オメガ・ケンタウリの六鎗客編A(男たちの理由〜

  

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2018年10月15日(月) 本当の侵略者!!
 マグネット・パワーという予想外の能力を披露したパイレートマン。しかしそれは“真似事”であり、完璧なマグネット・パワーではないとのこと。そしてそのパワーを操るいきさつを以下のように説明しました。

・この崖の裏側には大量の磁気を扱うオメガの研究施設があった。
・その研究対象こそマグネット・パワーであった。
・かつてオメガの民はこの星で栄耀栄華を極めた。
・しかしある日それをよしとしない勢力が襲いかかってきた。
・それまで無敵を誇っていた我らはタカをくくっていた。
・しかしその十余名の勢力はこの世のものとは思えぬ途方もない戦闘力を秘めていた。
・オメガの民は必死の抵抗を試みたが、ヤツらにとっては赤子の手をひねるも同然だった。
・これまで逆賊どもを圧倒していたオメガの民が、逆に圧倒され何もできなかった。
・追いつめられたオメガの民は、敵の一人が操る魔法のような力に目をつけた。
・地球そのものの生命力を活かしたその力の研究を、この城の地下で極秘に始めた。
・しかしその秘密を知った敵は施設を粉々に破壊した。
・研究は未完のまま中断され、オメガの民は地球から完全に締め出された。
・そこからオメガの苦難の歴史は始まった。

 そんなオメガの民の歴史を聞かされたスグルが「遙か昔に襲ってきたその屈強な十余名というのは…も…もしや!?」と問うと、「ああ察しのとおり。お前たちが先の大戦で闘った、あの超人閻魔ザ・マンとその一味、完璧超人始祖などと呼ばれている連中よ!」とパイレートマンは答えました。そして彼らの歴史は続きます。

・地球を追われたオメガの民は、遥か宇宙の彼方オメガ・ケンタウルス星団に流れ着いた。
・長い苦闘の末になんとかそこを生命の住める環境に整えた。
・そこが新たな安住の地になるはずだった。
・ところが今、オメガの星は寿命が尽きかけ、滅亡の危機に瀕している。
・その未曾有の苦難を解決するため、オメガの民は“力”を求めて地球に還ってきた。

 以上が現時点まで続くオメガの民の歴史であり、それを聞いたスグルが「この宇宙の果てで…そんなことが起こっていたとは…しかしその“力”とはいったいなんなんだ? 星の滅亡を止めるようなそんな力がこの地球にはあるというのか!?」と疑問を唱え次回に続く、です。

 さあ、もはやオメガ・ケンタウリ六鎗客の語り部、もしくはスポークスマンと化した(笑)パイレートマンの歴史講義により、知られざる過去が次々と解明されました。このシリーズの核はやはり先住民族と侵略者という対立構造で、その侵略者がザ・マン率いる完璧超人始祖だということもはっきりしました。そして悠久の年月を経てオメガの民が地球に舞い戻った理由が、オメガの星の滅亡を阻止する力を地球で得ること、という目的もはっきりしました。

 これにて以前予想した展開とほぼほぼ一致していることがわかりましたが、それゆえオメガ・ケンタウリの六鎗客が絶対悪と認定できないポジションにいることも証明されてしまった形になります。彼らは被害者であり、放浪者であり、開拓者であり、救国(星)者であるという立場のため、ある意味同情されてもおかしくないくらいの立場です。

 そんなやむにやまれぬ理由をもつ彼らに、慈悲の心を大事にしろと教えられたキン肉族のトップが、これからどういった接し方をするのかとても注目です。これだけで戦意喪失し、逆に協力体制を引く可能性すらあるわけですから。ただそんなことになると、先に散っていった仲間が浮かばれません。さあスグルはどういった決断をするのか。また、その事実を知っていてなお戦闘態勢をしいたフェニックスたち運命の王子たちは、六鎗客の何が危険だと判断して彼らの救国(星)行動すら阻止しようとするのか。

 そしてこの状態を見て、ザ・マンは何を思うのか。そもそもオメガの民は、完璧超人始祖の言う、堕落した下等超人であったのか。その辺の考えが知りたいですね。六鎗客の話を聞く限り、そこまでひどい種族には思えないんだよな。オメガの民の何がザ・マンの怒りに触れたのだろう?

 もうひとつの疑問として、完璧超人始祖とオメガの民との闘いは、完璧超人始祖が言うところの“裁きの日”と同じなのでしょうか? あのシルバーマンとゴールドマンの暴れっぷりが一番すごく、“虐殺王”と呼ばれたあれです。ただあれは国立競技場の“許されざる世界樹(アンフォーギブン・ユグドラシル)”で行われたことになっているので、その当時オメガの民の本拠地がここになければなりません。そのあたりの細部が今回はわからなかったので、なんとも言えませんね…ただこのような因縁があったからこそ、当事者だったジャスティスマンは思うところがあり、今回スグルにワープホールを与えるなどの助力をしたことの説明がつきます。「本当は私が出て行かなければいけないんだが…(汗)」なんて思いつつ「でもここは若いモンに任せるか」なんて感じで手助けしたのかな(苦笑)?

 最後に、“星の滅亡を止めるような力”とはいったい何なのか。それがマグネット・パワーや友情パワー、火事場のクソ力なのか。まだまだ結びつかないことが多いです。ただその種明かしが、ゆで先生得意の“トンデモ論”であるにおいが濃厚になってきました(笑)。今回もぜひ我々を仰天させてほしいですね(笑)。

 その他気になった点は
・オメガの民は地球全体で繁栄していたのかな?
・オメガの先祖のやられっぷりは、サグラダ・ファミリアを護衛していた衛兵なみのやられっぷり(笑)。
・シングマンの活躍が一番目立たないな。完璧超人始祖のミスターカーメンと呼ぶか(笑)。
・ゴールドマンさん、スピンダブルアームで二人を同時に投げるのはさすがに無理では…?
・完璧超人始祖の顔に入った影の意味のなさ(苦笑)。
・オメガの民の宇宙船のデザインセンス…遣唐使かよ(笑)。
・もっと近い星はなかったのかな?
・宇宙船を造れる技術があるのに、星の開発はエジプト文明程度。

 こんなところでーす。

 

 

 

 

 
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2018年3月26日(月) 男たちの理由
 サグラダ・ファミリアに集結したキン肉マンスーパー・フェニックス、キン肉マンゼブラ、キン肉マンマリポーサ、キン肉マンビッグボディの4王子。意外な集団の突然の登場にスグルをはじめ、その場にいた者たちが唖然とします。そんな中、彼らを敵と感知し、「こんな時に!」とすぐさま臨戦態勢に入ったのは、試合を終えたばかりのウルフマン。しかしそのウルフマンをフェニックスが片手を伸ばして制します。

 そして4王子の視線はサグラダ・ファミリア頂上に陣取るオメガ・ケンタウリの六鎗客に向かいます。「お前たちがオメガ・ケンタウリの六鎗客とかいう連中か?」と問いかけるフェニックス。それに対し「いかにもそうだが、なんだお前らは?」と返すアリステラ。すると「サタンなんぞにそそのかされた哀れな連中がいると聞いてな。どんなバカどもが暴れているのかと、その面を拝みに来てやった」とフェニックスが挑発。そしてゼブラが「ああ、そうとも我らは神の使い」と続き、4人全員で「光栄に思え!」と、完璧超人並みの上から目線で六鎗客に対峙しました。

 ここで4王子が六鎗客に対して明らかに敵意を持っているとわかると、アリステラも負けじと相対します。「何が神の使いだ。お前たちのことは知っているぞ。とくにキン肉マンスーパー・フェニックス。弟がかつて世話になったと聞いている」と、フェニックスとディクシアの因縁を口にしました。「まさかヤツに貴様のような兄がいたとはな」とフェニックスが返すと、そこから正義超人、六鎗客、4王子の間で問答が繰り広げられます。

【アリス】お前たちの言う神とは、天界の中枢から追われた邪悪神の使いだろう。お呼びでない。とっとと消えうせろ。
【フェニ】お前たちに用はなくてもこっちには用がある。正確にはお前たちの“ボス”に用がある。
【アリス】オレたちにボスなどいない。
【フェニ】とぼけるな。サタンの示唆を受けて、お前たちはここに来たのではないか。
【アリス】アレはボスではない。ただの情報源だ。オメガの民は誰にも縛られない。
【フェニ】お前たちがどう思おうが知ったことではない。ただサタンの思惑で動いているのは不都合だ。
【アリス】知るか。文句ならサタンに直接言え。オレは今からキン肉マンと闘うのだ。邪魔をするな。
【スグル】フェニックス、今までどこにおったのじゃ? あの闘いのあと、行政の中枢をお願いするポストに誘ったのに固辞して姿をくらませた…それが今となって姿を現すとは…しかもゼブラたちも揃って一緒だとは、一体どういうことなのか説明してくれ!
【フェニ】それは言えない。
【ゼブラ】悪いが言えない。
【スグル】私だけノケもんにせんでも。
【マリポ】話せる範囲だけでも伝えてやるべきだろう。あの上にいる連中だが…おそらく今のお前が想像しているより遥かに大きな厄介事を抱え込んでヤツらはここに来ている。しかもヤツらの計画は我々が死闘を繰り広げた、あの王位争奪戦が勃発する前から始まっているという。
【フェニ】かつてオレが率いたチームにヤツの弟が潜り込んでいたのも、今になって思えばどうやらその一連の計画の一部だったようだ。思い起こしてみれば腑に落ちることが多々ある。そんなオレたちの当面の目的は…
【ビッグ】ヤツらの行動を早々に鎮圧すること。
【4王子】そう、ヤツら全員を殺してでも…な。

という展開で次号に続く、です。

 いや〜、各軍団ベラベラしゃべってくれるんで、話が大きく動いて楽しい反面、あらすじを書くのがしんどかった(苦笑)。とりあえず現状の各軍団の立ち位置が判明しました。4王子の敵は六鎗客です。正義超人軍、命拾いしました(苦笑)。4王子と六鎗客のパトロンである邪悪神とサタンとは、反目する間柄であることも判明。読者や正義超人にとってはどちらも悪なのですが、悪は悪で交わらず、といったところでしょうか。構図的には前シリーズと近しいです。正義超人にとっての悪である完璧超人と悪魔超人がバチバチの闘いをした流れですね。

 やはりサタンと邪悪神の因縁がポイントなんでしょうね。知性の神は「私の古い友人がこの世を揺るがす暗躍を始めた。そこで再びお前の力を借りたい」という理由でフェニックス復活をアプローチしましたが、この「古い友人=サタン」と仮定すると、昔は友人関係であったが、何かのきっかけで反目しあう間柄となり、その反目しあう相手(サタン)が、邪悪神の立場を悪くする暗躍をはじめた、よってそれを阻止しなければならない、という構図なのかな? その暗躍の内容が道義的に看過できないと4王子が同意したため、使命感を持ってサグラダ・ファミリアに現れた、みたいな。

 おそらく改心しているであろうフェニックスマン、パワフルマン、ストロングマン、盗人ジョージが使命感を持って再び立ち上がるくらいの厄介事なので、邪悪神の既得権益を脅かすような厄介事ではなく、全宇宙にとって深刻な厄介事なのでしょう。そうなると邪悪神も少しは改心したということなのかな? 少しは元神としての使命感が甦ったのか。でもあいつらがエゴイストじゃなくなるとは考えられないんだよなあ。おそらくサタンの野望が達成されると、根本的な宇宙の危機が訪れてしまい、そうなると自分たちのエゴも守りきれないという構図なのかもしれません。極端な話、サタンがすべてを破壊する“無の世界”を目指しているとすると、自分たちの存在がなくなる=贅沢できない、じゃあサタンを止めろ、と(笑)。4王子は邪悪神の「自分たちの存在がなくなる=贅沢できない」という目的はどうでもいいが、“無の世界”は止めなければならない、という精神状態とか。

 また、サタンと六鎗客の主従関係もひじょうにもろいことが確認できました。当初からサタンに対する言葉遣いの悪さで、その主従関係は緩いとわかってはいましたが、今回はっきりとアリステラが「あいつはただの情報源」と言い切り、利用しあっているだけの関係であることを告白。このあたり、4王子と近しい主従関係でしょうかね。今回の4王子もおそらく邪悪神には染まっていないだろうし、どちらかというと「やれやれ、仕方ないな」というスタンスで協力していると思われます(笑)。

 もう一つの注目点が、フェニックスとアリステラの会話です。アリステラの弟であるディクシアがフェニックスチームの一員であったという因縁が、どのような展開をもたらすのか注目でした。これに対してはアリステラが「弟が世話になったと聞いている」と切り出し、フェニックスは「お前のような兄貴がいたとはな」という返しで終了。オールドファンにとってはこのキャッチボールだけでもご飯が3杯くらいいけそうです(笑)。やりとりは少なかったですが、その後フェニックスが「オメガマンはスパイだったかもしれない」との発言で、今回の厄介事が王位争奪戦と関連性をもっていたという疑惑が生じました。マリポーサいわく、この厄介事は王位争奪戦の前から始まっていた、との情報もあり、壮大なスケールの計画であることが見えてきました。

 しかしオメガマン・ディクシアが本当にスパイだったとすると、あいつ何人の主人を持っていたんだよ、ってことになります(笑)。まずは潜入先のボスであるフェニックス(知性の神)。そしてネプチューンマンの殺害を依頼した超人閻魔ことザ・マン。そして最後に今回のサタンですか。ちょっと節操がないよな(笑)。でもそのボスすべてが大物であるという事実は、それに取り入るディクシアの能力の高さ、ということなのでしょうか。もし彼が政治家だったら、荒波の政界をうまく泳いでいけそうです。一般企業だったらトップ営業マンの素質が大いにありそうですね。でも条件がいい 会社にすぐ転職しそう(笑)。

 スグルと4王子のやりとりもよかったです。キャラの立ち位置的にイジられ役を買って出ていますが、それがスグルらしくて実にいい。情報弱者で右往左往する様子とか、仲間はずれにされる様子とかたまらん(笑)。ゼブラのドライさにずっこけたり、マリポーサの情報に「うんうん」とうなづくところとかすごく魅力的です。そしてそんな扱いながらも、4王子が誰一人としてスグルをバカにしていないどころか、一角の人物として認めており、きちんと応対をしている点が素晴らしい。彼らをしてそうさせるスグルの徳というか、懐の広さがこのやりとりだけで表現できているマンガの空気感が素晴らしい。決してセリフにも出ていない、象徴的なアクションもない、でも紙面からスグルへのリスペクトをにおわすことができている。こんな高度な演出、そうそうできないですよ。今までの長年の積み重ねがあって初めてできる演出です。これ、何気にすごいなあ。

 そんな感じで強力な援軍を加えたスグル。これにて全員が“キン肉マン”を冠する『リアル・キン肉マンチーム』と六鎗客との対戦が始まりそうです。これ…5王子が全勝するんじゃないのかな…? しかし4王子といい、六鎗客といい、尖った者同士のやりとりはヒリヒリしていいですね。どちらも引かない感じで。だからこそスグルの臆病さが個性的で魅力的なんだけど(笑)。

 その他気になった点は
・臨戦態勢に入るウルフマン、心強い。こう思えるのもキャラ株上昇の証明か。
・ゼブラかっこいいんだけど、少しスイカに見えてきた(笑)。
・「光栄に思え!」と、立ち位置が高い! プライドも高い!
・フェニックスとアリステラが言い争いをする構図は新鮮。絵的にはフェニックスVSディクシアに近いから特に。
・たしかにフェニックスが政治の中枢にいてくれたら強力。適材適所。
・それを薦める回想シーンのスグルの腰の低さたるや(笑)。
・大臣を熱望していたパルテノンもどこかの片隅で使ってやってくれ(笑)。
・ゼブラのドライっぷりは今回の裏名場面ナンバーワン(笑)。
・マリポーサはやさしいな。さらに威厳もあってカッコいいな。
・回想で王位争奪戦メンバー全員描き起こし集合という贅沢な展開。中井画伯、気張ったな。
・4王子の目的の、最後のセリフを担ったビッグボディ。出世したなあ、お前(涙)! カッコいいぞ!
・ダメだ、4王子全員カッコよく感じ始めてる、ボク(笑)。
・あれだけ嫌いだったフェニックスすらカッコよく感じてる(苦笑)。

 こんなところでしょうかね。いや〜、今回はテンション上がったなあ(笑)。

 

2018年4月2日(月) 運命の死地!!
 オメガ・ケンタウリの六鎗客に宣戦布告をした4王子。しかしアリステラは「邪悪神の手先ごときと闘う理由もなければヒマもない!」と、彼らをシカトする方向でピシャリ。それに対してフェニックスが「招かれざる客なのはお互いさまだろう。せっかくお前たちにふさわしい対戦場所も、既に見繕って用意してきたんだ」と指をスナップさせると、モニターには5つの世界各地の城と思しき風景が映し出されます。

 「お前たちがなぜそれらの場所を知っている…?」と動揺を隠せないアリステラ。「我々は全てを聞いたのだ。お前たちの屈辱の過去、今の悲願とやら、さらにはその行動に秘められた問題点まで…こちらは全部お見通しの上でここに来ているということだ」とフェニックスが一喝すると、アリステラは態度を変化させます。「邪悪神どもめ、余計な吹き込みを。だが筋は通っている。所詮アイツらもある意味、我ら一族の仇敵と同じ穴のムジナだからな。そこまで知られているというのなら捨て置くわけにはいかない。いいだろう、望みどおり闘ってやろう」と対抗戦を受諾。

