毎週更新する、『キン肉マンU世』の感想です
究極の超人タッグ編C(2回戦第四試合終了〜準決勝第一試合終了)

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2008年11月17日  黒幕の影…?
 リング上で睨み合う準決勝進出の4チーム。各々の視線のベクトルは

・スグル×ネプ
・テリー×マンモスマン
・マンタ×ライトニング
・カオス×サンダー

といった感じ。スグルがネプに「よくもウォーズマンを〜〜っ」と詰め寄れば、テリーは巨漢(ジャイアント)ハンターらしく、「ムム〜〜〜ッ」とマンモスマンに対峙。なぜかリングインからワンワンポーズのライトニングを、マンタが「キッドをひどい目にあわせやがって〜〜っ」としゃがんで睨みつけ、カオスは「グオオ〜ッ」とサンダーを威嚇。準決勝は3日後ですが、今にも対戦が始まりそうな一触即発状態です。

「どのチームが一番強いんだろ?やっぱ時間超人かな〜」とがきんちょハウスのマルコメくんがいうと、「なに悪行超人を応援してんのよ!カオスあんちゃんと万太郎のチームに決まってんでしょ!」とそれをこづく女の子。「でもウォーズマンを潰した破壊力のネプ&マンモスマンもあなどれないよ」となおも悪行超人の強さを口にするマルコメ。するとゲンタが「タッチワークの妙、ツープラトン技の多さや経験の豊富さではマシンガンズだ…でもこのメンバーを見てたら自信を持ってそうともいえないんだよな〜〜っ」と現状を分析します。それを聞いて

「ゲンタくんの言うとおりです。これだけのメンバーが揃っては、どのチームがぬけ出てもおかしくはありません。しかしこれだけは信じたいです!伝説超人・新世代超人どちらでもかまいません。絶対に正義超人に優勝してもらわねば!アリサさんの救出のため…ケビンマスクの肉体を元通りにするため…そして20世紀の歴史が書きかえられて、未来が暗黒の世とならないためにも正義超人の優勝は至上命題なのです!」と、断固たる意志を持って闘うことの重要さをミートは再度確認します。

 険悪なムードのリング上。それを委員長が「やめんかーっ」と割って入ります。「今ムダなエネルギーを消費するより、本番で思いっきりやり合えばよかろう!なお準決勝が行われる場所じゃが…今日から三日後にトーナメントマウンテンで執り行う!」と高らかに宣言です。

「超人タッグの聖地…トーナメントマウンテン」とヌーボー。「そいつは“究極の超人タッグ”準決勝にふさわしい舞台だ…」とライトニング。「私たちにとっては優勝したことがあるゲンのいい場所だぞ」と微笑むマシンガンズ。「オレにとっちゃあ雪辱を果たすいいチャンスだぜ」とネプ。それぞれの思いが交錯します。

「そして対戦カードだが…やはり1億4000万年の歴史をもつ超人タッグの古代伝説に倣って、綱引き抽選の儀を執り行う!」と、前回と同じ抽選方法を委員長が指定。それを聞いて「まだ1週間と経ってない出来事だから生々しく覚えているぜ〜っ、あの2000万パワーズと綱を引き合ったときの興奮が〜〜っ」と、両手を小刻みに震わすネプ。「私の両手も覚えている…はぐれ悪魔超人コンビと綱を引き合った時の、やつらの“絶対に負けん”という気合と怨念のパワーを〜っ」とスグル。

「それでは綱引きの儀は今日より三日後、トーナメントマウンテンで準決勝前に行う!公開で行いますので、一般観客の皆様もぜひ多数のご来場を!」と、2回戦を委員長がしめると、会場が湧きあがり、とくに正義超人2チームに熱い声援が飛び交います。すると突然空模様が怪しくなり、たちまち黒い雲に覆いつくされると大きな落雷が発生。不忍池方面に落下したことを確認すると、「行ってみよう!」とまずはヌーボーが会場をあとにします。続いてマシンガンズも走りだし、「何かおもしろそうな匂いがプンプンしてやがるぜ」とネプチームも野次馬に参加。会場のモニターには、不忍池のロビンVSアトランティスのモニュメントの映像が映りますが、どうやら雷はアトランティスの頭部に落下した模様です。哀れアトランティス、頭部は半分くらい溶けて黒煙をあげています。

「おい相棒よ〜、これは例の大技を試す絶好の機会なんじゃねえか〜?」とサンダーがいうと、「そんなことはさっきから気付いていた。しかしこんな天佑が降って涌いてこようとはな…」とワンワンポーズのままのライトニング。「…これぞ悪魔の啓示!やはり私らは“歴史の壊し屋(ヒストリークラッシャー)”として選ばれし存在だったのだーっ!」と、そのまま四つんばいで走り出します。それを追うようにロープをまたいで走るサンダー。これで4組全員がモニュメントの前に揃います。もぬけの空になった会場にはひとり、無言でことの成り行きを見つめるマリさんの姿が。忘れられてなかったんだ(笑)。

 不忍池の落雷を受けたモニュメントを見る4チームと多数の野次馬たち。するとライトニングが「ネプチューンマン、礼をいうぜ〜」と突然の謝意。当然「?」状態のネプに対し、「この突然の落雷現象のワケを聞かせてやろうか?」と近寄ると、マンモスマンが「パゴーッ」と威嚇。それをネプが手で抑えます。

「原因は他でもない。先ほどのマンモスマンのウォーズマンに対する超人タッグ史に残る“史上最大の裏切り行為”が、悪の磁場を一瞬にして作り出し、この上野公園上はあらゆる禍や負のエネルギーの結界で覆いつくされたのだーっ!」という、トンデモ発言をするライトニング。しかしそれに反応するかのように、黒い雲はさらにモクモクと唸りをあげます。その気味悪さにおののくイケメンやゲンタたち。

「それがこのモニュメントへの落雷を招来したってわけよ〜っ。なんといっても悪魔の一番の好物は、裏切りと策謀だからなあ〜〜〜っ」とサンダーが得意げに付け足します。「ああ〜〜っ、オレも感じるぜ。場所や時代を越えあらゆる悪魔たちがチョロチョロ舌なめずりしているさまがなあ〜〜っ」と、不気味な空に向かってさらに発言をつづけるライトニング。それに対してネプは「フン、相変わらずふたり揃ってワケのわからねえことをほざきやがって」とドライに反応します。

 すると時間コンビは「マラサンガ スクリット ブラックウィドーズ」とおかしな呪文のようなことばを唱え始め、「悪魔の領袖よ、今こそ我に力を与えたまえ」と祈りだしました。それに反応するかのように突風が吹き、ゴゴゴゴと暗雲が徐々に何かの形に変わっていきます。その禍々しいシルエットは…そう、サタン!そして次週に続く、です。

 さあ、今週から準決勝に向けてストーリーが動き出してきました。すでにリング上でマシンガンズ×イクスパンションズ、ヌーボー×時間超人のアングルができていたので、ひょっとしらたこれが準決勝のカードかな、とも思ってしまいました。しかしここで委員長がやはりというか、綱引きによるカード決定を宣言。しかも会場はあのトーナメントマウンテンです。綱引きとトーナメントマウンテン。たしかにタッグシリーズの象徴ですよね〜。なんかテンションあがってきます(笑)。まあ、トーナメント表どおりの、イクスパンションズ×時間超人の悪悪対決の可能性が薄まったのは残念ですが。

 ただ綱引きをするときに、前作のようにリングの両端に2チーム並んでやるのはやめてほしいんですよね〜。だってこれだと、隣同士のチームがあたる可能性がまずないじゃないですか。綱を引いてみたら、隣のチームと実は引っ張り合ってたじゃあ、構図的にダサいですもんね。だからリングの四方を使い、それぞれ1チームずつ配置してほしいです。これだったらまだ構図的にもいいじゃないですか。対戦相手も1/2から1/3の確率になって、さらにドキドキするし。でも一番見栄えがいいのは前作のような、2チーム並びの構図なんですよねえ〜。やっぱこれになっちゃうのかな?委員長の説明時のイラストもそうだったし…。

 しかしスグルはネプに対して怒っていましたね。いつだったかウォーズマンをニセ者呼ばわりしていたのに…調子いいともいえますが、ここはウォーズマンのファイトがスグルの見方を変えさせたといいほうに解釈しましょう(笑)。でもつい数日前に「この世で完璧なものがひとつだけある。それは正義超人の友情だ」と言って改心した相手が、悪辣な手でまた暴れてるんですから、そりゃ怒りたくもなるでしょうね。スグルには34年なんて時間、感じられないんですから。

 そしてあらゆる方面からつっこまれまくった、ネプの「まだ1週間と経ってない出来事だから生々しく覚えているぜ〜っ」発言。これはぜひコミックスでは修正してほしいですね。「34年経っても生々しく…」の方がカッコいいです(苦笑)。編集さんも中井画伯もちゃんとつっこんでよ…。それともあれかな、タイムワープのときに何かしらの磁場が働いて、ネプの正義超人としての34年間の記憶を奪ってしまったとか(笑)?でもそうだとしたら、彼が悪行超人を平然とやれる説明がついたりもしますね。んなわけないか。

 地味なところでは、久々にマリしゃんが顔を出しましたね。とっくにゆで先生は忘れていると思っていました。すみません、この場で謝罪します(笑)。まあ何かしらの伏線として登場させているのだろうから、ちょっと気になります。やはり凛子との親子対面なんでしょうかね。もしくは前にも書きましたが、スグルと急接近するとマンタの体が透けるとか(笑)。ビビンバがくっつくと元に戻るの。でもこれってヌーボーにとってはけっこうバカにならないアキレス腱だよなあ。

 さて今週のクライマックスは、時間超人の上の存在、つまり黒幕的なものがちらついてきたことですね。暗雲が形づくったシルエットは、どう考えてもサタンですからね。問題なのは、あくまでボスは時間超人で、『七人の悪魔超人編』のバッファローマンにしたように、サタンはそれに力を貸すだけなのか、それとも彼自身が超人として具現化し、真のラスボスになるのか。もしそうなった場合、当然のごとく具現化される超人というのは…あ、あ、あ…アトランティス!落雷で頭を焦がされて激怒、みたいな…って違うでしょ(笑)!悪魔将軍でしょ!

 確かに前シリーズのデーモンシード編では復活しそこなったし、今シリーズがマンモスマンの登場でもはやなんでもありの、オールスターシリーズになっちゃってることを考えると、そういった可能性も否定はできないですよね〜。ただ今の時間軸では、アシュラマンとサンシャインの「悪魔霊術・将軍復活」で、上半身か下半身しか具現化できないということになっていますからね。完全復活はおかしいだろ、って気持ちもあります。でも今週からやたらと時間コンビが「悪魔」というフレーズを使い始めているわけで。しかも自分らを下に置いていますよね。これがちょっと気になります。時間超人というカテゴリーが、悪魔超人に含まれる、ということなんでしょうか。

 まあどちらにしろ時間超人が新技を披露するといっているので、何かしらのパワーを悪魔の領袖から受けてデモンストレーションをやるような気がします。う〜ん、こりゃ準決勝以降も波乱がありそうだなあ。

 その他気になった点は
・四つんばいポーズが普通になってしまったライトニング。しかもそのまま走ってるし。気味悪い
・ストーリーのためとはいえ、4チームとも野次馬根性ありすぎ(笑)
・ライトニングのハイレグはどうにかならんのか
・早くもネプの番犬と化しているマンモスマン
・ライトニングの目って、よく見るとゴーレムマンに似てるよね(笑)
・悪魔将軍とマンモスマンの「パゴワ・パゴォコンビ」も見てみたい(笑)。

 こんなところでしょうか。

 

 

 

 

 
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2008年11月22日  悪魔の呪い
 空に現れた禍々しい影。「大魔王サタン!」とミート、マシンガンズが驚きの表情で空を見上げます。「グフフ、マンモスマンよ…おまえの裏切りが禍のパワーを生んで大魔王サタンを呼び覚ましたんだとよ」と不適な笑みを浮かべるネプ。それを聞いて「パゴォーッ!」と誇らしげに雄たけびをあげるマンモスマン。

「ミート、あのドス黒く浮かぶ大魔王サタンって…」とマンタがミートにたずねます。「そう、あれこそ7人の悪魔超人、悪魔六騎士を生み出した“魔界の領袖”。普通の超人だったバッファローマンを悪魔超人に生まれ変わらせ、そして最強といわれた悪魔将軍でさえ、サタンの威光の前ではただのあやつり人形にすぎなかった…いわば“最強”の異名を持つ悪魔将軍と双璧をなす…いや、それ以上の悪魔かも…」と焦燥の表情で解説をします。

「完璧超人に時間超人…わが悪魔超人とは属性が違うが同じ邪悪な心を持つ者ばかり〜っ。おまえたちか、この禍と負のエネルギーに満ちた、我にとって心地良い空間を作ったのは〜っ」とサタンが問いかけると、「おわあ〜っ、なんて不快で耳障りな声だ〜っ」「声を聞いているだけで気分が悪くなってくるーっ」と、耳を塞ぐスグルとマンタ親子。それを聞いて「ぬぁに〜っ」と怒ったサタンは、正義超人陣営に向かって目から稲光を放出。「わが声が耳障りとは…おまえたち正義超人どもだな〜っ」と問いかけます。

「魔界の領袖サタンよ、会えて光栄だぜ!まさにこやつらは正義超人。しかも悪行超人に牙をむく急先鋒、キン肉族のキン肉マンとキン肉万太郎親子でございます」とライトニングがチクると、「キン肉マン親子〜っ、そういえばキン肉マンの息子とやらが20世紀にタイムスリップしてきて、またも悪行超人の邪魔をするために“究極の超人タッグ戦”に参加しておると噂には聞いておったが〜っ」と憎憎しげに語るサタン。

「息子だけでなく、あの悪魔超人、悪魔騎士、悪魔将軍を破った父親のキン肉スグルも一緒だ!」とさらに学級委員長のごとくチクるライトニング。それを聞き、サタンは今までスグルに煮え湯を飲まされてきたことを思い出し、「グムムギギ〜ッ」と悔しさの声を漏らします。

「あんたにとって憎っくき親子をここで一緒に殺し根絶してしまえば、オレたち時間・完璧・悪魔の巣窟となる」とさらにライトニングが提案すると、「なるほど〜、オレたち完璧・時間・悪魔の巣窟にまさに今正義超人の象徴ともいえるふたりがいるってわけだ」と耳くそをほりながらほくそえむネプ。「飛んで火にいる夏の虫とはこのことだな」とサンダーも不適に笑います。「わひゃ〜、なんかイヤな雰囲気〜っ」とおびえるマンタでしたが、「来るならこいーっ、今すぐにでもやってやるぜーっ!」とマシンガンズ&ヌーボーが円形に並んでファイティングポーズをとると、「やめんかーっ!ここは委員会が認めた正式な戦いの場ではないぞーっ!」と、ハラボテが止めにかかります。しかしサタンはまた目から稲光を出し、それを妨害すると

「我をこの禍と負の磁場に連れてきておいて、なんの手土産も持たせず返すつもりか〜っ!?」と悪行超人らにお土産をリクエスト。すると「そんなことはねえぜーっ!今からあんたにはサイコーの手土産を持って帰っていただくーっ!サタンよ〜っ、この正義超人軍最高峰の親子をもって、生贄とさせてもらうーっ!」とライトニングが叫び、またもや謎の呪文を詠唱。「マラサンガ スクリット ブラック ウィドーズ」と、右手からなにやら光を放出し、それをサタンが食らいます。

「このサタンへのささげ物としては最高の品だーっ!もらい受けたーっ!」と満足すると、またもや目から稲光が。それがアトランティスの彫像に落下し、頭が燃え上がります。すると「ブラック ウィドーズ、ブラック ウィドーズ」とアトランティスの彫像が繰り返ししゃべりだし、メリメリと頭から裂け目が。ここでミートがブラックウィドーズの意味に気づきます。「ブラックウィドーズとは“黒後家蜘蛛”のことで、アメリカに分布している世界最強といわれる毒蜘蛛だ!漆黒の体を持ち、その腹部には“砂時計”の形の真紅の痣がある!」と叫ぶと、アトランティスの彫像はさらに縦に割れていき、その中からなにやら生物が出てきます。その生物は「キュ〜ッ!」とアトランティスから飛び出し、ロビンの彫像の頭の上に。その姿はまさに黒後家蜘蛛です。

「間違いない、ブラックウィドーズだーっ!しかもこれは普通のものではない、でかすぎる!」とミートがいうと、「普通のブラックウィドーズのわけがなかろう。魔界の領袖・サタンが造り上げた超生物だからな!」とのたまう時間コンビ。ロビンの彫像の頭にのった黒後家蜘蛛は、8本の足で力強くロビンの頭をつかむと、ギリギリと回転し、それをねじ切ってしまいます。地面に転がるロビンの彫像の首。

「ゆるせねえ、偉大なる伝説超人・ロビンマスク先生のモニュメントの首をもぐなんて〜っ」と怒りを露にするマンタ。しかし悪の儀式は続きます。ライトニングが呪文を唱えて右手から電流を出すと、黒後家蜘蛛が共鳴。サンダーも加わり、パワーの授受が行われているようです。「サタンよ、我らにこの秘技を与えてくれた礼に…超人オリンピックV2チャンプ、最強の正義超人・キン肉スグルに取り憑いていただくーっ!」とライトニング。すると

「グワハハハーッ、この完璧超人もその秘技に加わらせろ!」と、その儀式にイクスパンションズも乱入参加。黒後家蜘蛛を頭上に配置し、パワーの授受を受ける悪行4人衆。「いいよな〜っ、時間・完璧・悪魔の最悪の結託ってわけかーっ」と悪のトライアングルに、ライトニングはご満悦の言葉を漏らします。すると「悪のパワーが増せば増すほどこの秘技の精度が上がるというものだーっ」と、上空からサタンがまたもや雷を放射。それが黒後家蜘蛛に吸収されると、黒後家蜘蛛はピカァと光り、「キン肉マン親子よ、おまえたちの命運は尽きた〜っ!“黒後家蜘蛛の囁き(ブラックウィドーズ・ウィスパー)」というライトニングの掛け声とともに、その蜘蛛がスグルに向かって投げつけられます。

「逃げろ、キン肉マン!」というテリーの掛け声とともに、その場から逃れようとしたスグルでしたが、そのすぐ後ろには「ロビンマスク先生ーっ!」と、今まさにもげた首を拾おうとしているマンタが。それに気づいたスグルは逃げるのをやめ、マンタの盾となって蜘蛛を胸で受け止めてしまいます。

「おごわぁ〜〜〜っ」という悶絶の声をだすスグル。蜘蛛はスグルの肉体にズズズズと潜り込んでいき、「キ…キン肉マン!」とテリーが叫んで次週に続く、です。

 出てきました、キン肉マンという作品の中でも、キャラの位置づけがもっとも安定していない(笑)大魔王・サタン様です。ミートによって悪魔将軍と並ぶ、いやそれ以上の悪の存在といわれていますが、ホントに不安定な存在ですよね〜。おそらく彼は肉体を持たない思念体だと思われるのですが、それだけに肉体同士をぶつけ合うことで雌雄を決する超人の敵としては漠然としすぎちゃうんですよ。邪悪の神ですら肉体を持っていましたからね。なんかこう、さわって触れて倒せない存在って、相手にしても仕方ないっていうか。なんか少ししらける相手ではあります。

 ただ「彼=悪魔将軍」という面もあるので、すわ悪魔将軍参戦か?という期待はもたせますね。ただ今週の話だと、悪魔将軍と同一ではないみたいなので、その可能性も薄れました。どうやら悪の2チームをパワーアップさせること、キン肉スグルに時限爆弾のハンデを与えることが彼の役割のようです。

 しかし…正義超人サイドにとっては、可哀想なくらいの戦力格差演出ですよね。話を盛り上げるために、正義サイドをピンチに追い込むことは理解できるのですが…なんかやり方がズルい…。おそらくこの呪いでスグルはまともなファイトができないでしょう。カーペットボミングスでの左腕使用不能ハンデにつづく、第2のハンデですな。まあこうでもしないと常勝・マシンガンズを敗北させることはできないんだろうけど…。

 となると、やはり正義超人サイドの本丸はヌーボーということですね。ケビンの救出にくわえて、父親スグルの救出が加わり、カオスは時間超人との因縁を解決すると。スグルが黒後家蜘蛛からマンタをかばったことも、その一端だと思います。あの表現はよかったですね。なんだかんだマンタが心配なんでしょう。でも黒後家蜘蛛が出てきたときは、アシュラマン登場か?と思いました。悪魔超人だし、蜘蛛の化身だっていってたこともあるし、像から出てきたことあるし。違ったけど。

 ネプ・マンモの「オレたちも交ぜろ〜」行動もちょっとなあ。小学生のサッカーじゃないんだからさ…。もう少し完璧超人としてのプライドを持ってくださいよ、ネプさん。あんな怪しげなパワーなんか得ないで、己の肉体と精神を鍛え上げてそれを凌駕してくださいな。もう株価が下がりっぱなしですよ…つーか、ライトニング意外に太っ腹(笑)。「いいぜ、こいよ、こいよ」みたいな。ここにきて悪魔・完璧・時間といった悪行大同連立がなされてしまいました。小沢さんもビックリですよ(笑)。なんか20世紀のdMpみたいだなあと思ってしまいました。つーかライトニング、アドレナリンズ戦で“時間超人最強宣言”のタンカをきったばかりじゃないですか。そこでなんでサタンの力を借りるのさ。おかしいでしょ。

 というわけで、この儀式はいまいちピンとこないんですよね〜。スグルにハンデを与えるのはいいとしても、時間やネプをパワーアップさせる必要性があったのかと。ちょっと蛇足じみているなあというのが正直な気持ちです。

 その他気になった点は
・意外と事情通なサタン様。情報ソースはどっから?
・サタンに対し、敬語とタメ口が入り混じりのライトニング。上下関係模索中か
・ネプ耳くそほじりすぎ
・頭から割れたアトランティス、邪神の像じみていい感じ

 こんなところでしょうか。

 

2008年12月1日  死の時限装置
 サタンの生み落とした毒蜘蛛を受けて苦しむスグル。「なぜ?逃げようと思えば逃げられたはずなのに」と叫ぶビビンバ。「父上もしかしたら…」と自分をかばってくれたのではとマンタは気づきます。

「わ…私としたことが…もう少し早く逃げていれば…このインチキ息子に毒蜘蛛があたっていたものを…」とこの期に及んでも意地を張るスグル。「ち、父上…」とマンタが気遣うも、「だ…だまれインチキが…」と憎まれ口をたたきます。そういっている間にも蜘蛛はスグルの体にズブズブとめり込み、たまらず駆けつけるビビンバ・ナツコ・凛子とがきんちょやシスターたち。

「悪魔・時間・完璧と悪行超人が結託し、悪のパワーが強大になればなるほど…この“黒後家蜘蛛の囁き”の精度は増すのだーっ!」と、さらに雷を落とすサタン。めり込む毒蜘蛛をテリーとマンタが懸命に取り出そうとしますが、「無理に剥がそうとすればするほど苦痛が増す」とサンダーが言うとおり、スグルの苦悶の表情が増すばかりです。その有り様を見かねたビビンバとナツコが「やめて二人とも!手を離して!」とテリーとマンタを止めに入ります。

「もういいの…これ以上スグルさまの苦しむ顔は見たくない…」と涙ぐむ若き日の母親・ビビンバをみたマンタは、「母上…」とやるせない表情をみせます。そして蜘蛛は完全にスグルの体内に入り込み同化。そしてトレードマークの砂時計のみが残り、それが実体化します。ちょうどスグルの胸から腹にかけて砂時計が張り付いた状態です。

「てめえ、私の体に何しやがった」とスグルが問うと、「おまえの体内に死に至る時限装置を埋め込んだのよ〜」とライトニングが答えます。続いて「冥土の土産に教えてやろう。三日後の準決勝の相手チームがどこになろうと、試合開始のゴングが鳴った666秒後に必ずおまえは死ぬことになる!!」とサンダーが仰天プランの補足説明。「そしておまえはサタンの生贄となるのだ〜っ!」とライトニングが決めゼリフです。

「ギレラレラレ〜、三日間逃れられぬ死の恐怖でじっくりとあいてをいたぶり苦しめる…そのストレスが溜まりに溜まった正義超人の命は至高の生贄よ〜っ」と舌なめずりするかのようなサタン。「そんなわけのわからない術に…かかる私ではない…」と強がるスグルでしたが、その瞬間から砂時計の砂が落下し始め、「なんじゃこれは〜っ!」と驚愕するスグル。「おまえによってオレのカワイイ弟子どもが散々痛い目にあってきたのだ…おまえにもこの世の生き地獄を味あわせながら料理してやらんとなあ〜っ。浮かび上がった真紅の砂時計こそキン肉マン、きさまの命の残り時間を示す指標…まさに“死に至る時限装置”…その“命の砂”が尽きるとき…キサマの命も尽きるのだーっ!」と、過去の敗戦の報復行動も兼ねているようです。

「父上の体に埋め込まれた砂時計の砂がどんどん落ちていくーっ!」と、どんどんと落下する砂にあせるマンタ。「ジョワジョワ、その砂時計は落ちたら最後、止められやしねえ…そしてこの黒後家蜘蛛は、交尾のあとメスがオスを喰らう性質をもっている…メスは自ら未亡人になるのだ!これぞまさに悪魔の所業、“愛情”のカケラなど微塵もない…悪魔の領袖・サタンが黒後家蜘蛛をことのほか好む理由はまさにそこにあるのよ〜〜っ!」とやけにサタンの好みを知っているライトニングが叫びます。

「正式なリング上における攻防により殺されるなら納得もできるが」とテリー。「まったくだ…こんな奇妙な術で死んでいく父上なんて見たくもない」とマンタ。「ないのか?これを解除する方法は〜〜っ?」とカオス。すると「正義超人どもよ、その技を解く方法を教えてやろうか?」とサタンが意外にもチャンスを与えます。「ジョワジョワ、あえて教えるとはあんたも人が悪い」とライトニング。「“一縷の望みは時として絶望を倍加させる”というからな」と、意地の悪いことをいうサタン。

「やつらが慌てふためくさまを見物するのもまた一興。どうせ解除方法を知っても実現は不可能…よーく聞くがよい。“死の砂時計”それを止める唯一のキーワードーッ!それは“愛”だ!魔界では愛などという概念はもっとも唾棄すべきもの。つまりその愛だけが唯一の弱点なのだ」と、サタンは解除キーを伝えます。「愛なんていきなり言われたって〜っ」とマンタ。

「解除の方法はただひとつ。キン肉スグルのことを愛している幾千幾万の人々の中にたったひとりだけ砂時計を解除できるキーパーソンがいる。その人物がキン肉スグルと抱擁(ハグ)を交わしさえすればあるいは助かるかもしれぬ」とサタンが補足するや、「どけどけーっ、そんなものスグルのことを一番愛しているのはワシに決まっているじゃろーっ」と真弓が抱きつきますが、逆に砂時計の砂が余計に落ちていきます。そこに「どきなさい、あなたー!」と飛び出してきたのはサユリ王妃。「ママが砂時計を止めてあげるからね」とスグルを抱きかかえると、砂時計の落下が一瞬とまります。しかしまた落下は再開され、解除することはできません。

「ギレラレラレ〜、きさまらの口にする愛など所詮そんなものよーっ!」と正義超人を罵るサタン。「いわばこれは砂浜に埋まっている一本の針を捜し出すようなもの…キン肉スグルは世界中…いや…宇宙中のファンから愛されている…つまり愛されているがゆえに余計にやっかいな事態になるって寸法よ〜っ」と、さらに絶望の一言を浴びせて次週に続く、です。

 え〜、方々で非難を浴びている黒後家蜘蛛の展開ですが…やはり蛇足という感は否めませんねえ…。こんなことをしなくても、普通に準決勝にすすんだ方がスマートだったように思います。こんなことをわざわざする要因として、スグルのステイタスを傷つけることなく敗北させるため、カウントダウン的な切迫感を演出するため(悪魔超人編のミートのように)、もしくはゆで先生自身が、「愛」という壮大なテーマを描きたいため、等があげられると思うんですね。

 でも前者2つに関しては、もう少しうまい演出法があったのではないのかな、と思います。というのも、正義超人側に与えられたハンデというのがあまりにも理不尽極まりなく、しかもおかしな呪術的要素をもつがために、「なんでもありすぎ」と読者をしらけさせてしまうんですね。せっかくマンモスマンの最大の裏切りで盛り上がってきた(これも賛否ありますが)さなか、いきなり冷水をぶっかけられたような感じです。サンダーいわく、「この呪いを受けたら666日後に確実に死ぬ」とのことですが、だったら超人レスリング関係ないじゃん…正義超人全員にこの呪いをかけてやればいいだけじゃん、となってしまうんです。まあ黒後家蜘蛛のシンボルマークである砂時計模様の存在をどこからか知ったゆで先生が、「これは使える!」と思い、喜び勇んで採用したようにも見えますけどね…我ながらうまい設定だと思ったのかもしれません(苦笑)。

 しかもこの展開によって、悪役4人衆の小物化が急速に進んだのも問題です。これは思念体であるサタンがでしゃばりすぎているのが大きな原因だと思うんですね。悪の領袖として暗躍するのは構わないのですが、彼のポジションをやたら高く配置してしまったがために、本来の悪役である4人が単なる悪の手先にしか見えなくなってきているんですよ。悪役として成長する方針に決まったばかりのマンモスマンなんてむごいものですよ。試合後すぐに小物化の洗礼をうけ、完全におバカな便利超人と化しています。まあ彼は前作でもフェニックスの便利超人だったんですけどね。でもちょっとかわいそうです。

 サタンが人の体をもち、超人レスリングにおいて雌雄を決することが可能な悪の総帥ならば、まだ目的意識を持てるのですが、思念体である彼を超人レスリングで倒す、というイメージがもてない以上、なんとも中途半端なラスボスになってしまうんです。彼が悪魔将軍として君臨してくれたほうが、まだイメージがつくんですけどね。あのドラキーみたいな存在(笑)ではどうにも…。実際、彼は前作においても、うっすらとしか存在していないじゃないですか。バッファローマンのときしかり、悪魔将軍のときしかり…でも今回のように、しっかりと自分をアピールしたような登場のされ方をすると、本当に萎えてしまいます。超人たちと、存在する土俵が違うんですから。かみ合わないですよ。

