オメガ・ケンタウリの六鎗客編B(神を宿した者の言い分!!〜

  

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2019年5月20日(月) キン肉マンへの誘惑!!
 モニター越しにスグルと対峙するアリステラ。「しかし哀しいことだなァ、オレとお前がこうしていがみ合わなければならないというのは。そうは思わないか、キン肉マン?」と切り出すと、以下のように俯瞰した超人界の現状論を語ります。

・キン肉星の大王になるためには神の信認が必要だったと聞く。
・だがなぜ何もしないあんなヤツらの許可を取らねばならないのか。
・そのシステム自体を不思議に思ったことはないのか。
・考えたこともないだろう。それはオレたち超人がヤツらに飼い慣らされているからだ。
・“神を疑ってはいけない”という考えはヤツらの洗脳である。
・お前には早く気づいてもらいたい。

 このようにアリステラは彼の持論を展開した後「そこでだ! オレはお前のことを個人的には気に入っている。だから満を持して提案しよう。オレたちと手を組まないか」と、予想外の誘いをスグルにかけます。さらに「本当に超人のための世創りを望むなら、神などという危険極まりない不確定要素は邪魔にしかならない。そしてその排除を実現できる可能性のある超人がこの世にふたりいる。それがオレとお前なのだ! そんなオレたちふたりが手を組めば神の時代は本気で終わらせることができる! 真の超人の超人による超人のための新時代が始まるのだ! どうだ? 面白いと思わないかキン肉マン!? そしてオレとお前がこの世の新たな神となるのだ」と、神不要論と新たな超人世界の創造を持ちかけます。

 それに対してスグルは「アリステラよ、私はできることならこの世の誰とも仲良くしたいと思っている。お前とだって闘わずに済むなら手を取り合い、オメガの星だって一緒に救う道を考えていきたい。だがしかし…今のお前と手を組むことは…私にはできない!」と、その申し出をきっぱりと拒否。「なぜだ?」と問うアリステラに対し、スグルは以下の理由を挙げます。

・お前は邪悪な念に囚われている。
・この世を良くしたいとかは頭で考えた理屈だ。
・その心の奥底は怨みの念に縛られ、その一点に衝(つ)き動かされている。
・よってそんなヤツとは手を組めない。

というもの。さらに続けて

・お前と手を組むということは、ザ・マンを倒すことになる。
・先ほどパイレートマンはそれを私にさせられないから手は組めないと私に言った。
・だがお前は逆に手を組もうと言ってきた。私がお前に賛同できない一番の理由はこの違いだ。

と、軍団内でのアプローチの矛盾を指摘します。スグルがなかなか鋭い指摘をしてきたことに対しアリステラは

・お前は頭がいいのか悪いのか全くわからんがその通りだ。
・結局オレはお前のことなど考えてはいない。
・オレが常に考えているのは何がオメガの救いになるか、それだけだ。
・星を救う、ザ・マンを倒す、神の世を終わらせる、全てはオメガの悲願に間違いないのだが、その優先順位は我らの中でもそれぞれ異なる。

と、ある種の開き直りを見せたかと思うと、六鎗客の中でも目的への微妙な温度差があることを口にします。そしてパイレートマンに対し「なぁパイレートマンよ、お前は星の再生こそ最優先だという立場だったが、それはオレの今の技も見てもまだ変わらぬか。それでキン肉マンにほだされたのか?」と、パイレートマンのスグルへの感化をチクリ。

 それに対してパイレートマンは「アリステラよ、吾輩は今このキン肉マンと闘ってよくわかったことがある。我々が目指してきた一連のオメガ救済計画には根本的な矛盾があった。欠陥といってもいいだろう」と、自分たちの行動規範に不具合があったことを示唆。「どういうことだ?」とアリステラが問うと、「そもそも我らは“火事場のクソ力”とはただの力と考えていた。超人強度の壁を崩す物理的な鍵にすぎぬと。だがそうじゃない。違ったのだ。“火事場のクソ力”とは…わかりあうという彼らの唱える心のあり方そのものだった。怨みの歴史に生きてきたオメガの民にはそれは理解に苦しむほどの」と、パイレートマンなりの“火事場のクソ力”の理解を口にします。