 そして部下である六鎗客のメンバーに「命令だ。いったんこの地は放棄する。そしてヤツらを蹴散らし再びここに戻ってくるまでこれ以上誰ひとり欠けることは許さん!」と、次の行動指針を指示。するとメンバーは一致団結し臨戦態勢に入ります。さらに「その5つの場所はこちらとしては勝手に荒らされたくない土地だ。ゆえに先行して待っていてやる!」とアリステラが言うと、にわかに暗雲がたちこめ、その中めがけて六鎗客は突入しました。六鎗客が消えた暗雲からは5本のロープが垂れ下がり、それを各々がつかんで戦場まで来るように誘います。「オレの所には邪悪神ではなく、キン肉マンが来ることを期待している」とアリステラはここでもスグル戦を熱望。

 4王子はお互いアイコンタクトをしたあと、マリポーサ、ビッグボディ、ゼブラの3人が迷わずジャンプしてロープをつかみます。「残るロープは2本。1本は当然オレが行く。もう1本はお前たちの好きにするがいい。だがキン肉マン。できればお前にはアイツと闘ってもらいたくはないのだがな」と、フェニックスは意味深な発言を残してロープに向かってジャンプ。残ったロープは1本、「どうしますか王子!」というミートの問いかけにスグルが躊躇していると、横からウルフマンが「オレに任せやがれーっ、オレだってまだやれるーっ!」と連戦志願のジャンプ。しかし「いや、もう十分よくやってくれた」とスグルがウルフマンに体当たりし、「満身創痍のお前にこれ以上闘わせられんわい。ここは万全の私が!!」と最後のロープをつかんで次回に続く、です。

 今回もアリステラとフェニックスの問答が繰り広げられました。ポイントとしては、4王子は謎となっている六鎗客の目的というか使命を、邪悪神から聞いてすべて知っているということですかね。邪悪神の事情通ぶりもなかなかのものであることが伺えます(笑)。すべての背景を知った上で出した結論が六鎗客の鎮圧もしくは抹殺なので、彼ら4王子を止めることはかなり難しい状態だといえます。そんな情報漏えいがあろうとは露知らず、一度は4王子を見事にスルーしようとしたアリステラも、なかなかの合理主義者ですけどね(笑)。

 しかしそれに対するフェニックスの返しもたいしたもので、「招かれざる客はお互いさま」「お前らもこちらの都合に歩み寄れ」と、正義超人軍にとっての六鎗客の立場を逆手に取る論法を展開。「お前らだってやっていることは同じだろ。人のこと言えんのか」という論理的観点からのディベート術は、さすがは知性をウリにしているフェニックスの面目躍如たるシーンです。

 ここで気になるのが、アリステラのいう「邪悪神も我ら一族の仇敵と同じ穴のムジナだから闘ってやろう」という表現です。同じ穴のムジナ、ということは、邪悪神の所属するカテゴリーがオメガの民の仇敵という風にもとれます。邪悪神の所属は一応超人界の神ということなので、オメガの民の仇敵は超人の神々ということになるのかもしれません。ザ・マンも昔は超人の神だったことを考えると、彼もまた同じ穴のムジナということになり、オメガの民の因縁の相手である可能性があります。もしそうならばここでオメガの民と完璧超人始祖との関わりあいも出てきそうですね。

 そんな情報を得て考えうる今回の闘いの背景は、先住民族と侵略者との闘いなのではないかと思いました。ここでいう先住民族とはオメガの民のことで、侵略者が超人の神々、ということです。時系列的にいうと

@先住民族であるオメガの民の繁栄
Aそれを外部から侵略した超人の神々(含む邪悪神、サタン、ザ・マン)
Bオメガの民への虐殺、迫害、排斥
Cオメガの民の地球脱出
D新時代の超人の繁栄
E超人の堕落
Fザ・マンの降下。完璧超人始祖の選抜
Gカピラリア大災害、ほとんどの超人の死滅
H生き残り超人の発展(下等超人)
Iゴールドマン、シルバーマンの離脱
J正義・悪魔・完璧超人軍のカテゴライズ
Kサタンの堕落、超人の神からの追放
L邪悪5神の堕落

こんな感じで。サタンはもともと超人の神だったが、堕落して追放されたと。それゆえ超人の神々への恨みつらみが激しいという設定予想です。でもって侵略・排斥されたオメガの民の復讐相手は当然超人の神々ということで、サタンと六鎗客ともに闘うべき相手が一致したので今回は共闘戦線を張っている、といった感じです。邪悪神はサタンとは旧知の仲だったが、神の立場から追放されるほどの悪さはしていなく、カテゴリー上はまだ超人の神にとどまっている立ち位置というか。邪悪神がクラスの不良軍団だとすると、サタンは実刑を食らって退学処分になった不良、というニュアンスです(笑)。知性の神が「古い友人」と話していたのは、退学処分になる前に悪仲間としてサタンとつるんでいた、という関係性を予想してみました。まあ全部妄想なんで当たらないと思うのですが(苦笑)。

 そして問答の結果、4王子+キン肉マンと六鎗客との対抗戦が、4王子が用意した舞台で繰り広げられることになりました。会場がどこの城なのかは判然としませんが、ゆで先生の名勝・景勝好きはぶれませんね(笑)。六鎗客にとっては大事な土地らしいので、サグラダ・ファミリア同様に何かの力が封印されている地なのかもしれません。もしくは地球の先住民らしきオメガの民の、昔の主要都市だったという可能性もあります。

 そして各会場へワープする穴に飛び込む、というお約束の展開(笑)。今回は天からのびてきたロープです。本当に先端を向こう側に結びつけてあるんだろうな、と疑念をもってしまうような危うさをもつロープ(笑)に、迷いなく勇壮に飛びつく4王子たち。アリステラはスグル戦を熱望していますが、反対にフェニックスはそれは避けてもらいたい、と口にします。これも少し気になるところですね。スグルVSアリステラは、4王子の行動目的にとってはプラスに働かない、ということなのか。それともスグルとアリステラの間に何か当人が知らない因縁があるのか。それによってスグルは棘の道を歩かざるを得なくなるため、老婆心で警告してあげたのか。彼が闘いの背景を全て知っているだけに、そこから導き出された意見には重みがありますね。でもちょっとこれ以上予想がつきません。個人的にはスグルVSアリステラになると思うのですが…ただここでアリステラが敗北すると、六鎗客は空中分解なんだよな…つまり六鎗客以外の新キャラが襲来しないと物語が終わってしまう。その辺もどうなのかな?

 その他気になった点は
・地上から六鎗客をにらみつけるビッグボディ。カッコいいんだけど。
・5箇所の会場にはいったい誰がカメラを設置したのか(笑)。
・ホッケーマスクに自在に表情をつけることができる天才・中井画伯。
・自分らの使命の難しさを航海になぞらえるパイレートマン。さすがは海賊船長(笑)。
・何気に部下思いなアリステラ。また、人望とカリスマ性もある様子。
・地上から一気にサグラダ・ファミリア頂上までジャンプできる、超人たちのジャンプ力。
・今回も勇敢パラメーターが上昇したウルフマン(笑)。
・ミートは必須。

 こんなところですかね。

 

2018年4月9日(月) 綱の導く先!!
 連戦を志願した手負いのウルフマンを気遣い、綱をつかんだスグル。4王子の後を追います。その4王子の方はそれぞれ綱に導かれ、それぞれの相手が待つリングへ。まずはマリポーサがフィーチャーされ、たどり着いた先はヘイルマンの待つリング。「ようこそかつての我らが居城へ。ここはルーマニアのブラン城。“ドラキュラ城”のモデルとして名高い。この地がお前の死に場所だーっ」と叫び、対戦開始。

 ビッグボディがたどり着いた先は中国の紫禁城。綱の先の相手はギヤマスター。「デカブツめ。たぐり寄せるのがひと苦労だぜ」とボヤきながら(苦笑)も「なかなか潰し甲斐のありそうなヤツがきたものだ〜っ」と相手にとって不足はない模様。

 ゼブラがたどり着いたのは八角形のイタリアはデルモンテ城。相手はマリキータマン。「お前がオレの次の獲物か」という発言に対し、「獲物となるのは貴様の方だ、虫ケラめ!」とゼブラも引くことなく開戦。

 スグルがたどり着いたのはソ連(当時)のクリミア半島にある“スワローズ・ネスト”と呼ばれる城。呼び込んだ相手はパイレートマン。「我ら一族がかつて地球に住んでいたというのは既に聞いての通りだが、ここを含め邪悪神の手先どもが提示した場所はいずれも…太古に我らの祖先が住まい、そして滅ぼされた街の跡地ばかりだ!」と、試合会場とオメガの民の因縁を話すパイレートマン。その話に驚くスグル。

 最後はフェニックス。もちろん相手は消去法でアリステラ。場所は滋賀県の安土城。「キン肉マンではなくお前がこのオレの対戦相手とはな」と綱を引っ張るアリステラが言うと、「ここは太古にお前たちが地球上最後の砦を築いた要害の地だそうだな。だがもはや何も残っていない。お前たちをひっそりと葬り去るにはおあつらえ向きだが、いささか殺風景過ぎたかな?」と返すフェニックス。するとアリステラは「殺風景なものか。舞台としては上々だ。建物もしっかり残っているからなぁ。これ以上ないほど豪華絢爛な城がな」と動じず、ちょっとしたアクションをすると同時に地面が揺れて、下から城がせりあがってきました。「待っていたのだよ。現存すれば天下随一と今なおうたわれる幻の名城安土城、そこに住まうべき主の帰りをなーっ!!」と叫んで次回に続く、です。

 え〜、5大シングル戦がすべて決定しました。改めて記しますね。ちなみに以前私が予想した対戦相手も併記します。さあ、何試合予想が当たったのか楽しみですね。

@マリポーサVSヘイルマン(予想:マリキータマン)
AビッグボディVSギヤマスター(予想:パイレートマン)
BゼブラVSマリキータマン(予想:ギヤマスター)
CスグルVSパイレートマン(予想:アリステラ)
DフェニックスVSアリステラ(予想:ヘイルマン)

…こんなに予想が当たらない人っているのかな(苦笑)? 全敗ですよ、全敗。見事なくらい全はずれ。いやあ、このコンテンツを続ける自信がなくなるなあ。ゆで先生がわかってて意地悪をしているのではないかと勘繰りたくなりますよ(笑)。まあ気を取り直してお約束の勝敗予想といきましょうか。

○マリポーサVSヘイルマン●
○ビッグボディVSギヤマスター●
○ゼブラVSマリキータマン●
○スグルVSパイレートマン●
○フェニックスVSアリステラ●

全勝です(笑)。ぶっちゃけ1億パワーの方々が、連戦の一超人風情に負けるかな? と。オメガの民が全滅してしまうと、今回の話が終わってしまうのですが(笑)、正直負ける要素がない。不安なのはビッグボディとフェニックスですかね。ビッグボディはファイトスタイルがさっぱりわからない(笑)のが不安点ですが、読者の浮かれ具合をゆで先生が感じ取ってくれればここは汚名返上試合なのでは、と思います。フェニックスは相手がアリステラなので、油断ができない不安です。つまりアリステラさえ生き残ればオメガの民はなんとかなる、という後ストーリーへのつながり重視でフェニックスの敗北。

 でもスグル、フェニックス、ゼブラはキン肉王家三大奥義を習得しているので有利なんじゃないかな? この観点からいくと危ないのはマリポーサか。エセ奥義だからね(笑)。逆に『偽マッスルリベンジャー』で勝利したら盛り上がることこの上なし(笑)。でもヘイルマンの氷に対抗するアノアロの杖がもう手元にないことも不利な点かもしれませんね。まあ予想は全勝でいきます。オメガの民が全滅しても…何かあるんでしょ? ゆで先生(苦笑)。ボクにはもうようわからんです、はい。

 試合会場についてですが、世界の名城をチョイスしたのは、やはり運命の王子が闘うからなんですかね。王位争奪編では日本の名城を舞台に闘いが繰り広げられたから、今回は世界の名城を舞台にしよう、みたいな。“運命の王子=城”、みたいな公式ができているのかもしれませんね(笑)。

 気になるのはパイレートマンが言っていた、「各地の城は、太古にオメガの祖先が住まい、滅ぼされた跡地ばかり」というセリフです。これを見る限り、やはり先住民族と侵略者という構図が伺えます。この“太古”という時間軸がはたしてどの位置なのか、という点がわかりませんが、ザ・マンの降下より前なら数億年単位の昔となり、超人の神々が彼らを侵略したのかもしれませんし、その後ならば完璧超人始祖に滅ぼされた可能性もあります。

 その侵略と防衛の最終決戦地が、アリステラいわく安土城だそうです。しかし日本の地にはいろいろな縁があるな。国立競技場に超人をカピラリア大災害から救った“許されざる世界樹”があったり、金閣、銀閣が正悪超人の発祥の地だったり、安土城がオメガの民の最終決戦場であったり。この狭い土地になんと重要な地が多いことか。日本史では習わないことが多すぎて、いつも真なる歴史を目の当たりにする驚きに包まれてしまいます(笑)。

 その他気になった点は
・六鎗客は一生懸命綱引きをしてくれたんですね。ご苦労様です(笑)。
・逆に「こいつと闘うのやだ〜」と思ったら、手をパッと離せばいいわけか(笑)。
・アリステラは手を離せばよかったのに(笑)。
・ビッグボディは黒目がイケメンになっている。
・六鎗客が姿を現すのは、必ず頁をめくった後になっている。秀逸な演出。
・ビジュアル的にはかつての従者に見えるアリステラが、フェニックスを“お前”呼ばわりするのはまだ違和感があるなあ。

 こんなところです。

 

2018年4月16日(月) 五大城決戦、開幕!!
 幻の安土城出現にも大きな動揺をしないフェニックス。それを見て「その態度、一時的とはいえわが弟(ディクシア)がかしずく気になっただけのことはある。キン肉マンが現れなかったときには落胆したが取り消そう。相手にとって不足はないようだ。それに…ディクシアのこともあるしな」とフェニックスを称えつつ戦闘態勢に入るアリステラ。「あふれる知性で返り討ちにしてやろう」と一歩も引かないフェニックス。

 そしてサグラダ・ファミリアではここを基地局として宇宙超人委員会がレフェリングを行うとハラボテが宣言。それに両軍が同意するや、一斉に5大決戦のゴングが打ち鳴らされました。真っ先に動いたのはルーマニアはブラン城のヘイルマン。ブリザードハンドでマリポーサに襲いかかるも、華麗な跳躍でマリポーサはかわし、ドロップキック、三角飛びラ・ケブラーダの連続攻撃。しかしヘイルマンもそれをはねのけブリザード・ラリアット。マリポーサは飛ばされた勢いをロープに預け、そのリバウンドを利用したフライングクロスチョップ。まったく譲りません。

 「おまえの蝶々(マリポーサ)殺法の命はその足だな。その足使えないようにしてやるぜーっ!」と、ヘイルマンは相手の長所を消そうと、ブリザードハンドをリングに突き刺し氷リング化を狙います。しかしそれを読んだマリポーサはマットすれすれの低空キックでブリザードハンドを蹴り上げると、「その腕簡単には使わせぬわーっ!」と両足でヘイルマンの首を挟んで回転するコルバタからの脇固めに移行し、「貴様のその右腕、いただいたーっ!!」と勇壮に宣言して次回に続く、です。

 一気に5シングルが開戦しました。その中でもオメガ兄弟とフェニックスとの関係性がクローズアップされましたね。精神的に動じないリアリストのフェニックスに対し、「弟がかしずく気になっただけのことはある」とアリステラの評価ポイントが上昇。一気に「相手にとって不足なし」というステイタスまで上り詰めました。

 対抗戦初戦に選ばれたのはマリポーサVSヘイルマン。一進一退の攻防が繰り広げられますが、すべてにおいてマリポーサが上回っている感じです。だだ技が軽く感じられるのが難点といったところでしょうか。まあ軽やかなファイトスタイルが売りのマリポーサなので、そこはいっても仕方ないのですが。

 でもヘイルマンもティーパックマンの次の相手がマリポーサって、振り幅広すぎって思っているのかな(苦笑)? あ、いや、ティーパックマンを悪くいうつもりはないんですけどね。あれだけインパクトある闘いをしたのだから株は上昇したんですけど、作品の歴史的な格ではかなり差があることは否めないので。それだけにマリポーサを食うことがあったら、ヘイルマンのステイタスは一気にジャンプアップですね…ないとは思うんですけどね。

 その他気になったは
・自分で“あふれる知性”といってしまうフェニックス。うぬぼれ屋さん(笑)。
・まだヘリ内からアナウンスと解説をする吉貝・タザハマコンビ。

 こんなところです。

 

2018年4月23日(月) 羽根をもがれた蝶々!!
 ヘイルマンの氷の右腕を脇固めで締め上げるマリポーサ。しかしヘイルマンは空いた左腕も氷化させ、「オレのブリザードハンドは右腕だけじゃねぇーっ!」とマリポーサの左顔面を攻撃。その隙をついて脇固めから脱出したヘイルマンは「お待ちかねのアイスショーの始まりだーっ」とブリザードハンドをリングマットに突き刺し、リングの氷化を達成。己に有利なリング、そしてマリポーサにとっては手足をもがれた不利なリングを形成します。

 それでもマリポーサは跳躍からの打点の高いドロップキック。それを口から雹を吹く『ヘイルブレス』で対応し、マリポーサの両足の氷化に成功するヘイルマン。マリポーサは両足の重みで失速し、ヘイルマンはそれを捕えてファイヤーマンズキャリーに。そして抱え上げたマリポーサの脳天を落下とともに自身の右膝に叩きつける『グレイシャークラッシュ』が炸裂。ヘイルマンは両足をスケートブレード化させ、スピードアップ。水を得た魚のような素早い動きで失速したマリポーサにブリザードブレードで切りつける怒涛の連続攻撃を加えます。