 逆に後者の「愛」について壮大に描きたい何かがあるのならば、ここは少しガマンのしどころかもしれません。ここからがゆで先生の、今シリーズ描きたかったテーマなのかもしれないですからね。ただ…このテーマで多数の読者を納得させるのは、けっこうしんどいと思いますよ、ゆで先生…。まあ今週においてもマンタと若き日のビビンバのからみ、スグルと王妃のからみが描かれていますからね。とくにマンタとビビンバのからみは、今シリーズ初じゃないかな?これはこれでけっこういい感じでしたけど。

 今週わかったことは、この縛りを解除する方法として、父子愛、母子愛ではダメということですね。となると、残るは夫婦愛、男女愛、兄弟愛、子父愛…ほかにあるかもしれないですけどね。候補としてはビビンバ、アタル、マンタですけど…ビビンバではないでしょうね。彼女だったらあっというまに解除だし(笑)。となるとアタルの参戦…なんか唐突過ぎて現実味がないですね…マンタは可能性あると思います。いままでのわだかまりが解けて、スグルが彼を認めれば。

 個人的にはここでマリさんなのかな、とも思ってます。じゃないと先週あたり、再登場した意味がないし。彼女とハグ(笑)すると砂時計は解除されるんだけど、マンタが消えていく、みたいな(笑)。こっちをとるとあっちがたたずで、さらに物語は深刻に(苦笑)。つーか抱擁(ハグ)で解除って設定なんだよ、サタン様。意外とロマンチストじゃないか(笑)。ドラキーのくせに。

 その他、気になった点は
・胸に砂時計って…わかりやすい描写だなあ、相変わらず(笑)
・試合開始ゴンク前から砂が落ちていいんですか?ロスタイム扱いですか?
・ギレラレラレ〜って、ドラキー…
・真弓大王が抱きつくくだりは、ギャグとしてちょっとおもしろい(笑)
・違和感アリアリの巨乳王妃
・どうしてネグリジェで出歩いているんだろう
・無残なアトランティスのモニュメント

 こんなところでしょうか。なんとかうまい軌道修正、期待してます。

 

2008年12月8日  嗚呼、サタン…
 すみません、時間がないのでかいつまんで。

 父母の抱擁を受けても砂時計は止まりません。そこでマンタ、テリーと試してみますが、一度はとまるものの、やはり砂は落ち続けてしまいます。そこで満を持して恋人であるビビンバが登場。大本命とあって期待は高まります。ビビンバがスグルを抱きかかえると砂時計は止まるどころか、徐々に消えていきました。

「おいおい、大丈夫なのかよ」とあせるネプ。しかし「問題ない」と余裕のライトニング。そのとおり、一度消えかけた砂時計は、またじわじわと復活してきてしまいました。最愛のビビンバの抱擁ですら解除不能なことに愕然とする正義超人サイド。それをあざ笑うサタン。

 するとここでライトニングがボイリングシックルを発動。サンダーのリオンフィンガーとともに、突然サタンを切りつけます。「黒後家蜘蛛さえ出し終われば、おまえは用なしだ!」と、予想外の行動に出ます。哀れサタン、悪の領袖とまでいわれながら、あっという間の裏切り行為にて消滅。威厳もへったくりもありません。

 希望を失った正義超人サイドですが、スグル本人はゆっくりと立ち上がり「こんなおかしな術、準決勝の始まる3日後までにはとっぱらってやるわい」と強気な発言をして控え室に戻っていきます。それを群集の中から見つめるマリさん。次週に続く、です。

 サタン…いいように利用されましたね。ラスボス予想まであったわりにはあっけない…。まあ前回書いたように、彼が前面にしゃしゃり出てくるとしらけるんで、これはこれでよかったのかもしれませんが。つーか何も彼が出てこなくてもよかったんじゃないかと思いますね。時間超人が行う呪術で十分ですよ。それでも大不評でしょうけど(苦笑)。ただ悪の領袖とまで持ち上げられた彼がこのまま消えるとは思いにくいですけどね。あんなバッテンに切られただけであっさり消滅というのもなあ。これを機に悪魔VS時間の悪悪対決が勃発したりして。

 で、蛇足の砂時計ですが、まあ予想通りの展開というか。マンタ、テリー、ビビンバといった候補者が散っていき、残る候補はアタルとオカマラスくらいか(笑)?といったところで最後にマリさんのショット。つまりこのイベントはスグル―マリ―凛子のためのものなのかなあ?ポイントは試合までにこの砂時計が消えて、体調十分で準決勝を迎えられるのかどうか、といったところでしょうか。正直このイベントはなかったことにしてほしいので、さっさと解呪してほしいですね。

 その他気になった点は
・テリーよ、なぜ上着を脱ぐ(笑)
・ビビンバの過去回想シーンが懐かしい。シシカバブーもいる!
・砂時計が消えかかってアセるなよ、ネプ。小者みたいだよ

 それよりも、来週12月15日発売の『ファンが選ぶベストバウト29』の発刊の方が気になったりして(笑)。29(ニク)イヤーのシメの刊行物。楽しみですな。

 

2008年12月15日  
 今週はプレボ休刊です。土曜日発売みたいですね。残念。その代わり『ファンが選ぶベストバウト29』が発刊されました。はたしてベストバウトに選ばれたのは…!!ネタバレになるのでそこはみなさんでご確認ください。基本的には「発表−解説−ダイジェスト収録」といった流れの編集です。

 そしてそして。今週の金曜日、12月19日には最新巻15、16が発売!ヘルヘル対決に突入だ!カバーにはスクリュードライバーでカっ飛ぶかっちょいいウォーズマンが。こちらも楽しみです。

 

2008年12月20日 カオスの決意 
 テリーの肩を借り、力なく引き上げるキン肉マン。それを木陰から見つめるマリさんに、凛子が気づきます。そんな中、会場ではスグルの容態を気にするマンタ、助けることができず自責の念にかられ落ち込むビビンバなど、暗い雰囲気が漂います。

「これで準決勝4チームのうち、ザ・マシンガンズは射程に入れなくてよくなった。グフフフ…礼をいうぜ!」とライトニングに手を差し出したネプでしたが、その手を弾かれてしまいます。

「オッサンよ…準決勝で必ずマッスルブラザーズ・ヌーボーと当たると思ってやがるのか?もしかしたら綱引きの儀でオレたち時間超人とおまえたち完璧超人が当たる可能性もありうる」と、ライトニングは悪同士の馴れ合いを拒否。

「なるほど悪の結託はここまで。今からはお互い敵同士というわけか」とネプ。「そうだ。三日後にどんな組み合わせになろうとも、お互い万全に仕上げるだけだ!いくぜ兄弟!」と、颯爽と会場を後にします。

「フッ…どこまでも生意気なやつめ…さあマンモスよ、オレたちもすぐに秘密特訓開始だ!」と新星イクスパンションズも引き上げていくと、委員長が再度準決勝日程を告知して解散となりました。それにともなってマリさんも人ごみの中に溶け込むように消えていき、それを見た凛子は人ごみをかき分けて追いかけますが、タッチの差で逃してしまいます。

「どうしたんだよ凛子ちゃん、いきなり走り出してーっ」と事情を知らずに追いついてきたマンタたち。「ごめんなさい、私みんなからはぐれちゃったと思って…」と真意をなぜか隠す凛子。ここでがきんちょハウスの子どもたちが「お腹すいた〜」といいだし、シスターと一緒にハウスへ戻っていきました。それを見たカオスは

「万太郎、オレたちも特訓といきたいところだけど…ひとつ願いをきいてくれるか?」と神妙な表情でマンタに話しかけます。「オレは今度の戦いがもしかしたら…最後の戦いになるかもしれない…だから自分を幼い頃から育ててくれたがきんちょハウスを最後に見ておきたい」と、マンタの手をガシィと握ります。

「(カオスのやつ次の準決勝に命を捨てるつもりでいやがる…)」と、その真剣な眼差しに気おされたマンタはカオスの心情を理解し、「おまえもみんなみたいに腹が減ってきたんだろ!わかっているよ何もいうな。みんなだって腹減ったよな?」」と、みんなでがきんちょハウスに戻ることを暗に提案します。

「大丈夫…このボクがパートナーでついている限りおまえは絶対に死なせやしない!」とカオスを勇気付け、みんなでがきんちょハウスに戻りました。がきんちょハウスにもどると、留守番をしていた子どもたちが出迎え、月に1度慰問に来る方が来訪し、いろいろプレゼントをいただいたことをシスターに伝えます。部屋の中からは『肉・2×9・Rock'n Roll』の楽しげなオルガンの音と歌声が。

「え?おネエさんがきてるのー?」と喜ぶゲンタやカオス。部屋の中にはオルガンを弾くマリさんが。「お久しぶりです、おネエさん」とカオスが挨拶をすると「あなたしばらく見ないうちにすっかり逞しくなったわねー」と、カオスを褒めるマリさん。思わぬ美人との遭遇に、マンタは早速自己紹介をすると、キン肉マンという名前にマリさんは反応します。そんな中、とうとう凛子が我慢できなくなったのか、マリさんの前に。そして次号に続く、です。

 話がマリさんと凛子のストーリーに完全にシフトしてますね。正直あんまり興味ないんだけどなあ(笑)。ただ凛子が育ての親の青春時代を見てみたいという願望は、このシリーズの初期から見え隠れしていたので、一応こういったサイドストーリーを挟むのは予定通りなのかなあ。

 さて、今回の話で株を落としたのがネプです。すでにネプ株は暴落していますが、さらに追い討ちをかけるような暴落がありました。マシンガンズが試合外の陰謀で黄色信号がともると素直に喜び、しかもその陰謀を画策した時間超人に感謝の意をしめすという小物ぶり。挙句の果てには若僧のライトニングに“オッサン”呼ばわりで説教されるという体たらく。ああ、あの高貴で媚のない完璧超人・ネプチューンマンの姿はいったい何処に…。今回ばかりはライトニングの言動に拍手を送らざるを得ないなあ。まあ小賢しい陰謀を画策した時点でライトニングもNGなんだけど。

 ストーリー内で悪VS悪もありえるような描写がありましたが、ここでこういった描写が出てしまうことで、逆にこのカードの実現性は薄れてしまいましたね。ここで問題なのは、カオスが次の試合で死を覚悟している、ということですよ。つまりは次にカオスの仇である時間超人との対戦が現実味を帯びてきたといえるでしょう。となると準決勝がヌーボーVS時間、マシンガンズVSイクスパンションズですか。で、決勝は親子対決かタッグの象徴であるネプとの対決か。

 でもなあ、マシンガンズとマンモスマンが闘うっていうのがいまいちピンとこないんだよねえ。というのも、マンモスマンの相手は間違いなく“巨漢(ジャイアント)キラー”の異名を持つテリーになるわけで。なまじ前作でロビンが好勝負をしているだけに、同じく正義超人の重鎮であるテリーは比較対照にならざるを得ないと思うんですね。このロビンを越えるというのはかなり難しいと思うし、場合によってはテリー株が暴落する恐れもある。そんなリスクを冒してまで対戦するかなあと。

 このカオスの決意というのが、単に物語をがきんちょハウスに戻したいがためのものだというのならば、ちょっとやり過ぎな演出ともいえるんですけどね。あれだと準決勝でカオスがリタイア、マンタは別のパートナーと決勝進出ってなことまで勘繰っちゃいますから。それとも決意はしたけど、“最後になる”というのは思い過ごしで、無事に準決勝を勝ち抜けるというオチなんでしょうか。う〜ん、難しいなあ。

 その他気になった点は
・「三日後は万全に仕上げるだけ」と、優等生発言のライトニング。インチキしたあとにいうな
・なぜ凛子はマリさんのことを隠すのか
・準決勝に備えてすべてのチームを徹底分析するというミート。マシンガンズも徹底分析?
・ここで『肉・2×9・Rock'n Roll』を選曲するゆで先生のセンス
・ローデスとスティムボートらの人形を子どもへのプレゼントにチョイスするマリさんのセンス(笑)

 こんなところでしょうか。年内はこれにて終了です。次回は1/5になるみたいですね。う〜ん、このサイドストーリーで年をまたぐとは思わなかった(苦笑)。あ、コミックス最新刊15・16巻、絶賛同時発売中です。ヘルヘル対決のセイウチン改心まで載ってますよ〜。

 

 

2009年1月5日 凛子とマリ 
 すみません、体調がすぐれないのと、時間がないのでかいつまんで書きます。

・凛子は育ての母親であるマリさんに会えて感動
・ついついマリさんに対して「ママ」と呼びかけそうになるもイケメンに阻止される
・「マンタだって若い頃のパパと喋っているのになんで私はダメなのか」と嘆く
・「凛子さんとマリさんは実の親子ではないから、あまり深く接触すると捨て子を養子として育て、二階堂凛子となる未来が大きく変わる可能性があるかもしれない」と説得するイケメン
・それを立ち聞きし、自分と同じだと同情するカオス
・「マリさんと話すのはいいが、絶対に自分が娘だとカミングアウトしてはいけないよ」とイケメン。納得する凛子
・がきんちょハウスに泊まることになり、マリと一緒に寝る凛子。そこでマリがスグルとの交際から身を引いたが、スグルが元気に戦う姿を見ているだけで幸せになれるので今は十分幸せだと話す。それを聞いて安心する凛子

 こんなところです。すみません、手抜きで。

 

2009年1月13日 キーパーソンは…? 
 がきんちょハウスの朝。仲良く朝食をとるマリと凛子の姿をみて、「よかったね」と思うカオス。テレビのニュースでは田園調布のキン肉ハウスが。マシンガンズの特訓風景のリポートのようです。

 マシンガンズと真弓&家臣扮するイクスパンションズがスパーリングをしています。当然真弓と家臣は安っぽいコスプレです(笑)。どうやらマシンガンズは準決勝での対戦をイクスパンションズに想定しているよう。ここでマンタがスグルの胸に、例の砂時計がないことに気づきます。「さすがは不死身の逆転ファイターだ!」と、スグルが砂時計を克服したと思い込み歓喜の声。

 特訓の中継は続きます。オプティカルファイバー・クロスボンバー対策では、真弓扮するネプの左腕に電球が6個ほどついていて、スイッチを入れるとそれが点灯。同じくマンモスマンの牙にも安っぽい電球が点灯。それぞれの光がつながってクロスボンバーで突っ込んできます。するとマシンガンズは背中合わせの状態でそれぞれ膝を上げてそれをカット、逆にラリアートを食らわせるという逆転攻撃。そのままスグルはネプ(真弓)の上に馬乗りになり、これでもかとパウンド。「やめんか〜スグル〜」と半べそ状態の真弓の声を聞いて我に返ります。

 ここでリポーターがインタビューを開始。「どうやって砂時計を取り払ったのか」との質問に、「あんなものは気合で…」といいかけると、突然苦しみだすスグル。すると今まで消えていた砂時計がまた浮き上がってきます。テリーがいうには、砂時計は消えたり出たりすることを繰り返している模様。もだえるスグル。

 そんな姿をテレビでみたマリさんはじっと強い眼差しでスグルをみます。それに気づいた凛子は「ひょっとしたら術をとくキーパーソンはマリママ!?」と思い、次回に続くです。

 今週もさほど大きな展開はないですね。キン肉ハウスでのスパーリング風景は、超人オリンピックのウォーズマン戦を想定したシーンを思い出してしまいました。真弓がウォーズマンのコスプレをしてるやつね(笑)。あの時はベア・クロー対策だったなあ。今回もぜひ『キン肉格闘倶楽部』と看板を立ててほしかった(笑)。

 今回はイクスパンションズ戦を想定したスパーでしたが、コスチュームの安っぽさが笑えましたね。とくにマンモスマンがかわいい(笑)。スグル&テリーでクロスボンバー対策を披露していましたが、基本的にクロスボンバーって2対1の技なんで、2対2を想定した防御法ってあまり意味がないのでは…?と思ってしまったり。

 この段階でマシンガンズVSイクスパンションズをにおわすということは、実際の組み合わせはマシンガンズVS時間超人ということなんですかね。想定どおり組み合わされたら「なーんだ」と思っちゃうもんなあ。

 で、蜘蛛の術を解くキーパーソンとしてとうとうスポットが当たったマリママ。このあと行動開始かな?ゆで先生が砂時計の足かせを、試合中のハンデにしようとしているのか、準決勝までのつなぎイベントと考えているのかによって変わってきますね。でもサタンや変な呪文を唱えてまでくっつけたハンデなんで、前者だと思うんですがねえ。

 さて、その他気になった点は
・イケメンとジャクリーンのアイスラッガーは着脱可能。というか、イケメンの髪もズラだ!衝撃!
・真弓のネプコスはなんか似合う(笑)

 こんなところでしょうか。

 

2009年1月19日 イイやつイケメン 
 すみません、インフルエンザにかかってしまいました(泣)。ちょっとつらいので、今回もかいつまんでいかせてもらいます。

 愛のキーパーソンは、実はマリではないかと予想する凛子。テレビでは苦しむスグルが。ただ砂時計の落下は今までで一番長く止まり、近くにキーパーソンがいることを証明します。テリーはキン肉ハウスに群がるリポーター陣に「ここにいるなら名乗り出てくれ!」と懇願しますが、実の親や恋人でもダメだったと知っている彼らから、名乗り出てくる者はいません。

 すると凛子がマリをキン肉ハウスに行くよう手を引きます。しかしマリは「永遠の愛を誓い合ったビビンバでもダメなのだから、それこそ私など及ばない」と自分を卑下し、腰をあげません。それでも凛子はあきらめず、「好きなんでしょ、キン肉マンのことが!」と涙を流しながら訴えます。するとこれ以上感情的な会話にならないよう、イケメンが間に割って入り、「テレビのマシンガンズのように、時間超人や完璧超人も今頃は猛特訓をしているはず。あなた方もいつまでも休んでいないで、すぐに特訓を始めるのです!」と、マンタとカオスに激を飛ばします。するとカオスが「ようし、いくぜ万太郎!」とマンタを引っ張りだすと、イケメンとジャクリーンが小声で「マリさんの件はわれわれにまかせて。きっと準決勝当日までにマリさんを心変わりさせてみせる」と、凛子を安心させます。それを聞いた凛子はマンタとカオスの特訓の手伝いについて行こうとするも、何かを思い出したらしく、一人どこかへ走り去ってしまいました。

 場面は変わって東京駅。ここでイクスパンションズが特訓をしています。ビッグタスクで突き刺した新幹線を2台、上空に舞い上がらせ、クロスボンバーで破壊するという豪快な特訓です。これには陰でコソコソとカメラ持参で偵察に来ていたミートもビックリし、次号に続く、です。

 今週気になった点は
・最近妙にイイやつになっているイケメン。マンタサイドで唯一、大人思想をもっていますね。
・マリさんって、あんなに巨乳だったっけ?
・蛍石をスナック菓子のようにほおばるマンモスマン。頭悪そう…

 こんなところですかね。

 

2009年1月26日 コピーされた超人大全 
 0系新幹線を粉々にするパワーを持つクロスボンバー。その特訓をコソコソとかぎまわっていたミートでしたが、とっくにネプには気づかれていたようです。

「オレたちの特訓は秘密にするもんじゃねえんだ。堂々と見てもらってかまやしねえ」と、自信満々です。そして2台目の新幹線をオプティカルファイバーパワーで持ち上げ、「小ネズミよ、両の眼を開いてよ〜くみやがれーっ」と、再度クロスボンバーが炸裂。飛び散る部品。その破片が一部ミートにあたり、ミートは倒れてしまいます。その拍子に持参していた『超人大全』が転がり、それを拾うネプ。

「か、返せ〜っ」と必死に飛びつくも、ネプの平手をくらってしまい、地べたに転がるミート。「マンモスマンよ、これがなんだか知っているか?これは超人界のあらゆる歴史、正義、悪行にかかわらず、超人についての事柄が余すところなくこの一冊に網羅されているという代物だ」とネプが解説します。そこにミートが「ウォーッ」と飛びつくも、今度は足蹴りであしらわれてしまいます。

「こいつはいいものが手に入った。マンモスマンよ、おまえの獣性は先の試合でセイウチンよりも上だと証明された。しかしおまえはまだ精神は赤ん坊のまま。その類稀なる獣性に知性さえ加われば、おまえは最強の完璧超人となれる。さあ、この“宇宙超人大全”によって知性を完璧にするのだーっ!」と、ネプが超人大全を放り投げると、そこに向かってマンモスマンがノーズフェンシング。鼻先からシュゴシュゴと過去の歴史を吸い取っていきます。

「すげえぜ〜っこれが数十億年といわれる超人界の歴史かーっ!」と、バックには流れる超人の歴史が。「全てわかった、超人界数十億年の歴史〜っ!」とあっさりと知識を吸収するマンモスマン。用済みになった超人大全を拾い上げ、無事であることに安堵するミート。

「心配するな、本は傷つけてやしない。しかしそこに書かれている数十億年の超人の歴史は全てマンモスマンの知性がコピーした!」とネプ。「ありがとうよミート!これでオレは獣性、知性とも完璧になれたーっ!」とマンモスマン。「アワワワ」とミート。

 場面は変わって、海に面した崖の上のリング。そこではヌーボーが一等マスクらを従えて特訓をしています。しかしマンタはスグルのことが気になって、いまいち特訓に気が入らない模様。すると突然海上からキラキラ光る、粉状の物体が舞い上がっていきます。それが徐々に形づくったものは…なんとプリンスカメハメ!そして次週に続く、です。

 ミートが大失態ですね。知性的にまだ開花しきれていなかったマンモスマンの手助けをする結果になってしまいました。本の内容を鼻から吸いだすというWiiも真っ青な直感的表現には、またもやゆで先生にしてやられた感じです(笑)。それにしてもネプのミートに対する容赦ない攻撃が目に付きますね。平手にカウンターの蹴り。前シリーズで正義超人が命を賭して守った“人類の叡智”に対して、まったく気にかけた感じがありません。このあたりのノーリスペクトぶりも、今回のネプが徹底して悪であることを証明している気がします。

 そして海に浮かんだカメハメ。光の姿でヌーボーに助言でしょうか。正直いって、このタイミングでカメハメが出てくるのは予想外でした。稽古でもつけてくれるのかな?

 その他気になった点は
・2度目のクロスボンバーは、マンモスマンが持ち上げる必要なかったみたいだけど…ってことは、先週マンモスマンがビッグタスクで持ち上げたのは無意味?
・どんだけ優秀なUSBケーブルなんだ、マンモスマンの鼻は(笑)

 こんなところでしょうか。

 

2009年2月2日 親子二代の特訓 
 突然海上に現れた光るカメハメ。実は海が大好きなカメハメのために、スグルが遺骨をヌーボーが現在特訓中の西伊豆に散骨してくれたために出現することができた模様。幽霊であるカメハメは、マンタが21世紀からやってきたこと、スグルに実の息子だと認めてもらいたいことを理解しており、それに感動するヌーボー。

「カメハメ翁、呪いをうけた父上を助けて」とマンタが懇願すると、カメハメは「自分の息子に心配されるような男ではないぞ、キン肉マンは!」と一喝。「ワシが生涯でただひとり、手塩にかけて育てた弟子をみくびるな!やつは絶体絶命のピンチでもそのたびに不屈の精神で乗り越えてきた、奇跡の逆転ファイターだ!」とマンタにつめよります。その言葉に安心したのか、「そうだよね。父上ならきっと耐えられるよね」と納得するマンタ。

「それより自分の心配をしたらどうだ?練習に身が入っていないようだが、それで明日の準決勝を大丈夫なのか?」と、指導者血がうずきはじめたカメハメ。眼力で岩場に生えている木を抜き、例の木組みを作ります。「これぞキン肉マンをハワイでしごきまくった、カメハメ特訓木人じゃーっ!親子二代に渡ってこの木人でしごくことになろうとはのう!」と特訓を開始。簡単にあしらわれるマンタ。

「これは明らかに練習不足ではないか〜っ!親の心配の前に自分が明日やられる心配をしたほうがいいんではないかーっ!?」と激をとばすカメハメ。これに火がつき「幽霊野郎がいわせておけば〜っ!」と、猛烈な攻撃をマンタが繰り広げます。どうやらカメハメのおかげで本当の特訓がはじまったようです。

 場面は変わって時間コンビのいる森林。「オレたちには特訓など無用」とライトニング。「時間というのは相対的なものだ。それを使う器の大きさいかんによってゴムのように縮んだり伸びたりする。昔ナポレオンは1日3時間しか寝なかったが英雄になった。それは寝ている時間ですら戦略のシミュレーションを繰り広げていたからだ。だからオレたちも無用な汗を流す必要はない!古より一族に伝わるメンタルトレーニングさえあれば」と、効率的かつ合理的なトレーニングの実践を試みようとします。

「グフフフ、ナポレオンは本当は人間ではなく、時間超人の遠い先祖だって噂は聞いたことがあるぜ。やつの三角帽は頭に生えた魔時角を隠すためだったってことも…」と仰天歴史を口にするサンダー。ちなみに彼らが今たっているキャンバスは、マシンガンズVSカーペットボミングスと、ヌーボーVS2000万パワーズで使用したキャンバスを半々にして縫い合わせたもの。「この4人の血が染み付いたキャンバスさえあれば、十分なトレーニングになる」とライトニング。「スリラリ〜ル、リクトリー」と怪しげな呪文を唱えると、イメージによって実体化したマンタとカオスが浮かび上がります。イメージ像のヌーボーが時間に攻撃を加えても、まるで動じない時間コンビ。

「ジョワジョワ、全然効かねよ!おまえたちの攻撃ってのはこれしきか〜っ!」と叫んで次週に続く、です。

 今回はヌーボー、時間コンビの特訓風景でした。ヌーボーはカメハメの親子二代にわたる修行が重要点かな?マンタもカメハメの教えを受け、よりスグルに近づくと。まあある種キン肉族の必須単位というか。これによってパワーアップへのチケットを得るといったところでしょうか。しかしマンタもあいかわらずというか、はじめは「幽霊」「偉人」ということで、カメハメに対して畏怖を感じていたのに、ちょっと挑発されただけで「幽霊野郎」呼ばわりですからね(苦笑)。尊敬の念もなんとやら、です。

 でもって時間コンビの方ですが、サンダーがまたもや教科書に載っていない歴史の秘密を漏らしていますね。ナポレオンが…時間超人だったとは(笑)。来年の教科書改訂までにはなんとか載せてほしいです(笑)。

 気になるのが、彼らの使っているリングがスグル・マンタと、二つともキン肉親子の使用したキャンバスだということです。つまり彼らの仮想的はあくまでスグルかマンタであり、ファンが期待しているVSネプは頭からはずれているということになります。やはりゆで作品には悪VS悪はないのかなあ。

 その他気になった点は
・ライトニングのハイレグがとうとう禁止に!(笑)
・二つのキャンバスは誰が縫ったのかな?サンダーが夜なべ?
・怪しげな呪文の多用により、どんどん“ゆうれい小僧化”していく時間コンビ
・イメトレなんだから、効かないのは当然でしょう、時間さん

 こんなところでしょうか。

 

2009年2月9日 決戦前夜 
 すみません、時間がとれないので、今回も簡単に。

 イメージトレーニング相手のヌーボーを軽くKOする時間コンビ。今度はマシンガンズの幻影と実践イメトレ。往年の名タッグにやや苦戦するも、毒蜘蛛の呪いでスグルが失速KO、残ったテリーも惨殺。またもやコソコソと偵察していたミートは驚愕します。

 ネプコンビは相変わらずのクロスボンバー練習、ヌーボーはカメハメの霊と特訓。それぞれの練習がいかに本番に発揮されるのか。そしてとうとう決戦の地、トーナメントマウンテンに朝日が昇った…でもって次号に続く、です。

 想像を相手にトレーニングするという時間コンビ、すごいですねえ。起きながらにして夢見がちだ(笑)。しかもそのトレーニング法を効率がよく体力を消耗しない方法と自画自賛です。「オレたち時間超人のみがなせる業」というあたり、選民思想がプンプンしていて、こっちの方が老害さんよりよっぽど完璧超人っぽいです。ちょっとムカつきますけどね。

 というわけで、今週もたいした進展がありませんでした。でもやっと抽選会になりそうですね。まあネプVS時間はかなり望み薄ですが。ここであえてこれをやったら、ゆで先生、神なんだけどなあ(笑)。

 その他気になった点は
・リング状のロープで木に登って偵察するミート。実はこれが今週一番笑った。おまえは森林伐採業者か(笑)
・時間にKOされて、マット上にこびりつく4人の血の跡。ひき殺された蛙みたい…

 こんなところでしょうか。

 

2009年2月16日 それぞれの控え室 
 準決勝会場である、トーナメントマウンテンには、立錐の余地もない人。先のタッグトーナメントで記録した15万人という観客動員記録を上回る、20万人観客が会場を埋め尽くします。

 ネプ組の控え室では、ネプが飼い犬・マンモスマンにエサである蛍石をたんとあたえております。「パワーの源である蛍石をたっぷり食うんだーっ。オレはうれしいぞ、セイウチン以上の逸材であるおまえを、ウォーズマンから奪い取れたんだからなあ〜っ、グワハハハハ」と、試合前からハイテンション状態のネプは、高笑いの口元から血が流れ出るほど。「ネプチューンマン、口から血が出ているぜ!」というマンモの忠告には「嬉しすぎて思わず出ちまったんだよ」と返します。

 時間コンビの控え室は、静かなもの。「スリラ〜ルリクトリ〜」と、お得意のゆうれい小僧系呪文を唱えます。話している内容も、いかに自分らが合理的かつ時間を有効に使い、無駄な汗や体力を使わずにトレーニングができたかと自画自賛したもの。はいはい、すごいですね。

 マンタとカオスの控え室では、二人の激しいスパーリングが展開中。カメハメの指導を受けてから、見違えるような動きをみせる二人。ややオーバーワーク気味なところを一等マスクとビーフマンに止められて一息です。

 マシンガンズの控え室では、衰弱し、困憊のスグル。とてもアップする状況ではありません。そこではマリさんを連れてくるのに失敗し、ナツコに謝るイケメンが。マリさんの意志は相当固かったようです。しかしここで控え室のドアが開き、ビビンバと凛子が登場。その握った手には…なんとマリさんが。あれほどくるのを拒んでいたマリさんがなぜ?というところで次号に続く、です。

 え〜と、時間がないので簡単に。まずネプ。これは…老い先短い命ですね…。おそらくは本人も死期を悟っているのでしょう。だからこそ、最後に一花咲かせたくて、冷血な行動をしているのかもしれません。また、マンモスマンを「セイウチン以上の逸材」とあっけらかんと言い切るのに絶句。あんた、セイウチンはマンモスマン以上だと自信たっぷりだったんじゃなかったっけ?時間超人。もういいよ、キミらの自慢話は。そしてマリさん。ファッションセンスなさすぎでは(笑)?