 するとアリステラは「お前は…何を言っているんだ。まさかとは思うが、もしやそれはこのオレに『ザ・マンとわかりあう道を探れ』とそういうことか」と、パイレートマンの心の変化に反論。しかしパイレートマンは「そこにたどり着けぬなら…この力の真なる解放は永遠に不可能。そのほかに道はもはや…ないと悟った」と、アリステラの反論に屈することなく現在の心情を正直に話します。

 同志の心境の変化を聞くも、当然受け入れられるはずもなく「何をバカげた…ザ・マンとわかりあう? できるわけないだろーっ!!! どうしたんだパイレートマン、今の試合を見ていたか? 散った仲間のおかげとはいえ、オレにもその力の片鱗は使えた。あの力を再び手にすればザ・マンとも張り合える。そこのキン肉マンと闘いさえすればオレにだってその力が…お前だってそれはもう実は既に手にしているんじゃないのかーっ!?」と、アリステラは激高し、パイレートマンに詰め寄ります。

 しかしパイレートマンは「本物の“火事場のクソ力”の威力は…そんなものじゃない」と、自分の棟梁が何も理解していないと哀しい目をします。それを見たアリステラは「しかしオレたちは! もうここまで準備したんだーっ!」と、背中のオメガハンドでリングマットをえぐると、超人墓場へ続くワームホールを誇示。「今さら後戻りなどできるものかっ! 気の遠くなるほどの遥か古から先祖代々託された悲願なんだぞ! それがもう僅か目の前に口を開けて…!」と、計画は止められないことを主張し、そのワームホールに目をやると…その空間に一人の超人が腕組みをして立っているのを発見します。

 その超人が「この通路ならもう使えんぞ」と口にすると、アリステラは「こちらから攻め込む前に向こうから仕掛けてくるとは。ザ・マン本人なら面白いが。いや、ヤツが放ったその手先か…」と、予想外の展開にも返り討ちの精神状態にスイッチ。そしてそのワームホールから徐々に安土城リングに登場した超人は…なんとキン肉マンソルジャー! そして次回に続く、です。

 やばい…展開が面白すぎる…(苦笑)。いやはやしかし今回はテキスト多かったなあ〜。入力大変でした…(泣)。でもそれだけストーリーがドラマチックに動いた、ターニングポイント的な回でしたね。

 まずはアリステラの“神っていったい何様なのよ?”理論から話は展開しました。彼の疑問や言い分はもっともで、「何もしないヤツら」「洗脳されているだけ」「不確定要素」といった端的な“神不要論”は的を射ています。強いて言えば“超人の創造主”ということでの敬意で今の関係性となっているのかな、とも思うのですが、この作品における神のキャラクター設定が不確定なのでなんともいえません。

 もちろんこのシリーズでそれはハッキリしていくと思うのですが、現時点では難しいです。見方によってはゆで先生のふわっとした設定に、登場キャラであるアリステラがツッコミを入れた、ともとれますよね(笑)。「ゆで先生がきちんとした設定をしてくれないから、あいつら(神)の役割や立ち位置、重要性がわかんねぇよ。だから役に立たないって思っちゃうんだけど」みたいな(笑)。これってなかなかに強烈な自虐ですよね。

 この“神不要論”に反論できないスグルに対し、アリステラはまさかの電撃共闘提案ですよ。これにはびっくりしましたけど、個人的には問題解決のチャンスだとも思いました。彼らは悪い連中ではないし、無駄な戦闘を回避して星の救済を協力する、という図がかけるからです。ただ問題は…ザ・マンを含む神の殲滅にも手を貸さねばならない、というところでしょうか。いまの関係図からいくとそれは無理ですよね。だってスグルはザ・マンと既に分かり合っちゃったんだから。今更戦闘ができるわけもない。そう考えると、なんでオメガの六鎗客は前戦の対完璧超人始祖のときに加勢に来なかったのかなと。あの時点では同盟を組んだ悪魔超人とともにウェルカムだったのに。遠すぎて間に合わなかったのかな? さすが宇宙の最果て、オメガケンタウリ星団(笑)。