 不利なリングで闘うことを強いられたマリポーサは、すべるリングで立ち上がることもままならない状態。「カキカキ、惨めなもんだな。この氷のリングではお前は羽根をもがれた蝶々も同然だからな。処刑法もよりどりみどり…」と、余裕の状態で次の攻撃に移ろうとするヘイルマン。今度は『ヘイルブレス』で氷の螺旋ロードを作成し、その道をすべりながら加速し、勢いをつけたエルボードロップをマリポーサに食らわせます。

 「一度こうなったらこのリングの全てがオレの味方だ。お前の敗北は決まったも同然なんだよ」という余裕のヘイルマンに対し、「この私を空中戦だけが武器の男と思うなーっつ!」とヘイルマンの肘を押し上げ、跳ね除けるマリポーサ。その勢いで延髄斬りを食らわせ攻守逆転。今度はフライングクロスチョップを仕掛けるも、ヘイルマンに避けられコーナーポストに誤爆。しかしその誤爆はマリポーサの計算だったようで、鉄柱にクロスチョップを入れたまま錐揉回転。その手元からは摩擦熱で徐々に煙が発生し、発火。「見せてやろう、これが私のもうひとつの武器…モクテスマ・ディフェンスだーっ!!!」と全身に炎を移して次回に続く、です。

 今回はヘイルマンの攻撃回でしたね。マリポーサが颯爽と極めた脇固めがいとも簡単に脱出されたのは、運命の王子としての格を少し下げたように感じます。結局アイスバーンリングとなってしまい、マリポーサは羽根をもがれた格好に。しかもヘイルマンのフェイバリットも決められ、不利な試合展開です。でもまあ序盤なんでね、これくらいは別に問題ないと思います。ようはこの不利な状況を脱出するのに何をするのか、という点が注目されましたが、結果的には全身に炎を纏う『モクテスマ・ディフェンス』をもってきました。

 ヘイルマンの氷殺法に対抗するのは、単純に考えれば『モクテスマ・ディフェンス』以外ありえません。しかし以前も少し書いたのですが、『モクテスマ・ディフェンス』の発動条件を“アノアロの杖”と紐づけていたので、“アノアロの杖”がロビンマスクに返却された時点でマリポーサのこの能力はなくなったものだと思っていました。そうしたらあっさりと摩擦熱という代替発火方法で対処(笑)。そうなのか、火種は何でもいいのか。「炎を全身にまとえる」という能力が『モクテスマ・ディフェンス』なんですね。なんか納得してしまいました(苦笑)。

 ティーパックマンも沸騰したお湯で氷に対抗しましたが、残念ながら攻略にはいたりませんでした。でも今回は炎ですからね。ティーパックマンには失礼ながら、温度が違いすぎる(苦笑)。そうなるとヘイルマンの能力の無効化は待ったなし。ここからまたマリポーサの反撃が始まることを願いましょう。

 その他気になった点は
・「マリポーサ…」とつぶやくウルフマン…そんなに面識ないよね?
・ヘイルマンの足は、ブレードを出す必要ないんじゃ…もともとブレードっぽい足してるし…。

 こんなところですかね。

 

2018年5月1日(火) 
 最新刊を発刊しました。

 amazonで1巻〜2巻まで出版されている『今週のキン肉マン−キン肉マンを読み終えた人が読む本− 完璧超人始祖編』の第3弾が4月30日に発売されました。目印は…ファイティング・コンピューターのアイツです!

 新刊ではザ・ニンジャVSカラスマン戦、アシュラマンVSジャスティスマン戦、および主要メンバー国立競技場大集合までが収録されています。また、恒例の特別付録として書き下ろしの「オレ流超人批評」も収録。対象超人は…完璧肆式・アビスマン! 完璧超人始祖二人目の超人批評登場です。

 本書は可能な限り濃密にマンガを再現したあらすじと、それに対する私の雑感や感想、ツッコミという2部構成の読み物となっております。連載作品発表時点でほぼタイムラグなく文章を起こしているので、間違ったストーリー予想や当たらない勝敗予想も満載です(笑)。そんなリアルタイム性も楽しみにして読んでいただけると幸いです。よかったらぜひご一読を。

 

2018年5月7日(月) 華麗なる火炎殺法! 
 『モクテスマ・ディフェンス』により、全身に炎の鎧を纏ったマリポーサ。ローリングソバットでヘイルマンを攻撃すると、ヘイルマンは両腕をクロスさせてそれをブロック。しかしブロックしたブリザードハンドを溶かし、マリポーサは強引にドロップキックを食らわせます。自身の特性を封じられる展開に「バカな…お前の炎を操る術は知っているが、それは“アノアロの杖”で起こしていた特別な現象。今はその杖を失っているはずだ。それがなぜ!?」と動揺を隠せないヘイルマン。「お前の指摘どおりかつて私は炎を使い闘う術を身につけていた。そして今ではそのキーアイテムは本来の持ち主に返し、私からその術は奪われた。だが今でもな、火種さえ起こせばその術は忘れちゃいない!」と、空中からヘイルマンめがけて落下。ヘイルマンは『ヘイルブレス』を吹きつけて抵抗するも、マリポーサの全身の炎の勢いで雹がまったくあたりません。

 マリポーサは空中落下からマットの表面をなぞるように体勢を変化させ、アイスバーン化したリングを一部解凍。轍上に足場をつくることに成功します。そしてその轍をつかってトンボを切ると、ボディプレスをヘイルマンに浴びせます。これによりヘイルマンの体の前面の氷が溶け出し、次に両足で胴を挟むとそこも解凍。その状態から腹筋運動の繰り返しで、ヘッドバットを連発。ヘイルマンはその顔面までも溶け出してしまいます。

 一気に優勢になったマリポーサは「だから最初に言ったであろう? お前に勝機は微塵もないとーっ」とその口上も軽やかに。しかしヘイルマンは「まだまだーっ、その程度でオレを圧倒したと思うなよ!」と、マリポーサをジャイアントスイングにとると、コーナーポストにめがけて放り投げます。しかしマリポーサは回転してコーナーに着地し、ヘイルマンに反撃をさせません。ヘイルマンは息も荒くなり、明らかに追い詰められた様子。「この炎対氷の対決、どうやら私の炎に分があるようだな」とマリポーサに発言されると「チッ! アイツの言うとおりだ。接近戦ではヤツのほうが優位! 少なくともあの炎をなんとかしなくては。ならば…!」と置かれた状況の打破を試みるヘイルマン。両手のブリザードハンドをリングに突き刺し、最大出力で複数の氷柱を作成。それをマリポーサに投げつける『アイスウォールプリズン』で、マリポーサの周囲を取り囲んでいきます。これによりマリポーサは氷室の中に閉じ込められてしまい、次回に続く、です。

 使えないと思っていた『モクテスマ・ディフェンス』で、一気に形勢逆転をしたマリポーサ。「アノアロの杖がないとこの技はできないんじゃ…?」という私を含めた読者の疑問は、まったくもってヘイルマンの疑問と同じだったらしく(笑)、「火種さえ起こせばその術は忘れちゃいない」というマリポーサの解説によりその疑問ははっきりと解消されました。前回少し書かせていただいた考え方と、ほぼほぼ同じ理屈でしたね。

 これによりヘイルマンにとっては相性最悪の相手となってしまいました。炎を身に纏ってヘッドバットを連発するムーブには、対ロビンマスク戦を思い起こさせますね。あのときは鋼鉄のマスクが焼けただれていましたが、今回は解凍です。ヘイルマンは明らかに消耗している感じなので、最後に出した『アイスウォールプリズン』が攻略されると手詰まりかな? 個人的にはマリポーサが氷柱から脱出し、アイスバーンリングにヘイルマンを突き刺して、上空からの『偽マッスルリベンジャー』で勝利してもらうと胸熱ですね(笑)。

 その他気になった点は
・今シリーズから瞳がトーン処理されるようになったマリポーサ。
・ヘイルマンって体中が凍っている設定なのね。
・仮面も氷製なのかな?
・ジャイアントスイングはやはり「ミスミスミス」(笑)。
・ヘイルマンは夏祭りのカキ氷屋にひっぱりだこだな(笑)。
・『アイスウォールプリズン』は『聖闘士星矢』の『フリージングコフィン』を思い起こさせるなあ。

 こんなところでしょうかね。『今週のキン肉マン−キン肉マンを読み終えた人が読む本− 完璧超人始祖編B』が絶賛発売中です。興味のある方はぜひ。

 

2018年5月21日(月) 氷笑の吸血鬼!! 
 ヘイルマンの作り出した氷棺『アイスウォールプリズン』に閉じ込められたマリポーサ。「この程度の氷など…」と『モクテスマ・ディフェンス』の出力をアップさせて氷の溶解を狙いますが、逆に炎の威力は弱まっていきます。「カキカキ、愚かな。お前の得意とする“炎”の発生に不可欠なもの…それは大気中の酸素だ! 密閉された部屋でそんな大きな炎を燃やせば、内部の酸素はあっという間に消費され…やがて完全に鎮火する! これでお前の火種はなくなったーっ」と、自身の目論みが成功したことを誇るヘイルマン。

 炎が消えた段階で『アイスウォールプリズン』は消滅。「クッこれしきのこと」と、マリポーサは再度コーナーポストとの摩擦で火種を得ようとしますが、「また火種を起こそうなんて、おのオレがこれ以上許すワケねぇだろうがよぉーっ」と、ヘイルマンは四方八方に『ヘイルブレス』をまき散らし、リング上の物質すべてを氷結コーティング。氷の層があるため、マリポーサは火種を起こすことができません。そこに上空からヘイルマンが強烈なニードロップをマリポーサの背中に落とすと、間髪入れず両手を氷ハンマーに変形させた『ブリザードブロックハンマー』でフルスイング。マリポーサは顔面を強く殴打されますが、「調子に乗るな」と空中で体勢を入れ替え、ジャンピングニーパットで反撃。

 「そうだ、お前にはまだ蝶々(マリポーサ)殺法があったんだったな」と、ヘイルマンはその膝を受け止めると、強烈なニークラッシャー。マリポーサがダウンすると「もう勝負は決まったも同然だ! だが簡単には殺しはしねえ。オレもさっき散々大ヤケドを負わされたんだ。地獄の責め苦、今度はお前が味わう番だーっ!」と、ブレードの付いた足でマリポーサの胸をグリグリと踏みつけます。「このブラン城には気に入らぬものを串刺しにしまくった、ドラキュラ公なる貴族の伝説があるようだが…そのやんごとなき男もきっと…さぞやこんな爽やかな気持ちだったんだろうなーっ!」と、今度はブリザードハンドを串状にしてマリポーサの右足を貫きます。自分の強みをことごとく奪われたマリポーサですが、「逆転の可能性は…まだ! まだあるーっ!」とヘイルマンの足をすくい、足四の字固めの体勢へ。

 しかしヘイルマンは「こんなもの簡単に切り返せることくらい知っているんだよーっ!」と、あっさりと裏返しになる四の字返しへ。そしてブリッジで後方に体を反らし、マリポーサのアゴを捕えて鎌固めの複合技に。さらに両手両足のクラッチ部分からマリポーサの凍結を狙い、「マリポーサよ、このまま全身をカチカチに凍らせて、お前にはオメガの民の恐怖を伝える氷の標本となってもらうぜーっ!」完全に敵を仕留めるフェーズに移行。マリポーサ絶体絶命と思われる中、当のマリポーサは上空の太陽を見上げ、何かを狙っている模様。すると氷のレンズと化したヘイルマンの体を太陽光が通過し、マリポーサの背中がジリジリとあぶられて次回に続く、です。

 前回優位に立ったマリポーサでしたが、ここにきてまた窮地に。炎、跳躍といった相手の強みを理詰めでひとつひとつ潰していくヘイルマン、なかなかに策士です。『アイスウォールプリズン』では燃焼燃料となる酸素を枯渇させ、摩擦熱をなくすために『ヘイルブレス』でリングをアイスコーティング。最後に跳躍の要因たる脚を串刺し。詰み将棋のような、見事な闘いぶりだと思います。

 個人的には炎を鎮火させた後、あっさりと『アイスウォールプリズン』を解除したのが解せません。あのまま閉じ込めておけば、酸欠KOでヘイルマンの勝利だと思うんですけどね。それともあれですかね、出力アップした『モクテスマ・ディフェンス』は、酸素がなくなり消えてしまったけれども、それと引き換えに『アイスウォールプリズン』を消滅させることはできた、という理屈でしょうか?

 まあ結果的には完全にヘイルマンペースになったのですが、最後にマリポーサが罠をはった動きをしたので、やはりこれはマリポーサの逆転勝利でしょう。次回、ヘイルマンをレンズとした、太陽光からの発火現象が起きるのは間違いないので、これで『モクテスマ・ディフェンス』は復活です。ヘイルマンが「燃焼には酸素が必須」という理科知識を発揮すれば、マリポーサも負けじと「太陽光をレンズで集めると発火」という理科知識で対抗。なんかこの試合、「理科対決」という側面がとても濃厚になってきました(笑)。次回で決着かな?

 その他気になった点は
・なぜか空中に浮く氷棺。
・「四の字⇒裏四の字⇒鎌固め」となるマリポーサの読みはすごいが、確率的には冒険か。とくに鎌固めのムーブは。
・足元から凍らせるのは、プラネットマンの技を思い起こさせますな。
・もし本当に氷の標本になったとしたら、維持管理が大変だろうに(笑)。
・最終頁の「ヘイルマン! 背中、背中ーっ!!」というあおり文句が、実は今回一番面白かった(笑)。

 こんなところですかね。

 

2018年5月28日(月) 美しきルチャドールの意地!! 
 マリポーサ絶体絶命のピンチに、今にも終了のゴングを打ち鳴らそうとするノック。しかしハラボテ委員長はマリポーサの真意に気づき、ウルフマンも「全てはヤツの計算づくの行動だ…」と追従。ここでの試合終了に待ったがかかります。

 マリポーサの罠に気づかないヘイルマンは「凍結が進んでもはやギブアップの声も出せまい!」と勝利を確信。しかしここでようやくマリポーサの背中の発火に気づきます。「貴様どうやってーっ!?」と動揺するヘイルマンに対し、「フッ、火種の正体はお前の体そのものだ、ヘイルマン」とマリポーサがヒントを出すと、「カキ〜〜〜ッ、お前まさか…オレのアイスボディをレンズ代わりにして…!?」と、知らぬ間に張り巡らされていた仕組みのすべてを理解します。

 準備が整ったマリポーサは『モクテスマ・ディフェンス』を再起動。燃える体に耐え切れず鎌固めを解くヘイルマン。その隙を逃さずマリポーサはヘイルマンの背部にドロップキックを加え、コーナーポストにひらりと着地。「そもそも最初の足4の字固めが撒き餌だったということか!」と己の軽率さをヘイルマンが口にすると、「私があの場面で足4の字に出れば実力ある超人ならそれを裏返して鎌固めにくることは定石。ここまでの攻防でお前がズブの素人ではないと十分理解できたこその捨て身の作戦だ」と、マリポーサはコーナーポスト上で仁王立ち。

 「チキショオオ〜〜ッ、勝利までもう一歩だったのに〜〜っ」と、素直にくやしがる(笑)ヘイルマン。「貴様は私から一度は炎を奪い、蝶の羽根さえ奪い取った。たいしたものだ。だがかつて盗っ人ジョージとして名を馳せた私が奪われっぱなしではあまりに屈辱的。だから私もお前から最も屈辱的なものを奪い返してやったのだ! それが…お前が一度は心に抱いた勝利への希望だーっ」と、マリポーサはコーナーからトンボを切って飛び降り、上空から垂直に落下してのヘッドバット。その反動でまた上空に舞い上がると、さらに落下してヘッドバットの連続攻撃。

 「あの技はっ! ヤツの得意としていた…『マリポーサ式マッスル・リベンジャー』! だがあの技はロビンマスに破られたはずでは…」とさらりと技解説を交える有能委員長(笑)。「ああ、かつて私はこのような技をキン肉族三大奥義のひとつ『マッスル・リベンジャー』と称して使用し、そして不完全な偽者と否定された。だからこれは体勢は似ているがキン肉族三大奥義ではない〜〜っ、そこから進化した私のオリジナルホールドだーっ!」と、マリポーサはヘッドバッドの連打から、両足でヘイルマンの首を挟み込んでジャンプするムーブに変化。そしてその体勢で上空から何度も回転を繰り返し、錐揉み状態で落下。「くらえーっ、王位争奪という柵(しがらみ)から外れた私の放つ新技アステカ・セメタリーッ!!!」と、ヘイルマンを強烈に頭からリングに叩きつける新技を披露。この衝撃で氷コーティングされたリングは破壊され、ヘイルマンは血を吐いて戦闘不能になり、マリポーサは勝利を確信したポージング。直後にノックがゴングを打ち鳴らし、マリポーサは見事対抗戦の初戦を制することに成功、次回に続く、です。

 ドリフを彷彿とさせる「ヘイルマン、背中、背中〜」からの、『モクテスマ・ディフェンス』再着火。読者全員が分かっていた予定調和展開が無事に進み(笑)、マリポーサは形勢逆転。これだけ読者が安心して見られた逆転ムーブも珍しいです(笑)。コーナーポストで腕組ポーズをしてネタばらしをするマリポーサ、文句なくカッコイイですね! 『王位争奪編』から重厚さを持ち合わせていたキャラでしたが、今回の試合でもそのスタンスは変わっていないし、さらに重厚さが増していてたまらないです。「大人」って感じです。でもいまだに“盗っ人魂”にプライドを持っているのはどうかと思いますけどね(苦笑)。そろそろ過去の過ちは「若気の至りだった」と反省しましょうよ。

 それに対してヘイルマンは少々子どもじみています。「チキショオオ〜〜ッ」と、かなり直球なくやしがり方を披露していますからね(苦笑)。試合中にこんなに全身でくやしがる超人は久々に見た気がします。でもそれが彼には合っていていい感じだと思います。

 フィニッシュもよかったですねえ。個人的にずっとリクエストしていた『偽マッスル・リベンジャー』のムーブを見たときは「きたーっ!」と思いましたから。このままフィニッシュでもよかったんですけど、さすがゆで先生、そこからのアレンジ型新技をきちんと用意してくれていました。ヘッドシザーズで錐揉み状に落下する新技『アステカ・セメタリー』です。ちょっと『ロビン・スペシャル』を彷彿とさせるのが、前回の試合で苦汁をなめた経験から、なんて設定だったらより胸熱ですね(笑)。でもマリポーサは『偽マッスル・リベンジャー』で天罰を受けたことをけっこう気にしているようで(笑)、その汚名も返上したい口上が見え隠れします。いうなれば“王位候補というカテゴリーからの卒業”ですかね。自身の方向性をあらためて探り直し、前に向かって進んでいる感があっていいと思いますよ。

 そんな自分に課したこれからのスタイルが見事に結果を出したからこその、勝利を確信したポージングなんでしょう。1ページをまるまる使っての印象的な決めポーズなんですけどね。カッコイイんだけど、ちょっとナルシスト入っていて笑ってしまうのもご愛敬(笑)。でも結果幸先の良い1勝をもぎ取りました。よかったです。次はビッグボディかな?