 以上です。

 

2009年2月23日  ビビンバの気持ち・マリさんの気持ち
 いつもながら時間がないので簡潔に。

 スグルの控え室に現れたマリさん。3年ぶりのスグルとの面会。一度はイケメンの頼みを断ったマリさんでしたが、その後、凛子やビビンバに説得され、ついにスグルに会う決意をします。というのも、許婚なのに、頭を下げて他の女性の力を借りねばならないやるせなさに涙するビビンバの姿に心打たれたといったところか。

 そんな中、砂時計にさらに苦しむスグル。しかしマリさんがそれを見ると、砂の落下が止まります。それを見たビビンバは確信したのか、マリさん以外、全員部屋を出るように指示。控え室にはスグルとマリさんの二人が残ります。

 一方会場ではハラボテの「綱引きの儀」開始宣言が。はたしてマリさんの抱擁(笑)は間に合うのか?

 気になった点としては
・先週とマリさんの服が変わってる…スグルがよく着るスーツの柄に近い。相変わらずファッションセンスは皆無
・「ここは立ち入り禁止じゃ〜出て行け〜」という真弓。これで支持率がガクっと落下

 こんなところでしょうか。

 

2009年3月2日  ギリギリセーフ
 高らかに“綱引きの儀”の開催を宣言するハラボテ。もはや入場式は目の前です。しかしスグルの呪いが解かれるまで、マリさん以外がんとして誰も控え室に入れないビビンバにあせるテリーや真弓。

 そんな中、マシンガンズをのぞいた3チームが入場。ネプ&マンモコンビにはブーイングが。意外と大歓声のヌーボー。すっかりベビーフェイスとして認識されたようです。時間超人はケビンのクリアケースをかついで登場。こちらもブーイングの嵐です。しかしマシンガンズだけ入場の気配がありません。控え室ではスグルとマリさんの会話が続きます。

「マリさん、あなたがどんな思いを抱えて、どんな決心を固めてここにやってきたかは…私にはよくわかる…そしてみんなの願いがわたしたちふたりの行動にかかっていることもよくわかる…マリさん、時間がない」とやつれた表情で語るスグル。「やはり私なんてダメよ。ごめんないさい、もう行きます」と土壇場でネガティブ思考をだして逃げ出そうとするマリさん。しかしそこでつまづいてしまい、手をとってそれを助けるスグル。

 控え室の外では、いまだマシンガンズが出てこないので会場もざわめき始めます。ここでハラボテがマシンガンズの時間切れ失格を宣言…しようとしたところでドアが開き…スグルが登場!「ギリギリセーフといったところだな…」と、テリーのカウボーイハットを手にし、テリーにかぶせます。「みんな心配かけてすまなかった…ザ・マシンガンズ参上だ!!」と、勇ましい言葉を携えて、次号に続く、です。

 え〜と…話自体はあまり進んでいないですね。なんとかスグルの砂時計はとれたようですが、それが完全復活なのか、一時的なものなのか。仮にこのハンデを、マシンガンズ敗北の理由付けにしたいのであれば不完全復活なんでしょうね。逆に完全復活ならば、マシンガンズの決勝進出は確実でしょう。微妙だなあ。どっちでもとれるや(苦笑)。

 綱引きの並びは、四方に1チームずつみたいですね。横並び2チームより、こっちのほうが確率が1/3にばらけていい感じです。でも悪VS悪はないだろうな。あ、最後のタイムリミットギリギリのスグルの登場シーンはなかなかカッコよかったです。

 その他気になった点は
・ライトニングのハイレグがロングタイツに!!やっと気づいたか、恥ずかしいって(笑)

 こんなところですかね。

 

2009年3月9日  まさかの悪VS悪&親子対決
 すみません、本気で時間がとれません。つーか最近こればっか(泣)。ですので、一言だけ。…ビックリした!あそこで一番予想外のカードを組んだゆで先生は、やはり神なのか(笑)。ゆで先生としてははじめての、濃密な悪VS悪、期待しようと思います。ちょっと不安だけど(苦笑)。

 

2009年3月16日  
 今週はお休みでしたね。変わりに『闘将!!ラーメンマン』の特集がありました。DVD-BOXが発売されるようで。バッファロー吾郎がいろいろと解説していました。あと木曜日に最新刊が発売されます。ヘルヘル対決完結編ですね。ウォーズマンの説教がイカス!

 

2009年3月23日 綱引くそれぞれの思い 
 運命の綱を引き合う4チーム。まさか正義同士と悪行同士が戦うとは想定外と、その禁断の潰しあいの現実を目の当たりにしてどよめく会場。特にマシンガンズとヌーボーは皮肉な親子対決。ケビンを救うために時間超人を倒すべく、はるばる21世紀からタイムスリップをしてきた新世代軍は、その残酷な結果に意気消沈です。

 しかし会場は世紀を超えた親子対決、そしてワル宇宙一決定戦となる悪行対決に湧きかえります。そんな会場の雰囲気に、「人も気も知らないで勝手なやつらばっか」と嫌悪感を露にする凛子。「もし正義超人がいなくなって、悪行超人の猛威にさらされたときに一番うろたえるのは人間たちじゃないか。私も人間だけど、人間なんて大嫌い」と頭を抱えます。

「まさか信じられないよ…ボクたちが20世紀へきたのは、未来の人間界をメチャクチャにしようとする時間超人を倒すことだったのに…まさか一番戦ってはいけない父上と当たるなんて…」と焦燥するマンタ。過去に時間超人と因縁のあるカオスも「絶対に時間超人に当たると思っていたのに〜」と不満げな表情。

「正義超人の殲滅がオレたちの使命だったが、ここで悪行同士が当たるとは思わなかったぜ〜っ」とサンダーがいうと、「ジョワジョワ、サタンを裏切ったためにやつの恨みを買ったのかもな」とライトニングが因果応報的な発言をします。

「古来このトーナメントマウンテンには魔物が棲むというが…自分が本当に戦いたい相手の綱が引かれたことなど、超人タッグの歴史には一度もない。かくいうオレも、先のタッグ戦では真っ先にマシンガンズと戦いたかったが、結局それは叶わなかった…まさにあの時と一緒。こうも同じようなシチュエーションが続いては、魔物が棲むという説もあながち嘘とはいえねえな…しかしこの悪行超人同士の対決も悪くねえ!新パートナー・マンモスマンの試運転にはもってこいだ!」と、さらに綱を強く引くネプ&マンモスマン。それによろめく時間コンビ。「これは明らかに“世界五大厄”への宣戦布告だーっ!」と盛り上がる会場を尻目に、体勢を立て直す時間コンビ。お互いにリンセン体勢です。

 一方正義側は、ヌーボーのモチベーションがまったく上がりません。「親子同士で皮膚を切らせ骨を折り合うやりとりができるわけないだろう」とマンタ。そして「父上も何かいったらどうなんだい?ハラボテ委員長にカードの変更を申し出てよーっ」と懇願する始末。しかしスグルはそれを聞き入れません。

「フン、何度も言っているが、私はおまえを正義超人だとも息子だとも認めておらん。むしろそこにいる悪行超人よりも怪しいインチキ野郎だと思っているくらいだ〜っ」と、いつもの頑固モードに。「アホ親父がまだそんなこと〜」とあきれるマンタに対し「だからこの伝統ある“綱引きの儀”が選んだ相手との対戦を拒否するわけにはいかん!」と断固としてマンタの願いを突っぱねます。親父の説得は埒が明かないと思ったマンタは、

「ねえテリーマン、あんたはボクのことを少しは認めているようだから、この分からず屋を説得してよ!」と相手を変更。しかしテリーは「確かに少しは認めているが、タッグの命はふたりでひとつになること。チームリーダーキン肉マンの作戦は絶対!オレたちは一心同体だ!」とスグルに絶対恭順を宣言します。そしてスグルの指示にて綱をさらに引き寄せ、悪行チーム同様、態度で宣戦布告。

「このインチキ野郎、なにかと理由をつけて私との戦いを怖がってやがるな〜」とさらに挑発するスグルに対し、「ぬぁに〜」とマンタは反応。「怖がってなんかいるもんか!ボクたちからしたら、おまえたちなんて過去の超人。パワーだってボクたちのほうがあるもんね〜っ」と綱を引き返します。

 それにマシンガンズも対抗。「ようしテリー、今度は2度逆方向に下がれ。右足を5上げて左足はそのまま、右手10上げて左手4上げて、そのまま一気に引けーっ!」と細かく指示を出すスグル。

「す…すごいパワー」「オレたちがこれだけパワーを全開しているのに〜っ」と苦しみだすヌーボー。「ボ、ボクたちひとりひとりは渾身のパワーをふり絞っているが…力の入れ方はバラバラでひとつになっていない!しかし父上たちはふたりは一心同体で阿吽の呼吸…必要最低限の力だけでボクたちのパワーを圧倒している!これぞタッグ界の“珠玉の逸品”のなせる技!」と感嘆するマンタ。そして湧き上がる感情。

「ち…超人として生まれてきたからには戦ってみたい!この現役バリバリのザ・マシンガンズと!」と思わず口にしてしまいます。「なんてこと言うの!実の親と戦いたいなんて!」とマンタの心境変化に驚く凛子やジャクリーン。

「この綱から伝わってくる熱気や迫力…うずいてきてしまったんだ〜っ、超人レスラーとしての格闘本能が――っ」と、カオスとともに、さらに力を入れて綱を引くマンタ。その気迫に「ただのインチキ野郎と思っていたが、闘争心だけは本物のようだな」とスグル。この時点で正義超人タッグチームの対決も同意が確認され、盛り上がる会場。試合順は赤いリボンのついた綱を引き合ったマシンガンズとヌーボーが第一試合、白いリボンのついた綱を引き合った世界五大厄と新星イクスパンションズが第二試合に決定。ここで綱を引き合った4チームがリング上に上がり対峙します。マンタの握手の手を払うスグル、こぶしをあわせるネプとライトニング。これにて綱引きの儀は終了し、とうとうトーナメントマウンテン特設リングにて10分後に試合開始!

 驚きの対戦カードですが、このままいきそうですね。ゆで先生の新たな挑戦に拍手を送りたい気分です。せっかく過去に戻ったのだから、親子対決というのはひとつの夢だし、何といってもゆで先生が初めて本格的に描く悪VS悪に注目です。

 マンタサイドは正義超人の潰しあいに落胆していますが、考えようによっちゃ決勝には正義サイドが100%残るわけですからね。あながち悪いカードともいえません。そして4チームの綱を引くことによる戦意の描写。このあたり、前作ではじっくり描けなかったところですね。各チームの気持ちが垣間見えておもしろかったです。話はすすまないけど(笑)。

 少し違和感を感じたのが、時間超人との対決が決まったネプが、やや汗をかいていることですかね。時間超人が平然としているだけに、この時点ですでに気圧されてるのかな、なんて。できればネプこそ平静を装って欲しかったんだけどなあ。完璧超人なんだからさ。

 そしてスグルの綱引き指示ですが…オルテガ&モアイドンとの戦いでのマッスルドッキングでもそうだったんですが、テリーとのコンビネーションにやたら数値を使いたがりますね。スグルってこんな理数系じゃなかったんだけどな。そんな合理的な面をだしながらも、いまだマンタたちを認めないという頑固さ。もはや意地ですな。

 試合順は正義、悪行の順。ベアーズVSイクスパンションズのときみたく、やはり注目試合は最後か…意地悪だなあ、ゆで先生(苦笑)。というか、展開考える時間が欲しいだけ(笑)?

 その他気になった点は
・悪行同士の試合決定に興奮するツッパリ。歯が抜けているところがナイス。80年代→不良→シンナーなんて連想がパッて浮かんでくる(笑)。
・スグルに従順すぎるテリー。もはや秘書・執事レベルか
・「右足5あげて、右手10あげて…」って、単位がいまいち微妙

 こんなところでしょうか。

 

2009年3月30日 紐で結ばれるパートナーシップ 
 リング上でにらみ合う4チーム。親子対決という結果にうろたえる凛子やジャクリーンでしたが、ここでミートが「未来の地球の平和のことを考えると、このカードでよかったのかもしれません。このカードは必ず正義超人が決勝に残るという意味ではいい組み合わせです」と冷静に諭します。

 場面は上野の超人病院。ベッドでテレビを観ていたロビンは、「現代の正義超人と未来の正義超人がぶつかるなんて〜〜〜っ」とじくじたる思いを口にします。「神の悪戯か、悪魔の罠としか思えねえ〜っ」とキッド。そして両国の超人病院では、瀕死状態のジェイドとスカーが。力を振り絞り、モニターを指差すスカー。「21世紀からやってきた同じ正義超人の盟友…万太郎がまだ頑張っている…」と、仲間の準決勝進出を確認します。

 トーナメントマウンテン会場では、委員長が「20分の休憩をはさんで準決勝第一試合を行う!」と高らかに宣言。各チームがリングを降ります。するとスグルが「おい、インチキ野郎!恐れをなしてこの休憩中に逃げるなよ!」とマンタを挑発。それ対し「ぬぁに〜っ、強い相手を前にしたら、いつも風呂敷包みを背にスタコラサッサと逃げ腰になるヘタレはあんたじゃないか!」と応戦。「ハハハハ、一本とられたな」と笑うテリーを横目に、これに怒ったスグルがマンタの後頭部にとび蹴り。すると両者チョップの打ち合い。それらが3頭身でコミカルに描かれます。ちょっと初期のギャグテイストを感じさせます。

「こら〜〜〜っ、やめんと両チームとも失格にするぞ〜〜〜っ!」という委員長の一喝により、小競り合いは中止に。子どもじみたケンカの遺恨を残して両チームとも控え室に戻ろうとしますが、そこでもスグルは尻をパンパンと叩いて挑発、マンタはアカンベー。それをカオスが「いい加減にしないか!やつが悲しんでるぞ!」とケビンのクリアベッドを指差します。

「決勝にはボクたちか父上のタッグのいずれかは必ず上がれる…だけどケビンは21世紀のボクの盟友…必ず父上たちを破って、ボクたちの手で悪行超人を倒し、おまえの消え行く肉体を元に戻してやるからな」と語りかけるマンタ。

 そんな中、上野と両国の超人病院ではロビン、キッド、スカー、ジェイドの重症患者が消えてしまいます。慌てる医師たち。

 ヌーボーの控え室では、カオスが打撃のシャドーでアップ。マンタはおもむろにアタッシュケースからやや使い込んだマスクを手にとります。

「これはボクが大一番の時にしか着けない大切なマスクなんだ…これはボクが生まれた時に父上が選んでくれたマスク…小さい時からず〜〜っと被っていて、細かい汚れや破れた跡が目立ってきたから最近はここぞというときにしか被らなくなったけど…まさか20世紀の父上との一戦でこいつを被ることになろうとは…いや、このマスクを贈ってくれた父上だからこそ…将来の息子であるキン肉万太郎の実力を測定してもらうためにこのマスクを被る“意味”があるんだ!」と感慨深げに語るマンタ。

「万太郎は本当に父上のことが大好きなんだな」とカオス。己の境遇を思いだし、その比較で思わず涙を流します。そして「オレも頑張る、父さんと母さんのために…!!」と決意表明。

「カオスよ、マスクを着替える…キン肉族の掟で素顔を見られたら死なねばならない。後ろを向いていてもらえるか?」とマンタ。紐をほどいてマスクが緩んだその素顔からは…明るい光が周りを照らします。背中越しにそれを感じるカオス。そして思い出のマスクを装着するマンタ。

「すまんがマスクの紐を結んでもらえないか?」とマンタが頼むと「いいのか?」とカオス。「タッグパートナーを信頼しないでどうする。ボクたちは一心同体だ。わが父キン肉マンも出陣前はいつもテリーマンにマスクの紐を結んでもらっていたと聞いている…」とマンタ。カオスがマンタの背後から紐を結びます。

 そして場面はマシンガンズの控え室へ。そこでは同じようにテリーがスグルの背後からマスクの紐を結んでいました。そして次週に続く、です。

 今週はキン肉親子のやりとり、マンタとカオスの交流を中心に描かれましたね。話は進んでいないけど、なにか心温まるエピソードだったと思います。

 準決勝の組み合わせについては、ミートも「考えようによっては悪くない」と分析していました。くしくも読者の気持ちを代弁した形になりましたね。病院からいなくなった4人は、トーナメントマウンテンに駆けつけるのかな?スカーがとくに痛々しそうで辛そうなんですが…。キッドは親父のこともあるから気になるでしょうね。しかも自分の盟友と戦うわけですから。

 スグルとマンタの小競り合いはレベルが低くていいですね(笑)。この辺、二人ともダメヒーローという感じでおもしろいです。3頭身キャラもいいなあ。ギャグマンガ時代の片鱗が見えますよね。チョップの打ち合いなんて、前作で「本当はテリーマンのプラカードを持ちたかっただよ」とスグルにケンカをうって、チョップを打ち合ったデブい女とのシーンが思い出されて、なんか笑えました。

 そして控え室でマスクを取り替えるシーン。まずポイントとしては、キン肉王族としての証明、フェイスフラッシュがマンタから発動されていること。おそらくさまざまな困難を乗り越え、成長した証の表現であり、同時に今後の伏線と思われます。でもフェイスフラッシュってなんでもOKのご都合技だから、あれをアリサに照らせば即効でケビン復活なんじゃ…というか、ケビンに直に照らしたら治りそう。

 二つ目のポイントとしては、カオスをさらに完全なパートナーとして認めた描写ですね。これによってその後のパートナー変更の可能性はほぼなくなったといってもいいでしょう。ゆで先生がカオスをもう一人の主役として描ききる宣言をしたといっても過言ではないと思います。

 それに対比した最後のコマ。テリーがスグルのマスクの紐を結ぶシーン。いいですねえ。マシンガンズのゆるぎない信頼感がヒシヒシと伝わってきた名シーンだと思います。若者コンビに生まれ、成長しつつある信頼関係、それに対する絶対的な不動の信頼関係。この比較描写にはちょっとぐっときました。

 その他気になった点は
・都内にはそこかしこに超人病院があるのね
・上野の病院名が「超人KO病院」。なんか入院すると負け犬扱いされそうな雰囲気…

 こんなところですかね。

 

2009年4月6日 お笑いの系譜 
 今週の表紙は連載500回記念で募集した、U世ベストバウト1位の『キン肉万太郎VSケビンマスク』。これから何週かこれ系の表紙がつづくのかな?なんだかんだ、私もU世のベストバウトはこれだと思っています。クロエ(ウォーズマン)が大きく絡んでいるから余計に思い入れがありますね。ちなみに意外だったのが、ハンゾウの試合の評価が高いんですよ。5位にゲッパーランド戦、9位にザ・ニンジャ戦の2試合がランクインしていますからね。人気あるんだなあ。

 さて、今週は準決勝第一試合の入場シーンです。まずはヌーボーの入場です。最初は花道にセコンドのミートが登場。続いてカオス。この試合からパンタロンを着用です。グレートVの名残かな?大声援の中、凛子を探すカオス。凛子の声援をうけてガッツポーズ。自分と同じ境遇の仲間にエールを送るという意味でしょうか。まさか恋愛感情じゃないよな…。

 そして入場テーマがチャイコフスキーの『白鳥の湖』に変わると、バレリーナに扮したマンタが登場。等身大のマリオネットを従えたそのアホらしさに爆笑する観客。恥ずかしがる凛子・ジャク・イケメンらの仲間たち。

「ミート…オレはつきあわなくていいのか?」と真顔で尋ねるカオス。それに対してミートは「いいんですよ、ああいうアホな輩はひとりで充分です」とピシャリ。すると花道上のマンタはマリオネットの糸がからまり雁字搦めに。「助けて〜」と懇願するも、カオスは無視。その姿に笑う時間コンビとイクスパンションズ。ネプは「ファ〜〜ッハッハハハハ」と高笑い。ようやく糸が解けたマンタ、カオスに追いついてトーナメントマウンテンンの中へ。長い螺旋階段を上り、準決勝のボックスへ到着。あれ…?たしか前は迷路になってなかったっけ…?まあいいや(笑)。そして二人同時にロープ最上段を軸に前転リングイン。

 すると今度はマシンガンズのテーマが流れ、カウボーイスタイルのテリーが花道に登場。ヌーボーを超える歓声に嫉妬するマンタ。「しょうがないよ、マシンガンズはまさにリアルレジェンド。この時代の人たちがみんな応援するのは当然だ!」と冷静なカオス。「フン、しかし一点だけ勝っている部分がある。笑いだよ。聴いただろ、あのドッカンドッカンの大爆笑を」とおかしなところで優越感をもつマンタ。「に…入場で笑いをとるのにどんな意味があるというんだ?」といまいち理解に苦しむカオス。

 づづいてスグルの入場ですが、マシンガンズのテーマが一度止まります。「機械の故障か〜?」と不満げな表情の観客たちでしたが、すぐさま豪快な太鼓の音が。マシンガンズの控え室にヒビが入り、出入り口を破壊して登場したのは、なんとスグル&テリーのねぷた。その上に座り、ねぷた神輿を担がせてド派手な登場をするスグル。マンタを超えるアホな入場シーンにより、またもや観客は爆笑の渦に。「キン肉王家の代々の世継ぎは…試合前の入場で観客の笑いを必ずとらねばならないのが宿命!」と、新しいキン肉トリビアを叫び、大団扇を手にとってスグルの入場に加勢する真弓。「親子そろって底ぬけのアホだ」とライトニングがつぶやけば、「ドワアハハハ」「パゴパゴ」とさらに笑うイクスパンションズ。

「父上、ボクよりお客さん笑わしてんじゃないの〜〜?」とここでも嫉妬するマンタ。「見よ、この人々の笑いを!これぞ本物のキン肉王家の血を引く者の証なのだ」と得意気なスグル。「長年あいつとつきあってはいるが、この入場だけは理解できん」とさっさとマウンテンに入るテリー。一方スグルはねぷた神輿の停止指示が遅れ、トーナメントマウンテン』の側壁に激突。さらなる爆笑をさそいます。そして同じように螺旋階段をのぼっていき…準決勝の第一試合のリングへ到着。「待たせなた、インチキ野郎』とにらみ合う親子。そして次週に続くです。

 今週は2チームの入場シーンをじっくりとですね。贅沢な使い方だなあ(笑)。おそらくキン肉親子の似たものぶりを表現し、「やっぱり親子なんだなあ」と思わせる演出なんでしょう。入場の派手さでいったら、スグルの圧勝ですね。あのねぷた神輿は派手ですよ。それに触発されてハッスルする真弓も笑えますね。ふんどし一丁になってるし…。ゆで先生は元がギャグマンガ家だから、こういった話も描きたいんでしょうね。

 観客側で印象的なのは、バカ笑いをするネプですかね。ただのオヤジじゃん、あれ(笑)。完璧超人の威厳もくそもないなあ。なんかネプのストイックなところが、30数年たって角が取れたという感じなんですかね。「完璧超人に感情は不要!」なんていっていたころが懐かしい…今じゃ喜怒哀楽出しまくりですもん。まあ豪放磊落なキャラにシフトしたということにしときますか(苦笑)。

 その他気になった点は
・花道脇でカオスを応援する一等マスクたち。すでに脇役キャラが馴染んでいて、微笑ましさすら感じます(笑)
・マンタとバレリーナ人形を操る手。よく出てくるこの手って、いつもどういう仕組みなんだ?
・蛍石の間食を怠らないマンモスマン。大食漢小学生にしか見えない…
・同時にリングインするヌーボー。チームワークの高さを感じさせます
・ねぷた神輿を担ぐ人がみんな同じ顔…しかも髪型微妙

 こんなところですかね。

 

2009年4月13日  スグルの提案
 今週の表紙は連載500回突破記念、U世超人キャラクター新コスチューム発表。前作でも似たような企画がありましたね。たしかスグルとラーメンマンはそのまま作品内で使われた覚えがあります。今回はあるのかな?ただ投稿者がほとんどオーバー30歳(笑)!肉ジェネレーションの中核を見た気がします。

 リング上でそれぞれコールされる両チーム。「グウウ〜、ふたりとも体格はボクたちと変わらないはずなのに、はるかに大きく見えるーっ」と、マシンガンズの威風堂々たるオーラに気おされるマンタ。「のまれてはダメですよ、万太郎さん。ボクと脳交信(ブレインアクセス)でつながっている21世紀のミートが言っていますよ。“あなたは生ける伝説ザ・マシンガンズの数々の実績や戦歴にのまれているだけなんです。あなただって21世紀では数々の難敵と死闘を繰り広げ、マシンガンズに負けないほどの実績を残してきたんですよ。なによりもあなた方は伝説超人2000万パワーズを撃破したんですから!”」と勇気付けるミート。

「そうだ。ボクの戦歴は父上に少しもひけをとっていない〜っ。いや、相手の質でいえば21世紀の超人のほうが体も大きく技術だって豊富…そうだ、なにも恐れることはない!」と気持ちを切り替えるマンタ。すると相手コーナーにいるマシンガンズのオーラが小さくなります。リング上では選手4人が軽いウォーミングアップ。ロープの張り具合を確認しているスグルがチクリと一言。「ミートめ、私を裏切りインチキ野郎のセコンドにつくとはアイドル超人たちの名参謀といわれた男も堕ちたものよ」と挑発すると、「何を〜っ」と反応するマンタ。しかしミートは冷静にマンタに手をかけ、「あれも王子の陽動作戦です!乗せられちゃあダメですよ。これは21世紀のミートではなく、このボク20世紀のミートからのアドバイスです!」とマンタを見事にクールダウンさせます。

 禁断の親子対決ゴングが迫り、割れんばかりの声援がこだまする会場。そこに病院を抜け出し、到着したアドレナリンズとトリニティーズの4人。「オレたちがこの時代に来たのはあくまで正義超人殲滅を狙う悪行超人打倒のため!」とキッド。「こんな正義超人同士の戦いをさせるためじゃない」とジェイド。「だから不測の事態が起きたときには…いつでも我々の手で試合をやめさせねば…」とスカー。「しかし…不測の事態が起きなければ私たちは手を出さない!」とロビン。新世代の3人を諭すようにさらにつづけます。「超人レスラーとしてみてみたいとは思わないか。20世紀最強の超人とその遺伝子を持つ超人の戦いを!」「そ、それは…」「見たいさ…」「真の“奇跡の逆転ファイター”No.1決定戦を!」と、この試合をそれぞれが見届けることを決意。

 会場の盛り上がりがピークに達したところでハラボテがゴングを叩こうとしたその瞬間、「ちょっと待ってもらおう!」とそれを制止するスグル。「これだけの大観衆が注目してくれているんだ。ただ勝敗を決するだけでは物足りない!ニセ息子の化けの皮を剥がすためにも、特別ルールを提案したい!この試合、負けたほうのチームリーダーが即座にマスクを剥ぎ取られる“マスカラ・コントラ・マスカラ”で行うというのはどうじゃ――っ!」と仰天提案をします。負けた方が=死という最悪の親子ゲンカ、次週に続く、です。

 え〜、なかなかゴングの音が聞こえませんが(苦笑)、ここまでじっくり、そして潤沢にページを使えるマンガもそうそうないのではないでしょうか。そう考えると、このマンガは恵まれているなあと思います。もっと競争の激しい週刊誌だったら、こんなに悠長に心理描写をできないと思うんですよねえ。まあヘルヘル対決終了から半年たっても次の試合が始まらないってのも際限なさすぎって感じもしますが。

 今週のポイントは、やはりスグルが提案した『覆面剥ぎデスマッチ』ですよね。ゆで先生、こんな大風呂敷を広げてきちんとたためるのかなあと一抹の不安がよぎります(笑)。またいつものノープランのフライング企画なんですかね。「まあなんとかなるだろ」的な。普段は相手から理不尽な対戦ルールを迫られ、「どうしよう、ミート」と弱気になるのがスグルの常だったのに、このアグレッシブさは珍しいです。自らを窮地に追い込むなんてらしくないなあという違和感はありますよね。それともマンタに対しては毅然としたキャラでいたいということの表れなんですかね。でもそれって、マンタを息子として認めているからこそ、カッコつけたいという心理なのかもしれません。本人は気づいていないかもしれないけど。

 まあとにかくこのルールが採用されれば、収束にはかなり頭を使わねばなりませんな。ご存知のとおり、キン肉王族の掟で「素顔をさらす=死」ですから。掲示板でも書かれていましたが、マンタにとってはスグルの死=自分の死ですから、どっちに転んでも消滅です。こんな未来のないルール、イヤですよね〜。

 それでもあえてこのルールを押し通すのならば、決着がつかないという結果しかないということになります。白黒がハッキリつかない試合展開というか。それこそ「不測の事態」と判断したスカーたちが試合を止めるとか。でもそれだと決勝戦がわけわからんことになるしなあ。カオスと時間超人との因縁を考えると、この両者が戦わないということはないと思うし…ホント、どうすんだろ(苦笑)。

 スグル、マンタといったキャラクターに課された縛り、そして同時に作者に課された縛り。ゆで先生のお手見拝見といきますか。

 その他気になった点は
・ふんどし一丁で大太鼓を叩く真弓。ご苦労様です(笑)
・包帯をまいたスカーの痛々しい顔。前作のロビンの白覆面姿がなんかダブるなあ

 こんなところでしょうか。

 

2009年4月20日  もうひとつの掟
 スグルのマスク剥ぎデスマッチの提案にどよめく会場。「やめ〜いスグル〜!」と、キン肉族の掟の厳しさを真弓が語り、息子の提案に反対をします。しかしスグルは「こんなインチキ野郎に負けはしない。どうせ素顔もサギ師ヅラしてやがるんだろう」とマンタを挑発。これを聞いてブチギレ寸前のマンタを落ち着かせようとミートが「どちらが負けても命を絶たねばならず、超人界の未来のため、この戦いは絶対に受けてはいけない」と助言します。

 しかし会場はキン肉族の素顔が見られるチャンスと、安易に「やれやれ〜〜」と熱狂しはじめます。これを見たハラボテ委員長は得意の金儲け皮算用が働き、「わが超人委員会としてはマスク剥ぎデスマッチを容認した。あとは双方の合意次第でゴングをたたくぞ〜っ」と、その流れに乗ろうとします。どんだけ腐ってんだか、このお方は。

