オレ流超人批評

第14回 バッファローマン

超人強度1000万パワーを誇るド迫力超人

圧倒的なパワーで敵を蹴散らす

そんな技ではダメだ!オレはキン肉バスターが見たいんだ!!

 

What's バッファローマン

名   前 バッファローマン
出   身 スペイン
超人強度 1000万パワー
必殺技 ハリケーン・ミキサー
ハリケーン・ヒート
超人十字架落とし
主な戦績 ウォーズマン○
悪魔将軍●
乱入コンビ○
(2000万パワーズ)
ヘル・ミッショネルズ●
(2000万パワーズ)
マンモスマン△

 

 バッファローマンは『七人の悪魔超人』シリーズで初めて登場したのですが、その容姿、体格、言動において他の6人の悪魔超人とは明らかに別格であり、初登場時からインパクト抜群な超人でしたね。誰がみても彼がボスだと納得させられるほどのド迫力さを擁していました。

 彼のデビュー戦の相手はウォーズマンです。この当時のウォーズマンは、前シリーズの超人オリンピックにおいてキン肉マンと熱戦を繰り広げたばかりであり、正義超人の中では最強ではないかというステイタスを保持していました。テクニック・スピード・タクティクスと3拍子揃っており、非常に完成度の高い超人だったのです。しかし・・・です。

 バッファローマンはこのウォーズマンを子ども扱いした挙句に圧勝してしまうのです。それはそれは華々しいデビューでした。彼の個性を決定づけたのは、このウォーズマン戦といっても過言ではないでしょう。彼の戦闘力は、ウォーズマンの細かな技術をまとめて吹き飛ばすほどのパワフルさを持っていました。ナチュラルな力強さが存分に発揮された試合でしたね。「前シリーズの強敵は、新シリーズの強敵の噛ませ犬になる」という、少年マンガの公式にまんまとハマったウォーズマンこそ、最たる犠牲者でしょう。

 さらに特筆すべきは、1000万パワーという規格外の超人強度を授けられたことです。この「超人強度」というものは、超人の強さを数値であらわすという、画期的な試みでした。これによって超人Aと超人Bではどちらが強いのかが目に見えてわかりやすくなったのです。おそらくこういった戦闘力の数値化という試みは『キン肉マン』が初めてだったのではないでしょうか。この表現方法は、その後『ドラゴンボール』や『幽遊白書』等でも採用されていますね。

 当時最強といわれていたウォーズマンでさえ、超人強度は100万パワーでした。しかしバッファローマンはその数値をあっさりと10倍も上回ったのです。そりゃいくらなんでもインフレしすぎでしょ、と突っ込みたくなりますが、小学生だったオレは素直に「すげ〜〜〜!!」と感動してしまいました。「こりゃ敵わないよ」と思いましたもん。これにより彼はその体格、戦闘スタイルでの迫力に加え、数値表現での迫力を得て、そのド迫力超人としての個性を補完したわけです。実際この1000万パワーという肩書きは、その後バッファローマンの代名詞となり、ロングホーンとならぶ彼の大きな個性として、長く認知されることになるのです。

 もう一つ、彼がその存在を強烈にアピールしたものに、「キン肉バスター破り」があります。以前も書きましたが、オレは『キン肉マン』を代表する必殺技は、この「キン肉バスター」であると思っています。そのくらいこのマンガを象徴する技です。バッファローマンはその象徴である「キン肉バスター」を、初めて破った超人でした。その理論は単純明快で、『キン肉マン』という作品の中でも名言の一つである

「6をひっくり返すと9になる」

という理論でした。ようはキン肉バスターを180度回転させると、かけ手と受け手が逆転するというものです。その衝撃の理論に小学生のオレは「その手があったか!」と、素直に感動したもんです(単純・・・)。「6を9に」という表現もいい味を出していますよね。ニュアンスがよくわかるんですよ。インパクトも絶大でした。その点でも彼の「キン肉バスター破り」は評価できます。でも冷静に考えたら「8をひっくり返しても8」の方がしっくりくると思うのですが、まあそれは置いときましょう(笑)。ただその後のアシュラマンVSサタンクロス戦で「8の字理論」は登場しますが。

 その後バッファローマンは正義超人入りし、レギュラーキャラの座をつかむのですが、前ほどのインパクトを残すことはできなかったように思います。というのも、彼のトレードマークであった1000万パワーという超人強度が、その後のインフレーションによって図抜けたものではなくなってしまったのが大きな原因でしょうか。彼の何倍ものパワーを持つ超人が後から後から出てきてしまったので、ちょっと気の毒でしたね。

 しかもキン肉マン戦でみせたクレバーさも影をひそめてしまい、猪突猛進のみのキャラに徐々に変化してしまいました。それはその後のタッグシリーズ・王位争奪編で、モンゴルマン・キン肉マンソルジャーの指示を仰いで闘っていた点でもわかります。まるでチームリーダーを守る盾のような扱いでした。『ファイアー・エムブレム』のアーマーナイトのようでもありましたね。

 しかし彼が『キン肉マン』全般において、活躍した主要キャラであったことには間違いがありません。その点では基本的に恵まれたキャラだったといえるでしょう。ただ、あのパンチがズラだったのだけはいただけませんでしたがね(笑)。

※今回はみかさん・takakiさんからリクエストをいただきました。ありがとうございました。

(2004年10月9日)

 

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