 その他気になった点は
・ヘイルマンは肉体も氷なのか…溶けると内蔵でてくるの(笑)?
・ヘイルマンの目のアップはマヌケだ…(笑)。
・ヘイルマンの断末魔は「カギャバーッ」

 こんなところですかね。

 

2018年6月4日(月) 偽りの強力!?
 見事初戦をものにしたマリポーサ。しかしウルフマンはロビンすら大苦戦したマリポーサがここまで追い詰められた現実に、あらためてオメガ・ケンタウリの六鎗客の実力を甘く見るべきではなく、フンドシを締めてかかるべきだと警鐘を鳴らします。

 するとノックアウトしたヘイルマンが「このまま倒れたままじゃ…いけねぇんだ……命令なんだ。オレはアリステラの下へ…必ず生きて戻らないと…」と、虫の息ながら起き上がろうとします。しかしダメージは深く、「クソ…こんなところで…オレたちには使命が…オメガの…未来が…チ、チキショウ、オレもそっちかよルナイト…」と涙ながらに絶命。その使命がいかに彼らにとって重要なものかを知らしめる形となりました。しかしその思いをくみ取りながらもマリポーサは「お前たちにも同情すべき点はある。それはわかっている。だがそれでも消えてもらわねばならんのだ。この世に明日が来るためにはな」と、4王子側にも確固たる使命があることをあらためて意思表示。

 ヘイルマン敗北の報は他のリングにも届き、ソ連のスワローズ・ネスト城でキン肉マンと対峙するパイレートマンは「ヘイルマンは調子に乗りやすく軽口も多かったが、決して悪いヤツではなかったーっ!」と、怒りにまかせてスグルを投げ飛ばします。このあたり、六鎗客の仲間意識もなかなか強そうであることを示しています。

 安土城でフェニックスと闘う六鎗客の大将・アリステラは「生きて返れという命令違反を犯しはしたが、ヘイルマンはよくやった。道半ばではあるが使命という途(みち)の上で殉じた。神を騙(かた)る邪(よこしま)どもに言われるままガキの使いとなり果てているお前らよりよほど立派だ」とヘイルマンの戦死を称え、かつ4王子の行動姿勢を皮肉をもって揶揄します。それに対してフェニックスが「いけないなァ、神のことを悪く言っては」と、例の名言(笑)でいなすと、アリステラは「空々しい。とっくに邪悪神どもに愛想を尽かしたはずのお前らが」とチクリ。すると「ああそうとも、ヤツらにもはや義理はない。それだけに我々も大人の判断でここに来ているということだ! お前たちのその“使命”ごと潰しになぁーっ!」と、フェニックスが手四つ状態からアリステラの背後に回りアームロックを狙うと、アリステラは「やれるものならやってみろーっ!」とスピンエルボーで切り返すという、お互い譲らない展開を繰り広げます。

 中国の紫禁城ではギヤマスターがビッグボディに対して首相撲からの膝蹴りの連打。「ヘイルマンの仇はオレがとってやるぜーっ、このデカブツを巨大ギヤでコナゴナにしてなぁーっ!」と、その勢いで自身のジェノサイドギヤに巻き込もうとします。しかし「ビッグボディさまの強力をナメるなーっ!」と、ギヤマスターの回転するギヤを両手で押さえつけるビッグボディ。ギヤとの摩擦で手が流血するも、そこを支点にしてのドロップキックでジェノサイドギヤから脱出。

 「往生際の悪いこのニセモノめーっ」とギヤマスターが叫ぶと、“ニセモノ”というフレーズに「おい…誰がニセモノだと?」とビッグボディが反応。「お前に決まってるだろ! 先のキン肉星王位争奪編の顛末はよく知っている。お前が何もできないまま無残にやられた最弱候補だったこともな! それでよくキン肉星の王子を名乗ろうと思ったもんだ〜〜っ」と、ギヤマスターは読者すら言うことをはばかるタブー(笑)を、スコーンと直球でビッグボディにぶつけます。さらに「ここ紫禁城は真の王たる者が代々住んだ特別な地。そこでお前のニセモノっぷり、改めて暴いてやるのも一興…」と、ビッグボディの名誉を傷つける言動をとると、「なぁ…誰がニセモノだ? 確かにオレはキン肉星王子としてはニセモノだったかもしれない。だけどもなぁ…この強力だけはホンモノだぁーっ!!」とビッグボディは発奮。襲いかかるジェノサイドギヤをヒップアタックで迎撃し、「オレの強力殺法はこれからだーっ!!」と、巨体のギヤマスターを軽々とリフトアップ、次回に続く、です。

 ヘイルマン、けっこう悲愴でしたね。軽い感じのキャラでしたが、己に課された使命についてはかなり重く受け止めていたようです。彼らには彼らなりの、筋の通った目的があることを感じさせましたね。ここまで使命感を持っているということは、この闘いに勝たないとオメガの民に多大な不利益を与える、と思ってよいでしょう。それこそ勝たないと滅亡、くらいのレベルなのかもしれません。

 そんなことをうっすらと予想させる最期をみても、マリポーサは感情に流されず、六鎗客の目的達成は4王子側の立場では「この世に明日が来ない」と切り捨てます。このあたり、どちらの言い分が正しいかまだ判然としませんが、わかっていることは前シリーズ同様、どちらの立場にも理があるという、イデオロギーの闘争となりそうだ、ということです。ひょっとしたら六鎗客の方を応援したくなるような、そんな展開も可能性としてはあるでしょう。このあたり、最近のゆで先生の特徴というか、勧善懲悪、二元論では括りきれない人間ドラマが展開されそうです。

 アリステラの言動も注目ですね。仲間の最期を叱責するのではなく、誇りに満ちた賞賛を与えています。さらに4王子を“邪悪神のガキの使い”と波田陽区なみに斬り捨て(笑)、精神的優位を揺らがせることがありません。なかなかにリーダーとしての強さが強調されつつあり、キャラが育ってきている印象をヒシヒシと感じますね。

 それに対するフェニックスの台詞選択がものすごいファンサービスとなりました(笑)。まさかここで「いけないなァ、神のことを悪く言っては」がでるとは予想だにしませんでしたよ。今回はこの台詞だけでご飯3杯いけます(笑)。ま、冗談はさておき、アリステラに蔑みをうけても、それを上回る“大人の判断”という理由で行動を起こしていることを宣言するあたり、より大局から物事を見ているようで、どっしりと落ち着いた印象を受けます。いわゆる“ブレない”ってやつですかね。

 次の試合はどうやらビッグボディVSギヤマスターになりそうです。「いけないなァ、神のことを悪く言っては」発言が前フリだったのですね。今回は日本中の読者が全員感じていた“ビッグボディ=ヘタレ方程式”が白日の下に晒されるという、ある種伝説のディスり回となりました(笑)。ここまでド直球で切り込んだのは、カナディアンマンに対して同様のことをしたパイレートマン以来です。六鎗客って、なにげに言ってはいけないタブーを簡単に口にする方たちですよね。でも「そこにシビれる、あこがれるぅ!」です(笑)。

 こういったタブーによる蔑みって、言った本人が痛い目にあうというのが相場です。これだけでビッグボディの勝ちフラグが立ったともいえますが、カナディアンマンは負けたからな…油断はできません。ただビッグボディがゲームでしか披露していない『メイプルリーフ・クラッチ』で勝利したとしたら、お祭りになることは間違いがないでしょう(笑)。ここはぜひ恥を雪いでいただき、日本中を元気にしてもらいたいもんです(笑)。ビッグボディ、日本中がキミの味方だよ!

 その他気になった点は
・実際にフンドシを締めてかかっているのはウルフマンのみ。率先垂範、素晴らしい(笑)。
・ヘイルマンの眼は複眼なのかな? いろいろなところから涙でとる…。
・「オレもそっちかよ、ルナイト…」という表現はなかなか切ない。
・本日、またも“威厳ポイント”をアップさせたマリポーサさん。
・今週の検索ワード第1位は“ニセモノ”かな(笑)?
・前も書いたけど、なぜギヤマスターの眼は正面を向いたままなんだ?
・ボクの嫌いな言葉は“ニセモノ”です(ビッグボディくん談)。
・1億パワーをフルマックスで使えそうなのはたしかにビッグボディ。
・筋肉モリモリした直後にヒップアタックを選択するセンス、脱帽です(笑)。
・リフトアップする際に頭を掴んだ右手は回転しないの?
・マリキータマンはヘイルマンに一言もなし。仲悪いのか。

 こんなところでーす。

 

2018年6月18日(月) 劣等王子の雪辱!!
 ギアマスターをリフトアップし、さらにそれを上げ下げする余裕まで見せるビッグボディ。そしてそのままデッドリードライブ。さらにサンセットフリップで追い打ちをかけた後、「お前はオレをナメているようだから思い知らせてやる。曲がりなりにも神に選ばれた男の力…決して伊達ではないことをーっ!」と、今までの鬱憤を晴らすかのようなストレートパンチを浴びせます。2発目、3発目は何とか回避したギヤマスターは「ギシュ〜、なかなかやるな〜っ、そうこなくてはなーっ!」とショルダータックルをぶちかまし、ビッグボディの右足を胴体のギヤに食い込ませることに成功。「突然思わぬ力を見せられ面食らったが、やはりお前はただの三下野郎だーっ!」と、ジャイアントスイングの要領で回転を加えると、今度はギヤの反発回転でビッグボディをコーナーポストまで弾き飛ばします。

 「どうだぁニセモノ、右足がそんなに痛むか〜っ」とギヤマスターは相手に反撃の隙を与えることなく突進し、体当たりでビッグボディを空中に浮かせると、下からの頭突きの連打でビッグボディをどんどん上空高く舞い上がらせます。その形はまさに『王位争奪戦』において、フェニックスにより瞬殺された『マッスル・リベンジャー』の体勢そのもの。「さっきまでの威勢はどこへ行ったーっ! やはりお前は悲惨な過去から抜け出せていなかったようだ。ニセモノとして無様に散った先の闘いの記憶からなーっ!」と、精神的ゆさぶりをかけるギヤマスター。過去のトラウマを利用されたビッグボディは防戦一方になるかと思いきや、「その通りだ。オレの時間はあの技を食らった瞬間から今もまだ止まったままだ。だからこそ今ここでお前に言いたい。“ありがとう”とな!」と、ギヤマスターの顔面を右手でムンズと掴み、そのままギヤマスターを振り回します。そして「ずっとこの機会を待っていた。オレの中で止まり続けた時を再び動かす絶好のチャンスを。それを作ってくれたのは、お前だギヤマスターッ!」と、落下型の固め技にギヤマスターを捕えていき、『強力アトミックボム』が炸裂。これを見たフェニックスは「アイツめ」とニヤリ。

 それでもギヤマスターは立ち上がり、「なるほど、トラウマも完全に克服し、お前の人生は新たな段階に入ったということか。ならばオレも同じく新たな段階に入るしかなさそうだ」と、ジェノサイドギヤを再度回してビッグボディに向かって突進。「今のオレは絶好調だ! お前のギヤも止められそうなほどになーっ!」と、ビッグボディはそれを正面から受けて立ち、両手で肩口のギヤを押さえつけて止めようとします。しかしギヤマスターは「ギヤチェンジ! ハイパージェノサイドモード」と、ギヤの変形を発動。ギヤの個数が増していき、その回転力がさらにパワーアップしていきます。これにはさすがのビッグボディも想定外だったらしく、押さえていた両手へのダメージが増幅し、さらにジェノサイドギヤの圧力に体がのけ反り始めて次回に続く、です。

 汚名返上をモチベーションに、ビッグボディが躍動し始めました。ギヤマスターをバーベルがわりに「オイッチニ、オイッチニ」とパワーを誇示するビッグボディにちょっとしたかわいさを感じます(笑)。そうだよなあ、30年間も鬱憤がたまっていたんだからなあ(笑)。ギヤマスターに浴びせる言葉の一言一言に、また、鉄柱をひん曲げるほどのパンチに“失ったプライドを取り戻す”という彼の確固たる意志を感じさせます。

 しかしギヤマスターの、ビッグボディに対する“ニセモノ”ディスり攻撃は続きます。あくまでビッグディを“三下”“ヘナチョコ”“ヘタレ”的なステイタスに位置づけ、彼のトラウマともいえる『マッスル・リベンジャー』のセットアップまで仕掛けるあたり、なかなか老獪ですよね、ギヤマスター。でもその行為はすべて新生・ビッグボディのハードルと化しているので、やはりビッグボディ勝利へのシナリオが濃厚だと思います。

 事実、ビッグボディはそのハードルを粉砕することで、30年(ストーリー上では数年か)止まった時間を再び動かすことに喜びを感じているようです。そしてビッグボディ初のオリジナルホールドである『強力アトミックボム』を披露。これ、けっこう歴史的瞬間ですよね。瞬殺されたがために、そのポテンシャルなり使用技なり、フィニッシュホールドがまったくもって謎に満ちた超人でしたから(笑)。いうなれば30年封印されていた壺が開いた瞬間というか、蔵出感溢れるお酒というか。そのくらい価値のある彼のオリジナルホールド『強力アトミックボム』です。

 でもけっこうあっさり立ってこられちゃって(苦笑)、その後はパワーアップしたギヤマスターに反撃されてしまいますけどね。ただこのパワーアップ版ジェノサイドギヤを攻略することで、ビッグボディのトラウマ打破&歴史的勝利が見えてきますね。うん、大丈夫、いけますよ(笑)。

 その他気になった点は
・様々なビッグボディディスりがありましたが、実はタイトルの“劣等王子”が一番ひどいと思う(苦笑)。
・常に回転するギヤを描くのはめんどくさそうだな…。
・モニターに頭突きの連打が表示される演出は、30年前のあの一戦を彷彿とさせますね。
・ギヤチェンジでよけい描くのがめんどくさくなったギヤマスター。中井画伯、大丈夫か(苦笑)?

 こんなところでしょうかね。

 

2018年6月25日(月) 頭上の暗黒星!?
 より凶暴なギヤに形を変え、ビッグボディを襲うギヤマスター。ビッグボディは両腕を巻き込まれるも、ドロップキックの反動でなんとか脱出。しかしギヤマスターは攻撃の手を緩めず、そのままタックルでビッグボディの体を削ります。

 「神に選ばれた男がどうとか言っていたが、たかがこの程度で強力が聞いて呆れるぜーっ! それともお前の神様は“強力の神”なんかじゃなくて貧弱の神様かなんかの間違いじゃあねぇのか〜っ!?」と、ギヤマスターの口撃も止まりません。するとビッグボディは「まだ始まったばかりなんだ。オレはここになぁ、あの日の続きをやりに来たんだよ。世間に…神に何よりオレを信じきってくれた仲間たちに見せられなかったオレの本当の力を…オレの“強力”を!」と自身を奮い立たせ、逆にタックルからのローリングソバットでジェノサイドギヤから脱出。しかしダメージは大きい模様。

 「どんなに意地を見せつけたところでお前など所詮はニセモノ王子。その証拠にあれを見ろ!」と、ギヤマスターは空を指差します。そこには金属の球の集合体のような星が。それは太古にオメガの民がここを居城としていたころから存在していた“軒轅星(けんえんせい)”であり、ここに王としてふさわしくない者が足を踏み入れたときに天誅を下すとのこと。つまりニセモノ王子であるビッグボディは天誅を受ける立場であることを暗示します。そして天空の軒轅星は左右に揺れだし、ギヤマスターは「軒轅星がお前のでかい肉体を圧殺しようと狙っているぞーっ」と脅し文句。

 そんなうさんくさい話を断ち切るように、ビッグボディはロープに飛んでからの2度目のヒップアタックを敢行。しかしこれは「2度もその汚いケツを食うかーっ!」とギヤマスターにキャッチされ、そのままジェノサイドギヤで背面を削られることに。軒轅星はさらに大きく揺れだします。そしてギヤマスターは「あっけないものだな。ニセモノごときが分不相応な場にしゃしゃり出てくるからこんなことになる」と、そのままジャーマンの体勢で上空に舞い上がっていき、空中でジャパニーズレッグロール・クラッチのような体勢に移行。背中からビッグボディの顔面に覆いかぶさるような体勢になると、ギヤを逆回転させ、ビッグボディの頭を巻き込んでいく荒技。ビッグボディ絶体絶命で次回に続く、です。

 今回はビッグボディ、攻められっぱなしでした。ただ進化したギヤマスターは、先に奥の手を出した形になるので、これを乗り切ればまあビッグボディの勝ちでしょう。また、ギヤマスターの罵詈雑言がとどまることを知らないのと、それに対するビッグボディの「オレの本当の力を見せるためにここにきた」という確固たる決意。これも彼の勝利を後押ししていると思うんですよね。

 ちなみにここのくだりでグッときた人も多いのではないのでしょうか。「オレを信じきってくれた仲間たち」という言葉がアツいですよね。この一言で、ペンチマン、レオパルドン、ゴーレムマン、キャノンボーラーの散り際が頭にフラッシュバックしましたから(笑)。我々の見えないところで、強力チームにも深い絆があったんだなあと、しみじみしてしまいましたよ。レオパルドンとかが「あなたの強力に惚れました。一緒に闘いましょう!」なんていう感動エピソードが実はあったのかなあ?