 この流れにより、あとはマンタの回答待ち次第に。テリーも「このルールはあまりにも…」とスグルを心配しますが、「タッグは一心同体のはずだろ」と聞きません。ここで会場に現れたキッドとジェイドが大声でマンタを諭します。「キン肉マンはすでにウォーズマン戦でマスク剥ぎデスマッチを経験している。だからキン肉マンには自信があるんだ!」と、スグルのアドバンテージを強調。「みんなの言うとおりです。首を縦に振ったらダメですよ!親子がマスクを賭けて戦うなんて、王子は何を考えているんだ!?」とミートが念押しします。

 ここでマンタの幼き日の回想へ。スグルがマンタに語りかけています。「万太郎、おまえが大人になると敵からデスマッチルールを突きつけられることがあるが、わがキン肉王族の戦士はそれを拒否してはならぬ!どんな無理難題でも死を賭してでも受け入れ戦わねばならぬ。それが誇り高きキン肉王族の掟なのだ」と。

 それを思い出したマンタは決心します。「ボクの答えは決まったよ。答えは…イエスだ!」とデスマッチの受諾を宣言。ミートが仰天します。「別に父上の陽動作戦にのせられてるわけじゃないよ…これはボクの意志なんだ!キン肉王族としてのボクの意志なんだ」とスグルをにらみつけます。「ホホ〜ッ、少しは見所があるかな。しかしこのルール、おまえが今まで経験した中で一番過酷だぞ…」とスグル。それに対してマンタの返しは「ウン、父上風に言うなら…へのつっぱりはいらんですよ!」とナイスなもの。これには「グウウウ〜〜〜ッ」とスグルもタジタジです。

「ジョワジョワ、オレたちが手を下さずとも新・旧の正義超人が憎しみあいつぶしあいをしてくれる。こんな楽なことはない」とサンダー&ライトニング。「パゴッパゴッ、ネプチューンよ、キン肉マンに万太郎という正義超人最強の親子のマスクコレクションができなくなっちまったな」と久しぶりにまともなセリフをいうマンモスマン。相変わらず蛍石はスナック菓子状態。「フン、マスク剥ぎでもなんでもやりあえばいいさ。オレは勝った方のキン肉王族のマスクを剥ぐまで!その至高の一枚こそ真の価値がある」とネプ。ちょっと負け惜しみか(笑)。

 そして試合開始直前。「こうなったら仕方ありません。まずは親子対決は避けてカオスが先陣です」とミートが指示をだします。マシンガンズサイドもテリーが気をきかせて先陣を買って出ますが、スグルは「頼む、私にいかせてくれ」と先陣を譲りません。するとスグルの胸から「シャー」と砂の落ちる音が。「とにかく時間が惜しい…」と焦燥した表情のスグルのみぞおち辺りには、うっすらと砂時計の砂が。テリーが目をこすって再度確認すると、それはすでに消えてしまいます。そんな不安な状態を切り裂くように、委員長がゴング。先発はカオスVSスグル…と思いきや、「許せカオス!」と、マンタが肘鉄をカオスのみぞおちに食らわせ、先陣を強引に奪取。これにてファーストコンタクトはいきなりスグルVSマンタの展開に。そして次号に続く、です。

 う〜ん、逃げ場がない展開になってきましたね〜。こんなに自分を追い込んで大丈夫なんでしょうか、ゆで先生は(苦笑)。スグルも物凄い意地っ張りですよね。モアイドンの攻撃で本意がバレてしまったはずなんですけど、あえて一番厳しい選択を迫ったところに彼の意地を感じます。ただこれにて死ぬ必要のない両者に死のリスクがついてしまった以上、何かしらのウルトラCがないと、納得のいく収束はないですね。普通に考えられるパターンが

@戦っている最中に親子であることを認め合い、マスク剥ぎルールがうやむやになるパターン
Aリーダーは実はテリーとカオスでした、というパターン
B第三者の圧力により、試合自体が壊れるパターン
C(スグル敗北時のみ)ウォーズマン戦のように、あらかじめマスクを重ねて被っておき、1枚脱いで「脱いだことに嘘はない。だれも素顔をさらすとはいっとらんわアホ」と居直るパターン

なんですが…どれも最悪(苦笑)。まいったね。ちなみにBの流れからスグル&マンタの親子タッグ結成でうやむやに…というのもありそうですが、難しいでしょうね。カオスVS時間というのはこのシリーズの根底のテーマのひとつっぽいので、これをスルーすることはないでしょう。となると…ヌーボー勝ち上がりのCパターンで、スグルがギャグっぽく切り抜ける感じかなあ?スグルの敗北も、相手がマンタなら一番波風立たないし。

 もうひとつ、砂時計の爆弾はまだ生きているみたいで。これもスグル敗北の可能性の大きな要因でしょう。マリさんとの間に何があったのかなあ。しかしスグルは今回、手かせ足かせばかりですね。強者のハンデといわれたらそれまでなんですが。辛い役回りです。

 

2009年4月27日  キング・オブ・レジェンド
 ゴングと同時にリング中央へ飛び出すスグルとマンタ。マンタは幼き日のスパーリングの経験から、スグルの体勢がショルダータックルを狙っていると予想。負けじとショルダータックルで激しくぶつかります。それだけで異様に盛り上がる会場。結果はやや体格で劣るマンタが押され気味によろけます。その隙を逃さず、スグルはロックアップの体勢へ。それを受け止めるマンタ。脅威のねばり腰でスグルを押し返します。隆起する筋肉と血管。

 そこでスグルは力押しをやめ、スルリとマンタの腕をとってバックへ。そして素早いスイッチでマンタをヘッドロックに捕らえます。「どうじゃあ〜〜っ、キン肉王族のご先祖様から受け継がれてきたヘッドロックマシーンで磨かれてきたこのパワーは!」と得意気なスグル。バックには不細工な(笑)ばね仕掛けの頭部模型が。「こんな苔むした古典的な技なんて〜〜っ」と力任せにスグルのクラッチを振りほどこうとするマンタでしたが、スグルはそれを許さずさらに強烈に締上げます。バリバリと嫌な音がこだまする会場。「あれは万太郎のコメカミがキン肉マンの手の骨によってえぐられている音だ。21世紀には風化しているが、本物の使い手がやれば相手を3時間締め上げて、行く末は頭を破壊してしまうほどの技だ!」とキッドが解説。ビビる凛子とジャクリーン。

 「万太郎さんは王子の動きを知りすぎているが故に、自分でも気づかないうちに受け身に回ってしまっている…攻撃ではなく防御にしか頭がいってない!」とマンタの状態を懸念するミート。そこでカオスが「力任せにぬくなーっ、腰を落としてスペースを作り、首の角度を変えて引けーっ!」と的確なアドバイスを送ります。その助言を聞いてようやくヘッドロックから抜け出したマンタ、今度は逆にスグルをヘッドロックで締め上げます。「どうだあ〜っ、ボクの21世紀パワフルヘッドロックは〜〜〜っ!」とマンタ。苦悶の表情を浮かべるスグル。しかしリングサイドにいるテリーは涼しげに笑っています。それをいぶかしがるカオスに「キン肉マンならなんとかこの場をしのげると読んであえて…声を出さない絶対的な信頼関係があるんです!」とセコンドのミートが教えます。

 「オラオラ〜父上、痛いだろーっ」とマンタがさらに締め上げるも、「効いておらんぞこんな技!」とスグルが脱出開始。すると「おぎゃわ〜〜っ!」と悲鳴を上げてマンタは自ら両手のクラッチを解いてしまいます。「なぜはずす…?」と理解できないカオスがたずねると、「父上がヘッドロックをはずそうと手を差し入れてきて…ボクの左手の指一本を素早くヘシ折ろうとしたんだ」と訴えるマンタ。「今までいろんな悪行超人と戦ってきたが、こんなひどい攻めは初めてだ」と、スグルの意外な攻撃にうろたえます。

「キン肉マンは正統派スタイルで有名だが、世界のマット界ではいろいろと細かい裏技の達人であることも知られているんだ。とくにアメリカ遠征時には恐怖の裏技の使い手としてついたあだ名がマッスル・デビル…」とエプロンサイドからテリーが解説。バックにはカレクックに噛み付くスグル、スカル・ボーズのトゲをむしるスグル、キングコブラをヘッドロックしてロープにこすりつけるスグルの回想シーンが。

「未来から来たっていう正義超人さんは派手な技ばかりで本物のヘッドロックや指折りすら知らんと見えるな?」とスグルがマンタを挑発します。「指をもぎにいくなんてエグすぎ」と凛子がいえば「噂には聞いていたが…伝説超人は時に悪魔より非情だと」とジェイドもその攻撃に戦慄を覚えた模様。するとセコンドのミートが声をかけます。

「万太郎さん、あなたはスグルさまの全ての動きをわかっているようですが、リング上の王子は幼いあなたを相手にしていた頃の王子とはわけが違うんですよーっ。今あなたの目の前にいるのは全盛期バリバリの伝説超人の頂点“キン肉スグル”なんですよーっ!」と、マンタに一喝。これで正気にもどったマンタは果敢にタックルをしかけ、テイクダウンに成功。流れるようなグラウンドテクニックで横四方、縦四方と体勢を変えていき、上四方固めからのチョーク、ノウスサウスチョークでスグルの頚動脈を締め上げます。「どうだ、21世紀最新鋭のグラウンドテクニックの味は〜〜〜っ?」とマンタが気勢をあげると、みるみるうちにスグルの顔が青ざめていきます。すわ失神かと思われたところで「ぬわにお〜」と起き上がろうとするスグル。フロントチョークの体勢のマンタごと強引に持ち上げ、ブレンバスターの体勢から豪快に垂直落下。血反吐をはいてダウンするマンタ。伝説超人の頂点の力をまざまざと見せつけられて、次号に続く、です。

 やっと始まりましたね〜試合。ヘルヘル対決から長かった〜。とりあえず今週は立ち上がりということで、タックル、ロックアップ、ヘッドロックと比較的地味な攻防でお互いの力を計るという感じでした。派手な動きではないですが、ジワジワと重厚感漂う攻防もいいですね。とくにスグルのキング・オブ・レジェンドとしての威厳が、地味な攻防から表現されていたのがいいです。基礎的な動きからスゴ味を感じさせるという、なかなかうまい表現だなあと思いました。まあヘッドロックマシーンの不気味さは置いといて(笑)。

 今回ビックリしたのが、スグルが裏技の達人であるという設定です。なんかいかにも後付けな設定ですが、回想シーンで出た技を見ると、確かにそうなのかな…とも思ってしまったり。でもあれって、ギャグテイストを残したスグルの破天荒な攻撃ですよね。となると裏技とはまた違うかな?まあ“裏技の達人”という設定は新しいし、個性的なのでカッコいいですけどね。

 今後の展開としては、ブレンバスターで一撃をかましたように、21世紀の理詰めで進化した攻撃を、それを凌駕するパワーと格闘センスで破壊するという攻防になるのかな。できれば親子のバスター合戦はぜひとも見たいです。やっぱりキン肉マンといえばキン肉バスターなので、これを大きくクローズアップして欲しいなあ。なによりも、リングに変なギミックがないのがいいです。ノーマルのリングで、お互いの個性を活かした攻防戦を繰り広げてほしいですね。

 その他気になった点は
・キッドとテリーの、解説親子夢の競演(笑)!
・的確な指示を出しなど、成長を感じさせるカオス
・締め上げる腕を透過して、頚動脈をみせる表現が秀逸

 こんなところですかね。次週はGWでお休み。5/9までお預けです。それでは。

 

2009年5月4日  
 今週はGWでお休みです。5/9(土)までお預けですな。残念。

 

2009年5月9日  マシンガンズ、無敵のコンビネーション
 スグルの垂直落下式ブレンバスターをくらい、マットに仰向けになるマンタ。この強烈すぎる洗礼を見るや「うわさには聞いていたけど強すぎ〜っ」「フィジカルの強さや技のバリエーションでは21世紀の万太郎に分があると思っていたのに、手玉にとられているのは新世代超人のほう…」と、凛子とジャクリーンが驚嘆します。

 マンタのピンチにコーナーに控えるカオスが必死に手を伸ばし、マンタも這いつくばってタッチを求めます。しかし「おっと逃がしはしないぜ」とスグルが足を取り、寸前でタッチは不成立。そのままマンタの体を引き寄せパイルドライバーの体勢に入るとともに「見てろこらぁーっ!」とカオスを挑発。そのままの体勢で自軍コーナーまで移動し、マンタを抱えたままテリーにスイッチすると、スルスルとテリーがコーナーに上り、逆さづりのマンタの両足を手でおさえ「いくぜキン肉マン」「おおよーっ!」と、お互いが息を合わせて落下。長州力率いる維新軍が得意としたハイジャック・パイルドライバーを敢行。マンタは再びダウンです。

 そしてテリーがマンタの体を無理やり立たせ、スグルとアイコンタクトをするやマンタの背中に二人がかりの鉄槌攻撃・太鼓の乱れ打ち。これも維新軍の得意技で当時を感じさせるツープラトン。ひるんだマンタにテリーがジャブの連打、そして左手をクルクルとまわして放つブロンコフィスト。そしてスグルにクイックスイッチし、フラフラのマンタの体をマットと平行の横向きに固定。すかさずそこにスグルがコーナー最上段からのギロチンドロップ。すべての攻撃をを自軍コーナー寄りですすめます。一撃をくらわすとスグルはすぐにテリーにスイッチ。この流れるような連携攻撃・クイックスイッチに沸く会場。「どうしたっていうの?完全に万太郎のロンリーバトルじゃない〜っ」と凛子。

 カオスが手を伸ばすも、今度はテリーがマンタを捕獲。「チチチ」と人差し指を振る余裕を見せながら、マンタを伝家の宝刀・テキサスクローバーホールドの体勢に。マンタの両足と腰骨のきしむ音が場内にも響き渡るほどの強烈さ。「まずいぞ…オレは息子だからわかる。このクローバーホールドは、完全に万太郎をつぶしにかかっているーっ!」とキッド。ここでカオスはたまらずにノータッチでリングイン。テリーの背中めがけてローリングソバット。しかしテリーは技をかけたままスグルにタッチすると、まるで後ろに目があるかのようにそれを察知して回避。カラ振りのカオスは無防備に空中を漂います。それを見越したスグルがロープ最上段に上がり、馬とびの要領で反動をつけ、スワンダイブ式のドロップキックをカオスの胸板に。カウンターにて強烈な蹴りをくらったカオスがグラつくと、スグルはカオス、テリーはマンタを振り投げて、ヌーボーはリング中央で鉢合わせ激突。すかさずマシンガンズはダブルの延髄斬りをヌーボーに食らわせます。これによってヌーボーはダブルでダウン。

 マシンガンズの横綱相撲でヌーボーを圧倒すると、会場内のライバルチームもヌーボーに対して呆れ顔です。「なんでえなんでえ、もう終わりかい?」とサンダーがいえば、「でけえ口を叩く割には新世代超人ってのはどうしようもねえな」とマンモスマン。ネプは腕組をして「チッ」と不快な表情。

「万太郎・カオスひとりひとりが強いのは十分わかっているが…やはりお互いの目を見ただけでピタリとパートナーがやりたいことを寸分たがわずわかりあっているところは経験豊富なマシンガンズが上なのか…」とジェイド。それに対し「そんなことはない!万太郎とカオスだってもはやチームワークはマシンガンズに劣らないほど向上している!いまはただ出鼻をくじかれているに過ぎない!立てえーっ、立つんだ万太郎!カオス!」と熱いエールをおくるキッド。

「わかってるって…キッドよ、そうがなりなさんな…ボクは少しこいつらの実力を試しているだけなんだから」とマンタ。それを聞くや「ホホ〜ッ、そのでかい口を本当に叩けなくしてやるぞ」とスグルがいった瞬間、みぞおちの砂時計がササーと流れます。「グウウ」と、とたんに表情が変わるすスグル。「キン肉マン!」と心配するテリー。その隙をのがさずマンタがタックル。しかしこれを脅威の足腰で踏ん張ると、「くうか、そんなへなちょこタックル〜ッ」とそのままマンタをかかえ上げ上昇。マンタの両足をつかんで…なんと早くもキン肉ドライバーの体勢へ。そして次号に続く、です。

 今週は80年代のプロレスを髣髴とさせる、なんとも懐かしいにおいがしましたね。マシンガンズの繰り出すツープラトンが、当時の長州力率いる維新軍まんまですから(笑)。マシンガンズが長州&アニマル浜口組に見えましたよ。最近の人はわかるかなあ。「気合だあ〜っ!」の浜口のオッサンは変な人じゃなくて、こういう動きをしていた方なんですよ(笑)。

 クイックタッチでヌーボーを一方的に攻め込むシーンもスピード感あっていいですね。いやらしいまでのインサイドワークといいますか、経験値の差を見せつけているというか。最近はこういった地味だけど“うまい”といわせる展開があまりなかったので、逆に新鮮にみえます。まあ普段スロースターターである彼らが、珍しく飛ばしているというギャップもあるんでしょうけど。

 逆にいうと、今回スロースターターであるヌーボーこそが、やはりこのシリーズの主役なんだなあと再確認することに。となると、やはり勝つのはヌーボーか…?そのヌーボーのふがいなさを、ライバルチームが蔑んでいますが、若干気になるのはネプの「チッ」ですね。この「チッ」が、はたして他と同様の蔑みのものなのか、それとも蔑まれたことに対する悔しさをあらわしたものなのか。もし後者だとしたら、一度は新世代軍であるセイウチンの素質を見込んだ自分の眼力をけなされたと苦々しく思ったんですかね。それとも…まだ新世代軍に対して思い入れがあるのかな?勘繰りすぎですかね(笑)。

 そして要所で出てくる砂時計。このハンデがマシンガンズの攻勢にストップをかけるブレーキになっているようです。前回の左腕といい、まともなコンディションで戦わせてくれませんね。試合中に解決するのかな?それともこれが試合決着まで響くのか…。でもって早くもキン肉ドライバーの体勢ですよ。テリーのテキサスクローバーといい、仕掛けが早いよなあ。やっぱタイムリミットがあるんでアセりもあるんでしょうか。ただこの当時、キン肉ドライバーはまだ破られたことのない必殺技だから、もしマンタがうまく逃げればどよめくでしょうね。「21世紀にはもう脱出法が確立されているんだ!」みたいな。でもあれかな、砂時計でバランス崩して…みたいな展開のほうが可能性高そう(笑)。さて来週はどうなりますか。

 

2009年5月18日  解けたはずだよ?砂時計
 早くもキン肉ドライバーの体勢に入ったスグル。この早い仕掛けにどよめくも、ロビンとテリーが異質なものを感じた模様。ロビンが「ムムムーッ?何かおかしい」といえば、正パートナーのテリーは「いくらフェイバリットといえど、発動させる前には相手に受身をとらせないよう用意周到にダメージを与えておかねばならない。しかし万太郎はまだそんなダメージを負っていない…おまえの技の発動のタイミングは天才的なはずなのに、仕掛けるのが早すぎる…」と動揺します。

 しかしすでに完全なるキン肉ドライバーの体勢に入った今、滝つぼに落ちる大瀑布のごとく落下していくスグル。マンタも絶体絶命のピンチ。しかしそこでスグルの胸に呪いの砂時計がボンヤリと浮かぶも、すぐに消えます。それに気づいたテリーとビビンバ。「ジョワジョワ〜、そうか〜やはりな〜っ」と、ライトニングも気づいたようです。

 突然あらわれる砂時計にスグルが苦しむことにより、ドライバーの落下速度がわずかに鈍ります。その隙を見逃さなかったマンタ、「フェイバリットは精度が少しでも狂えばもはや痛め技でフェイバリットではないーっ!」と握られていた両足を抜き脱出。逆にその足でスグルの首をはさんで回転。カオスを呼び入れます。

 しかし先ほどのカットをマシンガンズに軽くあしらわれたことに気後れしていたのか、カオスは自信喪失状態。するとここでカオスの腹に埋め込まれたラーメンマンのリボンが光ります。「何を躊躇しているカオス。おまえは私の見込んだ男なのだぞ」とラーメンマンが激励。それに勇気づけられたカオスは雄たけびをあげます。背後から迫ってきたテリーに対し、バック宙からの後方キック(回転龍尾脚か?)。その勢いで空中にあがり、スグルを捕らえたマンタと合流。ダブルの脇固めを決めた状態でそのままキャンバスにスグルを落とす荒業が炸裂。ヌーボーがはじめてダウンを奪います。

「ぬあに〜これしき〜っ」とすぐに立ち上がってくるスグル。そこに心配そうに声をかけるテリー。「キン肉マンよ、オレの目の錯覚でなければ…おまえもしかしたら…」と気遣うも、スグルは右手をかざし「みなまでいうな」といわんばかりの必死の形相。その表情を見るや言葉を飲み込み、テリーはスグルの砂時計がまだ解決されていないことを理解します。「それで試合開始早々にもかかわらず、フェイバリットの発動を急いだってわけか!」と納得の表情。

 そんなことは露知らず、隙ありとばかりに「よくもボクを散々ツープラトンで痛めつけてくれたな」とダッシュで駆け寄るマンタ。「今度はボクたちマッスルブラザーズ・ヌーボーの猛攻の番だぜーっ!」と、これまでの鬱憤を晴らすかのようなチョップの乱れ打ち。そしてスグルをパワーボムの体勢に抱えあげると、コーナーからカオスが背面ジャンプをし、回転しながらスグルの首をキャッチ。そのまま2人がかりでキャンバスに叩きつける『マンカオ落とし』が炸裂。またもやダウンしたスグル、なんとか立ち上がろうと片膝をつくも、またもや胸に魔の砂時計が。

「どうして?愛のキーパーソンであるマリさんが…魔の砂時計の呪いを解いてくれたんじゃなかったの?」と不安な表情のビビンバ。「ジョワジョワジョワ、こいつは面白いことになってきたぜ〜」とライトニング。苦しむスグルをつらそうに見るマリ。そして次号に続く、です。

 キン肉ドライバーはやはりキマりませんでしたね。技術論うんぬんの脱出というより、不可抗力(砂時計)の影響なので、必殺技のハクを落とすことなく失敗と、技の質はなんとか保った感じです。

 これを機にヌーボーの反撃が続きますが、自信を喪失気味のカオスをラーメンマンの霊?がフォロー。自身の後継者がカオスであることを再確認させます。ひょっとしてリボンの伏線って、これだけのためかな?なにかあると、ラーメンマンがアドバイスするという。いわばラーメンマンの思念体を閉じ込めたカプセルのような感じ?なんかそんな気がしてきました。

 そして一気に劣勢になったスグルを気遣うマリさん。来週はハグの真相解明といったところでしょうか?ちょっと表現上わかりにくいのは、砂時計の復活に気づいているのが誰かということですね。どうやらヌーボーは気づいていないようだし、描写で気づいているとわかるのはテリー、ビビンバ、マリ、凛子、ジャク、ライトニングのみ。観客やヘルイク、新世代超人、ロビン等は気づいているのかなあ?

 その他気になった点は
・『マンカオ落とし』のネーミングセンス

 こんなところですかね。

 

2009年5月25日  控え室の真実
 解けたはずの魔の砂時計が胸にあらわれ、悶絶するスグル。それを見たヌーボーや真弓、ビビンバは驚きとアセりの表情。しかし時間とヘルイクは「ジョワジョワ、これはいい見せ物だ〜っ」「グワハハ、キン肉マンという男にはどこまでも苦難が待ち受けているな」と高笑いです。そんな態度を見たビビンバは、呪いを解くために必死だったこと、なんとかキーパーソンがマリだと突き止め、無理をいってハグしてもらったことを激白。それでも呪いが解けなかったことに対し、「あなたたちは私たちをだましていたのね〜っ!」と涙ながらに叫んで、ライトニングの胸を叩きます。

 それに対してライトニングは「オレたちは確かに性根の腐った無頼だが、この砂時計のとき方だけはウソではない」と、スグルサイドをだましていないことを主張。「ほらほらやめねえか、ネーちゃん!」と、その手を振り払います。その騒動をリング上の4選手も気づき、一時試合がストップ。あきらめきれないビビンバは、今度はヘルイクに抗議。「ネプチューンマン、あなたなら本当の解き方を教えてくれるでしょ」と詰め寄りますが、「オレも完璧超人を名乗る男だ、二言はねえ!」と突っぱねます。それでも詰め寄るビビンバを今度はマンモスマンが鼻で振り払い、またもやビビンバは転倒。それをロビンが助けます。

 その状態を見かねたマリがビビンバの元へ近づくと、「ダメだ〜、マリさん〜〜っ、それをいっては〜っ」と弱々しい声をだすスグル。その体はどんどんと衰弱していきます。しかし「ビビンバさん、真実を話すわ」と控え室での一部始終を語りだすマリ。ここから回想シーンに移ります。

 控え室で二人きりになるスグルとマリ。「キン肉マンさん、私がただひとり呪いを解くことのできるキーパーソンだとしたら、よ、喜んで…」と両手を広げ、スグルの抱擁を目をつぶって待ち構えます。しかしスグルはマリを抱こうとはせず、「わざわざ来てもらって申し訳ないが…どうしても私には譲れない部分があって…私の恋人はビビンバだ…誰がなんといおうと一生愛すると決めた女性だ…それなのにいくら呪術を解くためとはいえ、彼女を裏切ってまで他の女性と抱擁することなどとてもできない。それがかつて私が愛した女性ならばなおさらのこと…“その女性”に対しても失礼だからのう」と、自分の気持ちをマリに伝えます。

「でも…魔の砂時計はどうするんですか?」とマリが心配すると、「こんな呪術くらいで男としての矜持を守れぬようならば、リングで死んだほうがいいと思っている…これしき、自分のパワーで乗り切ってやるわーっ!」と、火事場のクソ力を発動。すると胸の砂時計が消えていき、衰弱した体も張りが戻り、力が漲っていきます。

「これから先の私の戦いはもちろんロビンマスクの奥さん、アリサさん救出が第一目的だが…私はビビンバとマリさん、あなたのために闘う。こんなケツのこそばゆいことを言うのは初めてだが、誰が相手であろうとビビンバとあなたのために勝つ…」と宣言。そして控え室を出て行きます。

 場面は会場に戻り、「これが真実です」と話を終えるマリ。「キン肉マンの魔の砂時計を解ける愛のキーパーソンはマリさんだったのか!?」とロビン。「でもキン肉マンを抱擁しなかった…」と凛子。それを聞いたビビンバは「バカよ!私がいいっていってるのに!」とマリを責めますが、「ゴメンなさい、私があのとき無理やりにでも…」とマリがうつむくとその手をとり、「ありがとうマリさん…」と涙を流します。これには凛子、イケメン、ジャク、ナツコがもらい泣き。

 真実を聞くと、「ジョワジョワ、こいつはいいわ。キン肉マンはてめえの気合だけで魔の砂時計を消し去っていたわけか」とライトニング。「サタンはいった。試合開始のゴングの鳴り始めから666秒後に砂時計は落ちきり、術を受けたものの命は絶たれると…もうすでに5分…つまり約半分の300秒が経ってしまった…あと6分6秒…366秒で完全にキン肉マンの命は終わりよ」と、自らの計画が進んでいることをほくそえみます。リング上では衰弱も激しく、立ち上がれないスグル。そして次号に続く、です。

 今週は回想シーンがメインでした。砂時計が解除されていないことを誰が理解しているのかと先週懸念したんですが、どうやら全員周知みたいですね。ひょっとしたらそれを知らずにヌーボーが勝って、試合後に「こんな体調だったとは!万全だったら負けていた」なーんてパターンもありかと思ったもんで。考えすぎでした。

 結局スグルはマリさんとの抱擁を拒否したわけで。その理由は“自分の信念に反する”“相手に失礼”という多分に道義的なもので、スグルは自分の男気を示したわけです。このあたり、男らしいというか、頑固というか、まあ見上げた態度ではあると思うんですが…あまりにも精神的に成熟している気がします。前作の同時期と比べると、差がありすぎるんですよね。まあ今シリーズは親子の対比を描かなければならないので、そうせざるを得ないのでしょうけど。でもスグルが「矜持」とか言うのもなあ〜。前作で表現を省略した精神面を、今回表現したということにしときましょう(笑)。もしくは息子と名乗る人物があらわれて、父性が急速に成長したとか。う〜ん、辛いな(苦笑)。

 さて、現実に残された時間があと6分。これはかなりの短期決着になりそうです。リミットギリギリで呪いが解けて、そこからリセット&真剣勝負再開すればいいんですけどね。ただこの呪いは、スグルの価値を落とすことなく敗北させられる条件でもあるので、作者的には利用価値が高いかもなあ。個人的には小細工なしの、純粋なぶつかり合いを見たいんですが…

 今週気になった点は
・やたら超人に小突かれるビビンバ。超人オリンピックのときから難儀ですな
・女性キャラの服装が、やたらボディコンシャス。ムチムチすぎっす
・ここまで騒いで、キーパーソンがマリさんじゃなかったら、マリさんもう街を歩けないなあ

 こんなところでしょうかね。

 

2009年6月1日  土壇場の秘策
【今週のあらすじ】

 マリとの抱擁を拒んだスグル。その体はますます蝕まれていきます。「ジョワジョワ〜、さすがはサタン、二階堂マリを選ぶとは絶妙な選択だぜーっ」とライトニング。「ヌワヌワ、マリは今もキン肉マンを愛している…しかしキン肉マンにはビビンバという許婚がいる」とサンダー。「つまりは呪いを解こうとすればマリの抱擁が必要で、しかしそれをすれば許婚のビビンバを裏切ることになる…」とネプ。「愛のスーパーヒーローを標榜するキン肉マンとしては大いに悩ましい選択であった!」とマンモスマン。「しかしキン肉マンはマリと抱擁しなかった。ジョワ〜ハハハ、正義超人ってやつの考えはよくよくわからんぜ〜っ」とライトニング。悪の4人衆は高みの見物です。そんな悪党に「そんなに人の愛をもてあそんで面白いの〜っ!?」と凛子が食ってかかります。

「まだスグルが絶命するまで300秒ある…お願いじゃあ、スグルを抱擁してやってくれい」とマリに懇願する真弓とサユリ。「私からも改めてお願いするわ」とビビンバ。するとマリは意を決したように、トーナメントマウンテンの方向に向かっていきます。

