第24回 カメハメ

オレ流超人批評
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キン肉マンの師匠であり、タッグパートナーキン肉マングレート。その名の通り、グレートな存在。
出身ハワイ(ココナッツ星)
超人強度95万パワー
必殺技バックフィリップ
48の殺人技
52の関節技
トリプルビーフケーキ
主な戦績キン肉マン○
四次元殺法コンビ○
(マッスルブラザーズ)

 カメハメといえばキン肉スグルの師匠、そしてキン肉マングレートとして、その地位はなかば神格化されていますよね。ではいったいそういったキャライメージはどのようにして確立されたのでしょうか。その辺を探っていきたいと思います。

 カメハメは超人オリンピックで優勝し、世界チャンプとしてワールドサーキットを行ったキン肉マンの初戦の相手として初登場しました。相手がロートルだと油断したキン肉マンは、カメハメのバックフィリップによりわずか7秒で敗れ去ってしまいます。これが長いキン肉マンの格闘人生の中で数少ない黒星であり、かつ初の敗北であることはみなさんご存知でしょう。

 この闘いを機にキン肉マンはカメハメに師事し48の殺人技を授けられ、ジェシー・メイビアを見事撃破するのです。キン肉マンはこのメイビア戦を機に肉体改造がなされ、今まで運と偶然で勝ち進んでいた戦いぶりが、格闘スキルを基本としたスタイルで勝利をあげていくようになります。このように主人公のスタイルを変化させたという点において、カメハメのなした役割というのは大きなものがあったと思いますね。

 ただしこの時点でのカメハメとキン肉マンとの師弟関係というのは、メイビアを倒すためだけのイベントというか、ストーリーに起伏をつける演出面での必要性のほうが大きかったと思います。事実、その後のアメリカ遠征編、第2回超人オリンピック編、悪魔超人編、黄金のマスク編と、カメハメをにおわすシーンは皆無であることが、この2人の関係がハワイ編のみの一イベントであったことを証明しているといえるでしょう。

 このように一見いちげん超人としての道をまっとうしたかに見えたカメハメでしたが、転機がおとずれます。夢の超人タッグ編におけるキン肉マングレートとしての復活です。

 このシリーズは完璧超人という新興勢力の登場と、正義超人同士の対立構造というのがストーリーの核となっていました。この正義超人同士の対立というテーマにより、主人公であるキン肉マンは盟友のテリーマン、モンゴルマンとタッグを組めないという状況に陥るわけです。

 そこでキン肉マンのパートナーに抜擢されたのが、忘れられていた師匠であるカメハメでした。これはね~、はっきりいって裏技に近いキャスティングでしたねえ。テリーマンだめ、モンゴルマンだめ、そこでカメハメの登場を予測できた読者がはたして何人いたでしょうか。

 それくらい彼の復活はサプライズであり、『キン肉マン』という作品全体を通しても、屈指のキャスティングであったと思いますね。

 しかも登場の仕方が怪しい(笑)。「モンゴルマンよりはお役に立ちますぜ」ってアンタ、そのトレンチコートとマスクじゃ説得力ないよ(笑)。素性を怪しむキン肉マンとの小競り合いで、胸の鷲だか鷹だかのマークがチラッと見えたんで、ここではじめてカメハメという予測が立つんですが、それでも気づかなかった読者は多かったんじゃないかなあ。

「わたしに用がある時はいつでも呼んでくれ」と、一通り実力の片鱗をみせたカメハメは颯爽と去っていきますが、その連絡先をまるで教えてくれないところが素敵すぎます。どうやって呼べというんでしょうか(笑)。

 まあそんなツッコミはおいといて、この復活を機に彼のキン肉マンの師匠としてのステイタスは急上昇します。そりゃそうですよね、忘れられている間に弟子のキン肉マンが大活躍しているわけですから、その師匠の株もうなぎのぼりです。タンスに入れっぱなしで忘れていた株が知らぬ間に高騰していたようなものですから(笑)。

 そしてキン肉マングレートとしての華麗な活躍、人格者たる冷静な状況判断、自己犠牲を顧みない果敢な行動力。まさに非の打ち所がありません。読者がイメージするカメハメ像というのは、まさにこの時確立されたといっても過言ではないのではないでしょうか。

 結局彼はこのシリーズで、正義超人の友情回復のために右往左往したあげく、犠牲となって命を落としてしまいます。偉大な先人が後生のために命を張るという、いってしまえばありがちなパターンですが、これにより彼は伝説となり、大きな評価を勝ち得たのだと思われます。

 その後王位争奪編でも彼はオメガマンのメタモルフォーゼを通して一時復活します。それは48の殺人技のほかに52の関節技を伝授し、カメハメ殺法100手をすべてキン肉マンに引き渡すという名目での復活でした。

 でもまあオレが思うに、これはおまけみたいなものでしたね。当時はUWFという、関節技で観客を魅了するプロレス団体が人気を得ていたので、作者のゆでたまごがそれにのっかったストーリーで、下降気味の作品の人気をどうにかしようとあがいていたように感じるんです。オレ的には王位争奪編のカメハメはちょっと蛇足だったかなあと思いますね。

※今回はネスカフェさんからリクエストをいただきました。ありがとうございました。

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