 このアリステラの誘いにスグルが出した答えはNO。その理由がスグルらしく、スグルらしくない。らしいのは「邪悪な念に囚われた行動には乗れない」という点。これはホント、スグルらしい、わかりやすいNOですね。行動のベクトルが怨みつらみでは、確かに加勢しがたい。このあたりが正義超人のイデオロギーなんでしょう。オメガも正義超人の範疇なんだと私は思っているのですが、歴史の中に“仇討ち”が脈々と含まれているのは大きな違いです。でもこれはね…アリステラが悪いわけではないからなあ。彼の欠点とは指摘しづらいですよ。だからといって互いに譲歩できる部分でもないし…ただただ、現状で物理的に噛み合わない事実があるだけ、というところでしょうか。

 そしてスグルらしくないのが、相手の発言に矛盾があるからという、えらく理知的な理由です。確かにアリステラの言っていることとパイレートマンの言っていることは真逆です。ぜんぜん気づきませんでした、私(苦笑)。こんな論理的に正論を言うスグルは初めて見た気がします。それだけに違和感があるというか。でもそれについてはアリステラが「お前は頭がいいのか悪いのか全くわからん」と、私の代弁をしっかりとしてくれていますね(笑)。ゆで先生、用意周到(笑)。

 オツムが弱そうな相手から、予想外の強烈なピッチャー返しをくらったアリステラでしたが(笑)、開き直りと詭弁でそれをかわすという荒業を披露(笑)。この辺、若干もったいないです。せっかく前回でそのカリスマ性がアップしたのに、小者感を匂わせてしまいました。そしてその矛先はパイレートマンに飛び火しますが、もうパイレートマンは思想変革が起きてしまい、もとの志には戻れないようですね。ある意味これがスグルの真骨頂なんですど。アリステラのいう「ほだされた」というのは言い得て妙です(笑)。

 ただ彼の言う“火事場のクソ力”論はなかなかに注目で、これまたふわっとしていたこの力の定義が確立しつつあることを表しています。「“火事場のクソ力”とは…わかりあうという彼らの唱える心のあり方そのものだった」ですからね。深いですよ。さらには「そこにたどり着けぬなら…この力の真なる解放は永遠に不可能。そのほかに道はもはや…ないと悟った」と、悟りまで啓いてしまいました。これは完全にパイレートマン、ほだされてます(笑)。もうオメガの思想には戻れないかも。

 アリステラにとっては一枚岩だった軍団に初めて亀裂が入り、ショックだったでしょうね。ついつい大声を張り上げてしまいますが、ここで強烈なゲストが登場。ワームホールにシルエットが現れたとき、皆さんどんな気持ちでした? 心躍りませんでした? 私はワクワクしながらそのシルエットの正体を頭の中でデータ検索してましたよ(笑)。私のデータベースが弾き出したキャラクターは

@キン肉マンソルジャー 本命
Aジャスティスマン 対抗
Bザ・マン 穴
Cソルジャーマン 大穴(笑)

でした。まあ誰もが@を予想したと思うのですが、私はあえてのA押しでした。@を外した理由は「まだもったいない」という心情的なものです。もっと引っ張れるだろ、ゆで先生、みたいな(笑)。Aは一度このシリーズに出ているのでね。彼が因縁深きオメガの民と一戦交えるというのもヨダレものだったので、Aを願ったんですね。ちなみにB外しは謹慎しているからなあという理由で、C外しはこれやったらギャグだよ、という理由です。でもCだったらそれこそ伝説ですよね(笑)。

 結果的に登場したのはキン肉マンソルジャー! 最終ページのカッコ良すぎるたたずまいを見たときは、先ほど思っていた「まだもったいない」感はふっとんでしまいました。まさにベストタイミング! これで正解だよ、ゆで先生! みたいな(笑)。とにかくおいしすぎるぞ、キン肉アタル!