「キン肉マンよ、マリさんが抱擁しにきてくれたぞ」とスグルを抱え起こそうとするテリー。しかしスグルはそれを聞くなりテリーを突き放し「おまえ〜っ、私と何年タッグを組んでおるのだーっ!私がマリさんの抱擁を拒んだのは、ビビンバの愛を貫くためだけではないぞーっ!」と一括。さらに「そんな私的なことでおまえをみすみす負け戦となるリングへ上げるわけがなかろう!わたしはサタンから呪術の解き方を教えてもらおうとははなから思っておらん!人類の平和を守ることを生業とする正義超人たるものが…悪行外道の言うことを聞くなど言語道断!私は自らの手で魔の砂時計を解ける自信があるからこのリングに立っているんだーっ!」と宣言します。

 その確固たる意志を聞いたマリは「わかりました。マリはもう迷いません。キン肉マンさんの言葉を信じてこれ以上歩を進めません」と答えます。それを聞いたスグルは「ありがとう…一度は私が心底愛した女性よ…」心の中で呟きます。

 そんなやりとりを心配そうに見ているマンタに対し、「かかってこんか〜っ」と試合続行を促すスグル。気落ちしているマンタに対し、「行け万太郎〜っ、自らの力でこの難局を突破しようとするのはあっぱれじゃないか!ここでオレたちが遠慮しては偉大なる伝説超人に失礼というものだぞ!」と檄を飛ばします。「かかってこんのか〜?おまえら友を救うため21世紀よりタイムスリップしてきたのではなかったのか?」とスグル。クリアボックスに押し込められたケビンを思い出すマンタ。「友を見捨てるようなやつは正義超人ではない!インチキ野郎だーっ!」とさらにスグルが挑発すると、「ちがう、ボクはインチキ野郎なんかじゃない〜っ!」とマンタはスグルめがけて突進。すると「待ってたぞ…この瞬間」と、スグルはマンタを両腕でキャッチ。そのままマンタを抱え上げて上昇すると、なんと伝家の宝刀・キン肉バスターの体勢へ。

「あと4分で砂時計が落ちきるというのに、なぜ体力温存を考えずそんなに消耗の激しい技に挑戦するんだーっ!?」とスグルの行動が理解できないテリー。「これが元祖キン肉バスター…う、動けない」とオリジナルのスゴさを体感するマンタ。しかし突然スグルがマンタを捕らえるパワーが弱まり、フックが甘くなります。「この激しい体力の消耗…やはり砂時計の影響か〜っ、いける!やれるかもしれん、あれをーっ」とマンタが動き出します。その動きとは、かつてバッファローマンがキン肉マンに見せたキン肉バスター返し、リベンジ・バスター。「しかしこれは1000万パワーという桁違いのパワーがあったからこその技」と、マンタの行動を疑問視するビビンバ。

「通常ならば返せはしないが…今の父上は明らかにパワーダウンしている…だから6を9にすることは可能なんだ――っ!」とマンタは体勢を一気に反転。見事リベンジ・バスターを完成させます。しかしここでスグルの高笑いが。「私が渾身の力を込めたキン肉バスターをおまえごときに返せるわけがないだろう。おまえがキン肉バスターを返しやすいよう、私はわざと全身の力を緩めた…つまりはエサをまいたんじゃ」というスグルの発言を聞いて怪訝な表情をするマンタ。「私はどうしてもバッファローマン式キン肉バスター返しの、落下時に起こるパワーが必要だった…」とあくまで計算の上であることを主張します。「ど、どういうことだ…」とマンタが疑問に思うや、なんとリベンジ・バスターによってスグルの体が逆さになることで、下に落ちていた容器の砂が逆流していきます。それにともなってスグルの落ちきっていた筋肉が再びみずみずしく復活。「まさかパワーを逆用されるとは〜っ」とマンタ。

「ようし、後は私がリベンジ・バスターをやり返して仕上げだーっ!」とさらなる形勢逆転を狙うスグルでしたが…なんと砂時計は体勢が逆さになっても元の方向へと戻っていきます。するとまたもやスグルの肉体は蝕まれ、とてもバスター返しどころではない状態へ。危険を察知したテリーが「いかん!」と横からドロップキックでマンタのキン肉バスターをカット。スグルは間一髪のところでキャンバスへの激突から救われます。

「ジョワジョワ、魔界の領袖がかけた死に至る時限装置が、それしきの打開策で解けるわけがなかろう」とライトニング。そして時間は7分が経過。後がなくなってきたスグル、疲労しきった表情のまま次号に続く、です。

【今週の感想】

 今週はなんといってもキン肉バスターの攻防ですよね。しかもそのバスター返しの中に、砂時計を攻略する知恵があったという。正直、この展開は「なるほどなあ、うまいもんだ」とおもってしまいました。たしかに逆さになれば砂は逆流しますよね。結局は解決しなかったけど、なんかこう、妙な説得力のある試みで感心したしだいです。しかもフィニッシュホールドを序盤にもってこさせるという展開もやるなあといった感じです。

 今週気になった点は
・スグルに突き飛ばされるテリー。パートナーというよりは、従者に近いか

こんなところですかね。

 

2009年6月8日  キン肉王族、消滅の危機
【今週のあらすじ】

 起死回生の策が空振りに終わり、マットにうずくまるスグル。時間は7分が経過。タイムリミットは残り約4分。「やはりキン肉マンさんに何をいわれようと、私が無理にでも抱擁しにいった方がよかったのよーっ」と頭を抱えるマリ。「大丈夫よ、あなたはぜんぜん悪くない」とビビンバがフォローします。

 リング上では苦しむスグルを気遣っているのか、マンタは追撃ができない様子。そんなマンタにスカーやジェイド、イケメンが激を飛ばします。「何を躊躇している万太郎ーっ!」「伝説超人を越える最高のチャンスじゃないかーっ!」「おまえはキン肉マンから散々インチキ呼ばわりされて息子としても新世代超人としても認められていないんだぞーっ!」「ここでガツーンといって、オレたちを代表して新世代超人の強さを見せてやれーっ!」「遠慮することは伝説超人に対して失礼です!肉親であろうともリングにおいては正々堂々と闘わなければならないのが超人の宿命です!」等。

 それを聞いたマンタ、目を見開き追撃を開始。「リング上では父も子もないーっ!」と弱るスグルの胸元へミドルキック。しかし会場ではひとり、キッドが渋い表情です。それを見たスカーが「まさかキッド、おめーも超人レスラーのくせに、キン肉マンに対してホトケ心が芽生えちまったんじゃねえよな?」とたしなめると、「バッキャロー、オレだってテキサスブロンコ魂を持った超人だ!一度リングにあがればホトケ心なんて持つわけないだろ!だが…この試合だけは超人レスラーとしての掟は当てはまらない…この戦いは…早くやめさせなければ」と反論します。そんなキッドの真剣な表情に勢いをとめる新世代軍。

「この試合は新世代の代表、そしてケビン救出のためにもヌーボーに勝ってもらいたい!しかしあと4分で完全に砂時計が落ちきり、キン肉マンの心臓が止まるということは…未来に生まれてくるであろうキン肉万太郎も存在しないことになり消えてしまう!」と、キッドが核心に迫る事実をつくと、新世代軍は驚きの表情。「たしかにこれはキッドの言うとおり、超人レスラーの宿命なんていっている場合じゃねえ!」とスカー。「オレもブロッケンJr.師匠が右腕を切断されたために、未来に習得するはずの“ベルリンの赤い雨”の発動の仕方を忘れてしまったーっ!歴史の因果関係は冷徹にして非情!この時代に起こったことは、確実に未来に影響を及ぼしている。キッドの言うとおり、キン肉マンがここで死ぬということは、実の息子である万太郎も生まれてこなかったことになり、オレたちの見ているこのリングから姿を消しちまう!」とジェイド。「これは正義超人界最大の危機だわ〜っ」と凛子。

「ジョワジョワ、そんな簡単なことに今頃気づきおったか〜っ」とライトニング。続いてネプが「砂時計は“悪の協調”が仕掛けた最凶の呪術だ。キン肉マンを殺すだけが目的の単純なものであるわけがねえ。キン肉マンとその未来の息子・万太郎を含めたキン肉王族の殲滅が最終目的だ」と非情に言い渡します。

 リング上ではマンタがスグルをボディスラムの体勢に抱え上げ、オクラホマスタンピートでキャンバスにたたきつけます。「やってやるぜ、伝説超人キン肉マン越えーっ」と、フライングニードロップ。「やべーこれは試合をストップさせて、キン肉マンの命をなんとか救わねえと!」とアセるスカー。するとキッドは「タオルだーっ!パパーッ、聞こえるかーっ!?タオルをすぐに投入して試合放棄するんだーっ!」とリングサイドのテリーに呼びかけます。「タオルだと〜?バカをいうな。タッグは一心同体。パートナーに闘う強い意志がある限り試合放棄はできない。オレたちマシンガンズはネバーギブアップが身上!どの試合においても棄権など考えていない。だからタオルなんて持ち合わせていないんだよ」と、テリーはそれを拒否。説得がムズかしいとみるや、

「こうなったらあれしかない」とおもむろに自分のカバンを開け、テリー一族に伝わる由緒あるテンガロンハットと取り出します。「このテンガロンハットはテリー一族にとっては戦うグレートテキサンであることの象徴!つまりこれを手離すということは、戦いを放棄するに等しい行為となる!」

 リング上では一方的にマンタがスグルを蹴りで攻め立てます。テリーがカットに入ろうとした瞬間、マンタの軸足が一瞬透けます。目をこするテリー。「ま…万太郎の軸足が一瞬消えたような…そうか〜っ、実の親子だとすればこうなるのは当然!」と、すべてを悟ったテリー。そこにキッドが投げ入れたテンガロンハットがガラスを突き破りテリーの手元に届きます。

「パパーッ、オレがこれを放った理由がわかるだろう!」とキッド。「キッド、おまえはオレにこのテンガロンハットをリングに放って…試合を棄権しろというのか〜っ」とキッドの意図を理解したテリー。そして次号に続く、です。

【今週の感想】

 なんか…試合中止の流れがでてきました。現在の状況が、キン肉親子にとってとてもまずい事態であることに全員が気づいたのはいいんですが、その打開策が試合放棄とは…というか、試合放棄をしてもスグルの呪いが解けるわけではなく、そうなるとすわマリさん出動かってなもんで。でもスグルがそれをかたくなに拒否しているところをみると、試合を放棄しても打開策はまるでないってことです。

 百歩譲って呪いが解けたとしても、試合放棄をしたマシンガンズは敗北者なので、そのリーダーであるスグルはルールに則りマスクを脱がなければならない。それはキン肉族の掟に従うとイコール自害なので、どちらにしてもキン肉親子は消滅してしまうんです。この二重、三重の足かせは払拭するのにかなりのエネルギーがいるかと思うんですけど。ゆで先生、納得いく収束案考えてんのかなあ(笑)?

 しかしテリーは今回も試合放棄の決断を迫られましたね。前作でもニューマシンガンズとして試合放棄の経験がありますし。これでまた試合放棄したら、それがすっかり特技になってしまうんですけど(笑)。ゆくゆくこういったことに縁があるんだなあ。でもって、今回の試合放棄のシンボルが…テンガロンハット。前回同様、スターエンブレムでよかった気もするんですがねえ。個人的にはそのほうがしっくりきます。

 まあ個人的には試合放棄決着はないと思うんですよ。何かしら呪いを乗り越えて、再度真剣勝負とふんでいるんですが…じゃないと読者のブーイングがすごいことになると思うので。

 その他気になった点は
・ネプのワルさ加減。キン肉親子のこと、そんなに嫌いだったの?
・軽くガラスを割るテンガロンハット。鋼鉄製か(笑)

 こんなところでしょうか。

 

2009年6月15日  最強の血筋を守れ!!
【今週のあらすじ】

 キッドからグレートテキサンハットを渡され、試合放棄をするか悩むテリー。「お願いだーっパパーッ!オレがテキサンハットをリング内に投げてほしい理由がわかるだろーっ!」と懇願するキッド。

「わかる!おまえの気持ちはイヤというほど…急がねば超人界最強の一族の血が途絶えてしまう!しかし…できるのか…キン肉マンがまだ戦う意志を明確に示しているというのに…?」と心の中で葛藤するテリーを見て「テリー、おまえまさか試合を放棄するつもりではなかろうな!」とテリーの心情を察するスグル。しばし見つめあったあと、「やはりオレにはできない〜っ」と、テリーは振り上げたテキサンハットをおろしてしまいます。落胆するキッド。

「最強一族の血は途絶えさせたくない…しかし数々の戦いを経て築き上げたザ・マシンガンズの信頼関係を失いたくない…オレはどうすればいいんだーっ」とリングサイドでロープをたたくテリー。「そうじゃ、テリーよ、それでこそ私のパートナーじゃ」と、スグルは肉のカーテンでマンタの攻撃を防ぎつついいます。

「ふたりを救うにはどうしたら…でも懐かしいぜ、このハットはオレが昔全米超人レスリング選手権で優勝したときに親父から譲り受けたもの…さすがに古くなって汗染みも目立つがしっかりと手入れが行き届いている…さすがはオレの息子……汗染み!」と、ハットを手にしつつ何かに気づくテリー。

 リング上ではあれだけ攻め立てられていたスグルが掌底で反撃。しかし疲労の色は濃く、マスクはすでに汗だく。尋常ならざる汗が首に垂れています。「マスクが汗だく…あっ!」とさらに何かに気づいたテリー。ハットとスグルの汗を見比べます。

 スグルの反撃は長くは続かず、フック気味の掌底をよけられると、逆にマンタのジャンピングニーをあごに食らってしまいます。ここで時間は開始から8分を経過。あせるロビンや新世代軍。「パパーッ、いやテリーマンーッ!あんた昔いってたよな、マシンガンズでの役割はキン肉マンの頭脳として働くことだって!こんな重大な局面でなんの手立てもないなんて、ハットに収まっていたグレートテキサンのオツムっていうのはその程度のものだったのかよ〜っ!」と思わずキッドはぶちまけます。

 それを聞いたテリー、「チチチ」と左手の人差し指を立てて振り、「寝ぼけたことをいってもらっちゃ困るぜ、若造」と余裕の切り返しを見せます。それを見てテリーが何か打開策を思いついたと確信し、「あの仕草はパパが絶対の自信があるときに見せるもの!何かあるんだ、キン肉マン親子を救う手立てが!」と安堵するキッド。リングでは「ここで一気に勝負つけたるーっ」と果敢に攻め込むマンタに防戦一方のスグル。ロープに追い詰められます。すると「ざまあねえな」と突然悪態をつくテリー。

「何が超人オリンピックV2チャンプだ。何が奇跡の逆転ファイターだ。その異名が聞いてあきれるぜ。綱引きの儀に出る前に大丈夫だっていうから、てっきり呪いを解いたかと思ってたらただのヤセ我慢だったなんて…マリさんとハグしちまえばよかったんだよ。ビビンバもわかってくれているんだから。それを男の矜持を守るためとかカッコつけたためにそうなっちまったんだ!キン肉マン、おまえはマシンガンズというチームを捨てて個人プレーに走ったんだ。だからオレはもうパートナーとしておまえを信じねえ!」と過激発言。

「テリーマン、おまえ〜っ自分で何をいっているのかわかっているのかーっ」と突然のテリーの悪態に困惑するスグル。マスクの下からはさらに汗が流れ出ていきます。そんなマシンガンズの言い争いをみて「あ、あんた何やってんだ!オレは仲間割れしろなんていってないぞ!」と焦りの表情のキッド。しかしスグルとテリーの言い争いは続きます。

「数々の激闘をくぐりぬけて…く…苦楽を共にしたパートナーのおまえだからこそ私の気持ちをわかってくれていると思っていた!一心同体のおまえだからこそわかってくれると思っていた!」とやるせなさから右手でテリーの喉をつかむスグル。しかしテリーは「ガーリックくせえマッチョだけが取り柄のおまえの心なんてわかってたまるか!」とその手を跳ね除けます。はたから見ると、マシンガンズは明らかな仲間割れ。「グウウ…テリーよ…おまえとの仲もこれでおしまいだーっ!」と、跳ね除けられた右手でスグルは手刀をテリーの首筋に叩きつけます。どよめく会場、「オーノー!」と頭を抱えるキッド。すると「シュルシュル…」という奇妙な音が。その音の正体は…なんと逆流する砂時計の上昇音。いったい何が起きたのか?次週に続く、です。

【今週の感想】

 自ら重い手枷・足枷を取り付けてしまったゆで先生ですが、一応解決案を考えていたようです(笑)。具体的にはまだよくわかりませんが、来週にはそのカラクリが判明するでしょう。カーペットボミングス戦の即席加圧チューブトレーニングのような、仰天のカラクリなんでしょうかね。あまりにも仰天理論すぎて、読者がついていけないのでは、と若干心配です(笑)。ヒントは「汗染み」とマスクの「汗だく」。この相関性はなんなんでしょうかね。スグルの顔面発汗の表現がかなりオーバーなので、これがカラクリの要因であることは間違いないんですけど。さっぱり予想がつきません(苦笑)。

 話は変わるんですけど、テリーが「最強一族の血が途絶えてしまう!」とアセるシーンのバックに、キン肉ファミリーが描写されているんですが、始祖タツノリ、真弓、スグル、マンタとならんで素顔のアタルがいますね。素顔といっても黒くぼやかされているんですが、このアタルの表現は新鮮でした。いつもならソルジャーマスクをつけてますからね。まあソルジャーが現れるのはこのあとの未来なので、こういった表現にしたのかもしれません。それでもスグルに兄貴がいることを知らないはずのテリーが彼を想像するのもおかしな話なんですが(苦笑)。

 そしてテリーの悪態ですが、砂時計を逆流させるためには必要な演技であることは紛れもないわけです。ただその内容が、意外と正論だと思いました。たしかにスグルは単独行動が多すぎますよ。左腕のロングホーンをバッファローマンに返すときもそう。パートナーであるテリーに一言の相談もないんです。「おまえはマシンガンズというチームを捨てて個人プレーに走ったんだ」というセリフはかなり的を射ていると思いますよ。なんでもかんでも自分ひとりで決め、自分の信念に沿うように行動しては事後報告。これじゃあパートナーのテリーがかわいそうです。「聞いてないよ〜」という状態から即席でフォローに回ってますからね。たまらないと思います。そう考えるとテリーって偉いなあ(笑)。

 その他気になった点は
・真弓って最強の一族にラインナップされるの(笑)?
・実の父を「あんた」というキッド

 こんなところでしょうか。

 

2009年6月22日  ゆるぎない“友情”の精神!!
【今週のあらすじ】

 突然逆流する砂時計。しかしスグルのマスクを覆う汗の膜がなくなると、再度落下してしまいます。時間は9分を経過。すると砂時計から“プオーン、プオーン”とアラームのような警告音が。スグル死亡のタイムリミットが刻々と近づいていることを証明します。一時は逆流を見て驚きの表情を見せていたネプも「そうだろそうだろ〜っ、サタンとオレたち悪行超人のかけた呪術を解けるわけがないんだーっ!」と歓喜の声。またもや干からびてよろめき、テリーにタッチしようと近づくスグル。そのとき

「ま…万太郎、おまえ足が!」というカオスの掛け声でマンタが足元をみると、両足がうっすらと消えかけています。これを見たテリーは「い、いけない!」と思うや、近づくスグルを殴打。「てめえオレとの仲は終わりだと言ったくせに結局オレに頼るしかないんじゃねえかーっ!」とパンチの雨あられ。片膝をついたスグルが「オレはおまえってやつを…とことん見損なったぜ〜っ」と再度険悪な関係になると、またもや汗の膜がスグルのマスクを覆い始めます。それをみて「ようし、汗の膜だ〜っ」とほくそえむテリー。

「ケッ、一度愛想をつかされたやつに見損なわれたってなんとも思わないぜ!」とさらにスグルを挑発します。「テリーマンよ、もうこれ以上私に…おまえのことを嫌いにさせるなーっ」と右手でテリーの喉をつかむと、テリーも同様にスグルの喉をつかみ、お互いにのど輪をかませ合う体勢に。スグルの砂時計はもう少しで落ちきりそうです。

「なんだ、これっきりしか力がねえのか。やっぱりおまえはダメ超人だ!」とさらに憎まれ口をきくテリー。「なにを〜〜っ、これでどうだ〜〜っ」と、つかむ力を強くするスグル。「そうだ〜っダメ超人よ〜っ、もっとオレを憎んで憎んで憎みきれ〜っ」とテリー。減らず口を続けます。これを見たマンタ、「やめろ父上!テリーマンが死んでしまうぞーっ!」と駆け寄りますが、「く…くるな!」とそれを拒否するテリー。すると…またもや砂時計が勢いよく逆流していきます。

「ジョワジョワ、どうせまた途中から落下していくさ」と余裕の時間超人。しかし今回は逆流上昇をつづけ、スグルの肉体は屈強なものへと戻っていきます。「そ、そんな…!」とライトニングは驚愕。

「これは…なぜ?」と砂時計の逆流に驚くスグル。「それはおまえがオレを憎んで…憎みきったおかげで起こった現象だ。古来より超人界に伝わるアイアン・スウェットを知っているよな?」と問いかけるテリー。それに対してアイアン・スウェットのことを的確に答えるスグル。「ああっ…汗の膜!」とマスクに手をやり、やっとテリーの本心にスグルは気づきます。

「ああ…おまえがオレを憎んだことによって体内からふきだしたアイアン・スウェットだ。それもわずか12日前に決勝のリングで、ミッショネルズからマグネットパワーを浴びたばかり…だから必然的におまえのアイアン・スウェットは大量の磁力が含まれているってわけさ」とテリーはカラクリを話します。

「ああ、そうか、わかったぞ〜っ!たしかほとんどの砂時計の砂は“砂鉄”だ!というのも、普通の砂や樹脂粉を使うと容器内で砂が凝固してしまい、砂時計としての用をなさない」と補足説明をするカオス。「とくにキン肉マン、おまえのようなマスクマンはマスクに汗がたまりやすい…」とテリー。「容器内の砂鉄が磁力を含んだアイアン・スウェットまみれのマスクにひきつけられていく…そういうことだったのかーっ!」と叫ぶやハッとわれに返り、テリーの喉をつかんでいた手を離します。

「おまえ、私にワザと憎まれ口を…」とスグル。「悪かったなキン肉マン、この妙案が浮かんだのはオレだけの力じゃない…このグレートテキサンハットのおかげさ…」と、観客席のキッドに合図するテリー。「さ…さすがだ、やっぱりパパはリビングレジェンドだ!」と父親をさらに尊敬するキッド。すると消えかけていた万太郎の足が元通りになっていきます。

 そして容器の砂時計がすべて上部に戻ると、キン肉マンにとり憑いていた黒後家蜘蛛が姿をあらわし、ハネるようにスグルの体内から飛び出します。その機を逃さずに蜘蛛を手刀で一刀両断するスグル。これにて蜘蛛の呪縛は完全に解ける結果となりました。

「テリーよ私は誓うぞ!金輪際アイアン・スウェットはかかないと!私とおまえの友情は絶対じゃわい!」とテリーに感謝するや、「こいっ!万太郎にカオスよ、万全のキン肉マンの実力を見せてやる!」と仕切りなおしの宣戦布告をして次号に続く、です。

【今週の感想】

 砂時計攻略の方法は、掲示板で予想した方がいたように、アイアン・スウェットを利用してのものでした。正直いって、ゆで先生がこんな設定を覚えていたことに驚愕です…ってバカにしすぎですね(苦笑)。とにかくあの忌々しい呪いが解けたので、単純に嬉しいですね。というか「やっとか」って感じですが。これで正々堂々の親子対決仕切りなおしですんで、あとはもう流れるような技術の攻防を思いっきりやってくれれば、と思います。これにてずっと蚊帳の外だったカオスも、存分に動き回れるかな?

 確かにマシンガンズの価値を落とすことなく敗北させるには、ああいったギミックも必要かなとはおもったんですが、今回リセットされたことにより、このあたりの結末をゆで先生がどうつけるのか見ものになってきましたよね。2000万パワーズのように完全敗北させるのか、それとも別の要因で敗北せざるをえない状況にするのか。もしくは伝説を守り、マシンガンズが貫禄勝ちするのか。流れ的にカオス×時間の因縁があるので、決勝にすすむのはヌーボーだと思うのですが…マシンガンズが負けるってのもなんか悲しいなあ(苦笑)。

 もうひとつの難題が、マスク剥ぎデスマッチってルールですよ。これもどうやって逃げ切る気なんだろ。仰天プランがあるのかな(笑)?以前私が予想したように、マスクを何枚も被っていて、一枚脱いでおしまい、なーんてオチだったら、みなさんきっとその場でプレボを投げつけますよね(笑)?そんな総スカンをくわないようないい手をお願いしますぜ。

 話は変わりますが、ネプはホント、堕ちましたね〜。こんな小細工の持続がそんなに嬉しいのかって感じです。なんと器の小さな人物に成り下がってしまったのでしょう。しかも呪いを解除する要因のひとつに、己の放出したマグネットパワーが関連しているというマヌケさ。なんかもう、完璧でもなんでもないです。完璧というスローガンにすがりついている老人そのものですよ。まさしく老害。なんかがっかりでした。

 その他気になった点は
・いろいろ知識豊富なカオス。今回は砂時計のウンチクでした(笑)。樹脂粉て…マニアック
・スグル、テリーの首絞めんの長すぎ

 こんなところでしょうか。

 

2009年6月29日  正義超人の“悪行ファイト”!?
【今週のあらすじ】

 タイムリミット寸前で砂時計の呪いを解くことに成功したスグル。その体はみずみずしく回復し、マッスルデビルの異名に恥じない神々しさ。

「フフフ…よかった。今度こそ全盛期バリバリの父上とのファイトを体験できる!」とマンタ。「さっきはよくも私を蹴りまくってくれたのう!こいつはお返しだ!」とローキックを放つスグル。マンタはそれをスネでカットするも「カットしているのに筋肉のバットでぶん殴られたように痛い…!」と苦悶の表情。

「ほうら〜右の頭ががら空きだぜ〜っ!」と間髪いれず、ハイキックをスグルが放つと、マンタは両手でそれをブロック。そのまま蹴り足をキャッチし、ドラゴンスクリューでスグルを倒します。「キン肉マン!」とコーナーからテリーが声をかけると、膝をついて「ゼイゼイ」と息を切らすスグル。それをみたマンタ、「そうか〜、砂時計が解けたとはいえ、この10分間はボクとカオスの攻撃を父上はほぼ一人で受けているんだ…疲労は相当なはず!タフネスを売りとする父上といえど、これはキツイはず!」と自身の有利性を見出し、スグルを飛行機投げの体勢で担ぎ上げ、豪快に投げ飛ばします。するとスグルはなんと離れ際にマンタのアイスラッガーをつかむ裏技。これによって投げの威力は半減、そしてマンタのマスクが上にめくれ上がり、口元が露出してしまいます。

「フッ…あと少しでマスクを剥がせるところだったのに…惜しいマネをしたぜ」と飄々といいのけるスグル。それを聞いたカオスは「この試合は確かにマスカラ・コントラ・マスカラルールだが、試合中にマスクに手をかけるなんて反則じゃねーのかーっ」と激高。それに対し「ぶぁっかもーん!マスカラ・コントラ・マスカラっていうのはデスマッチルールのひとつ!かつてのウォーズマンと私の戦い、そして12日前のミッショネルズとの戦いを見てもわかるように、試合の終わりを待たなくても試合中でのマスク剥ぎはOK!うまく剥いでしまえば早く戦いを終わらせてなおかつ勝利も手にできるーっ!」と一喝。バックにはウォーズマン戦、ミッショネルズ戦が。この乱暴とも言える発言に驚きの表情を隠せないヌーボー。とくにカオスは

「身寄りのない一人ぼっちのオレには堂々としたクリーンファイトで友情に厚い正義超人の生き方は強い憧れと尊敬の対象だった。そんな憧れの存在だった正義超人がなんだよーっ!いざ一緒のリングへ上がってみたら悪行超人並みの汚いことばかり!しかも実の息子の万太郎に対してどこまで意地悪なんだーっ!」とマシンガンズの言動にブチ切れ。するとそれに対してスグルが

「フッ…おまえは今まで正義超人VS悪行超人の数々の死闘の上っ面しか見ていない。一見クリーンファイトに徹している正義超人もおまえたちの見えないところでは悪行超人以上の悪辣な裏技を使っていた」と仰天カミングアウト。バックにはマスクに手をかけるウォーズマンの親指を折ろうとするスグル、バッファローマンの口に指を入れるスグル、悪魔将軍の目に親指を立てるスグルと、少年ジャンプを読んでいたときにはまるで気づかなかった裏技(笑)がリプレイされます。

「あらゆる戦いにおいて“躊躇”することは勝利を遠のかせることを意味する。たとえ正義超人であっても勝利を確実にするためには“躊躇”なく裏技をつかうことだ!」と裏技の正当性をさらに述べるスグル。「オ…オレの見立て違いだったのか〜っ!?正義超人っていうのは手練手管で汚い攻撃をしてくる悪行超人に対してもドォ〜ンと落ち着いて構えているもっとクリーンな男たちの集団じゃないのか!」とロープを叩いてカオスは悔しがります。

「フハハハ!考えが甘い!若すぎる〜っ!私は汚いとは思わない。正義超人同士の戦いという安心からマスクには手をかけないだろうという思い込みのほうが危険だーっ」とスグルは反論。そこにマンタが背後からローリング・ソバットで襲い掛かりますが、スグルはそれを間一髪よけると両手両足をとり、完璧なるロメロ・スペシャルの体勢へ。「正義超人同士の戦いであっても決して油断するな。油断すれば必ず寝首をかかれる!」と、背後からマンタのマスクの紐をほどきはじめるスグル。

「やめろーっ!汚い手を使うのは〜っ!テリーマン、あんたからキン肉マンに言ってくれ〜っ!」とそれをみたカオスが抗議すると「キン肉マンの言っていることは正しい。人間を悪行超人魔の手から守るためにも、正義超人たるものまわりの者は全て敵だと思って戦いそして必ず勝たねばならぬ。そのためには裏技は絶対に必定!」とテリーはスグルを完全に支持。憧れの超人がさらっといいのける一言にカオスの表情はショックを隠せません。そういっている間にもマンタのマスクの紐はほどけ、後頭部の髪の毛が露出。