 ただ“軒轅星”についてはちょっとどうなんだろう? って感じです。突然感がありすぎて、ぶっちゃけ必要かな? と思ってしまいました。まあビッグボディがニセモノという責め苦の一つだとは思うのですが…。

 最後は絶体絶命のピンチです。でもこれは脱出するでしょう。その後のフェイバリットでの締めを期待します。

 その他気になった点は
・「アイグァ…」。
・またサンドウィッチマン出てない?
・「汚いケツ」言われる元王子(笑)。

 こんなところでしょうか。

 

2018年7月2日(月) 唯一の取り柄!
 ビッグボディの顔面を背中から巻き込む『アンティキティラ・ビーフケークプロセッサー』の体勢に入ったギヤマスター。「おまえはジェノサイドギヤでミンチにされるんだーっ」と、ビッグボディの顔面から肩口まで巻き込む形に。大ピンチのビッグボディですが、「オ…オレはまだ試合を捨てたわけじゃねぇ!」と、両手のクラッチを振りほどき、逆にギヤマスターの両手首を掴んで頭を抜きにかかると、その規格外のパワーで脱出に成功。「驚いたか! バカみてぇな石頭だろ。昔っからよく言われたもんだ。お前の頭は中身も外身もバカみたいに硬いってな。それでよくケンカになってよーっ!」とビッグボディは己の石頭自慢を過去のエピソードまで交えて話すと、そのままギヤマスターの脳天をリングに激突させます。

 そんなビッグボディの自慢話を受けたギヤマスターは、すぐに立ち上がって「じゃあもう一回試してやるぜーっ!!」と、またもやジェノサイドギヤを高速回転させながら突っ込んでいきます。しかしビッグボディはその突進をジャンピングニーで迎撃。よろめいたギヤマスターの体をハイジャックバックブリーカーで吊り上げます。「頭だけじゃねぇ…体もバカみたいに頑丈でな…昔からソイツだけが…バカなオレが唯一誇れる…取り柄だったーっ!」と、ギヤマスターを攻め立てるビッグボディ。

 すると天空の“軒轅星(けんえんせい)”がまたもや大きく揺れ動きます。それを気にするギヤマスターを見たビッグボディは「あの星がそんなに気になるのか? お前はオレのことをニセモノニセモノと連呼するのがずっと気になっていた。だが今その理由がわかった。それはお前の自信のなさの裏返しだったんだな。あの“軒轅星”とやらが降ってくるのはもしかしたらお前自身…そんな不安を抱えたまま闘っていたということか。哀れだな」と、今までさんざんディスられてきたことを逆手に取り、口上合戦でも心理的優位に立ち始めます。

 これを聞いたギヤマスターは逆上し「黙れっ!! お前にオメガの民の何がわかる! オレたちはな、本来ならこの地球上に君臨する王族として栄えたはずの一族だったんだーっ!! しかし太古のある日、我らの祖先は神の名を騙り攻めてきた一味と大激闘を繰り広げ、それまで築いてきた全てと共にこの星を追われた。それがすべての苦難の始まりだったという。そう…ヤツらさえこなければ…」と、意味深長な言葉を発します。そしてギヤマスターの脳裏に描かれた侵略者一味とは…なんと完璧超人始祖! 「そんな数億年にわたる一族の怨みをとうとう晴らす絶好の機会がこの現代にやってきた。そのためにオレたちはここへ来た。それをお前らみたいなニセモノ顔の部外者どもに…邪魔立てされる筋合いなどないーっ!」と、逆上したギヤマスターはジェノサイドギヤを回転させ、ビッグボディの背中を抉ると、両手のクラッチを切ってビッグボディを首投げ。なんとか回転して着地するビッグボディ。「ダウンしなかったことは誉めてやるが、今度こそお前は終いだ」とギヤマスターがトドメの宣言をすると、「な…なんのこれしき…お…お前だってそのギヤが壊れりゃ終いじゃねぇか」とビッグボディも負けずに挑発。それを無視してギヤマスターが突っ込むと、ビッグボディはギヤマスターの頭と足を掴んで『強力エクスプロイダー』で迎撃。強烈にマットに叩きつけるも、「このギヤはオメガが遺した叡智の結晶。お前がどれほどの強力持ちでも、これだけは壊せない。たとえオレを倒せたとしても…このギヤが回る限りオメガの誇りの火は消えない。お前にオメガは止められないーっ!!」と、ギヤマスターはすぐに立ち上がり、敢然と突進。

 しかしビッグボディは冷静にギヤマスターの動きを注視し、「イチかバチかあるかもしれん。お前のギヤを壊す最後の手段が…」と、何か秘策を思いついたような言葉を発して次回に続く、です。

 前回はサンドバッグだったビッグボディさんですが、今回は見事にチェンジ・オブ・ペースに成功しました。「バカだけど頭は硬くて体も頑丈」という、自身の強みをある種自虐めいた言い回しで披露してピンチを脱出。そこからギヤマスターの深層心理に顕在する恐れや自信のなさを突っ込み、心理戦をジワジワと自分優位のフィールドに引き寄せました。「お前…ひょっとして強がってるだけだろ?」と、ギヤマスターの痛いところを突くあたり、なかなかのもんですよ(笑)。

 そして今回の一番の注目は、なぜオメガの民が地球を追われたかの原因が明らかになったことでしょう。何度か私はこの闘いの背景が「侵略者との闘いに敗れた先住民族のリベンジ」ではないかと書きました。その推測はあながち間違ってはいないようで、その侵略者こそがザ・マンを含む完璧超人始祖だったようです。因縁の相手に始祖が絡んできたことで、俄然話は面白くなってきました(笑)。本来であればオメガの六鎗客はザ・マン、ゴールドマン、ジャスティスマンという、始祖の生き残りと闘うべきなんですよね。となると、現在は始祖の代わりに正義超人や運命の4王子がオメガの民と闘ってあげているような構図となります。だからか、ジャスティスマンがスグルにスペイン行きのショートカットを用意してあげたのは。「オレらのために悪いね。せめてものお礼です」って感じだったのかなあ(笑)?

 となると、前にフェニックスが話していたオメガマン・ディクシアはスパイだったのでは? という推測が現実味を帯びてきました。彼は超人閻魔ことザ・マンにネプチューンマンのハントを依頼されることで主従関係を結んでいました。これも仇敵である、しかもそのボスであるザ・マンの情報収集の一環だったのかもしれません。

 試合の方はギヤマスターに余裕がなくなってきたことで、ビッグボディの勝利がずいぶんと現実的になってきました。しかもギヤマスターのすべてといってもいいジェノサイドギヤの破壊法をビッグボディは思いついたようで、これは勝ちフラグとして強力です。あ、ちなみに読み方は“きょうりょく”ですよ。“ごうりき”ではなくて(笑)。次回、決着ですかね。

 その他気になった点は
・『アンティキティラ・ビーフケークプロセッサー』。長いし、舌を噛みそうな技だ(笑)。
・ここでアンティキティラがでてきたか。
・ゆで先生、「ビーフケーク」って言葉好きだな。
・ビッグボディ、自分で自分のことをバカって言っちゃってる(苦笑)。
・『強力エクスプロイダー』は、どちらかっていうと『強力キャプチュード』。
・最終頁のビッグボディ、かっこいいな。目が生きてる。

 こんなところでしょうかね。

 

2018年7月9日(月) 紫禁城の嵐!!
 ジェノサイドギヤをフル回転させ、ビッグボディに止めを刺そうと突進するギヤマスター。するとビッグボディは「これが最後の賭けだ。あのギヤをこれで止められなかったらオレの負け…それにはコイツが必要」と、左手に握っていた砂状のものを空中に放出します。そしてギヤマスターを至近距離まで引きつけてからのドロップキックで迎撃。「そんな悪あがき通用せん」とギヤマスターが踏みとどまると、「これは悪あがきなどではないーっ!」と、ビッグボディは体を旋回させてジャンプ。この『強力ジェットトルネード』によって、リングの四方から竜巻のような形で砂状のものを自身の足元に吸い寄せていきます。

 「あれはいったい…?」と委員長が疑問を口にすると、「ありゃ砂だ! 砂でできた竜巻だ!」とウルフマンが回答。さすが超人横綱、職業柄土や砂には詳しいのか(笑)。そしてビッグボディは空中で旋回をストップすると、そのまま上空からギヤマスターめがけて落下。「体力が切れて失速したかーっ! 空に逃げてもそうなることすらわからんとは!」と、結果的には自分のジェノサイドギヤに取り込まれるんだとばかりに、ビッグボディの無策を笑うギヤマスター。「せめてもの情けだ。一切の苦痛なくあの世へ送ってやる!」とスタンバイOKです。

 しかしビッグボディは落下しながらも渦状に巻き上げた砂を回収し、大きな球形にしてギヤマスターに迫ると、「そうはいくか! これでも食らえーっ」と、砂球をギヤマスターめがけてスローイング。見事にヒットする砂球。「脅かしやがって〜っ、なんだこれは痛くも痒くも…」と攻撃が効いていないことを主張するギヤマスターでしたが、徐々にジェノサイドギヤの回転が落ちていくと「テ…テメェ、何をしやがった!?」と、己の異変に動揺し始めます。「さっきお前を『強力エクスプロイダー』で投げた時に、リング全体を覆った土埃で気がついた。その正体は…黄砂だ! この紫禁城のある北京は内陸部の砂漠で巻き起こった砂嵐が都市部まで流れこみ、大量の砂が降ってくる。そこでその黄砂を球にして、お前のギヤに投げ込んだのだーっ!!」と、ビッグボディは種明かし。

 しかしギヤマスターは「…それがどうした! この程度で…このギヤは潰せはしない…! オメガの誇りが潰(つい)えることなど〜〜〜ありえるはずが…ない…」と強がりを言いますが、その言葉に反してとうとうジェノサイドギヤは完全停止。ビッグボディは相手のフェイバリットが機能不全に陥ったこの瞬間を見逃すことなく、「この賭け…オレの勝ちだーっ!」と、ギヤマスターを背中越しに抱えながらジャンプすると、見たことのない関節技にギヤマスターを固めていきます。そして「見ているか、ペンチマン、レオパルドン、ゴーレムマン、キャノン・ボーラー! あの日お前たちに見せてやれなかったこの技を…とうとう万人へ目にモノ見せてやる時がやってきたーっ、食らえーっ、強力の申し子キン肉マンビッグボディの誇る最強必殺技ーっ!! 『メイプルリーフクラッチーッ!!!』」と、強烈な勢いでリングに落下。ものすごい砂煙とともに、ギヤマスターの細かいギヤが飛び散り、ギヤマスターは完全にダウン。ここでビッグボディの勝利を告げるゴングが打ち鳴らされ、ビッグボディは積年の恥を払拭する会心の勝利に両拳を挙げて次回に続く、です。

 やりました! 30年もの間、馬鹿にされ続けたビッグボディが、積年の恥を雪ぐ会心の勝利! 日本中がこの瞬間を待っていたんだよ、ねえ、皆さん(笑)。まあ勝ちフラグはビンビンに立っていたんで、予想通りといえば予想通りなんですけどね。最後までわかんないとこあるじゃないですか、ゆで先生って(苦笑)。

 順を追って見ていくと、まずはジェノサイドギヤの攻略法ですよね。砂を浴びせて回転停止というのは、なかなかに物理的で納得です。しかも地域の特質である黄砂を使ってのもうまい。こんなスマートな攻略法、ビッグボディには似合わない? なんて思いもあるんですけどね(笑)。

 でもこの攻略法が有効ってことは、相手がサンシャインだったら楽勝だったってこと(笑)? ペインマン戦で「相性最悪じゃねえか」とジャンクマンが言ってたけど、そんなもんじゃないレベルだったかもしれませんね、ギヤマスターにとっては(苦笑)。

 そしてフィニッシュムーブに移るのですが、この流れがまたいいのよ。ゆで先生、大サービスです。読者需要を超えるくらいの過剰サービスですよ。「見ているか、ペンチマン、レオパルドン、ゴーレムマン、キャノン・ボーラー!」ですから! ビッグボディチームでまるまる1ページですから! 主要正義超人の専売特許である、“お空から見守ってるぜ”構図使用ですから!  不遇超人大救済祭りですよ! 罪人でいうなら恩赦ですよ! ゆで先生からの恩赦発令ですよ! お前ら平成30年にして “ヘタレ罪”に恩赦が出たんだよ! よかったなあ(笑)!

 さらにフィニッシュホールドが、幻の『メイプルリーフクラッチ』です。原作では登場せず、その後のメディアで後付け設定された技が原作に逆輸入という、非常に珍しい形でのお披露目となりました。こんな演出方法も『キン肉マン』という作品ならではですかねー。こんな形、他にありますかね? おそらく業界初なんじゃないかな…?

 さあこれで運命の王子の2連勝です。次はおそらくゼブラVSマリキータマンですかね? それとも中間でスグル登場かな? この調子だと王子軍の全勝もあるかも…いや、フェニックスまさかの敗退、ってのもあるかもなあ。

 その他気になった点は
・ギヤマスターは最後までビッグボディをバカ扱いだったな(笑)。
・ビッグボディの砂球は、アタルの灰を思い出させる。
・ビッグボディチームって意外と絆が強かったんだなあ。
・ちなみにこの時点で存命なのはキャノン・ボーラーのみ?
・『メイプルリーフクラッチ』も“6を9にする”理論で反転できそうだ。

 こんなところですかね。

 

2018年7月16日(月) 不公平な神!
 ビッグボディの勝利で“ビッグボディコール”に沸く紫禁城リング。「これが…勝利というものか」とビッグボディが初めて経験する勝利の空気をかみしめていると、虫の息のギヤマスターは天を指さし「け…軒轅星(けんえんせい)が…あんなにも激しく…」と、大きく揺れる軒轅星をいまだに気にします。これほどまでに軒轅星を気にする理由は

・太古の時代、オメガの民の祖先の頭上に、本当にそれは降ってきた。
・それが罪に対する罰だとしても、これだけの時を経たのだから許されるべきだ。
・しかしまだ軒轅星は揺れている。どうすれば許してもらえるのだ。未来永劫許されないのか。

といったもの。そして「神ってヤツはつくづく不公平だ…そう思わねぇか、ビッグボディ」と、神の化身でもあるビッグボディに皮肉のような一言を浴びせると、その瞬間軒轅星は本当に落下し、ギヤマスターを圧殺。「しっかりしろ!」とギヤマスターを気遣うビッグボディでしたが、彼がすでに息絶えていることを知ると「ああ、オレも思うぜ…本当に不公平だ、神ってヤツはな」と哀しげに天を見上げて試合は収束します。

 そして場面はイタリアはデルモンテ城で行われているキン肉マンゼブラVSマリキータマンをクローズアップ。両者ノーガードの激しいパンチの打ち合いは一進一退。そんな中ゼブラは「またひとり減ったな。これではお前たちも高が知れている。もう少しは期待してやってきたのだが、こうあっさり連敗されてしまっては…ガッカリだなぁーっ!」と、オメガの六鎗客を見下した言葉を発して右ストレートを炸裂。しかしマリキータマンは「これが超人ボクシングのスーパーヘビー級チャンピオンのパンチか、屁でもねぇ」と、パンチをお返ししてからのフライングボディアタック。しかしゼブラも同じ技で対応し、互角の状態ではじけ飛ぶと、次は両者ともにドロップキック。これも威力相殺で両者着地。

 「フン、お前はヤツらのようにはいかんとでも言いたげだな」とゼブラが言うと、「力不足で消えた者をどうこう擁護するつもりはない」と、ドライな反応をするマリキータマン。そして「だが甘く見るなよ。何の勝算もなくやってきたと思うな。たとえ六鎗客の半分が失われても、残り3人でオメガの悲願は達成する。オレたち3人ならそれができる!」と、確固たる自信を持ってパンチを繰り出すと、ゼブラは華麗な防御でそれをすべて避けます。そして「次はオレだーっ!」と逆にパンチを繰り出すと、今度はマリキータマンが華麗に回避。

 「オレは今から全局目においてお前を圧倒してやるつもりだ。それが死んだ同志を侮辱するような発言をした…お前に対するオレ流の報復だーっ!」と、すべてのパンチを避けたマリキータマンは、強烈なローキックを放つと、少しグラつくゼブラ。その瞬間を見逃さず、マリキータマンが追撃のアッパーを狙うと、それをスウェーでよけたゼブラは回転してバックスピンキック。その足が見事にマリキータマンの右手を押し返し、マリキータマンは自身のパンチを顔面に食らうという、30年前にキン肉マンがゼブラにかました技そのものを披露して次回(3ヵ月後ではございません)に続く、です。