 その他気になった点は
・眉間にシワが寄るアリステラ。ホッケーマスクなのに(笑)。
・アリステラは意外とジェスチャー好き。「そこでだ!(パチン)」「お前なのだ!(ビシィッ)」みたいな(笑)。
・野望が強いな、アリステラは。
・「できるわけないだろーっ!!!」を見たら「ホレてまうやろーっ!!!」が頭をよぎった(笑)。
・『キン肉マン』では珍しいエクスクラメーションマークの三連打。
・それほどお怒りか、アリステラ。
・弱気なパイレートマンは、友情パワーに屈しそうになったタッグ時のサンシャインがダブる。
・一言もしゃべらないマリキータマン。

 こんなところでしょうか。今回はプレイボーイですぐに次の話が読めます。嬉しいんだけど、これからまた感想書かなきゃ。忙しいなあ(笑)。

 

 

 

 

 
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2019年5月13日(月) 神を宿した者の言い分!!
 「ザ・マンは味方である」という、フェニックスの想定外の発言に驚くアリステラ。「今お前は…何を言った?」と問い返すアリステラに対し、「戸惑うだろうな。だが何度でも言ってやる。お前たちは…大きな誤解をしている…ザ・マンは…お前たちの味方…」と繰り返すフェニックス。

 仇敵を実は味方だと言われ、激昂するアリステラ。「そもそも地球からオレたちオメガの民を追放した張本人がザ・マンではないか。その事実に嘘はない。それがどういう思考回路を辿れば我らの味方だという解釈に至るのか。どう考えてもあり得ないだろう」ともっともな理論で反論します。

 しかしフェニックスは「大昔と今では状況が違う。長い歴史の中には繋がるはずのなかったものが繋がってしまうこともある。今のお前たちは…もっと大きな存在のせめぎ合いの中で踊らされている…哀れな道化のようなもの。その犠牲に選らばれたことに関しては…同情の余地があると思っている」と、大いなる枠組みのいざこざにオメガの民が犠牲になっていると指摘。

 フェニックスの発言に動揺を隠せないアリステラはフェニックスの首根っこを掴み「黙れ! 我らを撹乱させようとしているのだろうがそうはいくか。万が一にもザ・マンが心変わりをして味方になったとしても、我らが紡いできた歴史がヤツを許すことは絶対にない。絶対にだ! 味方になることなど求めていない。その命で贖罪しろとトドメを刺しにいくまでだ!」と、初志を貫徹させるために、仇敵への敵意を改めて宣言します。

 しかしフェニックスは「神を身に宿したオレだからわかることもある。全てが明らかになった時、お前たちを含むこの世の超人はあまねくそのザ・マンに感謝することになるだろう。ヤツの超人への愛は…本物だったと…わかるはず…だ」と、あくまでザ・マンを擁護し事切れます。

 フェニックスの最後を見届けたアリステラは「まあいい。最後の話はともかく、コイツは思った以上にマトモなヤツだった。元からそういう素養があったのか。それともキン肉マンとの闘いが変えたのか。いやその両方か。とにかく…あのディクシアがかしずく気になっただけのことはあったようだ」と、フェニックスに一定の評価を与えます。

 するとゼブラを倒したマリキータマンが安土城に到着。「なんてことだ。生き残ったのが…オレとお前のふたりだけとは…」と嘆くマリキータマン。それに対し「すまない。指示を出した者として慙愧(ざんき)に耐えない。責任は多いに感じている」と謝罪するアリステラ。しかしマリキータマンは「何を言っている。オレたちはお前に命を預けてここまでやってきた。死は覚悟の上で行動している。だからヘイルマンもギヤマスターもルナイトも死してお前を守ろうとした。ヤツらは役目を果たしたんだ。お前がそれを気にしちゃいけない」と、アリステラを気遣います。

 そして「敗れはしたがパイレートマンもまだ生きている。六鎗客は半分になったがまだやれるさ。オレとパイレートマンとお前がいる限りオメガの希望の火は消えない。消えやしないんだ!」と、マリキータマンは改めてオメガの使命を奮い立たせ、そのモチベーションを鼓舞します。