「オ…オレは〜っ、オレは〜っ、汚ねえ非道なことをするやつは…大嫌いなんだよ〜っ!」と、故郷を蹂躙されたことを思い出し、怒りに打ち震えるカオス。「万太郎〜っ、手をのばせ〜っ」と、タッチを促し、体を極限まで伸ばします。そしてなんとかタッチが成立。「カオス、熱くなりすぎるな!クールダウンだ!」というミートの助言も無視し、すかさずコーナーに上ると、トップロープより体を前転させてギロチンドロップをスグルの上に落とします。思わずロメロ・スペシャルを解くスグル。そこにテリーがノータッチでリングイン。万太郎に襲い掛かるも、それをフライングニールキックでカオスが阻止。テリーダウン。

「テリーよ、このボウヤに正義超人流のタッグ殺法の恐ろしさを…教えてやろうぜ!」とスグルが不適に言うと「OK」とテリー。そして次号に続く、です。

【今週の感想】

 今週はまた衝撃的な事実が発覚しましたね〜。少年時代のスーパーヒーローが仰天カミングアウトですよ。これにはカオスもショックを受けていましたけど、読者も同じようにショックですよね(苦笑)。まあサッカーにおけるマリーシア(ズル賢いプレイ)にあたる考え方かもしれませんが、ああも開き直っていわれると、「ええ〜っ、正義超人に卑怯ってアリなの〜?」って思っちゃいますよね〜。この設定っているのかなあ?おそらくマシンガンズを大人、ヌーボーを子供と捕らえ、経験値の違いをわかり易くするための演出なんでしょうけど、その大人って表現を安易に清濁併せ呑むことであらわしたことが、はたして効果的なことなのでしょうか。キャラのイメージダウンの弊害の方が大きいような気がするんですが…。なんかね、青年誌(マシンガンズ)VS少年誌(ヌーボー)の戦いにも見えてきてしまいました(苦笑)。まあ、目に指を入れられる悪魔将軍のシーンは確かに新鮮でしたけど(笑)。私たちもまだまだ正義超人の上っ面しか見てなかったんだなあ(笑)。

 しかしやはり能動的にマスクに手をかけるスグルには違和感があります。スグルって不利な状況に対しては、とことん受身だったキャラじゃないですか。相手の有利な状態を受けるだけ受けて、それを逆転して跳ね返してきたような。これが今週は加害者の方にキャラチェンジしてるんで、どうにも消化できないんですよね。言動も妙にベテランじみた感じだし。当時のスグルってそこまで老成してたわけじゃないでしょ。経験値の対比を見せたいのならば、単純に技術の攻防で見せつけてあげればよかったと思うんですけど…コスい正義超人はあまり見たくないですねえ。

 その他気になった点は
・スマートなローとハイキックをみせるスグル。こんな器用なキックは似合わない
・ロメロスペシャルは時代にマッチしていていい感じです
・カオスに“非道”といわれるスグル

 こんなところですかね。マリーシアはすぐに封印してください。

 

2009年7月6日  禁断の掟破り!!
【今週のあらすじ】

 同じ正義超人同士の戦いながら、マシンガンズがヒール、ヌーボーがベビーフェイスの構図ができあがったリング上。声援もヌーボーの方が大きくなります。

「観客も正々堂々のファイトしか認めない。汚い手を使うやつらなんか応援したくねえんだ」とカオス。「フフフフ、やっぱり甘い。どんなに美しい戦いをしたって、悪行超人に負けてしまっては意味がない」とスグル。するとテリーはリング上に散らばった砂鉄を左腕にこすりつけながら「反則はもちろんいけない…しかし長年の経験から培った反則ギリギリの汚い手なら使ったって構いやしない」と己を正当化。

「ダメだーっ、正義超人と呼ばれるものは絶対に汚い手を使ってはーっ!」とあくまで理想論に固執するカオス。するとスグルも砂鉄を左腕にこすりつけ「言わせておけ、テリー。実戦での裏技の怖さを教えてやろうぜ…」というと、マシンガンズはおもむろに左腕を高らかに上げます。「いくぜ〜キン肉マン!」「おお〜よ、テリーマン!」と掛け声を掛け合うと、なんど両者の左腕からはマグネットパワーが発生。「逃げてカオス!」というミートの指示を「逃げるかーっ、正義超人たるものいつも正々堂々!背中を見せることなどありえない!」と拒否するカオス。

「あのリングの砂は、“魔の砂時計”に入っていた砂鉄!しかも12日前のミッショネルズ戦でたっぷりとマグネットパワーを浴びたキン肉マンのアイアンスウェットに引き寄せられて、磁力をたっぷりと帯びた砂鉄だーっ!」とミートが解説すると、「まさかーっ!パパとキン肉マンはあの技をやるつもりかーっ!」とキッド。「マグネットパワープラスーッ!」「マグネットパワーマイナスーッ」との掛け声とともに、マシンガンズ版のクロスボンバーが炸裂。ヘッドギアのベルトが外れ、カオスは膝をついてダウン。「ジョワ〜ッ、使いやがった!正義超人が敵対する悪行超人のフィニッシュを!これぞ禁断の掟破り!」とライトニングが叫びます。珍しいじゃん、興奮して(笑)。

「いってるだろ、正義超人だって勝利のために非道な手段も使うって!」と得意気な表情を見せるテリー。しかしスグルは突然ふらつき、ロープを背負うように力が抜けてしまいます。心配するテリーに「大丈夫だ」とばかりに手をかざし、そのまま回転してエプロンへ。すると今度はマンタの背後からマグネットパワーを放出。それに呼応してマグネットパワーマイナスを出すテリー。

「ま、まさかキン肉マンのやつ、クロスボンバーで自分の息子のマスクを狩ろうってのか」「やることが悪行超人以下だ!」とジェイドとスカーからひどい評価をされるも、マシンガンズはマンタに対しクロスボンバーを敢行。そんなマンタのピンチに「汚ねーことは許せねえ〜っ!」とカオスがカットに飛び込み、ちょうどストUの春麗のスピニングバードキックの体勢でマシンガンズの両手を跳ね除けマンタ救出に成功。「ナイスカットだ!」とキッド、そして沸く会場。

「バカめがーっ!カオスのカットなどなくとも、そんな付け焼刃のクロスボンバーに万太郎のマスクを狩る威力は無い〜っ!完璧超人界の至宝をなめるな〜っ!そこまで頑丈にフィットしたキン肉王族のマスクを剥がすことができるのはネプチューンキングか…オレとマンモスマンだけだ〜っ!!」と技をコピーされ、激昂するネプ。珍しく熱血(笑)。そしてカットに入ったカオスに対し、スグルが蹴りでグラつかせ、手押し車の体勢で後方に反り投げ。そこにカウンターでテリーのテキサスコンドルキックが炸裂。

「ボーヤ、教えてやるぜ。勝利を渇望しているときの正義超人がいかに非道になるかを〜っ!」とスグルがいうと、そのままツープラトンでカオスをリング上に落とすマシンガンズの『ビルディング解体落とし』が追い討ち。顔面から血を吹き出し、たまらずダウンするカオス。そしてスグルがテリーにスイッチすると、テリーはカオスの髪の毛を鷲掴みにし、左拳を回転させて「そうら〜っボーヤ、痛いのはここかーっ!?」と傷口にナックルパートの雨あられ。その姿はまさに超人オリンピックロビン戦での悪魔のテリーマンそのもの。非道なナックルパートを食らい続けて次週に続く、です。

【今週の感想】

 完全にヒール化したマシンガンズですが、やっぱり善悪の設定にしないと戦いって描きづらいんですかね。2000万パワーズ戦も“元悪行超人コンビ”というキャラを無理やり演出していましたし。でも超人オリンピックのマンタVSケビン戦みたいに、そういったものをなしにしてもいい試合を描いた実績があるんだから、純粋に技術の攻防でもいけると思うんだけどなあ。

 ただ今週の攻防を見る限り、いうほど悪辣なファイトだとは思いませんでした。もちろん躊躇なく息子のマスクをクロスボンバーで狩りにくる非情さはありましたが、目や口に指を入れたり、指を折りにいくといったような、イメージを大幅ダウンさせるようなエグい裏技ではなかったので。十分技術攻防の範囲内です。これなら個人的にはOKですよ。

 そしてカオスが洗礼を受けた形になりました。クロスボンバーは確かに意外でしたね。ライトニングが「掟破り」と叫んでいたのが懐かしく感じました。当時のプロレス界はこの「掟破り」というフレーズが流行っていましたからね。長州のサソリ固めをライバルの藤波が逆に使ったことを、古館アナが「掟破りの逆サソリ!」と叫んだのがそのルーツなんですけどね。その藤波のサソリ固めがまたヘタクソでね〜。やはりコピー技はオリジナルに適わないと、子供心に感じた瞬間でしたよ(笑)。それだけにクロスボンバーをパクられたネプが、「そんなの威力ない」と激昂する気持ちもわからないではありません(笑)。ただ完璧超人が感情的になっちゃダメでしょ。

 テリーの荒々しいファイトもいいですね。カウンターのコンドルキックも強烈だし、ナックルパートもいい感じです。ロビン戦を比較対照にしていましたが、個人的には魔雲天戦を思い出してしまいました。さて、来週はカオス爆発か?己の理想論をどこまで維持できるかも注目です。

 その他気になった点は
・観客席に高い頻度で現れる江口寿史
・疲労表現が多いスグル。試合終盤にて影響がありそう
・「やることが悪行超人以下」とこき下ろすスカー&ジェイド
・キン肉王族のマスクを剥げるのはキングとマンモとオレと断言するネプ。セイウチン…

 こんなところでしょうか。

 

2009年7月13日  非道!!“悪魔”のテリーマン
【今週のあらすじ】

・カオスの顔面に容赦なく拳を連射するテリーマン。
・カオスは防戦一方。それを見たネプが「万太郎もカオスも情けないぞ!マシンガンズの付け焼刃のニセクロスボンバーをくらって以降、やられっぱなしじゃねえか〜っ!オレは21世紀からやってきたから知っている。新世代超人ってのは若く、知力、体力とも優れた精鋭ぞろいだと〜っ!」と意外な激。
・なんとかテリーにアキレス腱固めに極めるカオス。しかしポイントが違うと、逆にアキレスを返されるカオス。
・すると足首固めに移行するカオス。これもポイントが違うと、テリーに返される。
・そのままテキサスクローバーホールドに移行するテリー。
・なんとかそれを驚異的な力で返すカオス。
・そのままテリーの後頭部にとび蹴り。
・しかし場外落下をスグルが受け止め阻止。
・マシンガンズに突っ込むカオス。ダブルのショルダータックルでマシンガンズ迎撃。
・そのままバスターバリエーションのダブルキン肉バスターがカオスに炸裂。カオスダウン。
・意識が朦朧とする中、ラーメンマンの幻影がカオスに何かを語り始め、次週に続く。

すみません、ちょっと時間がとれません。

【今週の感想】

 ネプの激が意外でした。これってフェイバリットをマネされた怒りから…?それとも本当は新世代びいき?改心の余地があるというフラグ??

 こんなところでしょうか。

 

2009年7月18日  カオスの「邯鄲の夢」
【今週のあらすじ】

 マシンガンズのWキン肉バスターをくらってダウンするカオス。その脳裏には、庵で粥を炊くラーメンマンの幻が。

「ラ…ラーメンマン!?」と幻に語りかけるカオス。「ちょうど粥が炊けた。一杯どうだ?」とラーメンマンが勧めると、「オレはタッグ戦の最中なんだ!オレがいなければヌーボーは負けてしまう!そうなるとオレの最終目的(時間討伐)は果たせなくなってしまう!」と、カオスは粥をはねのける焦燥ぶり。

「そう言うな。おまえの体の中には私の魂ともいえる髪飾りが入っており、それがいまやお前の体の一部分ともなっている」とラーメンマンがいうと、2000万パワーズ戦を思い出し、腹に手をやるカオス。

「まあ先人の言うことにも少しは聞く耳を持て…我が中国には“邯鄲の夢”という故事がある。一人の血気溢れる青年が、邯鄲の町の茶屋で粥を頼んだところ、なかなか出てこないのでうたた寝をしてしまう。目を覚ましても粥が出ていないことに逆上した青年は、店の主人を殴りつけ店を去ってしまう。その後その青年は野望に満ちた武将となり、波乱万丈の人生を送ったという…やがて青年は歳を取り、臨終の時を迎える。だが誰も看取るものはいない。死の間際になって青年は初めてこう気づくのだ。友人もなく愛する人もなく、実に虚しい人生だったと…そこで青年はハッと目を覚ます。そう…すべては夢の中の話だったのだ。目を覚ますと青年はまだ茶屋にいた。粥はまだ炊き上がっていなかった…という話だ」と、中国の故事を話したラーメンマン。さらに話は続きます。

「このがらんとした部屋を見ろ。血の色に染まった壁を見ろ。これはおまえの心の中だ…」とラーメンマンがいうと、粥を手に部屋を見渡し「こ、これがオレの心の中」と驚くカオス。「おまえはまだ自分のことを天涯孤独だと思い込んでいる。友人を失い…両親に先立たれたったひとりこの時代にて寂しさと憎悪で打ちのめされそうになっておる」とラーマンマンが続けると、過去の厄災を思い出し、「ウグウ…アア〜〜ッ」と、カオスは頭を抱えます。

「花山神社のプロレス仲間、がきんちょハウスの子供たち…そして何より万太郎のことも、まだただの仲間程度にしか思っていない」と指摘されると、仲間を思い出しながら苦悩するカオス。「おまえの心の支えはギラついた復讐心だけだ…だが今一度よく自分の心の中を見つめ直してみるがよい。“邯鄲の夢”の青年のように、まだ間に合うはずだ。おまえは若い。やり直しがきくのだ…私の生命を救ってくれた恩師(Dr.ボンベ)が言っていた…この先キン肉マンたちが現役を退いた後、必ずやその隙をついて大量の悪行超人が地球を襲うであろうと。しかし正義超人のいない未曾有の危機に、それを回避すべく一人の若き救世主が現れるのが見えたという。そしてその救世主は見事に悪行超人どもを叩き、人類を滅亡の危機から救う様子までもがはっきり見えたそうだ。そう、伝説超人と新世代超人の間隙をつなぐ若き救世主…私はおまえとの対決を通じてどうしてもその“間隙の救世主”ってやつがおまえに見えてしょうがなかった」と、ラーメンマンは自身の推測を述べます。

「オ…オレが間隙の救世主…そんなバカな」とにわかには信じられないカオス。「そう、そんなバカな話なのだ。おまえのようなただ憎悪にかられて戦うだけの男が救世主になるのは無理だ。しかし私はやはり恩師のいう間隙の救世主はおまえ以外には考えられん。だからこそ歴戦で培った私の知恵が生かせるよう、魂の髪飾りをおまえの胸に埋め込んだ―だが今のおまえはまだ救世主の器ではない…世を拗ねた虚ろな心のままでは悪を打ち破り覇者となる資格はない。その胸にしっかと刻み込むのだカオス!心に愛がなければ…そして人から愛される存在でなければ真の英雄たりえないのだ!」と一喝。

「し…しかしお言葉ですがラーメンマン、誰からも『正義超人の中の正義超人』と慕われるキン肉マンとテリーマンのふたりのどこに“愛”があるのでございますか!?遠くから見るのとは違ってリング上では非情な裏技のオンパレード…あのふたりに“愛”があるなどとおっしゃられるなら、このカオス正義超人になんかなりたくはありません!」とカオスは反論。

「フフフ…おまえにはわからんのか。あのキン肉マンとテリーマンの熱く大きな“愛”が。それに気づいた時おまえは立派な正義超人になれる」とラーメンマン。「今すぐ教えてください、ラーメンマン…ラーメンマン!!」とカオスが叫んだところでラーメンマンは消え、カオスの腹の中に収まってしまいます。その拍子にカオスは幻の世界から現実に戻り、カウントセブンで正気に帰ります。

「い…いったい…今のはなんだったんだ…」と立ち上がるカオス。「オレたちのWキン肉バスターを食らって立ち上がってきやがった…」と、マシンガンズは驚愕します。「長い時間をすごした気がするが、リング上ではほんの数秒しか経過していなかった…まさにオレにとっての“邯鄲の夢”というわけか…ラーメンマンさんよ、あんたの言うとおりオレが側頭部の鍵穴に鍵を差し込み記憶が戻って以来…オレを支えてきたのは“奴ら”に対する復讐心だけだ!でもそれ以外の何が必要だってんだーっ!」とカオスが自問すると、客席から松田聖子のコスプレをした凛子の「カオス、ファイト〜ッ!」という声援が。

「オ…オレの好きな松田聖子ちゃん…凛子ちゃんたらあんな格好までして…」と喜ぶカオス。すると背後からマシンガンズが襲い掛かるも、ジャンプをしての開脚蹴りでそれを阻止。その動きはまるでラーメンマンが乗り移ったかのよう。しかしテリーマンも負けじと「KUN−FUならオレもできるぜーっ」とバック宙キックをカオスのどてっ腹にヒット。その勢いのまま、カオスはウォーキューブのガラスの窓に激突。するとガラスが割れて破片が観客席に落下。そこにはニュージェネたち応援団が。「危ない!みんな無事かーっ!」とキッド。すると凛子の足首に突き刺さるガラスの破片。「り…凛ちゃん…」と驚いて見るカオス。そして次週に続く、です。

【今週の感想】

 なんか今週はラーメンマンの説教で終わってしまった感じです。庵、故事などを見ると、『闘将!!拉麺男』のテイストを感じずにはいられませんね。ここでカオスは自分が“間隙の救世主”と見込まれていることを自覚し、復讐心だけでは悪を打ち破る資格がないこと、心に愛がなければ真の救世主たりえないことを学んだわけです。これをきっかけにカオスが超人として一皮向けたことになるんですかねえ。しかし「心に愛がなければ」とはまた懐かしいフレーズですな。そうなんですよ、「心に愛がなければスーパーヒーローじゃない」んですよ(笑)。

 その他気になった点は
・さすが中国風の絵は得意分野の中井画伯。
・ダウン時に粥を食べるカオス
・凛子を「凛ちゃん」と呼ぶカオス

 こんなところでしょうか。

 

2009年7月27日 万太郎とカオス、それぞれの覚醒!!
【今週のあらすじ】

 カオスが割ったガラス片で負傷する凛子。本来人間を守らねばならない正義超人が自ら人間を傷つけてしまったとカオスは落ち込みます。それを見た凛子が「私は大丈夫!私はこの試合を見ておきたいの。カッコつけてわがままで、ジコチューな超人の戦いを!カオスは天涯孤独だということをいつまでも嘆いているようだけど、一人ぼっちなのはあなただけではない!そんな子たちは逆にそれをバネにして強く明るく生きているんだよーっ!あんたのことをこんなに思って愛してくれる人がいっぱいいるのに、いつまで一人ぼっちだってイジけるつもりーっ!」と激を飛ばすと、周りではガキんちょハウスの子供たちや、花山プロレスの面々が「カオス、カオス!」と叫びます。

「な、なんだ…あんなにみんなに励まされると…これまでは気持ちが燃え上がったり湧き立つことはあったけど…今はそれに加えて安らぎと幸福を感じる。これがラーメンマンの言っていた“愛”の力か…!」と、生まれて初めて愛を感じるカオス。すると何かふっきれたように、顔つきが変わります。そして試合は再開。「観客の負傷にかこつけてもうすこし休んでいたいなら待ってやってもいいぜーっ!」とスグルは憎まれ口。「休息などいらない!すぐにやってやる!」と意気込むカオス。それを「そこがおまえのいけないところだ。おまえは大技をくらいすぎている。これはタッグマッチなんだ、ボクにまかせな」とマンタがたしなめリングイン。われに返ったカオスも「それじゃあ頼んだ、チームリーダー!」と、そのスイッチを受け入れます。

 そしてリング上はマンタ対スグルに。「ボクは父上の威名にとらわれすぎていた。同じ準決勝に進んできたライバル超人だと思えばいいんだ」とマンタは考え方を改め、掌底攻撃。これをスグルはよけると、強烈なアリキック。体勢がくずれたマンタの下に潜って「48の殺人技のひとつ、カメハメ・ロックじゃーっ!」と、ガードポジションからのアームロックを極めます。悶絶するマンタ。するとあいた片方の手でスグルのマスクの紐をはずしにかかる裏技を敢行。たまらず技を解くスグル。その隙にすかさずバックに回り、胴締めのチョークスリーパーに入るマンタ。スグルはマンタをおぶったまま立ち上がり、マンタを脳天から落とすと、「チョークってのはこうやるんだーっ!」と逆にフロントチョークで締め上げます。

「なるほど、さすがはキン肉マン。力の入り方が違う…しかしこういうのはどうだ…」と、今度はスグルの指を折りにいくマンタ。2回目の裏技でこれも脱出。「おまえあれだけ否定していた裏技を…」とスグルが言うと、「躊躇することが勝利を遠のかせる…正義超人であっても勝利を確実にするためには躊躇することなく裏技を使え!だろ」と、マンタは親父のセリフをそっくりそのまま言い返します。

「フフフ、こいつは侮れないな、キン肉万太郎よ!」とスグル。「はじめてだね、ボクをインチキ野郎って呼ばなかったのは」とマンタ。改めて両者リング中央へダッシュ。「父上はカメハメ48の殺人技を使ったけど、ボクだってカメハメの霊との特訓で…カメハメ52の関節技は得意なんだよ!キラウエア・ストレッチーッ!」と、スグルを変形の卍固めに固めます。かなり苦しい表情のスグルは「へ…屁のつっぱりは…いらんですよーっ!」と、それを強引に力で解き、マンタを投げ捨てます。するとマンタは先ほどカオスが割った、ウォーキューブのガラスの穴から場外へ吹っ飛んでいきます。「おわあああ〜〜〜」と叫んで次週に続く、です。

【今週の感想】

 今週は前半がカオスの精神的回復、後半がキン肉親子対決再開といった展開でした。“愛”という無形物を体感したカオス、これにて身体ダメージもクリアかな(笑)?個人的に気になったのは、カオスがマンタをはっきりと「チームリーダー」といいきったことです。主従の関係が明らかになったのに加え、マスク剥ぎ対象のリーダーがマンタであることを確定させてしまいました。これで「チームリーダーはカオスです」というセコい逃げはなくなりました。

 マンタの裏技は微妙ですね。目には目を、と思えば問題ないんでしょうけど、ヤバくなったら裏技だ、なんて考えをもつ正義超人って言うのも…いまいち魅力にとぼしいです。

 また、お互いにカメハメの弟子を意識した攻防にも注目ですね。スグルが48の殺人技を繰り出せば、マンタは52の関節技で対抗。でもこの当時、スグルは52の関節技の存在を知らないはずですよね…たしか。王位戦でその存在を知ったときに、カメハメに対して怒ってましたもんね。となると、48の殺人技と52の関節技の両方を知るマンタの方が、技の数的には有利ということになるんでしょうか。

 まあとにかくこれで、裏技が云々、精神が云々といったことが一段落し、純粋に技術の攻防に戻りそうです…と思ったら、今度はマンタが場外落下の危機。リング上での戦いはまだ先か…?

 

2009年8月3日 
 今週は休載ですね。代わりに小栗かずまたのパロディマンガが載っていました。たいして面白くはなかったです(苦笑)

 今回の休載は、おそらくプレボ増刊号に掲載される読切のためでしょう。テリー・ザ・キッドの幼少期をテーマにしたものらしいですよ。ロビンの若大将シリーズといい、ウォーズマンビギンといい、最近はゆで先生、スピンオフに精力的に取り組んでいる感じです。個人的にはジェイドが勝って勝って勝ちまくるスピンオフが読みたいなあ(笑)。

 

2009年8月10日 正義超人の矜持
【今週のあらすじ】

 ウォーキューブの割れたガラス窓から場外へ吹っ飛んでいくマンタ。さすがの超人もこの高さから落下すれば絶体絶命というところで、その危機を救ったのはなんと当のスグルでした。落下するマンタの右手をがっちりとつかみ、懸命にマンタを引き上げます。

「勘違いするな、キン肉万太郎よ。私は息子と認めたからおまえの落下を防いだのではない…私たち正義超人は不慮のアクシデントによるタナボタ式の勝ちを拾うことを良しとしない…正義超人の定義する勝利とは、堂々と敵対超人を己の技で屈伏させるものだけなのだ。だからこれを情けと思うな…リング上でおまえにギブアップ(屈伏)といわせるために引き上げているだけだ」と、その理由をスグルは述べます。その姿を見て「これだぁ〜っ、オレが長年あこがれ続けてきた真の正義超人像!」とカオスは感動。マンタは無事にリング上へ帰還します。

「労せずひとり始末できたものを…正義超人のやることはわからん」と時間コンビ。しかしネプは無言でニヤリとした表情をみせます。それはスグルの行為をよく思っているかのようで、ちょっと気になりますね。

「ボクをキン肉万太郎と呼んでくれただけじゃなく、正義超人としての矜持まで教えてもらって感謝している…このお礼をどんな方法で返したらいいものか…」とマンタ。すると体力の消耗からか、スグルがすこしぐらつきます。それを見るやマンタはおもむろにコーナーに上り、「こんな礼はどうだいーっ!?」と、コーナー最上段からフライングしてのエルボーをお見舞い。その行動を「わかる、わかるぜ〜万太郎!オレたち新世代超人が伝説超人から教わった正義超人としての心構えや矜持への礼はただひとつ…その伝説超人をリングの上で倒すことだけだ〜っ」とカオスが同調。

「グゥゥ〜、ただのおバカコンビと思っていたら、少しは理解力があるようだ」と技をくらったスグルはテリーにタッチ。そしてマシンガンズはツープラトンのフットボールタックルを敢行。するとマンタもカオスにスイッチ。二人でフットボールタックルを待ち構え、応戦する模様。「カオス!」とマンタの掛け声でヌーボー二人は上にジャンプしタックルを回避。そのまま前方回転してマシンガンズの首をロックし、ダブルのショルダーバスターを食らわせます。これでマシンガンズはダブルノックダウン。特にスグルはゼイゼイと息が荒く、スタミナの消費が激しそう。

 ヌーボーはチャンスとばかりに攻撃の手を緩めません。スグルめがけてカオスがフライングニーを叩き込もうとすると、テリーが体を張ってそれをカット。そのままテキサスクローバーの体勢に入りますが、それをマンタがミドルキックでカット。するとテリーの倒れぎわにカオスが足を絡め、足四の字固めの体勢へ移行。マンタはすかさずコーナーに上り、テリーのどてっぱら目掛けて頭から落下する『ムーンサルトヘッドプレス』を敢行。テリーに強烈なダメージを与えます。テリーにとってはスカイマンの魚雷をくらって以来の衝撃か(笑)?

 この流れるような攻撃をみて「つええ、マッスルブラザーズ・ヌーボー」と感嘆するキッドやスカー。ロビンも「ヌーボーはマシンガンズと戦うことによってどんどんチームワークが冴え渡り、完全にタッグチームとして覚醒していく珍しいケースだーっ」と評価。

 しかしテリーはすさまじい足の力でカオスの四の字から脱出。するとスグルが「なぜ私たちマシンガンズが至高の逸品タッグと称されているのか…その答えを今教えてやる。これを受けてみるがいいーっ!」と、テリーとともにヌーボーへダッシュ。スグルがマンタ、テリーがカオスを捉えて上昇、その技は…なんとマッスルドッキング!そして次号に続く、です。

【今週の感想】

 マンタのピンチを救ったのはスグルでした。本人は口にはしませんが、マンタのことを少しは認めつつあるようですね。それに対してマンタはエルボーで感謝。肉体の会話だなあ(笑)。ここで気になるのがネプのうれしそうな表情ですよ。あれを見るとまだ正義超人の心が残っているのか?なんて思っちゃうんですけどね。でも時間とつるんで呪いをかけたくらいだから、そんなはずはないんだろうけど。で、ここからはヌーボーのチームワークが久々に冴え渡りました。マンタのヘッドプレス、スカイマンのフライング魚雷そのものですよ。くらったテリーも懐かしさがこみ上げてきたに違いないと思います(笑)。

 そして最後にはなんとマッスルドッキングの体勢に。なんかキン肉ドライバー、キン肉バスターと奥の手を先手先手で出していくなあ。しかもすべてまともに決まっていないし。となると、今度のマッスルドッキングも当然失敗するんでしょうね。特にスグルの疲労描写が必要以上に多いんですよ。これがすべてにおいて影響をしている気がします。呪いは解けたけど、時間がないっていうのはそのままなんじゃないかな?と思えるくらいの前倒し戦略で。逆にヌーボーは必殺技という必殺技を何一つ見せていませんから。そう考えると、やはり勝ち残るのはヌーボー?

 来週はお盆でプレボがお休みです。がっかり。

 

2009年8月17日 
 今週はプレボが休刊ですが、漫’Sプレイボーイという漫画増刊がでています。そこに『テリー・ザ・キッドの夜明け』という読切が掲載されていました。なんとあの魔雲天の息子である暴留渓(ボルケーノ)が敵として登場します。ちょっとぶったまげました(笑)。親父の魔雲天もちょこっと登場しますよ。

 さらに驚いたのは、これ前編でやんの。後編は10月の増刊らしいっすよ。気の長い話だなあ(笑)。

 

2009年8月22日 マッスルドッキング発動!!
【今週のあらすじ】

 スグルがマンタをキン肉バスターに捕らえるべく上昇、テリーがカオスをキン肉ドライバーの体勢で上昇し、マッスルドッキングを仕掛けるマシンガンズ。なされるがまま、最強フェイバリットでKO必死のヌーボーに対し、立ち上がって激を飛ばしたのはなんとネプ。

「何をしているーっ、万太郎、カオスーっ!オレはくらったことがあるからわかるが、その技は初期の段階ではずしにかからないと絶対に脱出不可能なアリ地獄技だーっ!おめ〜ら新世代超人の任務は未来の歴史を書き換えようとする悪行超人らを撲滅すること、そのためにみんなでタイムシップを造り上げ、苦労の末34年の時を経て20世紀に来たんじゃなかったのか〜っ!?そのミッションを果たす前に伝説超人にむざむざとやられちまっていいのかーっ!?」と、ニュージェネの後見役的発言をすると、それに驚いたのか「ネ…ネプチューンマン!」とたしなめるマンモスマン。そこてハッと我に返り「ケッ、あんなやつら負けちまえばいいんだ…」と不自然な取り繕いをしてイスに座り「このタッグ戦に勝っていいのは新星・イクスパンションズだけ。優勝トロフィーはこの新パートナー・マンモスマンと共に引き抜くんだーっ!」とマンモスマンの肩をパンパンとたたきます。

 リング上ではマッスルドッキングが遂行中。「これが全盛期バリバリの父上が発動するマッスルドッキングの第一段階か…まったく身動きがとれない!」とマンタ。「オレもだ…まったく動けない!こんなすごいクラッチをくらったのは生まれて初めてだ…」とカオス。二人ともどうにもできない様子。

「ようしキン肉マン、そろそろ第二段階といくか」とテリーが伝心するも、スグルからは返答がありません。「返事がない!?かまうもんか、たとえ言葉を交わさなくてもマシンガンズの呼吸は超人タッグ界最高のものなんだ!“同志を察するはヘソに在り”だ!」と自信満々のテリーでしたが、スグルは疲労が激しく、マンタを肩口まで抱えあげられない様子。

「ツープラトンに必須であるヘソが見えない!これだは呼吸が合わせれらない…それにキン肉マンのジャンプ力が足りなさすぎ…もう降下を始めてしまっている!もはやマッスルドッキングβは無理だ。αに切り替えよう!」と、テリーがアイコンタクト。ドライバーの体勢からカオスを肩口に持ち上げ、キン肉バスターの体勢に。スグルは持ち上がらないマンタの体をそのまま下げて、キン肉ドライバーの体勢に入ります。

「ようし、位置・高さ・方角ともバッチリだ!」「いつでも落ちてこい、テリーマン!」と、第三段階ドッキングに入るマシンガンズ。ヌーボー、これにて万事休すか?