 今回はビッグボディ戦の戦後処理から。ビッグボディが勝利の味をかみしめている姿は新鮮ですね。たしかにこれは感慨深いでしょう。あまりにも前回の負け方が悪すぎますからね(苦笑)。たしかゆで先生の裏話では、王位争奪編を5対5の団体勝ち抜き戦に設定したものの、これを一試合ずつまともに描写していたのでは、いつまでたっても作品が進まない、という懸念を抱いたために、スピードアップのはしょりが必要になったそうで、その犠牲になったのがビッグボディチームだったんですよね。ですんで今回のビッグボディ賛歌は、そんな業務的裏事情のために30年以上にもわたって馬鹿にされるキャラとなったビッグボディチームに対する、ゆで先生の禊ぎだったのかもしれません。

 そしてギヤマスターには“ニセモノを許さない”軒轅星が落下。これでオメガの六鎗客の行為は認められないものであると、間接的に判定されたことになります。ただ死に際のギヤマスターの恨み節も切ないです。「オレたちは未来永劫許されないのか?」という言葉は身につまされるというか、理不尽な気持ちがわかるというか。太古の昔にどういった理由で完璧超人始祖との闘いがあったのか判然としないので、どちらが罰を受けるべきなのか、今はまだわかりません。でもギヤマスター、ちょっと可哀想。

 そんな理不尽の思いから出たのが「神ってヤツはつくづく不公平だ」というツイートなのでしょう。そして神の化身たるビッグボディも、王位争奪編では神に翻弄されたという経験をもつからこそ、「本当に不公平だ、神ってヤツはな」と本心から答えることができたのかもしれません。

 次の試合はゼブラVSマリキータマンでした。マリキータマンもボクシングが得意なようで、超人ボクシングチャンプであるゼブラに引けをとらないのはたいしたものです。マリキータマンは「力なきものは淘汰される」とドライな性格を持つも、結局は死んだ同志の名誉を守るために闘っている面もあり、口で言うほどドライではないような気もしますね。逆に実は一番仲間意識が強いのかもしれません。

 ゼブラはかなり冷静な試合運びをしているので、今のところ安定しているのですが、冒頭に六鎗客の実力を見下しているのが気になります。これは前戦の逆で、ギヤマスターがビッグボディを揶揄したのと同じパターンです。ということは、ゼブラが足元をすくわれる可能性も十分にありえるなあと感じてしまいました。あまり吠えないほうがいいんだよな、こういうのって。

 でも最後の引きはさすがですね、ゆで先生。ここでスピンキックからの自打撃にゼブラが持っていくあたり、オールドファンのツボを押さえまくりです(笑)。たまらんですな、まったく。そして輪をかけて秀逸なのが、「次回は、3ヵ月後…ではございません!!」というアオリ文句です。これ担当編集のセンスが良すぎですよ(笑)。「楓(カナディアンマン)」や「ヘイルマン! 背中、背中〜!!」も相当なものでしたが(笑)、今回も素晴らしいです。

 そうだよなあ、ジャンプ連載時はこのコマの後、3ヶ月も続きを待つことになったんだよなあ。あの時は日本中のちびっ子が今か今かと復活を待ち望んでいましたからね(笑)。ロビンはヒマすぎてコーナーでハンモック吊るして寝てましたから(笑)。ですんでゆで先生、これからもずっと腰痛には気をつけてください(笑)。

 その他気になった点は
・盛んにビッグボディコールを送る中野さんと牛丼おじさん(笑)。
・上半身金属つながりで、ギヤマスター&キング・ザ・100トンのタッグも見てみたい(笑)。
・何気に軒轅星落下に巻き込まれそうだったビッグボディ。紙一重。
・助けてあげようとするビッグボディは優しいなあ。
・またサンドウィッチマンが出てる。
・マリキータマンが「オレ流」を宣伝。ありがとうございます(笑)。

 こんなところでしょうかねえ。

 

2018年7月30日(月) 八角形の達士!!
 ゼブラのバックスピンキックで自らの拳を顔面にめり込ませることになったマリキータマン。しかしそれにひるむことはなく、4王子たちが決戦場の一つにデルモンテ城を指定してきたこと、そしてそのリングが八角形(オクタゴン)リングであることに運命を感じていると発言。なぜならマリキータマンは過去に生死を決する闘いにはオクタゴンリングを利用しており、このリングは闘争の血が滾(たぎ)るからとのこと。

 そしてマリキータマンはトップロープを利用したムーンサルトアタックを仕掛けると、ゼブラは「口数の多い虫けらめ。オレに言わせればお前など駆除されるのも気づかず農園を荒らしまわるだけのしがない存在。なぜならお前はオレの全てを見ちゃいないーっ」と、マリキータマンの首をキャッチしてそのままリバースブレーンバスターで投げ捨てる高等技。マリキータマンはダウン。

 「す…全てを見ていないとは…どういうことだ」とよろめきながら立ち上がるマリキータマンに対し、「オレの本質は打撃やパワーにあるのではない。オレが己が中で最も頼みにしているもの、それは超人界随一といわれた格闘テクニックだーっ!」と、ゼブラはマリキータマンの胴体に両足を挟み込み、前転しながら両足を刈ることによって脳天を叩きつける高等技『ゼブラサンダーボルトクラッシュ』で追い打ちをかけます。

 しかしマリキータマンは「ああ、オレもそれが見たかった。技巧の神にまで愛されたその力…もっとこのオレに見せてみろーっ!」と、ひるむことなくブレイクダンスのように体を回転させて立ち上がります。「お前に言われるまでもないーっ」と、ゼブラは側転しながらマリキータマンの背後にまわり、『パロスペシャル』の足のクラッチを手に、手のクラッチを足に変えたような立ち関節技『ゼブラヘルズサブミッション』を極めます。

 「虫けらめ、ギブアップすればお前の全身を砕くのだけは許してやる」と攻め立てるゼブラ。しかしマリキータマンは「オメガの民にギブアップという言葉はない。それからいい加減その虫けらという呼び方はやめてもらいたい。あまり心地いいものではない」とギブアップを拒否。「虫が好かぬか? 虫だけに」とさらに挑発するゼブラにさすがに怒り露わにし、体の柔軟さを利用して強引に『ゼブラヘルズサブミッション』から脱出。

 「なるほど、オレの技巧殺法を凌ぎ切るとはただの虫けらではないようだ! よかろう、ならばもうひとつ試してやる」と、ゼブラはオクタゴンの8本のロープを次から次へと跳び移るムーブへ。「いつもは四角いリングではあるが、このリングは八角形だ。跳べるロープも8本あり、仕掛けの速さも威力も格段に上がるーっ!」と、一気に中央のマリキータマンに迫り、両足で突き上げるその仕掛けは…ゼブラのフェイバリットである『マッスル・インフェルノ』。マリキータマンの体をサーフボードのように乗りこなし、デルモンテ城の壁へ一直線。

 絶体絶命のピンチながら、マリキータマンは「こんなものはオレには通用せん!」と、自身の羽根を開き、その飛行能力で方向を水平から垂直へ変換。そのままゼブラのバックにまわり、クロスアーム式スープレックスの体勢でマットに叩きつける『エクスキュースナースープレックス』を敢行、そして次回に続く、です。

 今回はゼブラの攻勢が目立った回でした。特に“技巧”という部分をよりクローズアップし、前作ではそこまでプッシュできなかったキャラクター性を補完した感じです。前作ではテクニシャンという印象より二重人格という点が大きく表現されていましたからね。技巧の神が乗り移った、本来のゼブラを見せてもらった感じです。

 それは『リバースブレーンバスター』、『ゼブラサンダーボルトクラッシュ』、『ゼブラヘルズサブミッション』といった、いかにも難度E的な技群に象徴されています。特に『ゼブラヘルズサブミッション』は難解この上ない(笑)。マリキータマンのやられている体勢が『パロスペシャル』に酷似しているので、ゆで先生はそこからインスパイアされたんだと思うんですけど、もしそうじゃなかったら何がきっかけであの技を思いついたのかとても気になります(苦笑)。まさかレスラーが実際に使っている技じゃないよね?

 そんな感じでゼブラ、イケイケです。挑発セリフもさらにノっていて、マリキータマンを虫けら・害虫扱い。まあたしかにマリキータマンはてんとう虫だから虫けらなんだけど(笑)、ちょっと悪口がすぎるかな? って感じで心配です。というのも、「序盤攻勢」「序盤挑発セリフ」というパターンは、このマンガでは負けパターンなので。でも「虫が好かぬか? 虫けらだけに」というジョークはなかなかに秀逸(笑)。ゼブラって嫌味な冗談が得意なんだ、と、彼の新たな個性を垣間見た感じです。

 逆にマリキータマンは誇り高き超人であることをアピールしましたね。ギブアップはしないという意思表示や、虫けら呼ばわりに静かに怒るところなど、それを象徴しています。それだけにゼブラの罵詈雑言を耐え切ったところからの、堰を切ったような逆転劇があるのでは? なーんて思ったりしてしまいますね。

 実際、最後にはゼブラのフェイバリットである『マッスル・インフェルノ』をいとも簡単に破っていますしね。たしかに飛行能力があれば誰でも破れるかもしれない技ですよ、この究極奥義は(苦笑)。今回の回避方法は説得力がありましたね。それこそペンタゴンやホークマンでも破ることが可能ですよ。

 しかしこの『マッスル・インフェルノ』、キン肉族3大奥義のひとつとしてはちょっと扱いが悪いです。まず一つは破られすぎ。前作でも体をくの字にする“ロデオスキップ”で攻略されているし、今回は方向転換で攻略されている。そしてもう一つは、一撃必殺技ではなくなってしまっている。スグルに決めてもKOできないし、ターボメンもKOできていない(このときはステカセキングのコピー技ですが)。こんな感じで、必殺技としての価値が下落しているんですね。

 というわけで、『マッスル・インフェルノ』の株価を上げるためにも、今回はぜひこの技で説得力のある勝利をもぎ取って欲しいです。「これが欠けていたから今までのインフェルノはイマイチだったんだ」みたいな原因があって、「でもそれを解決するムーブを加えたから、完全無欠技になった」みたいな展開がいいかなあ?

 その他気になった点は
・嶋田先生はどういう表現で中井画伯に『ゼブラヘルズサブミッション』の概要を伝えたのかな? ラフ図かな?
・一枚絵の『マッスル・インフェルノ』は迫力満点。

 こんなところでしょうか。

 

2018年8月6日(月) 三大奥義、陥落!!
 ゼブラの必殺フェイバリットである『マッスル・インフェルノ』を攻略し、逆にマットに叩きつけたマリキータマン。しかしゼブラはさしたるダメージはなく、すぐに体勢を立て直してマリキータマンへ延髄ラリアットからのSTFと、流れるようなテクニカルな動き。主導権を譲りません。

 「キャミキャミ、しかしお前の必殺技は…凌いでやった…」と、絞めあげられながらも意地を張るマリキータマン。「旧式インフェルノに欠陥があることはわかっていた。だから“試し”のつもりで出したのだが…それを差し引いても余りある。認めよう、お前の実力は…本物だ」と、ゼブラはマリキータマンを虫けら扱いから昇格させます。しかしマリキータマンは「オレはお前などに認められたところでなんとも思わん」と、自身の羽根を広げてゼブラの胴体を挟み、STFから脱出。

 そして「オレが本当に認められたいと思うのはただひとり! 我らが頭目オメガマン・アリステラだけだーっ!」と、アリステラのカリスマ性を主張。「えらい慕われようだな」とゼブラが返すと、「当然だ。オクタゴンリングで無敵を誇っていたオレの戦績の中で、初めて互角以上の勝負をしたのがあのアリステラよ! 後にも先にも心の底から闘いにおいてオレを屈服させたのはヤツだけだ」と、マリキータマンはアリステラとかつて死闘を演じ、認め合った仲であることを話します。

 「では明日からお前はこのオレに屈服することになるわけだ」と、ゼブラは毒舌をはきつつジャーマンの体勢へ。「ふざけやがって。お前などとは…モノが違うわーっ」と、怒り心頭のマリキータマンは背中からトゲを出す『ミミックニードル』で防御。そしてゼブラの体を斬り裂くと「あの男こそはオメガが生み出した至宝。ヤツさえいればオメガは必ず救われる。我らオメガ・ケンタウリの六鎗客はもとより、民も皆そう信じて全てをヤツのプランに託した。だから我らは…そしてひと足早くディクシアは地球にやってきた。先の王位争奪戦、カネで仲間を買ったお前などとは一緒にするなーっ!」と、オメガの民全員の希望がアリステラであると声高に宣言。ゼブラチームの結びつきとは次元が違うと、痛いところを突きます(苦笑)。

 「最後の一言は…余計だ無礼者ーっ」と、ゼブラは怒りのハイキック。しかしマリキータマンはそれを完璧にブロック。ならばゼブラは素早くバックに回り「これならお前のトゲも届くまい!」と、両腕をチキンウイングにとったタイガースープレックス。しかし「その距離が命取りだーっ!」と、マリキータマンは投げられながらも体を反転、逆に上からスープレックスを潰し、ゼブラを脳天から打ち据える『マリキータ ピカレスクギロチン』で迎撃。ゼブラはダウンするも、「フン!まだまだ…」とすぐに起き上がろうとします。

 ここでマリキータマンが「ゼブラよ、さっきからずっと感じていることがある」と質問。「お前は肝心なところでノってこないな。どういうことだ? お前のかつての異名は“天使と悪魔が棲む超人”、お前の中には白のゼブラと黒のゼブラ…ふたつの顔があると聞いている! だが今日のお前は白のゼブラ一色。時々毒舌を吐いても黒に染まる気配は一向に見せない。己の心にセーブをかけているようにも見える。なぜだ?」と、ゼブラが真の実力を出そうとしないことを問い詰めます。「答える気はない」とゼブラが拒否すると、「そうか。口をわる気がないなら、これを見やがれ」と、マリキータマンは胸の模様を使った心理テストである『ロールシャッハ・ドット』を開始。そこに現れた画像は…シマウマ。「コイツはお前の心の最も奥深くにある風景を描いたものだ」とゼブラに迫ると、ゼブラは動揺した表情を見せ次回に続く、です。

 ゼブラ、必殺技を返されたものの主導権を譲りませんね。外敵を迎え撃つという構図において、このパターンは珍しいです。その試合展開のうまさ、老獪さも“技巧”のゼブラといったところなのでしょうか。『マッスル・インフェルノ』が破られたことに関しても、けっこう淡々としていますしね。それどころか「旧式インフェルノ」「欠陥があった」というフレーズに、この技の進化バージョンが必ずある、というフラグが立ちました。ですので、これから『新型マッスル・インフェルノ』にたどり着く展開も楽しみになりました。

 また、今回印象的だったのが、オメガの頭目であるオメガマン・アリステラの崇拝されっぷりです。「本当に認めてもらいたい人物」「心の底から屈服」「オメガの至宝」「ヤツがオメガを救う」と、完全に救世主(メシア)状態です。モンゴルマン(ラーメンマン)と闘えば、メシア対決になるかな、なんて思ったり(笑)。個人的には「至宝」という表現にアリステラの特別性をビンビンに感じてしまいました。こりゃフェニックス負けるかもな。でもオメガの戦士たち、崇拝する相手に対する言葉遣いは総じて悪いよね(苦笑)。

 もう一つ重要なのが、オメガ救済プランにおいて、オメガマン・ディクシアが斥候活動をしていたという事実が明白になったことです。なんか薩摩や長州の志士の先遣隊が、京で先行工作活動をしていたようなニュアンスがあります。え? 大河ドラマの見過ぎかな(笑)? とにかくディクシアの真のミッションは何だったのか、ひじょうに気になりますね。もちろん後付設定ですが(笑)、ここは前作と辻褄を合わせた、唸るような“しっくりさ”を期待したいです。最近のゆで先生のストーリーメイキングは質が高いので、そうなる確率は高いと思いますね。

 しかしマリキータマンの話を聞いていると、オメガの民はそんなに悪い連中じゃないような気がしてきました。マリキータマンがアリステラに感じた「心の底からの屈服」って、イデオロギー的には正義超人のそれと同じなんですよね。両者が持てる技術を余すことなく出し合って闘い、そこから共感と信頼、そしてリスペクトが生まれるという構図。あの話を聞く限り、アリステラとマリキータマンのそれはひじょうに健全に感じました。

 それだけにマリキータマンがゼブラの「金権主義」を非難したときは、どちらが悪者だかわからなくなってしまいました。主義主張の高潔さならば、オメガの六鎗客の方が共感されるべきなのではないかと。ゼブラだって痛いところを突かれたから怒ったわけでしょ? ただゼブラの怒り方は「昔のことだろ!(もうしてねえよ)」というニュアンスがあるので、改心はしてるように思えますけどね(笑)。

 ゼブラもあえて黒ゼブラを封印している感じがあるので、おそらく無慈悲な残虐ファイトスタイルに戻るのが嫌なのでしょう。ニューゼブラとして、己に課したスタイルというか、戒律なのかもしれません。そういう気持ちに行き着いた理由はよく分かりませんが、それが次回、『ロールシャッハ・ドット』を介して明らかになると思います。そこに愛馬キッドが関係しているのは間違いないでしょうね。

 その他気になった点は
・ゼブラの自信過剰な毒舌っぷりは、キャラ設定としてはいいな。
・ディクシアは目がマヌケだ(笑)。
・マリキータマンはスタイリッシュなんだけど、だんだん茶坊主に見えてきた(笑)。

 こんなところでしょうかね。

 

2018年8月20日(月) 黒のゼブラの実力!!
 マリキータマンの胸に浮かび上がったシマウマ模様。これを見たゼブラは動揺を見せ「フハハハ。たいした特技だ。そこまで見せられては仕方あるまい。答えてやる」と、現在の心境を以下のように話しました。