 仲間のありがたい一言にアリステラも「そうだな…パイレートマンもいる。特にヤツは先ほどの闘いで例の謎の力についての重要なヒントを手にしたハズだ。その話も…」と、前向きに今後のプランを実行しようと気持ちを入れ替えます。

 スワローズ・ネスト城でダウンしていたスグルはようやく体力が回復し目覚めると、フェニックスが敗北したことをモニター越しに知ります。「まさか…あのフェニックスが負けたとでもいうのか…?」と、その事実を信じられない模様。そして「私が一世一代の大勝負を繰り広げてなんとか奇蹟的に倒すことのできたあのフェニックスがそんな簡単に負けるわけがないんだ! お…お前か〜〜っ、フェニックスをやったのはーっ!?」と、アリステラに激昂。

 それに対してアリステラは「いかにもこのオメガマン・アリステラ、お前とこうして再び会話ができて光栄だ。今は敵同士だがお前という超人には大いに興味があるからなァ。それはもうファンといっても差し支えないほどに! そしてたった今お前が最大限に評価しているスーパー・フェニックスはこの通りオレが倒した。これで少しは興味を持っていただけたかな? パイレートマンと闘っていくらか既に実感しているかもしれないが。これが我らオメガの民の力! その事実をオレはお前にまずはよく知ってもらいたいのだ、キン肉マン!」と、賞賛とも挑発ともとれる言葉を発します。

 するとスグルは「待ってろよ、アリステラ! フェニックスの仇は…必ず私が取ってやる!」と、打倒アリステラを宣言。「素晴らしい! 100点満点の答えだ。そうこなくては…」と、アリステラはそれを喜んで受け、両者にらみ合って次回に続く、です。

 今回はオメガの動揺、使命の再確認、そして結束が大きく表現された回でした。まず動揺ですが、決して許せない仇敵が味方であるという第三者レポートを突きつけられたことで生じました。まあ数億年レベルで恨んできた相手に対し、「え? そうなの? ボクの勘違いか、わかった許すよ」とはなれないですよねぇ(苦笑)。あそこでフェニックスが言っていることが信じられないという反応は、致し方ないことかと思います。「どういう思考回路を辿れば我らの味方だという解釈に至るのか」という文言に、その受け入れがたい感情が詰まっていますよね。数億年にわたり紡いできたオメガの常識からすれば、たしかにそれ以外反応しようがないですよ。

 ただフェニックスもよかれと思って言ってくれているのがわかります。もしオメガ軍がこのまま使命をまっとうすれば、それは結果道化を演じることになると忠告してくれているわけです。それがどんな不幸を招くのかはわかりませんが、ザ・マンについて「全てが明らかになった時、お前たちを含むこの世の超人はあまねくそのザ・マンに感謝することになるだろう」「ヤツの超人への愛は本物」と、最大級の賛辞をしているだけに、見えざる手によって踊らされ、闘う必要のない勢力が闘い、第三者が利する最悪の状況だけは避けたいと、最後の力を振り絞って説得を試みたわけです。

 その第三者が誰なのか、ということなのですが、至極単純に考えればサタンです。ただね〜、そんな単純なストーリー嫌なんですよ、個人的には(苦笑)。ですんで、サタンの上にも黒幕がいるのではないか、と予想するわけです。サタンすら利用されていると。で、サタン以外で大いなるステイタスとなると、最近ちょろちょろとフレーズで出てくる“神”ですよ。今回はこの神々が黒幕で、何かしら野望を持っていると予想します。

 神々が黒幕というと『王位争奪編』と同じなのですが、あのときは神々の中でも不良というかアウトローである邪悪神の企みでした。ですんで、今回は正調の神々が何かを企んでいるのではないかと。それこそ神々の集団の中でも中心的な権力を持つキャラクターがいたりして。