「ダメだーっ、ここまでの体勢を作られたら万太郎とカオスといえども脱出不可能ーっ!」とキッド。ロビンもあせりを交えた複雑な表情です。そこで何かに気づくネプ。「…ン!? ンア〜〜〜〜ッ!?」とまたもや立ち上がります。忙しいな(笑)。

 セコンドにいるミートもややあきらめた表情。「先達が未来の後輩を傷つけ親が子を葬る…目を覆いたくなるようなむごい現実がたった今起ころうとしている…しかしこれで結果的に正義超人タッグが1チームは決勝トーナメントに残ることになる…残った正義超人タッグが必ずや“世界五大厄”か“ノヴァ・ヘルイクスパンションズ”を撃破してくれるはず。人類の平和と未来を考えれば致し方のないことなのです!」と非情の思いを口にしますが、何かに気づきます。「!?ああ〜〜〜〜っ」

 ミートの叫びと同時にマッスルドッキングがヌーボーに炸裂!煙をあげるマット。技をとかれたヌーボーは、それぞれダウン。容赦なく入るダウンカウント。これにて決着と思われる中、「あ…あのマッスルドッキングではダメだ…」とネプ。「さっきも言ったが、このオレは時間超人らによって歴史が変えられ幻となった宇宙タッグトーナメントで実際にマシンガンズのマッスルドッキングをくらったことがある数少ない超人だからわかる…これじゃあ万太郎、カオスを倒せはしない…」と語ります。

「何をぬかすか〜っ!マッスルドッキングは一撃瞬殺“ツープラトンの芸術”と呼ばれておるんじゃぞ!」と反論する真弓。しかしそれを無視してネプは続けます。「本来のマッスルドッキングはマシンガンズの頭脳というべきテリーマンがキン肉ドライバーを仕掛けながら―上空からキン肉バスターで落下してくるキン肉マンに対してドッキングの際のスピードや進入角度など細かく阿吽の呼吸で知らせ…だからこそパワーでテリーマンに勝るキン肉マンはその指示にしたがって思いっきりキン肉バスターをテリーマンのキン肉ドライバーにドッキングさせることができる。おまえさんたちのいう一撃瞬殺“タッグの芸術品”はそんな微細な経過によってようやく到達する極致なんだ。しかし今リングでマシンガンズが発動したマッスルドッキングは、本来司令塔であるべきテリーマンがキン肉バスターを出し、加重をかけなければならないパワー担当のキン肉マンがキン肉ドライバーをかけていた…つまりはまったくの逆…」と、現在発動したマッスルドッキングの不完全さを指摘。「アホかーっ、かける技が違ってもマッスルドッキングには変わりはないわ〜っ」と反論する真弓。

 ダウンカウントが続く中、まだピクリとも動かないヌーボー。そんな中、技をかけたスグルがフラつき、ひざをついてダウンしてしまうという前代未聞の展開。するとカウントセブンでなんと動き出すヌーボー。一撃必殺のツープラトンから立ち上がってきます。

「た、立てた…」と自分でも信じられないような表情をするマンタとカオス。どよめく会場。「グウウウ…カメハメとのタッグやテリーマンとの初期のタッグの頃はマ…マッスルドッキングαでも有効であったが…さすがいいものを食って肉体や骨格が進化している…21世紀の超人どもには無理か…」とテリーに抱えられるスグル。

「万太郎さん、カオス、慢心しちゃだめですよ〜っ!ネプチューンマンも言ったように、あなた方が立ち上がってこられたのはマッスルドッキングの技のかけ方が逆であったために、その殺傷能力が半減されたおかげ!おそらくマッスルドッキングを本来のβからαに切り替えたのは、魔の砂時計を仕掛けられたまま試合に挑み、体力の消耗が激しかった王子をおもんばかったテリーマンの考えからでしょう」と状況を分析してヌーボーに伝えるミート。

「か、完全なるマッスルドッキングではなかったとはいえ…立っているのがやっとだ…」とカオス。マンタは呆然とした表情のままです。そこに間髪いれずつっこんでくるマシンガンズ。「今度は私の身など案ずるな。この身が砕け散ろうと決めてやる、マッスルドッキング完全版(β)を!」と、スグルは決意を新たにします。

「何かが…見えそうな気がする」と、ボソリとこぼすマンタ。しかしもうマシンガンズは目の前まで迫り、またもやマッスルドッキングの体勢に入ろうとヌーボーをそれぞれキャッチ。そして次号に続く、です。

【今週の感想】

 え〜、ネプの言動、怪しいですね〜(笑)。なんか徐々に新世代びいきというか、正義超人化が始まっているというか…とくに今週のフラグは象徴的です。無意識下での行動だけに、心の奥底が見えてしまった感じで。これじゃあ時間との悪悪対決が正悪対決になって、いつもと同じ構図になってしまう…というか、ゆで先生、これ狙ってる?なんか時間の弱点を暴く代わりに、今までの贖罪としてネプ袋叩きの予感が…当然マンモも裏切って。でもなあ、ここまで悪になったんなら、中途半端に善に戻ってほしくないなあ。だったらはじめから新世代軍のお目付け役で活躍してくれればよかったのに。

 そして、今週明らかになった、2種類のマッスルドッキングの存在。α版・β版があったなんて…しかもその理屈がそれっぽい(パワーに勝るスグルが上からバスターで加重をかけるとか)ので、妙に感心してしまったり(笑)。ただ威力が弱いといわれるαタイプでも、完全に決まったマッスルドッキングを見るとやはり迫力はありますねえ。まあそれだけに、相手が立ち上がってくるのを見るのはショックですけどね。少年の日に見た完全無欠の必殺技がないがしろにされた感じで。

 しかも相手が立ち上がってくる理由の分析がかなりいいかげんです。「さすがいいものを食って肉体や骨格が進化している…21世紀の超人どもには無理か…」って、食い物だけの理由かい!って(苦笑)。じゃあ同じα版で敗れた四次元殺法コンビとはぐれ悪魔コンビは、食糧事情で負けたってことになりますよ、ゆで先生!しかもこのセリフは、スグルがとうとうマンタを「21世紀の未来から来た」と認めたことになります。これって何気に大きなポイントですよ。

 そしてマンタが見えそうな何か。これって…マッスルドッキング破り…だよね。なんかそれはやってはいけないタブーのような気が…やはり少年時代に印象づけられた完全無欠の技は、思い出とともに、そのまま完全無欠のままでいて欲しいのですが…それも壊してしまいますか?ゆで先生!?

 その他気になった点は
・やたら「・・・・・・・・・」が多いロビン。どんな心境なんだ、今
・興奮し、焦り、叫びと、感情表現豊かなネプ。とても感情を取り去った完璧超人とはいえない
・中野さんより、ネプが解説席に座ったほうがいい(笑)

 こんなところでしょうか。

 

2009年8月31日 恐怖心を超えろ!
【今週のあらすじ】

 マッスルドッキングβを仕掛けるべく、ヌーボーをキャッチするマシンガンズ。悲鳴をあげるジャクリーンや凛子、「チィ〜〜〜ッ」と舌打ちをするネプ。つーかネプよ、お前の心理状態はある意味分裂気味だそ…。

 セコンドのミートはリングサイドをバンバンとたたき、初期動作で逃げないと今度こそ二度と立ち上がれないと絶叫。それを聞いて腰を落とし、上昇をなんとか阻止しようと踏ん張るヌーボー。しかしここで、マンタの脳裏に幼年時代が思い起こされます。「技をくらえて感謝、いや、自ら技をくらってやろうとの気持ち…」これは昔、戦いの恐怖心をなくすために、父であるスグルがマンタに教えたこと。

「ボ…ボクはさっき試合前はあんなに怖かった“マッスルドッキング”を実際にくらった…不完全なαとはいえ、何か見えたんだ…技の恐怖心を超えたことによって何かが…」と踏ん張りながらも、模索します。

 すると業を煮やしたテリーが一度頭をカオスの股から抜き、エルボーを一閃。ひるんだところにもう一度頭をもぐりこませ上昇。キン肉ドライバーが発動されてしまいます。スグルも首相撲からの膝を叩き込み、再度マンタを抱えあげて上昇します。「何としても逃げてー」と絶叫するミート。

「もうあと少しで見えそうなんだけど…」とマンタがつぶやくと「オレも今何かが見え始めている…だけど具体的にはまだ…」とカオスも何かが渦巻いている様子。「おまえらみたいなアホ超人に何が見えるというんだーっ、死ねーっ!」とマンタを肩口に抱えあげるスグル。しかしここで体力の消耗からグラついてしまい、このチャンスを見逃さなかったマンタはクラッチを切り脱出。「まさか!熊をも絞めつぶすといわれるスグルのクラッチを〜〜っ」と信じられない表情の真弓。「やはりそれくらい魔の砂時計はキン肉マンの体を蝕んでいたんだ…」とロビン。

 スグルのクラッチが切れ、そっちに気がそれたテリーの隙をつき、カオスは頭上からモンゴリアンチョップを叩き込みます。これでドライバーの方のクラッチも切られ、逆にマシンガンズは空中でヌーボーにそれぞれバックをとられます。するとヌーボーはマシンガンズを肩車の体勢にもっていき、相手の手を握って振り子の要領でマシンガンズを落とすと、スグルとテリーの脳天が互いに激突する『スカル・カンパーナ』が炸裂、マシンガンズは落下してキャンバスに崩れ落ちます。これにてマッスルドッキングは不発に。しかしαのダメージが大きいヌーボーもリングに落下して同じくダウン。

 そこから意地で立ち上がるスグルとマンタ。両者ふらふらになりながらも、意地の張り手合戦が始まります。一進一退ながらもマンタの強烈な一発でスグルがぐらつくと、追い討ちの延髄斬り。ふっとぶスグル。割れたガラスの外に飛び出してしまいます。しかし今度はそれをカオスとマンタが手をつないで救出。そして次号に続く、です。

【今週の感想】

 ネプ…砂時計が外れてから、途端にキャラが変わったなあ。「チィ〜〜ッ」って、地井武雄のことじゃないよね(笑)?となると、完全にヌーボー応援キャラになってるんですけど。決勝で苦汁をなめたマシンガンズへのリベンジの気持ちよりも、新世代超人の活躍の方が気持ち的に上ってことですよね、この表現だと。今のネプは情緒不安定すぎて、正直キャラがぶれまくりです。これは読んでいる方も混乱しますよ。完璧超人再興を目指しているんだから、やはり「孤高」というスタンスを徹底して欲しいですな。

 さて、試合はヌーボーがマッスルドッキングβをなんとかかいくぐった感じです。これを「マッスルドッキングが破られた」と思うか思わないかは人それぞれだと思いますが、私は「破られた内に入らない」と思いました。というのも、大きな原因はスグルの消耗であり、あくまで外的要因の割合が大きいからです。セキュリティホールを突くような理論で技を破ったのならば仕方ありませんが、今回のはちょっと…ね。それだけに旧作ファンにとってはまだダメージが少ないかな?このあたり、ゆで先生の思いやりなのかもしれません。ただ今回の試合は、スグルの消耗を理由にしすぎですね。マシンガンズのすべての攻撃がこの消耗でブレーキがかかっているようで、正直いって「またかよ…」という気がしないでもありません。まあそれだけ旧作の絶対王者を貶めないようにするのは難しいってことなんでしょうけどね。

 そして最後はスグルが息子に助けられた形で終わりました。数週間前の逆バージョンですね。これによってスグルのわだかまりがまた少し氷解するって感じなのでしょうかね。でも思い起こせば、前作でスグルはトーナメントマウンテンから思いっきり落ちてピンピンしてるんですけど(苦笑)。このあたりの落下ダメージの扱い、あやふやなんですよね〜。まあ言ったらきりないんですけど。

 その他気になった点は
・試合前から不安な気持ちのマンモスマン。「ネプ、私のことホントに好きなんだよね?信じていいんだよね?最近あなたの気持ちがよくわからないの」って感じ(笑)?
・いつも思うんだけど、超人の滞空時間はびっくりするくらい長い
・結局ヌーボーは「何か」が見えたのか?
・スグルの落下を助ける構図が、友情のシェークハンドに激似

 こんなところですかね。

 

2009年9月7日 一進一退のマラソンマッチ!!
【今週のあらすじ】

 トーナメントマウンテンから落下しかけたスグルの手をつかみ、すんでのところで救ったヌーボー。この義挙にスグルやテリー、ロビンたちは心打たれた表情をします。しかし「そんなわからず屋の手なんか離しちまえばいいんだーっ」と小さいくせに殺伐としたことをサラリと叫ぶゲンタ。ネプも「グウウ、そうだ、ガキどもの言うとおりだぜ」とヌーボーの甘さにイラだちます。

「さっき私がおまえを救ったときの礼か?あるいは私たちが敗れたときの言い訳のためか…?」と問うスグルに対し、「どちらでもない。理由はボクらが正義超人だからだ!あんた言ったよね、正義超人の定義する勝利とは、あくまで四角いリング内で相手超人を堂々と屈伏させるものだけ…だって。勝ちたいんだよ、不慮のアクシデントじゃなく、堂々と自分の力で“タッグの至高の逸品”のザ・マシンガンズに!」と、マンタはその思いを激白します。「フフ…こやつ…」とそれを聞いて笑みを浮かべるスグル。そしてマンタがスグルを持ち上げようと力を込めると、マンタを支えていたカオスが下からの風によってぐらつき、一転3人が落下しそうなピンチに。それを救ったのがテリー。カオスの手をガッシリと握り、3人の落下を防ぎます。

「ヘラクレスファクトリーで習ったことがあるぞ…正義超人同士が結束しあったとき、敵対する相手であろうともすさまじいフェアプレーパワーが生まれ、相手と心が通い合える一瞬があると…その心の通い合いが形になったものが“友情のシェイクハンド”とよばれていると」と、いつもの物知りキッド。「あ、あれが友情のシェイクハンド!」とジェイドも心を打たれたようです。

「正義超人同士の戦いの決着はこんなところではつけられねえ…さっきの四角いリング上で白黒はっきりつけようぜ!」とみなを引き上げるテリー。まずカオスが戻り、そしてマンタ、スグルと続きます。

「ジョワジョワ、オレなら有無を言わさずキン肉マンめを叩き落すがな」「ヌワヌワ、同感だぜ兄弟」とその様子を冷ややかに見る時間超人に対し、ネプは何かを感じ取っている模様。無言でその光景を眺めます。そしてようやくスグルがリングに戻りかけると、「ありがたい…おまえたちのようなわかり合える超人に出会えて…」といつになく素直な言葉をかけるも一変、「礼をいうのはここまでだーっ!」と突然ヌーボーに襲い掛かるマシンガンズ。「“四角いリングに戻ればすぐに臨戦態勢に入れ”が正義超人の心得だーっ!」と、ダブルのラリアートをくらわせます。さらに吹っ飛んだヌーボーを追いかけてキャッチ、ダブルのフロントスープレックスを敢行しますが、「なんのーっ!」とそれはヌーボーが切り返し、ダブルのツームストン・パイルドライバーの体勢へ。マシガンズの頭をキャンバスにたたきつけようとしますが、マシンガンズは両腕をついてそれを阻止。逆立ちした両足でヌーボーの頭をはさみ、そのままコルバタで放り投げます。しかし場外転落ギリギリでヌーボーは体勢を立て直して着地。両チームリング上でにらみ合います。しかしどちらもスタミナの消耗が激しい模様。肩で息をしている状態です。

 時間は30分を経過。マシンガンズVSミッショネルズ戦を思い起こさせるマラソンマッチの様相を呈してきました。「もう私にもこの試合の行方は予想できない…それくらい実力が拮抗しているこの2チーム…結果は戦いの神のみぞ知る…」とさすがの超人博士(ロビン)も予想がつかないよう。すると「こうなったら消耗戦だ、どちらかのわずかな動きのミスがチームの負けに直結する!」と、パンチ攻撃を仕掛けるマシンガンズ。後退するヌーボーに対して手をクルクルと回し、ダブルのブロンコフィストでふっ飛ばします。しかしなんとか気迫で持ちこたえるヌーボー。マンタはスグルに、カオスはテリーに一本足頭突きの雨あられ。テリーはなんとかとどめのヘッドバットを両腕ガードするも、スグルはダウン。その好機を逃さずマンタはトップロープにのぼり、最上段からサンセットフリップを敢行。「どちらかのわずかな動きのミスでそのチームは負けるんだったな。待ってたぜーっ、この試合最大のクライマックスだーっ、これがボクの父上越えの一撃だーっ!」と意気揚々と落下していきます。

「動きをミスったのはおまえのほうだ!勝ち急ぐ超人は必ずロープの最上段からの技に頼りたがる…そこにスキができる!」と落下してくるマンタをキャッチ。その体勢は…キン肉バスター!!「よっしゃもらったーっ」とスグルが叫び、次号に続く、です。

【今週の感想】

 ネプの心理状態、激しくかき回されてますね〜(笑)。「正義超人の定義する勝利とは、あくまで四角いリング内で相手超人を堂々と屈伏させるものだけ」という信念を曲げない両チームの清々しいファイトにあてられ、急速に正義化へ振り子が振られているようです。特に4人が力を合わせてリングに戻るシーン。相当に感じるものがあったっぽいですよ。「あの試合を観て、オレが間違っていることがわかった…やはりこの世で唯一完璧なものは、正義超人の友情だ!」なんつって、時間との試合中に正義化しそう。となると、悪VS悪が期待されていた第二試合も、結局は正義VS悪になるのかな…それは誰も望んでいないと思うのですが…

 で、試合の方はどうやらクライマックスが近づいているようです。しかし長いよなあ(苦笑)。4月にゴングがなってすでに半年になろうとしていますから。4月に購入した車の6ヶ月点検のハガキが来てましたよ、気づいたら(笑)。

 スグルは相当軟化したようですね。あれほど頑固だった男が「ありがたい…おまえたちのようなわかり合える超人に出会えて…」ですからね。ちょっとびっくりするくらいのセリフですよ、これは。そして引き合いに出された「友情のシェイクハンド」。先週の気になる点で書いただけに、嬉しいですね。ゆで先生、ちゃんと狙って描いていたんだ(笑)。

 そして互角の攻防を経て最後の大きな展開になるのか、キン肉バスターの体勢にキャッチ完了。このあと再度マッスルドッキングを狙うのか、それとも単独キン肉バスターにいくのか。とりあえずヌーボーはこれをしのいだのちに、逆転フィニッシュって感じですかね。

 その他気になった点は
・宇宙格闘術大学院。これでヘラクレスファクトリー。長い…
・テリー一族の物知りぶりは異常(笑)
・スタミナを大きく消耗している4人。でもテリーはいうほど動いていないと思うんだが…

 こんなところでしょうかね。

 

2009年9月14日 マッスルドッキングを克服せよ!!
【今週のあらすじ】

 マンタをキン肉バスターの体勢に捕らえたスグル。

「すべてを見透かしていたのか、キン肉マン!万太郎ってやつは優位に立つと勝ちを急ぐあまりロープ最上段からの技を狙うことが多い」とキッド。バックにはチェック戦、農村マン戦が。

「その万太郎の攻撃パターンを30分という短い間に見切って、ワザとヘッドバットを食らってダウン…死んだふりを決め込み、万太郎のトップロープからの攻撃を誘い出すとは…さすがは経験豊富な“生ける伝説(リビングレジェンド)”キン肉マン!」と、キッド、ジェイド、スカーら新世代軍が驚嘆します。マンタはがっちりと決まったバスターの体勢からなんとか脱出しようとするも、まったく動けない様子。するとテリーが

「キン肉バスターを仕掛けるとき、まずは相手をくの字にして…そこに体を覆いかぶせ、両腕を胴体に絡めてそのまま上昇する技への第一段階があり、宙へ上昇しその頂点までいったところで相手の体を肩に担ぎ上げてキン肉バスターへの体勢へとクラッチするのが第二段階…そして一気に加速をつけキャンバスに自らのでん部より落下し相手の全身5箇所の骨を砕く最終段階―三段階の行程を踏んではじめてキン肉バスターが完成する。しかしキン肉バスターにも技に入る第一段階にわずかではあるがスキが生じる…体力の消耗が激しければそのわずかなスキがより大きくなり、さっきの万太郎のように脱出されてしまう。そこでキン肉マンは体力の消耗を少しでも抑えるため第一段階をはしょっていきなり第二段階のムーブから入るという賭けにでてそれに勝ったというわけだ!」と、試合中に長い解説を披露。あなたのスキが一番多いですが(笑)。

「なんだ〜このパワーは…1ミリたりとも動けない〜っ」となすすべがないマンタ。一通りの解説をしたテリーでしたが、「キン肉マンよ、第一段階をはしょることで体力の消耗は抑えられたかもしれないが…一気に万太郎の体重を右肩に乗せたため…おそらく右肩に甚大な損傷を負ったはず…」と心の中で誰も知らないその大きな肉体的代償を読み取り、「それもこれもすべてミーとの完全版マッスルドッキングβを成功させるため…」とスグルの心意気に感動します。

「万太郎、そのクラッチから逃れるのは無理だーっ、それよりαをくらったときに見えた何かを明確にするほうが先だーっ」とカオス。「そうだ…あの時たしかに何かが見えてきたんだ〜」とマンタ。

「フフフ…ようやく素直にマッスルドッキングの軍門に下る決心ができた目だな…どんな世紀を超えた超人たちにも、このβだけは破れはしない…敵を量るは目に在りーっ!火事場のクソ力ーっ!」と、勢いよく上昇するスグル。「でたあーっ!」「キン肉王族の正式な世継ぎのみに備わった奇跡のパワー!」叫ぶ真弓とロビン。

「キン肉マンよ、おまえのマッスルドッキングに対するこだわり、このテリーマンにも十分に伝わったーっ!敵を量るは目に在りーっ」とテリーも呼応して上昇。ヌーボーは絶体絶命。「なにやってやがるー万太郎ーっ!おまえ全盛期の親父を超えられず…戦えた思い出だけで終わっていいのかーっ!?」と激を飛ばすスカー。しかし技の発動が始まっているのも構わず、マンタはブツブツと思案しています。

「強い超人になるには“技をくらえて感謝…いや、自ら進んで技を食らってやろう”の気持ちが大切…技の恐怖は自らその技を食らうことで大体こんなもんかと克服できる!マッスルドッキングが至高のツープラトンといわれるのは、その技をくらって立ち上がってくるタッグが皆無だったから…だけどボクらは不完全なαだったにせよ、立ち上がってくることができた…そうか!見えなかったものの正体がようやくわかったよ!おまえも見えたか、カオス!」と己のひらめきをカオスにも確認します。

「オレもだーっ!マッスルドッキングから唯一生還したものだけに見える境地だーっ」と、カオスもひらめいたよう。「そうか、おまえもボクも、マシンガンズに負けないくらいの以心伝心タッグになってきたな!」とマンタ。「何を寝ぼけたことを〜っ、私の火事場のクソ力パワーの制空圏内に入り、頭もまともな判断ができなくなり幻をみているに過ぎんーっ」とスグル。「そうカオス、おまえも幻を見ているんだ!」とカオスをひっくり返し、キン肉ドライバーの体勢に入るテリー。両者ともヌーボーのひらめきなど歯牙にもかけない模様。

「よっしゃー、あとはドッキングだけじゃーっ」と真弓。「ジョワジョワ、どうやら決勝進出チームは決まったようだな」と時間。「ムググググ〜ッ」と言葉を噛み締めるネプ。

「同志を察するはヘソに在りだーっ!」「同じくヘソに在りーっ!」とドッキングに入るマシンガンズ。「無風状態に加えてふたりの降下の間隔、進入角度、スピードともピッタリ」とロビン。このまま完璧なるマッスルドッキングβが炸裂か…?

「ここしか父上を超えるチャンスはないーっ!こっちも火事場のクソ力だーっ!」と額の肉の文字を光らせ、王族パワーを発動させるマンタ。クラッチされていない両手をスグルの背中の位置から抜き、前面の胸の位置に移動させます。カオスは両手でテリーの両足を抱えてクラッチし、両足をテリーのクラッチからはずして揃え、倒立のような状態に。するとそのままドッキング。すさまじい轟音・地響きとともにウォーキューブのガラスが割れ、煙が発生。そのモヤが取れたときに見えた光景は…逆さになったマンタの両手が、下から突き上げられたカオスの両足をしっかりと握り、ドッキングを見事に阻止。これにてマッスルドッキングβ、敗れたり!そして次号に続く、です。

【今週の感想】

 いや〜、今度は完璧に破られましたねえ、マッスルドッキング。旧作に思い入れがある世代としては非常に残念なんですが…思ったより理論的・物理的に納得できる攻略法だったので、まあアッパレといった感じもあります(大沢親分じゃないけど)。というか、ゆで先生、よく考えたよって労をねぎらいたい心境ですね(苦笑)。

 犯人探しをするわけじゃないけど、大きな原因はテリーマンのひ弱さかなあ。ああも簡単に両手のフックを外されたらダメでしょ。マンタが腕を抜くのはそこまで大きな影響はないですから。カオスの両足が自由になり、ピーンと伸ばすことがこの攻略法のキモなんで。まあテリーを責めるつもりもないですけどね。

 まあマッスルドッキング発動までのやり取りがやたら長いので、おそらく破られるんだろうなあというのはすべての読者が予想していたと思うんですね。で、打つ手がなくなったマシンガンズと、マッスルエボルシオンをまだ温存しているヌーボーを比較すると、当然勝者はヌーボーと誰もが予想するわけで。だからこそあえて、予想を裏切る展開でマシンガンズの再逆転勝利のシナリオを構築してほしいな、と。もしそれやったら、ゆで先生相当なサプライズテラーだよ(笑)。

 両者火事場のクソ力も出したので、試合は終盤とみていいでしょう。長かった準決勝もそろそろ決着かな?果たして勝利はどちらの手に。そしてマスク剥ぎの収束は…?