・それは紛れもなく自ら惨殺した愛馬キッドである。
・オレの心には今でもソイツが棲んでいる。オレに大事なことを教えてくれた無二の親友だ。
・その親友を惨殺したのは一生背負うべき業である。
・だがその業ゆえに新たな一歩を踏み出せた。全てはキッドのおかげだ。それを生涯忘れることはできない。

 「どうだ。これだけ聞けば満足か? 平気で人の心を覗く破廉恥なヤツめ」となじるゼブラ。「よくわかった。なるほど…つまりその無二の親友がお前の心を悪に染めることを良しとしない。お前は先の王位争奪戦のキン肉マンとの闘いでそのことに気づいた。だから黒のゼブラは封印するようになったと…そういうわけか?」とマリキータマンが推察すると、「封印などしていない。これがベストだからこの姿で闘っている。黒になる必要を感じない。それだけだ」と返すゼブラ。「オレは超人レスラーとしてのお前の全てが見たくなってきた。お前自身にその気がないのなら仕方あるまい」と、マリキータマンは体中に縞模様を張り巡らせ、フェイバリットの『コキネリ・ツイスター』を極めると、己の縞模様をゼブラに移行させていきます。するとゼブラは強制的に黒ゼブラ状態にされてしまいました。

 「品行方正な白いゼブラはもう飽きた…さあ蘇るのだ、かつての禍々しい怨念に取り憑かれた黒いゼブラよ、そのまま本性を見せてみろーっ!」とさらにゼブラを絞めあげると、「離れろ、鬱陶しい虫ケラめー!」とゼブラは強引に『コキネリ・ツイスター』をなぎ払い、片手でマリキータマンを吊り上げます。するとすかさず四方のトップロープを飛び移るムーブをみせ、またもや『マッスル・インフェルノ』の体勢に。「コイツはオレがすでに攻略済み〜っ」とマリキータマンが余裕を見せると、「さっきは白ゼブラの野郎がしくじりやがった。このオレはそうはいかん。お前に見せてやるぜ、ホンモノの“地獄(インフェルノ)”を」と、左手でマリキータマンの両足首、右足で右手、左足でウイングを固めた『真・マッスル・インフェルノ』を披露。これにはマリキータマンも抗うことができず、まともに食らいます。

 脳天を壁面に埋め込まれたマリキータマンでしたが、自力で頭を抜いて「そうだ…コイツだ…コイツが見たかった」と瀕死の状態ながら狙いが成就した模様。余裕の表情でゼブラが「ほう」と返して次回に続く、です。

 今回は黒ゼブラについての、本人の見解を知ることができました。基本路線としてゼブラは黒ゼブラを必要としていないとの考え方のようです。その考え方に至った要因としては、マリキータマンのいうとおり、愛馬キッドへの贖罪が大きいと思われます。しかしマリキータマンは執拗に黒ゼブラを求め、なかば強引にゼブラを黒ゼブラ化させることに成功。どちらかというと黒ゼブラは出させない方が安全なのですが、あえてそれを望むマリキータマンの意図がよくわかりません。単なる興味本位なのか、何か秘策があるのか。同じ二重人格キャラでヒカルドがいますが、あの時は裏の顔が出てくるのを何とか万太郎が防ごうとしていたのと正反対のパターンですね。セロテープを貼ってまで阻止しようとしていましたから(笑)。

 そして予想通り進化版マッスル・インフェエルノが登場しましたが、ちょっとお披露目が早いかな? マリキータマン、一撃KOされていませんからね。となるとこのフェイバリットで決着がつく可能性は少なく、ゼブラが手詰まりになったともいえます。つまりはゼブラ敗北の可能性もあるということです。4王子初の敗北となってしまうのか? それともさらなる新フェイバリットがあるのか

 その他気になった点は
・マリキータマンのゼブラ柄はスイカにも見える。
・ゼブラの目に隈取が。

 こんなところでしょうか。

 

2018年8月27日(月) 反撃の完全変態!!
 『真・マッスル・インフェルノ』すら耐えきったマリキータマン。しかしゼブラも「それは想定済み…これはまだ“地獄(インフェルノ)”の序章に過ぎない」と、落胆することなくコーナーポストにパイルドライバーで叩きつける『ゼブラ ブラッディドライバー』で追撃。そしてダウンするマリキータマンにハイキックからのパンチの連打。

 ボコボコにされながらも「この程度で地獄とは生ぬるい…オレたちがくぐってきた地獄に比べれば…この程度の修羅場など…いくらでも…耐えられる」と余裕を見せるマリキータマン。その挑発にゼブラは「その減らず口がいつまで続くかトコトン試してやろうじゃねえかーっ!」と、得意のパンチを雨あられと降らせます。

 しかしマリキータマンは「こういうときにはこれに限る…『シェルタリングピューパ』!」と、脚から腹部分を覆っていた装甲が全身まで延長させ、まるでサナギのようなフル装甲状態に。これによりゼブラのパンチは無効となり、逆に拳を痛めます。ゼブラがひるんだ隙にマリキータマンはゼブラを閂(かんぬき)に極め絞り上げて動けなくすると、背中から脱皮を行い、自身の抜け殻の背後を両腕でクラッチ。そしてそのまま抜け殻、ゼブラごとジャーマンで投げる『マリキータピューパ二重殺』を敢行。

 これが豪快に決まりゼブラは大ダメージ。しかし意地でダウンはしません。「こしゃくな虫ケラめ〜っ、今すぐ駆除してやるーっ!」と、マリキータマンの背後からスピンエルボー。これを察知したマリキータマンは羽根を開き、薄い後ろ羽根でゼブラをラッピング。「お前の動きは手に取るようにわかるわーっ!」と、ジャンプしたマリキータマンは体勢を逆さにし、ゼブラの脳天をコーナーポストに打ちすえます。これにはさすがにゼブラもダウン。

 「黒のゼブラ…いかほどのものかと期待してみたが読みどおりだ。オレがお前を黒に染めたのは全てが見たいからだと最初に言った。それも決して嘘ではない。だが真の理由はそうではない。より勝利を確実なものにするには怒りや憎しみをパワーに闘う黒のゼブラに染めたほうが手っ取り早いと見たからだ。そしてその読みは見事に当たった。黒のゼブラよ…やはりお前は白より弱い!」と、マリキータマンは衝撃の意見を述べて次回に続く、です。

 『真・マッスル・インフェルノ』が一撃必殺ではなかったことに対しては、ゼブラはあまり焦っていませんでしたね。必殺技が耐えられることは想定済み、という先読みのスタイルは冷静でいいのですが、自分自身でフェイバリットの価値を下げているようにも見えます。正直いって『マッスル・インフェルノ』の価値は大暴落したと私は感じていますね。

 そして今までペースを握っていたゼブラが失速し、ジワジワとマリキータマンの土俵に。サナギ化する『シェルタリングピューパ』はビジュアル的にも特性的にも面白いですね。デザインもアメコミ感溢れていてスタイリッシュです。ちょっとミイラ男っぽいですが。装甲という点については、その硬度が気になりますね。ゼブラの拳を痛めつけるくらいだから硬いのでしょうけど、個人的には超人硬度がいくつなのか知りたいなと(笑)。『肉のカーテン』とどっちが硬いのかな? とか悪魔将軍のダイヤモンドパワーにはさすがに及ばないよな、とか。

 脱皮も虫っぽくていい感じです。脱皮後はダメージも回復している、とかだったらすごかったんですけど、さすがにそこまでではなかったようですね。

 連続技でゼブラを追い込みつつあるマリキータマンですが、最後に「お前は白より弱い」と言い放ちます。前回「なぜわざわざ不利になる黒ゼブラ化を選択するのか」と疑問を投げかけましたが、マリキータマンの読みでは「黒ゼブラの方が組み易し」ということだったんですね。なぜマリキータマンがそう予想したのかはちょっとわからないんですが、次回明らかになるのでしょう。ただ逆に言えば、黒から白に戻ればゼブラに勝機がある、ということですよね。試合はまだまだどちらに転ぶかわからなくなってきました。

 その他気になった点は
・サナギ化されていない部分がマリキータマンの主眼なのかな?
・装甲が広がるときの音は「ジャクン、ジャクン」。オリジナルすぎる(笑)。
・ゆで先生、閂好きだよな。

 こんなところでしょうか。

 

2018年9月3日(月) 白と黒のデルモンテ会談!!
 白ゼブラより黒ゼブラの方が弱いと指摘するマリキータマン。「妄言も甚だしい! あの偽善にまみれた軟弱の極みよりオレのほうが弱いなどありえん話だ。オレはまだ…」とマットに這いつくばりながら強がるゼブラ。その眼前には心の声を具現化したともいえる白ゼブラが現れます。

 「ヤツの言うとおりなのはお前も重々わかっているはず。ここまで暴れ回ればもう気が済んだろう。さあそれなら後は」と言う白ゼブラに「黙れ、消えろこの偽善者がーっ!」と黒ゼブラが一喝すると、幻は消えます。「フ…要はオレがお前に勝てば何も問題はないわけだ。このオレが存在意義をヤツに認めさせる方法はもはや…それしかない!」と黒ゼブラが叫ぶと、「フン。黒ゼブラよ、お前の弱点はその意固地さだ! そんな何かに囚われ続けた今のお前に何度闘ってもオレは負ける気はしないーっ!」と、マリキータマンはゼブラの後方に回転して回り込み、両膝を後頭部に押し当ててマットに落下。

 この衝撃でまたもやダウンを喫する黒ゼブラ。そのときに何やら円形のオブジェをリング上に落下。それには気づかず「全てを犠牲にしてはい上がってきたこのオレがこんなもので…」と屈辱感を覚える黒ゼブラが起き上がろうとすると、幻の白ゼブラが肩を貸します。「お前をそこまで頑なにさせてしまったのは…このオレだ」と黒ゼブラに話しかけます。それに対して「ああそうだとも! 貴様の都合の悪い部分は全てオレが背負ってきた。汚れ仕事は全てオレが手を染めてきた。全て貴様の代わりにオレがやってきたことだ!」と返すと、「思えばお前と最初にこうして会話をしたのはあのシマ馬キッドを殺した日のことだった。あの日お前は生まれた…いやオレが生み出してしまったのだ。罪の意識に耐え切れず…オレは全てをお前のせいにした。しかし…今こそ言おう。キッドを殺したのはこのオレだ! 長い間罪を被せてすまなかった…」と白ゼブラは侘びをいれました。

 「認めるのか…?」と黒ゼブラが問うと、「ああ、そうしないとオレはシマ馬キッドのみならず、お前まで殺してしまうことになる。これ以上大事な友を失うわけにはいかぬ」と白ゼブラ答え、“友”というフレーズに反応する黒ゼブラ。そしてリング状に転がった円形オブジェがゼブラメダルだと気づくと、「元来オレとお前はひとつだった。それが分かれて半分ずつのおかしなことになってしまった。今こそ元に戻る時だ。キッドもそれを望んでいる」と白ゼブラが提案をします。黒ゼブラの眼前には愛馬キッドの幻影も現れ、「ああそうだな、わかったよキッド…」と漏らした黒ゼブラの一言で白ゼブラは消え去り、「これはオレなりのケジメのつけ方だ…」とゆっくりと立ち上がった黒ゼブラの体からは、装飾された黒い皮膚が、日焼けの皮がめくれるようにベリベリと剥がれ落ちていきます。そしてそこには新生白ゼブラの姿が誕生。

 「…なんて野郎だ。まさかこの二重人格男にこれだけの気概があったとは」とマリキータマン。「くだらぬ芝居はもう終わりだ…これからは黒も白もない。このオレが…ただひとりのキン肉マンゼブラだーっ!」とゼブラが挑みかかると、「ぬかせ邪悪神ごときの手先がーっ!」とマリキータマンも同時に動き出します。

 「それを言うならお前らだって…サタンごときの手先だろうがーっ!」と、読者が忘れていたような設定(笑)でゼブラは揚げ足をとり、カウンターのローリングソバット。そして連続してハイキックを狙うと、マリキータマンはそれは回避してゼブラの背後にまわり、チキンウイングの体勢で上空にジャンプし、己の羽根を広げて縦回転しながら落下。「誰がサタンの手先なものか! オレたちオメガの信じるものは…我ら一族の誇りだけだーっ!」と、そのままゼブラをうつぶせ状態にしてリングに叩きつける『マリキータエリコプテロ』を炸裂させます。

 強烈な一撃を食らい、血を吐いてマットに横たわるゼブラ。ここで勝負あったとハラボテはゴングを要請しますが、ピクリと動いたゼブラを見て「まだ鳴らすな!」とノックを制止し次回に続く、です。

 黒ゼブラはいわゆる裏モード、奥の手、リミッターを外した禁じ手、といったイメージを持っていたわれわれですが、マリキータマンはその既成概念に縛られず、逆手に取って黒ゼブラを肉体的にも精神的にも追いつめていきました。この展開は予想外でしたね。普通ならば白ゼブラのピンチ時に黒ゼブラが覚醒し、大暴れの大逆転、といった展開がありがちじゃないですか。それを放棄し、白ゼブラの黒ゼブラへの謝罪、愛馬キッドへの贖罪、2つの人格の再融合、新生ゼブラの誕生といった路線を選んだのはさすがのゆで先生だと思いました。異なる人格同士に“友”という絆を持ち込んだのも個人的には面白いな、と思いましたね。

 その過程をふんだだけに、もうゼブラの負けはないですね。今回終了ゴングが鳴る寸前でしたが、それも回避しましたし。ただし今回の勝利と引き換えに、ゼブラは二重人格キャラというひとつの個性を失うことになります。いうなればキャラとしての魅力を失うことにもつながるので、今回生まれた新生ゼブラは相当がんばって新たな個性を手に入れないと、今後の展開が厳しくなると思います。そのあたり、ゆで先生がどう手を打ってくるのか。それも見所ですね。

 最後にお互いを「邪悪神ごときの手先」「サタンごときの手先」と罵り合っていますが、ここでマリキータマンのプライドがまた垣間見られました。「信じるものは一族の誇りだけ」というフレーズに、あらためて六鎗客の悲壮とも思える覚悟が見て取れます。こういった所を見ると、彼らがあながち絶対悪ではないんだなあと感じてしまいますね。

 その他気になった点は
・今回のゼブラ、端から見たら独り言のオンステージだったろうな(笑)。
・黒ゼブラの皮がむける表現はとても面白いです。
・「サタンごときの手下だろうが」って、ゼブラは口喧嘩も強いな(笑)。

 こんなところですかね。

 

2018年9月18日(月) キッドとの結晶技!!
 ノックアウト負け寸前で体を動かしたゼブラ。マットに落ちたゼブラメダルを握りしめ、眼前に現れたキッドの幻影に対し「キッドよ、やはりオレはお前が犠牲になってくれてまでオレに授けてくれたあの技で…最後の勝負を賭けようと思う…」と、逆転の技を『マッスル・インフェルノ』に賭ける決意をします。そして幻影のキッドが体に融合すると、渾身の力でゼブラは立ち上がります。

 それを見たマリキータマンは「闘う体云々ではない! コイツの心はまだ折れていない。それが問題だ! なぜならコイツもまたあのキン肉マンと対戦し、“例の謎の力”を手にしている可能性があるのだからなーっ」と、容赦のないローキックの連打。まともにカットすることもできないゼブラでしたが、なんとかローキックをキャッチすることに成功し、ドラゴンスクリューでマリキータマンを倒すと、すかさずロープ上を疾走するムーブに。そしてマリキータマンを蹴り上げ、黒ゼブラが披露した『真・マッスル・インフェルノ』の体勢に。

 しかし疲労困憊のゼブラは技のロックが甘く、「その体力ではオレに“地獄(インフェルノ)”は見せられはしまい」と、マリキータマンに足、腕のクラッチを難なく外されてしまいます。そして「お前も超人レスラーとしての思いは強いのかもしれんが、オレの超人レスラーとしての思いはお前よりも上! 全てはオメガのために!」と叫ぶと、マリキータウイングを開いて壁に激突する間際で急上昇。序盤に『マッスル・インフェルノ』を破った同じ方法でゼブラのフェイバリットを避けると、『天道 羽根抜刀』でゼブラの胸を大きく切り裂きます。

 それでもゼブラは意地でまたマリキータマンに立ち向かっていくと、マリキータマンはそれを避け、「命運を分けたのはわずかとも思える心のあり方の差。だがそのわずかな差が後に途方もない差と化すことを我らオメガの民は知っている。だからこそ! お前はたいした男だった! だから最後まで気を抜かずにやる。オレの最大の技術、アリステラとの闘いでしか出したことのないこの技で…勝負を決めてやる!」と、ここ一番でしか出さないフェイバリットのムーブに。そして「それがオレと互角以上に闘った二人目の男…お前に対する最大限の敬意と思うがいいーっ」と叫び、『マリキータデッドリーライド』でゼブラを叩き落として次回に続く、です。

 KO負け寸前からの復活、キッドに向けたフェイバリットで逆転する決意、この2要素でゼブラ勝利の必要条件がそろったと思ったんですが…今回はどうもそう素直にはいかないようでして。というのも、マリキータマンの精神力というか、使命感の方が強いんですよ。せっかく生じたゼブラの一筋の光明も、油断することなく確実にふさぐというか、そつがない。それどころかまだ隠し持っていた奥の手を出してくる。これは…ゼブラ負けかな…? 私はこの対抗戦、キン肉マンを除く運命の王子チームの3勝1敗くらいだと思っており、その1敗はまさかのフェニックスだと予想していたのですが…2勝2敗のバランス決着か?