 そんな企てに対して、ザ・マンが人知れずそれを押さえようと盾になっているとか。ザ・マンは神の地位を降りて超人に寄り添った降臨神なので、神々と超人の中間の立ち位置にいるわけです。なので神々の野望を知る得る唯一の超人といえます。そしてよくよく考えると、ザ・マンは過去に神々が行った天罰“カピラリア大災害”から、超人という種の可能性を主張して絶滅から救ったという実績があります。そんな歴史を見るに、今回の黒幕が神々だとすると、ひょっとしたらまた“カピラリア大災害”を起こそうとしている、なんてことも考えられますよね。もしくはそれに準ずる天罰を用意していてそれをザ・マンが阻止しようとしている。フェニックスが言う「この世の超人はあまねくそのザ・マンに感謝する」とは、そんなことなのではないのでしょうか。

 ただ黒幕の野望とオメガの使命との関連性が繋がらない。オメガの六鎗客が利用されているということは、オメガの使命が達成されることイコール黒幕の野望の進捗が進む、ということと同義になります。オメガの使命は

@オメガの星を破滅から救うこと(=火事場のクソ力、マグネット・パワーの修得)
A仇敵ザ・マンの首を獲ること

の2点です。う〜ん、もし黒幕にとってザ・マンの存在が邪魔になるのならば…Aをオメガがやってくれれば楽ですよね。でも前回のシリーズでそれは悪魔将軍が寸前までやりかけたからなあ…。@の達成が黒幕の野望と一致する関連性は…まったく想像つかない(苦笑)。

 あとはサタンの旨みがどこにあるのか、ということです。前に予想したように、無の世界、理由なき破壊、殲滅等なのでしょうか。この作品におけるサタンのキャラ設定がいまいちフワっとしているので(笑)、予想が難しいです。そして邪悪神の旨みは…? う〜ん、わからない。

 とにかく色々な含みを持たせてフェニックスは倒れます。これってステイタスは死亡なのかな? 目に網点が入っちゃったんで、死亡なんだろうな。ちょっと可哀想だな、フェニックス。

 そんな展開となっても、アリステラは“仇敵ザ・マンの首を獲る”という使命を再確認し、それを実行することを意思表明します。これも軍団の大将としては当然ですよね。大将がブレちゃったら組織がガタガタになっちゃいますから。読者としては素直にフェニックスのアドバイスを聞いてくれ〜と思うのですが、実際はアリステラの行動のほうが当然だと思いますね。

 最後にオメガの美しい結束も見ることができました。マリキータマンとのやりとりは…もう正義超人ですよね、彼ら。アリステラのカリスマ性もさらにブラッシュアップされ、だんだん一角の人物に見えてきましたから。ものすごく仲間たちから信頼されているな、という感じで。前にも書きましたけど、アリステラはオメガのスグルですよ。スピンオフ作品で彼らを主人公にしたら、表現や演出を変えなくても普通にベビーフェイスとして読者に認識されるんじゃないかな…? ですんで、今回のシリーズは黒幕の野望もテーマなんでしょうけど、「地球の正義超人」VS「他世界の正義超人」という構図も裏テーマなんじゃないかなあ、なんて思ったりもしました。

 その他気になった点は
・屋外高層リングでの夕日は、フェニックスVSソルジャーを思い出させる。
・マリキータマンの「なんてことだ。生き残ったのが…オレとお前のふたりだけとは」のシーンは、テアトル東京のブロッケンJr.と酷似。
・それもまたオメガの六鎗客が正義超人っぽく見えるゆえん。
・マリキータマンは2の役割を熟知しているな。発言すべてが素晴らしい。
・マリキータマン、意外と熱いヤツだぜ。好きになっちゃうよ(笑)。
・スグルのフェニックス評価も最大級だな。
・スグルVSアリステラは実現するんだろうけど、分かり合えると思うんだけどな。

 こんなところですかね。

 あと令和改元記念でKindle自費出版本を無料配布いたしております。期間限定(2019年5月16日 17:00まで)です。ご興味ある方はこちらもどうぞ。現在第4巻まで発売中ですが、今後も発刊される予定です。第5巻の準備も少しずつ進めていますので、お楽しみに。

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