 その他気になった点は
・やたらとカットインするロビン
・ヌーボーのマッスルドッキング破りはトーテムポールみたい

 こんなところですかね。

 

2009年9月21日 
 今週は連休によるプレボ休刊です。また来週〜。

 

2009年9月26日 ヒーローの条件!! 
【今週のあらすじ】

 寸前でドッキングを阻止されたマッスルドッキングβ。決まったと思い込みぬか喜びする真弓に対し、「わずかだが万太郎とカオスによって食い止められている!」と驚愕しながらも事実を指摘するロビン。新世代軍は「おまえたちはオレたちの誇るべき代表だぜーっ!」と喝采を送ります。

「まさか…私とテリーのマッスルドッキングが…破られるなんて…そんな…」と、放心するスグル。すると額の肉ゲージが徐々に消えていきます。「額の肉ゲージが無くなるということは、スグルの体内パワーがすべて出尽くしたことを意味する!」と真弓。

「カオス…とどめの攻撃の準備を…」とチャンス到来とみるや、バスターに捕らえられたままの状態で指示を出すマンタ。しかしここでカオスの突き出した両足を握っていたマンタの両手が上に離れていきます。つまりマンタを抱えていたスグルがこの段階からの再上昇を試み始めました。

「し…真のスーパーヒーローは“あきらめ”を知らぬ者じゃーっ!たとえこの身が砕けようとも〜っ!」と、枯渇したと思われたパワーを再度みなぎらせます。「火事場のクソ力〜っ!」という掛け声とともに、キン肉族戦闘スタイルの証である顎カバーが閉まり、マンタをバスターに捕らえたまま上昇を開始。「キン肉マンのやつ、マッスルドッキングを捨て単独でキン肉バスターを極めるつもりだーっ!」とロビンが叫ぶと、「オレも続くぜ!」とテリーがカオスを抱え上げ、キン肉ドライバーをリトライ。しかしヌーボーも負けていません。バスターに捕らえられたマンタは

「そう…ボクもちっちゃい頃から何度もその言葉を父上から聞かされ続けてきた。“真のスーパーヒーローはあきらめを知らぬ者”だって!屁のつっぱりはいらんですよ!!」と、逆さの体勢から両腕をスグルの首に巻きつけ、スリーパーホールド。「グアア〜ッ」とうめき声を漏らすスグル。

「キン肉マン!」と空中でドライバーを発動中のテリーが心配そうに振り返るも「とにかく先にオレがこいつを仕留めるーっ!」と鉄柱目掛けて落下。しかし「オレも“あきらめ”を知らない超人だーっ!」とカオスが捕らえられていた足のクラッチを解き、下から三角締めの体勢に。そしてさらに空中で体を反転させ、腕を抱え(このあたりの表現は文章では限界が…笑)、最終的にハンゾウの釣鐘落としに近い体勢の『アヴェニール・ジャッジメント』でコーナーポストに落下してまずはテリーがダウン。

「次はボクだーっ!」と、マンタがスグルの首をチョークで捕らえたままグルリと反転。そのまま脳天をコーナーポストに叩きつける『キン肉バスタークラッシュ』が炸裂。強烈なダメージを負ったスグルは「フフ〜ッ、いい技だ…せ…正義超人は…相手の闘志を完全に削り奪い取るまでは…攻撃の手をゆるめてはならぬ…」と掠れた声でマンタに語りかけます。「父上…」とそれを聞いたマンタはカオスとアイコンタクトをし、とどめの攻撃に移ります。

「敵を量るは目に在りーっ!」と、マンタがスグルをキン肉バスターに抱えて飛び上がると、これに呼応してカオスがテリーをレッグロールホールドにとらえてジャンプ。「見てよ父上…あなたが開発してから34年…それを受け継いだボクが改良を加えた進化形キン肉バスター…マッスル・グラビティーッ!」と、マンタは火事場のクソ力を発動。口元を戦闘スタイルのマスクが覆います。空中でその落下を待ち構えるカオス。ここで「パパ…」キッドの表情がカットイン。絶体絶命状態の父親に思うところがあったのでしょう。

 落下に入ったマッスルGの強烈な重力によって反り返るスグルの体。それをキャッチしてキングジャーマンで投げ放つカオス。「この技は2000万パワーズ戦で見せた技だーっ」とロビン。「あの時よりも精度が増している!」とミート。「・・・・・・・・・」と無言で注視するネプ。そして…とうとうヌーボーのフェイバリット・ツープラトン、『マッスル・エボルシオン』が炸裂!そして次号に続く、です。

【今週の感想】

 …決まりましたね、マッスル・エボルシオン。さすがにこれで勝負あったかなあ…。マッスルドッキングを破られて、戦闘スタイルを伴った逆転の火事場のクソ力をもねじ伏せられ、しかも「フフ〜ッ、いい技だ…せ…正義超人は…相手の闘志を完全に削り奪い取るまでは…攻撃の手をゆるめてはならぬ…」と、完敗を匂わせる台詞、そして息子に対して「止めをさせ」といわんばかりの発言をさせたとなると、もうここからの大逆転はないでしょう。

 しかし…この光景は微妙に…いや、かなりショックではありますねえ…ここまで完膚なきまでに叩きのめされたスグルというのは見たことないですから。あ、初期のギャグ時代は除くですよ、もちろん。やはり前作のファンとしては身につまされるというか、目を背けたくなるようなシーンでした。特にマッスルGは厳しいですよ。あんなに変形しているスグルを見るのはつらいです。腹が裂けなかっただけマシなんですけどね。

 まあスグルは砂蜘蛛の呪いというハンデがありましたんで、完敗ってわけではないんでしょうけど…キン肉ドライバー、キン肉バスター、そしてマッスルドッキングと、出す技すべて中途半端になりましたからね。しかもなんといっても火事場のクソ力を破られたんで、印象値は低いですよ。無敵のヒーローに最大の汚点がついちゃったなあ。でも相手が息子だからまだよかったのかな。もし相手が時間だったら、もっと落ち込むもんな(苦笑)。

 で、問題はこのあとですよ。そう、覆面はぎデスマッチなんですよね、この試合って。スグル敗北→マスク脱ぐ→掟による自害→マンタも消滅って流れを、どう収拾するのか。これも頭いたいですよね。来週からの2、3週間はこれで引っ張るんでしょうけど。ありがちなのは勝者であるマンタが「脱ぐ必要はない」と宣言してそれが受け入れられるといったパターンでしょうか。もしくは…私が昔予想した、スグルの金太郎飴マスク作戦。マスクを重ね着して1枚だけ脱ぐパターン。ギャグも織り交ぜて収束、みたいな(笑)。ここもゆで先生の腕の見せ所ですね。注目したいと思います。

 その他気になった点は
・テリーのクラッチって弱すぎね?
・カオスのレッグロール・ジャンプはいつもながら物理的に無理がある…

 こんなところでしょうか。

 

2009年10月5日 運命のテンカウント!! 
【今週のあらすじ】

 マッスル・エボルシオンが完全に極まったリング上。「見事だ、あのマシンガンズに対して全く非の打ち所がない、完璧なるマッスル・エボルシオンだーっ!」と、セコンドのミートが叫びます。しかしすぐに「いや、マシンガンズはディフェンスにおいても天才的…まだ安心はできない」と、気を引き締めます。

 するとカオスに極められていたテリーがグラリと崩れてダウン。続いてスグルも仰向けにダウンし、マウスカバーも解除されてしまいます。これにてマシンガンズはめったに見られない、完膚なきまでにやられたダブルダウン姿を披露するはめに。

 委員長はモニターを食い入るように見つめ、ダウンカウントをとるのか、即刻KO負けを宣言するのかを見極めます。すると…かすかに動くスグルとテリーの指先。それと同時に今度はヌーボー側が崩れ落ちてダブルダウンしてしまいます。「ダウンカウントじゃ!マシンガンズとヌーボー両チームに対して!」と指示をだす委員長。唱えられるダウンカウント。

「万太郎もカオスもフェイバリットを完璧に極めたが、やはりマシンガンズ同様やつらもギリギリだったんだ…ツープラトン用に残していたギリギリのパワーを全て使い果たした…だからもう立ち上がってこれるパワーは残っていないんだよ…」と解説するキッド。するとカウントツーの時点で完全KOかと思われていたマシンガンズが立ち上がってきます。「キンちゃんとテリーはなんで立ってこれるの?超人やから?」と問うナツコに「超人の誰もが立てるわけじゃない。キン肉マンとテリーマンという生き物だから立ってこれるんだ!」と言い切るロビン。

 続いてカウントスリーの時点で起き上がってきたのはヌーボー。これでリング上には這い蹲りながらもなんとか立ち上がろうとする超人4人の光景が。観客サイドからは両チームを鼓舞するべく、大コール合戦が展開されます。カウントはファイブまで消化。

 僅かだが先に立ち上がる体勢に入ったのはマシンガンズ。しかしヌーボーも負けじと続きます。しかしマンタの体がフラリと横に流れ、転倒しかけます。カウントはセブン。ここでヌーボー脱落かと思いきや…なんとカウントエイトの時点でテリーが吐血し、コーナーを背にして腰から崩れ、カウントナインの時点でスグルも吐血、足元おぼつかなくヨロヨロとロープにもたれかかり、そのままズルズルと崩れ落ちたところでカウントテンが告げられます。ヌーボーの方は…転倒しかけたマンタが立ったまま。カオスがすんでのところで腕を絡め、マンタの転倒を阻止していました。

「ボ…ボクたちは勝ったのか…負けたのか…(コーナーに崩れるテリーを視認)…テリーマン…(ロープに崩れるスグルを視認)…父上!今テンカウントが終わって…ボクとカオスが立ってて…父上とテリーマンがた…倒れている…」と、ひとつひとつ現在の状況を確認するマンタ。すると

「万太郎、オレたちやったんだよ!“タッグの珠玉の逸品”ザ・マシンガンズに勝ち…同時におまえは父・キン肉マン超えを果たしたんだよ!」とカオスが叫びます。「マシンガンズを倒した…父上超えを果たしたか…このボクが…」と、現実をジワジワとかみ締めるマンタ。ここで委員長が「40分23秒、ノックアウトでマッスルブラザーズ・ヌーボーの勝ちとする!」と、正式に試合終了を宣言。ゴングが打ち鳴らされます。「おわああ〜っ、夢じゃないんだーっ!」と喜ぶヌーボー。湧き上がる大歓声。会場の興奮はピークに達します。しかしキッドは「パパ…」と複雑な表情。

 すべてが終わり、ようやく気がつき始めるマシンガンズ。「しまった!」とスグルが振り返ると、そこには「ちょっと…」と近づいてきたマンタ。それを見るや、バッ左手を振り上げるスグル。とっさに身構えるマンタ。しかしその手は攻撃の手ではなく、握手を求める手でした。

「私たち正義超人が血を流して殴り極めあうのは…試合開始のゴングが鳴ってから終了のゴングが鳴るまで…試合が終われば…なんの遺恨もない…右肩は壊れたみたいなんで左手で失礼する…おめでとう、マッスルブラザーズ・ヌーボー…」とスグル。意外な展開に驚くマンタでしたが、「キン肉マン!」と出された左手をそっと握り返しました。会場にはノーサイドの空気が流れます。

 しかしこの空気を切り裂くように、委員長から一言が。「この試合のみ特別ルールで行われていることを忘れてはいまいなーっ!そう、敗れたタッグのチームリーダーが覆面を脱ぐというルールを!さあ、敗戦チームのリーダー・キン肉マンよ、覆面を脱ぐ用意を!」

 この最後の現実を突きつけられ呆然とするスグルとマンタ。そして次号に続く、です。でも来週は休載らしいですよ…トホホ。

【今週の感想】

 決着、つきましたね〜。マシンガンズ完全敗北、いざ目の当たりにするとやはりショックですなあ。一応ダブルノックダウンという形で、最後までマシンガンズにも大逆転のチャンスありという演出はとられましたが…やはり『父超え』というテーマはゆで先生が、過去の伝説王者(スグル)のステイタスを貶めてまでも、それ以上に描きたかったテーマなのね。

 でもロープにもたれかかってダウンするスグルの姿は、超人オリンピックでケビンに負けたときのマンタを彷彿とさせます。あの時は主人公が負けるという展開に対して「よくやった、ゆで先生」と、今までにない演出法を歓迎した気持ちがあったのですが、今回はなぜか素直にそう思えないんですよ。おそらくマンタが負けたときは、発展途上の成長・挫折を描写する、という演出に賛成できたからで、スグルが今回負けたときは、一度完成している無敵物語にあとから汚点をつけた、というイメージが先行してしまうからでしょう。とくに前作への思い入れが強い世代にとってはその傾向が強いかもしれません。

 また、その描写がえげつないと、いろいろな場所で批判されている『マッスルグラビティ』の“腹裂け描写”ですが、どうもゆで先生、被害者によってその描写レベルを描き分けているようですね。今回の被害者のスグルは、大きく体がのけぞってはいますが、腹裂け描写はなしですからね。これってヒカルドのトーチャースラッシュもそうでした。ザコの魔天楼はえげつないほど体が裂けましたが、ジェイドは背中が少し割れただけ。明らかに描写の手加減が見られるんです。それ以外にもその傾向は多く、ザコキャラや、一見キャラには容赦がなく、身内(正義超人)・親類にはちょっと甘いというのが特徴的です。おそらく読者への影響力を考慮しているんでしょう。まあ確かにスグルの腹が裂けるのはあまり見たくないですからね。

 あと今回印象に残ったのは、最後の握手シーンでのマンタの呼びかけですかね。「父上」でなく、「キン肉マン」といって握手したんですよ。これって、親子という視点ではなく、最後は一人の超人として、対等の立場でお互いを認め合ったという意味合いが凝縮されているように感じるんです。うん、あそこは「キン肉マン」でよかったですよ。

 さ〜て、残る宿題が…マスク剥ぎをどうするかですが…ゆで先生自ら最後にネタフリしてきたわけですから、何かしら収束への自信があるのでしょう。お手並み拝見といったところですな。

 でも来週は休載なんで…もうちょっと待ちましょう(泣)。

 

2009年10月19日 運命のテンカウント!! 
【今週のあらすじ】

 スグルにルールに則りマスクを脱ぐよう指示するハラボテ委員長。忘れていた事実を突きつけられ、スグルとマンタは困惑の表情。観客席の新世代軍&ロビンも厳しい現実を目の当たりにし、焦りの表情です。「敗れたのはマシンガンズやから…キンちゃんがマスクを脱がなあかんねや!」とナツコ。「しかも皮肉にもこのルールの発案者はキン肉マン…」とロビン。観客もザワつきはじめます。

「ジョワジョワ〜、決勝進出のチームも決まり、そろそろオレたちも試合の準備に入ろうと思っていたが…」「こんなボーナストラックがあろうとは、こいつは試合以上の見せ場だヌワヌワーッ」と時間コンビ。一方、ネプの方は「ウググ〜〜ッ」と、悔しさを隠せない様子。「本来なら先のタッグトーナメントであんたが狩れる可能性もあったキン肉マンのマスク…万太郎に先を越されてさぞ悔しいだろう…」とマンモスマンにたしなめられると、「フン!何度も言っているように、キン肉マンのマスク剥ぎを先に他人にやられたのなら、オレはそのマスクを剥いだやつの顔を狩り獲るまで!そうすればふたつのマスクを一度に掌中にできるというわけよ〜〜っ!」と、負け惜しみもパーフェクトです。しかしそこで「!」と何かに気づくネプ。

 リング上では儀式を進めようとする委員長。「ルールでは敗者チームリーダーのマスクを勝者チームリーダーが剥がすものとする、になっている!従って今回の場合はキン肉マンのマスクをキン肉万太郎が剥がすことになる!」と非情な進行を促します。「ボクが父上のマスクをは…剥ぐ…」と動揺するマンタ。すると

 「やめて〜っ!おなかを痛めて生んだ子を目の前でみすみす死なせる親なんていません!だからやめて頂戴、マスクを剥ぐのは〜っ!」と涙ながらに王妃が懇願します。しかし「いい加減にせんか〜!素顔をさらしたら死なねばならないのは鉄の掟。ワシだって辛いんじゃ…」と真弓が王妃をたしなめます。「さあ、キン肉マンはマスクを脱ぐ用意を!そして万太郎はそのマスクを剥がす用意を…」とあくまで進行を続ける委員長。涙ぐむビビンバとマリ。

「ビビンバ…マリさん…絶対に勝つと約束しておきながら、こんな不甲斐ない結果になってすまなかった」とスグルはいうと、腰のベルトに隠し持っていた短剣を取り出します。「キン肉王族が素顔さらした後、すぐに自害できるよう携帯している“覚悟の剣”だ!準備は整った…さあマスクを剥いでもらおうか」と両膝をつきます。マスクに手をかけようとするマンタ。しかし

「ダメだーっ、やはりボクにはできない〜っ」とその手を引いてしまいます。すると「何を弱気な我が子よ。キン肉万太郎よ、父のマスクを剥ぐんだ」と、とうとう初めてマンタを“我が子”と呼んだスグル。場内に衝撃が走ります。「い、今ボクの耳が確かなら…我が子って言ったよね…」とマンタ。「ああ言った」とスグル。「いつからそう思ってたの?」と、感動で涙をにじませながらマンタは問います。

「12日前、上空からおまえたちが飛来してきたときから予感はあった…二回戦の組み合わせ抽選会のときのおまえ…そして私の試合を観ている時のおまえ…そして試合をしているときのおまえ…その時々の仕草や声、真剣さを見聞きしているうちに、その予感ははっきり確信に変わっていった!」と、スグルは心情を告白します。

「そ…それじゃあなんでボクとの対決をOKしたんだよ〜っ?実の親子が殴り蹴り極め合うなんて理解できないよぉ〜」とマンタ。「おまえが息子だとわかった瞬間、肌を合わせてみたくなった…本当に未来の超人界を託せる男かどうか試したかったのだ。おまえが私の思うような男であれば、私との戦いは躊躇しないだろうと、父の屍を踏み越えてでも勝利を目指すだろうと…おまえに数々の必殺技をはなったのも、おまえが息子ならキン肉王族しかもち得ない“火事場のクソ力”で耐えきるはずだと信じていたからだ」と、スグルは全てを話します。それを聞いて感動する万太郎。

「も…もう一回…もう一回呼んでおくれよ…」と涙ながらにマンタが懇願すると、「ああ…わが息子キン肉万太郎よ〜っ」と、スグルはマンタを抱き寄せます。そして若き日の父親に抱きつくマンタ。これにて親子のバトルは完全に終結し、カオス、テリー、ミートも涙ぐみます。

「王子…万太郎さんのためとはいえ、お仕えする王子にたてついてしまうことになり…大変申し訳ありません」と、ミートが謝罪すると「私こそおまえを目の敵にして悪かったよ、ごめんよ!」と逆に謝るスグル。思わずミートも抱きつきます。そしてスグルが「ここまで強い心を持っているおまえならできるな!私のマスクを剥ぐことを!」と語りかけますが、「ボクにはやっぱり剥げないよ〜、だってマシンガンズに勝てたのは“魔の砂時計”を体に埋め込まれたから…あれによる極度の体力消耗がなければ勝敗はどう転がっていたか…マッスルドッキングβで敗れていた可能性だってあった!とマンタ。するとリング外から「そうだとも!」とキッドらが絶叫します。「掟どおり“覚悟の剣”で自害したら歴史のパラドックスが働いて、将来万太郎は生まれてこないことになり、その存在は消滅してしまうんだ〜っ」と、マスク狩りがいかに危険かを話しますが、「しかし自分自身にウソはつけぬ!長い歴史の中で幾度か崩壊の危機があったと聞くキン肉王族だが…しかしそのたびに“火事場のクソ力”でくぐりぬけ、歴史に最強の一族の名を連綿と気づきあげてきた。私ひとりがどうなろうがキン肉族は不滅だ」と、自らマスクにてをかけて次週に続く、です。

【今週の感想】

 今週は親子確執の完全氷解、お涙頂戴回でしたね。これでもか、といわんばかりに頑固さを演出されていたスグルが素直になり、そのギャップで感動も倍増…ってな感じなのでしょうが…あまりにも敵対期間が長すぎて、なんか間延びしてしまったような気もします。それでもスグルがマンタを息子と認めるシーン、親子が抱き合うシーンはよかったですけどね(苦笑)。

 しかし自分が自害すると息子が消滅する、ということがわかっているのに、それでも己の信念を貫こうとするスグルもどうかなあと。“火事場のクソ力”で切り抜けられるという、根拠のない精神論だけじゃあ、道連れの可能性もあるマンタがかわいそう…頑固キャラはわだかまりがとれても進行形なんだなあ。

 こんなシリアスパターンだと、さすがに金太郎飴オチはなさそうですね。もしやったら読者から石投げられそう。考えられる逃げパターンは、第3者の横槍でしょうか。第3者って…ネプしかいないんですけどね。

 今週の「!」表現は、伏線ではないかと。スグルを破ったマンタを破ってマスクを剥ぐことが、彼にとってのプライド維持なわけで。つまり

ネプ>マンタ>スグル

の構図ですよ。それがスグルが死ぬと、マンタも消滅してしまい、己の倒すべき相手がいなくなってしまうことに気づく。それじゃあ自分の野望を達成できない。だから「モラトリアム」を提案するんじゃないかなあ?一時預かりにしておいて、自分がマンタを倒したら、改めて両者のマスクを狩る、みたいな条件で。

 一番怖いのは、ゆで先生がまだ解決法を模索しているのでは?という懸念です(笑)。がんばれ、ゆで先生(苦笑)。

 

2009年10月26日 鉄の掟に立ち向かえ!! 
【今週のあらすじ】

 自らの手でマスクをはがそうとするスグル。あくまでルール上はマンタが剥がすことを主張し、抗議するハラボテでしたが「私たちは敗者…万太郎に剥がされようが自分で脱ごうが結果が同じならそれでいいではないか」とスグルは反論し、その手を外そうとしません。これにテリーが「やめろっていってるんだキン肉マン!」と体を張って妨害するも、リング下からは「いい見せ物が始まるってのに邪魔するな」と時間超人のブーイングが。

「キン肉マンが自害すれば万太郎は消滅…ヌーボーはカオス一人になってしまいおそらく決勝進出は不可能…」とネプ。「するとオレたちと“世界五大厄”との一戦が事実上の決勝戦となるわけか?パッコパッコ」とマンモスマンがいうと、「そうなるかもな」とやや汗をかいてネプは答えます。

「テリーよ、おまえなら私の気持ちをわかってくれるはずだ…マシンガンズとして数々の激闘を阿吽の呼吸で乗り越えてきた、パートナーのおまえだからこそ私の覚悟をわかってくれるはずだーっ!」と邪魔をするテリーを一括するスグル。「ああ〜っ」とテリーがこれまでの艱難辛苦を思い巡らせるとスグルを抑える力がゆるみ、そのスキをついてスグルがテリーを突き出します。

「すまないなテリー、手荒なまねをして…しかしこれがキン肉王族王位継承者として生まれてきた男のとるべき責任なのだ…それでは再びいかせてもらうぞ、“覆面剥ぎの儀”!」と、スグルは再度自らマスクに手をかけ、それを脱ぎ始めます。それによってあらわになる口。そこでマンタは昔のことを思い出します。赤ん坊のマンタをあやしているビビンバが「万太郎が笑ってるわよ〜、早く来て〜」とスグルを呼ぶも、マスクが見当たらず出てこられないスグル。ビビンバが「一瞬なんだからマスクをかぶらなくてもいいからいらして〜」というと、「バカモノーッ、キン肉王族の血を引くものはたとえ親子であろうとも素顔を晒した瞬間死なねばならない“鉄の掟”があるのだ!」と一括します。そしてようやくマスクを半被りして出てくるスグル。ちょうど今のように、口元だけが露出した状態です。

 それを思い出したマンタは「ボクは父上を絶対に死なせるわけにはいかない…父上の息子としてそして未来の人類の平和を守る正義超人としてそのマスクは剥がさせはしないーっ!」と叫びます。しかしとうとう鼻まであらわになるスグルの素顔。「いよいよ拝めるぜーっ!奇跡の逆転ファイター、超人オリンピックV2チャンプキン肉マンの素顔が〜っ!」とライトニング。

「さらば〜っ、永遠のパートナー肉マスクよーっ!」とついに全てのマスクを剥ぐスグル。しかしその瞬間、まばゆい光が差し込んできて、スグルの素顔を照射。「なんだ〜この光は〜!?素顔が全く見えなくなっちまったじゃねえか〜っ」と時間超人。その大いなる光の正体は…なんとマンタが己のマスクを半分脱いで放出するフェイスフラッシュ。しかしその光は徐々に弱くなってきます。「あの様子だと、万太郎さんはまだ完璧なるフェイスフラッシュを会得していない。このままでは万太郎さんの素顔も見えてしまう…」と危惧するミート。

 すると今度はスグルの方からフェイスフラッシュを照射。本家フェイスフラッシュのまばゆい光に、会場全体が目を覆います。そして「父上ーっ!」という叫び声に「万太郎ーっ」とスグルが反応し、お互いがリング中央で交錯。まばゆい光が収まったウォーキューブ内で、観客が見たのは…マスクを交換し合って被っている親子の姿でした。自分のマスクを取り、それで相手の素顔を隠そうとした行為が偶然にも一致して、お互いのマスクを被りあう結果となったわけです。そして次号に続く。

【今週の感想】

 う〜ん、フェイスフラッシュできましたか。金太郎飴作戦でおちゃらけておしまい、というわけにはさすがにいかなかったですね(苦笑)。マスクを脱ぐ→まぶしくて素顔が見えない→よって自害する必要はない、という理屈は、予想以上に正攻法でした。でもマスクを脱いだことには変わりないし、ルールには準じてますよね。そこに親子がお互いを想い合い、結果マスク交換となった演出をねじ込んだのはなかなか見事だったと思います。ゆで先生、やるじゃん(笑)。

 ただフェイスフラッシュ発動の時間軸のズレが気になります。この当時、スグルはフェイスフラッシュの存在を知らないことになってますからね。彼がフェイスフラッシュに目覚めたのは、王位争奪編でドブ川をきれいにしたときですから。もっとも読者の知らないところで、王位争奪編前に己の特技に気づいていた、という設定もありっちゃありなんですが、納得させづらいですよね〜。その点だけが減点部分かなあ。それでも今週はかなりキン肉親子の素顔を晒した回でした。シルエットですが、ほぼ素顔全開でしたからね(笑)。衝撃的といえば衝撃でした。

 そしてネプ。ヌーボーが失格になりそうだとわかると、とたんになんか悲しげな表情に。なんかだんだんと弱っちい表情になってきてますな。この試合中に悪トーンがどんどん下がってきているのが気になります。次の試合がやばそうですなあ。

 その他気になった点は
・サングラスをしていた人には、キン肉親子の素顔が見えたのかな?

 こんなところでしょうか。さて、とうとうネプVS時間。どうなることやら。

 

2009年11月2日 ヒーローの涙!! 
【今週のあらすじ】

 お互いを思いやるあまり、結果としてマスクの交換となったスグルとマンタ。「自分の命ともいえるマスクを脱ぎあって同じく相手にかぶせるという行為にでるとは…」「さすがは実の親子、血は争えません」と、カオスとミート。

「あの万太郎とかいう小僧、一瞬ではあるが…キン肉王族の血を引くものしか出せないフェ…フェイスフラッシュを出しおった」と真弓。「ということはずっと私たちがインチキ呼ばわりしていたあのキン肉万太郎という超人は正真正銘…私たちの…孫!」とサユリ王妃。ついに両者とも涙を流しながらマンタを認めたようです。その有様に「チッ」と舌打ちをするライトニング。

「私の顔を隠すためにおのれのマスクを剥いで被せるとは、とことんお人好しのバカモノだなおまえは…自分の生命をも危険に晒すというのに…」とスグルがいうと、「ち…父上だって」とマンタ。「…しかしそのお人好しのバカさこそキン肉王族の血を継ぐ者の真骨頂!」と、スグルは高笑いをします。「しかしおまえの気持ちは嬉しいが、マスカラ・コントラ・マスカラのルールは尊重しなければ…それが超人レスラーとして生まれてきたものの定め!」と、再度マスクを剥ごうとするスグル。

「やめなさいキン肉マン!それ以上手を上にあげることはこの私が許さん!」とスグルを制止したのは、なんとハラボテ委員長。しかし「委員長の助け船は嬉しいが、やはり私はルールどおりマスクを脱がねばならないーっ!」と、あくまでスグルは意固地にマスクを脱ごうとします。

「何をいっておるかーっ、おまえはすでにルールに従ってマスクを脱ぎ去っており、二度目のマスク剥ぎは無用じゃーっ!」と委員長が再度制止するも、「マスクを剥いだといっても万太郎の顔から発射されるまばゆい光に救われ、さらに万太郎が自ら脱ぎ去ったマスクを私の顔に被せてくれるという助けがあってのもの…つまり私はマスクを脱ぐという行為は果たしたが、まだ満場の観客の前でその素顔を晒してはいない!そしてキン肉王族の掟に従って自害もしていないーっ!」と、スグルはその制止を振り切ってマスクを脱ぎ、顔を半分まで露出させます。ざわつく会場。すると委員長はルールブックを取り出し「宇宙超人オリンピック委員会の定めるマスカラ・コントラ・マスカラのルールの目的は…あくまで敗れたチームリーダーがマスクマン超人の命でもある覆面を脱ぐことを罰則としており、マスクを脱ぎ去ったあとその素顔を満場の観客に晒さなければならないとはルールブックに一行も明記されていない!」と一括。ルールの盲点を突いたような委員長の助け船に「い…委員長…」と感動する真弓。

「ルールはどうあれ…これが私のケジメだ!」と、スグルは短剣を手にし、マスクを脱ぎ自害を強行しようとします。それを見た委員長は厳しい表情で「おまえが素顔を晒すというのは、キン肉マン、おまえの自己満足に過ぎん!会場に集まった大観衆は、マシンガンズVSヌーボーの超人レスリング史に残るであろう死闘に十分酔いしれて、おまえの素顔を見たいなんて望んでおらん!」と、再度怒声を飛ばします。するとそれに続くかのように「そうだーっ素顔なんて見たくないーっ」「私も見たくないーっ、だから素顔を晒すなんてやめてーっ!」と、がきんちょハウスのゲンタや女の子が叫びます。「そうだーっやめろーっ」と一等マスク。「やーめーろ!、やーめーろ!」と花山プロレスの面々、凛子、ジャクリーン。その叫びは会場全体に波及し、トーナメントマウンテンは「やめろ」コールで溢れかえります。

 それを聞いたスグルが一筋の涙を流すと、マンタが手をとり「みんながあんなに必死に止めてくれているんだ…もうやめよう…」と諭します。そして「委員長のいうとおり父上のマスク剥ぎはとっくに終わってるよ…そのマスクはボクのマスクだから勝手に触らないで!ボクのかぶっているマスクはクサいニンニクの臭いが充満しているから父上のマスク…ねっマスク剥ぎは終わってるでしょ…」と、ズレたマスクを元に戻してやります。するとスグルの目からはとめどなく涙が溢れ「に…人間を守るのが私たち正義超人の仕事なのに…今回ばかりはその人間に守られてしまった…おわぁ〜っみんなありがとう〜っ」と、歓喜に打ち震えます。

「よ…よかったスグルが死ななくて…ハ…ハラボテ…おまえはやはりワシの友じゃ…」と真弓がハラボテを見ると、親指を立てて合図するハラボテ。会場には惜しみない拍手が送られます。そして一転、厳しい表情に戻ったハラボテ。「それでは今から3時間後の午後5時10分より場所は同じくここトーナメントマウンテンにおいて究極の超人タッグ準決勝第2試合、“世界五大厄”VS“新星・ヘル・イクスパンションズ”を執り行う!!」と一声します。

「ジョワジョワジョワ」「ヌワッガァ〜ッ!」と臨戦態勢に入る時間コンビ。「さあ、いよいよ出番だぜ〜っ」「パゴラーッ」と、マンモスマンの胸を叩くネプ。そして次週に続く、です。

【今週の感想】

 マスク剥ぎの儀、とうとう収束みたいですね。スグルの意固地さにはちょっとしつこさを感じましたが、一応筋も通ったし、何より普段助けている人間の熱意に逆に助けられたという表現はよかったと思います。マンタのやさしく粋なセリフもよかったし。いいシーンでした。

 ただ今回いい人になったハラボテ委員長には違和感がありますねえ。この人、何考えてるのかわからないんですよ。意地悪だったかと思えば、思いやりのある行動をしたり。守銭奴かと思えば博愛主義だったり。ホント、どこにスイッチがあるかわからない人物なので、評価の難しいキャラですね。

 さて、いよいよ次週から注目の一戦が始まるわけですが…3時間後て、ずいぶんとまた時間が空くんですね。この3時間のエピソードというのもあるんでしょうね、おそらく。ここでも何かしらのフラグがたちそうです。あと気になるのが試合開始の時刻ですかね。わざわざこんな細かい時間設定をするとなると、何か意味があるのかな、なんて勘ぐってしまいます。前回のタッグシリーズも、日没というシチュエーションで予定が大きく変わりましたから。両者が戦っている最中に日没がきたらどうなるのかな?って考えすぎか。

 その他気になった点は
・マスクの大きさの表現。一応スグルのマスクの方が、サイズが大きいのね。マンタがかぶるとブカブカになっているんで。このあたり、父親と子という演出なんでしょう。
・冒頭の2ページで先週のあらすじを解説するのはいらないでしょう。ページの無駄です

 こんなところですかね。しかし準決勝第一試合で1年費やしてますよ。すごいマンガだな(苦笑)。

 

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