、斎藤はじめというキャラクターは、己の正義の信念を“悪・即・斬あく・そく・ざん”と表現していますが、私の場合は“ファミ・即・探そく・たん”です…ってダメだ、これも書いていて情けなくなる(苦笑)。

▲るろ剣の斎藤さんです。

 そして共働きの両親が不在の時間帯を突いた、ステルスプレイを2年くらい続けました。学校から帰宅すると、隠し場所(親視点でのね)に置いてあったファミコンをセットし、母親が帰宅する頃合いまでプレイ。夕方5時半くらいにいつも母親は帰ってくるので、5時には撤収してまた元の隠し場所に戻すという、なかなかに慎重なステルスライフです(笑)。

 両親がいる土日は、近所の中学時代の友人の家で遊ばせてもらいます。必ず一人はいませんでした? 同居のおばあちゃんが、欲しいソフトを欲しい時に買ってくれるという、オンデマンド対応にとても恵まれた環境の友人って(笑)。そこへ行くんです。でも帰りが遅くなってしこたま怒られたときもありましたね。ゲームで遊んでいるのはね、バレているんですよ、これが(苦笑)。

 そんな感じでも、家では懲りずにステルスプレイを繰り返していたのですが、一度母親に完全に現場を押さえられた時があります。いつものように夕方5時にファミコンをしまう予定でプレイしていたら、突然玄関から「ガチャガチャ」と鍵をいじくる音が。すると母親が買い物袋を手に、リビングに入って来ました。

 まだ5時前だぞ? と心臓が飛び出しそうになりながらも、どうすることもできない私は、ものすごくバツが悪いと感じながらも平静な音量で「お…かえり」と母親に声をかけ、目線を合わせずにプレイを続行。

 そして2、3分ほど何事もなくそれを続けた後、余裕の手つきで電源を切り、ハードを箱にしまい、隠し場所(何度も書きますが親にとっての(笑))にいそいそと収納しました。いや~、あんな不意打ちを食らうと人間、思ったよりバタバタしないもんですね。この時ばかりは“ファミ・即・探”ではなく、“ファミ・お即・収遅く・しまう”でしたよ…ダメだ、 これも書いてて情けない(苦笑)。

 逆に母親がどういったリアクションを取るかと注目したのですが、彼女も彼女でいたって平静なまま、食材を冷蔵庫にしまい始めました。二人の間にはとてつもなくうねりのある空気が存在しているはずなのに、それがないかのような日常で時間が進んでいきます。結果、母親はこのことについて一言も苦言を呈することなく、現在まで至っております。

 あくまで推測ですが、むこうもどういったリアクションが正解なのか、それをサーチするだけで精一杯であり、そのまま時間が過ぎていったのかな、と思っています。私も子どもを持つ立場となり、そろそろ子どもの誤魔化しを見抜く立場になったのですが、けっこうバレバレなんですよ、アレ(笑)。

 だから私が完璧にステルスプレイを行っていたと思っていた当時も、ひょっとしたら親にはバレバレだったのかもしれませんね。そんな高校時代の私とファミコンのお話でした。そして話はその4に続きます。

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