 とにかくマリキータマンの、相手の逃げ道をひとつずつ塞いでいくといった、まるで詰め将棋のような試合展開は見事です。さらに対戦相手にとって困るのが、調子に乗らないことなんですよね。己を律することができるというか、油断しないんです。相手が付け入る隙を可能な限りなくすことに注力をしている。これは参りましたね。

 最後はマリキータマン自身が過去最大の難敵とリスペクトする、アリステラにしか出したことのない最大フェイバリット『マリキータデッドリーライド』を披露。『キン肉マン』史上、もっとも受け手が恥ずかしい格好をさせられる(笑)超必殺技をくらい、ゼブラは完全に黄色信号です。勝敗が決するかどうかは次回に持ち越されましたが、今回一度復活しているだけに、二度目はないかと。もしあるとしたら、ゼブラに“火事場のクソ力”が発動するパターンだけですね。ベンキマンやウルフマンが発動しているくらいだから、ゼブラに発動する可能性も多いにあるし、マリキータマンも警戒している伏線があるので、ないとはいえないでしょう。ここに期待ですね。

 その他気になった点は
・ゼブラメダルってどこに発注しているのかな? ネットショップかな(笑)?
・マリキータマンは説教もうまい。
・説教を集めた『まいにち、マリキータマン!』という日めくりカレンダーが作れるかも(笑)。
・アリステラ戦はどっちが勝ったのかな。
・アリステラ勝利だとしたら、このフェイバリットを出してもマリキータマンは勝てなかったということかな?
・もしそうだったら、まだゼブラにもチャンスがあるかも。
・しかしこの技の体勢はゼブラ屈辱だな(苦笑)。

 こんなところです。

 

2018年9月24日(月) 技巧の末に…!!
 マリキータマンの奥の手『マリキータデッドリーライド』を食らったゼブラ。技が解かれるとゆっくりとマットに倒れ込み吐血。それを見た委員長は「い…いかん! 何をしておる、今度こそゴングじゃ!」と、試合終了のゴングを要請。ここでマリキータマンの勝利が確定します。

 超人界屈指の技巧を誇るゼブラ相手に勝るとも劣らぬ多彩な技の数々を見せつけて完全勝利したマリキータマンは「実力的には紙一重の差なかった。勝負を分けたのはさっきも言ったとおりわずかな心のあり方の差。黒と白の融合がもう少し早ければわからなかったが…少しばかりタイミングが遅かったな」と、自らの勝因を述べつつも相手を称えます。

 完全にダウンしたゼブラでしたが、絞り出すような声でマリキータマンに「お…お前たちが…固い決意を持って…ここまで来たことは知っている…誰に何を言われても…止まるつもりがないことも…だからこそ…せめてこれだけは…心に留めておけ…サタンは絶対信用するな。ヤツの言葉は…鵜呑みにするな。その先に仕組まれたワナに早く気づくことだ。それがオレを倒したお前に対する敬意に代えての…最大限の忠告だ」と忠告し、事切れます。

 それに対してマリキータマンは「安心しろ。元からオレたちはサタンのことを信用などしちゃいない。思惑が一致するところで情報提供を受けているだけのドライな関係だ。だがヤツがあえて語らず隠した情報の中にお前の言う“ワナ”が仕組まれていたとしたら…もしかしたらオレたちは歴史を揺るがす大罪の片棒を担いでいるのかもしれないな。忠告だけは胸に留めておく。しかしオレたちは止まれないんだ。ああ、絶対に…止まれないんだ」と、サタンとは距離を置いていること、しかし利用されているかもしれないことを理解した上で、自分たちの使命を全うしていることを口にします。

 そして場面は日本の安土城に。アリステラと力比べをしていたフェニックスが「ゼブラめ敗れたか。ビッグボディでさえ勝利したというのにふがいない」となじると、アリステラは「フン、強がるのも大概にしたらどうだフェニックスよ。我らオメガの民の実力はお前ならよくわかっているだろう。ディクシアを仲間に引き入れたことのあるお前なら!」と、オメガの民を格下に扱うフェニックスに言い返します。

 「確かにあのテントウムシはなかなかの実力者のようだった。六鎗客が選りすぐりの精鋭部隊だという噂は眉唾モノだと思い始めていたが…これは今からでも気合いを入れ直したほうがよさそうだ」とフェニックスはある意味六鎗客を認め、気持ちを新たにしてカンヌキスープレックスへ。しかしアリステラはそれを許さず、背中の手の指でフェニックスを弾くと、ひるんだところにドロップキックを敢行。

 すると場面がまた変わり、今度はスワローズネスト城のキン肉マンVSパイレートマンの闘いをクローズアップ。「ヒィィ〜ッ、あのメチャンコ強いゼブラがやられておるではないかーっ」と、動揺するスグル。それに対してパイレートマンは「当たり前だーっ、お前たちはこの期に及んでまだ我らオメガの民をナメている! 宇宙の果て、辺境の地に追いやられながら何千万年もの歳月をかけて独自の進化を遂げた我らの力を…これ以上侮辱されてたまるものかーっ!」と怒りを露わにしてスグルに突進し、次回に続く、です。

 負けたー。運命の4王子、とうとう敗北。それも負ける確率が低そうだったゼブラの敗北という衝撃。さすがにもう逆転劇はなく、まさに完敗ですね。これはマリキータマンを称えるべきでしょう。ゼブラのすべてを受けきった上での勝利ですからね。一応「紙一重の差もない勝利」と言われたことで、ゼブラのメンツもたったという状態です。マリキータマン、優しいな。ただその台詞を言っているときのポーズが人を食っているかな(苦笑)?

 その後六鎗客とサタンとの関係性がクローズアップされ、サタンにいいように使われていることはなく、あくまで情報源として利用するドライな関係であることを主張していました。しかし結果的にサタンの野望の片棒を担ぐ可能性があることは否定していません。逆にいえば、そうなったとしても彼らの使命を果たすことが第一プライオリティだということがありありとわかりますよね。ある意味悲壮感すら感じる行動です。

 彼らの使命が今のところ“地球での先住権を取り戻す”ということであろうことはうっすらと見えています。また、当時の排斥者が完璧超人始祖であることもわかっています。問題はサタンの狙いがまったくわからないということなんですよね。個人的には邪悪の神々がストップ・ザ・サタンを運命の4王子に託しているところをみると、天上界、もしくは超人の神々の世界に大ダメージを与えることなのかなあと予想しています。

 あと今回強烈に感じたのは、六鎗客をシリーズ序盤の“噛ませ犬”と侮っている読者に対し、ゆで先生が“そうじゃないよ”と強烈にアピールしたのではないか、ということです。それはフェニックス、スグルに対してアリステラ、パイレートマンが強く忠告している描写に表れています。今回誰もが「おいおい」と突っ込まずにいられなかったのは、フェニックスの「ビッグボディでさえ勝利したというのに」というフレーズだと思うんですよ(笑)。「ビッグボディでさえ」ってひどいな、みたいな(笑)。でも裏を返せば“最弱ランクのキャラでさえ勝てる敵”とフェニックスが六鎗客を侮っていたという表れで、その侮りは読者も同様だったと思うんです。でも王子軍団の実質2だったゼブラを敗北させることで、“六鎗客をナメるな!”とゆで先生が警告をしたんですね。それを今回アリステラとパイレートマンが代弁したんだと思います。

 ということは、六鎗客は噛ませ犬ではない、ということです。でもちょっと頭数が少ないんだよな…。パイレートマンは相手がスグルだからおそらく負けてリタイアしますよね。となると、アリステラが勝ち残ってもマリキータマンと合わせて2人なんですよ。それでクライマックスまでいけるのかな…? という疑問です。まあ考えられるのはオメガ・ケンタウリ星からの第2陣の登場ですけどね…あるのかなあ?

 その他気になった点は
・ゼブラの顔の縞模様がカケアミになった点に、彼の精気のなさを実感できる。
・マリキータマンのあのポーズは誰発祥なのかな? レスラーでいるのかな?
・ゼブラをも破る相手とよく闘ったな、カレクック(笑)。
・パイレートマンの手はサイバネチックで描くのがめんどくさそうだ。

 こんなところですかね。

 

2018年10月1日(月) 黒き海の伝説!!
 スグルに襲いかかるパイレートマン。しかしスグルは恐れおののきながらそれを避け、よくありがちな追いかけっこ状態に。「逃げていてはどうしようもない」と檄を飛ばすミートには「あのおっそろしく強いゼブラがやられてしまうような連中なんだぞ! 逃げたくもなるわいーっ!」と反論。それに対して「そのおっそろしいゼブラに勝っているじゃないですかーっ、この前のネメシス戦のような気合いはどこに行っちゃったんですかーっ!?」とミートが返すと「知るかそんなもんーっ! あの時はたまたま気分がよかったんじゃい! 今の気分は最悪なんじゃーっ!」とスグル。そして「全然成長していない」「気まぐれな体質はなんとかならないのか」とたたみかけるミートに「そう簡単に治るんだったら苦労しない」と返すスグルの掛け合いに、イラつくパイレートマン。片足タックルでスグルをロープ際まで追いつめ、断崖絶壁から海に落とす勢いです。

 そして眼下に広がる黒海の名の由来を以下のように解説。
・ここはかつてオメガの民が地球にいた頃の重要拠点だった。
・そこに住んでいた先祖は何千何万という逆賊を徹底的に懲らしめ、海に落とし処刑してきた。
・海は赤く血に染まった。そして酸化し黒く変化した。
・ゆえに黒海と呼ばれるようになった。

 そのような過去を聞き、「な…なんだ〜っ、このパワーは〜っ」とパイレートマンの迫り来る圧力に脅威を感じるスグル。しかしパイレートマンは「吾輩のパワーなどお前の本気のパワーに比べればなんということはない! それを見せてみろ! お前の火事場のクソ力…いや、友情パワーか? その力を発揮するのにまだ刺激が足りないというなら、トコトン痛めつけるのみ。どうするキン肉マン、このまま海の藻屑となって消えるか、奇蹟の逆転ファイトでこの窮地を脱出するか!?」と、狙いである火事場のクソ力の発動を要求。

 それに対してスグルは「それならば見せてやるわい!」と体を発光させ、鷲?みにされていたパイレートマンの右手を下からの腕ひしぎ三角固めで攻撃。「ムマ〜〜ッ、待っていたぞこの力!!」とパイレートマンはしめた顔をして次回に続く、です。

 第四試合はスグルVSパイレートマンのようですね。やはりフェニックスVSアリステラがメインエベントか。たしかにこの対抗戦でのリーダーはフェニックスだもんな。序盤は臆病キン肉マンが現れて、何度も見たことがある消極的ファイトの展開に。ある意味お約束(苦笑)。

 今回もオメガの民の昔話が少し披露されました。やはり彼らが地球の先住民族であることはデフォルトのようです。そして過去に処刑した相手が彼らにとっての“逆賊”だそうで、どういったカテゴリーに所属する超人群なのかはよく分かりません。彼らが完璧超人始祖と対立していたことを考えると、完璧超人軍なのかな…? それもちょっとしっくりこないんだよな。あれかな、完璧超人始祖が虐殺した下等超人かな? だとすると、下等超人は完璧超人始祖とオメガの民の2軍団からボコボコにされたという哀しい歴史に。まあモラルのない連中だったからしょうがないのか(苦笑)。

 そして闘いのテーマは火事場のクソ力研究へ。ギヤマスターやルナイトも試みた、正義超人特有の謎パワー解明にパイレートマンがチャレンジ。ウルフマンはこの力を分析されるのは危険だが、もしそうなったとしてもキン肉マンがいればなんとかなる、と言っていましたが、まさにそれが試される展開に。物語としてはそろそろ六鎗客がパワーの源をつかみかけるのではないかと思います。

 ただこのパワーなんですが、定義というか、種別がごっちゃになってきたように思います。何が言いたいかというと、“火事場のクソ力”と“友情パワー”は同義なのか? ということです。どちらも感情の起伏を発端とした、別タンクの予備パワーといった感じは同じなんですよね。だから同類項だとは思うのですが、個人的には“火事場のクソ力”の方がより個人の先天性が強いパワーで、“友情パワー”は自己ではなく、外的要因の影響が強いパワー、といった認識です。パイレートマンもどう表現していいか迷ったような発言をしていましたしね。これはゆで先生自身がもやっとしている表れなんじゃないかとも思われます。ただこのシリーズで明確な定義づけをしようとしているのかな、というのは感じますね。

 その他気になった点は
・ミートはいつも大変だな…(苦笑)。
・オメガマンの先祖が登場。キン肉王族、ロビン王朝、アシュラ一族同様の、系譜がわかりやすいフォルム(笑)。
・「やったー、送った超人が採用されたーっ!」となっても、惨殺されるキャラで採用だとちょっと複雑な気持ちかな?

 こんなところです。

 

2018年10月8日(月) 火事場の関節技!!
 断崖絶壁に落下する土壇場で火事場のクソ力を発動し、パイレートマンを腕ひしぎ三角固めに捕えたスグル。しかしパイレートマンは「ムマムマ、ようやくやる気になってきたか。だがこの程度ではまだぬるい…まだまだこんなものじゃないはずだーっ!」と、強引に片腕でスグルを持ち上げ、キャンバスに2度ほど叩きつけて技から脱出します。

 そしてマウントの状態からパンチを放つと、「この程度で…くたばれるかぁぁーっ!」とスグルはそれをキャッチし、下からのアームロックで対抗。「並の超人なら腕がヘシ折れる完成度だな…だがこのパイレートマンには通用しないーっ!」と、強引に腕を引き抜き、マウントパンチの雨あられ。それを嫌がるスグルはうつぶせの亀状態になり、後頭部を殴られまくります。

 その怒涛のパワーを見せつけられたミートが「王子の火事場のクソ力さえものともしないパイレートマン、いったいどれほどの超人強度持ち主なんだ!?」とつぶやくと、「フン、超人強度だと? その数値だけで語るなら吾輩の超人強度は8000万パワーッ!」と、スグルやミートを驚愕させる答えを出すパイレートマン。「だがそんなものは…なんのアテにもならーん!」とパンチを振り降ろそうとすると、スグルは前転して脱出。そしてパイレートマンにラリアットを仕掛けるべく突っ込んでいくと、それをショルダースルーで返し、またもスグルを海に放り投げるパイレートマン。しかし落下しながらもパイレートマンの首と両手を取ったスグルは得意の『超人絞殺刑』へシフト。ラリアットはそのための撒き餌でした。

 しかしパイレートマンは「お前ごときがいくら策を弄しても吾輩にはかなわん」と、あっさり両手のクラッチを切り、次に首に巻きついたスグルの両足のクラッチを外しにかかります。「私の両足のクラッチを外しては、お前は断崖絶壁から転落だぞ!」と忠告するスグルに「構いはしない」と歯牙にもかけず、技から脱出するとともにリングから荒れ狂う海に落下するパイレートマン。しかしその途中で両手から謎の波動を出し、落下が停止。それを見たスグルとミートは「あの力は…マグネット…パワー」と驚愕します。

 「ヤツらはあの力を…求めていたんじゃなかったのかーっ!?」とウルフマンが疑問を呈すと、パイレートマンはその力でリング上へ復帰。スグルが「今の力は…間違いなくマグネット・パワー! お前たちはその力を求めてサグラダ・ファミリアまで急襲をかけてきたんじゃなかったのか…!?」と問うと、「こんなものはただの真似事…マグネット・パワーと呼べるほどの代物ではない」と、パイレートマンは両手の磁力をほとばしらせながら次回に続く、です。

 今回は大きなトピックが2つほどありました。まずは六鎗客の超人強度が判明したことです。パイレートマンのそれはなんと8000万パワー! スグルの火事場のクソ力、バッファローマンの潜在超人強度と同等です。というかマンモスマンより上ですね。オメガマン・ディクシアが8600万パワーだから、オメガの精鋭はそれくらいが普通なのかな? 完璧超人始祖よりは全然高いです。ただ今回気になるのは「そんなものは…なんのアテにもならーん!」というパイレートマンの一言です。これはある意味「超人強度絶対論」への否定であり、ゆで先生がとうとう超人強度というテーマにメスを入れてきたのかな、とも思えます。

 前作における「超人強度」は、読者対象である小学生にわかりやすい指標を作ろうとした試みであり、その可視化によってキャラの強さを強調する役割がありました。しかし同時に数値絶対論的な表現に陥り、より強いライバルを出す度にその数値がインフレ化していき、比較的低数値の正義超人が挑むには整合性がつかない、ゆえに現実味がなくてしらけるというデメリットもあったわけです。

 しかし読者がおっさん化し(笑)、そういった単純比較表現でなくてもストーリーを紡げる土壌になったので、数値絶対論ではない、様々な要因によって強さが決まるという表現にゆで先生がトライしようとしているのかな、と感じました。あくまで超人強度は目安であり、それをどう有効に使うかで勝敗は決まるよ、みたいなことを描くんじゃないかなあ? いうなれば超人パワーの再定義が始まるということです。

 もうひとつはまさかの“マグネット・パワー”です。我々もウルフマンやスグルと同じで、彼らは“マグネット・パワー”の秘密を探りに、もしくは奪いにここに来たんじゃないの? と思っていましたからね。それがあんなにあっさりと使われちゃうと(苦笑)。ものすごい肩すかしを食らった気分ですね。

 ただこれも「こんなものはただの真似事…マグネット・パワーと呼べるほどの代物ではない」と、ネガティブなお答え。“超人強度”のときといい、ずいぶんと控えめな感じです(笑)。あるいはそれだけ理想が高いのか。雰囲気的にはあれですかね、「ショボい“マグネット・パワー”は使えるんだけど、その先がわからんのよ。そこでサイコマンの知恵を盗みにきたんだけど」って感じでしょうかね(笑)。とにかくパイレートマン、いろいろと情報をご開帳してくれます。次回にも期待ですね。

 その他気になった点は
・パイレートマンは髪がバリバリなのかな?
・サブミッションを多用するスグル。トータルファイターな感じがする。
・スグルは『超人絞殺刑』好きだよな。
・岩壁に磁力ってあるの?

 こんなところです。

  

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