オレ流超人批評

第18回 ウルフマン

超人相撲界から超人プロレス界への華々しいデビュー

しかし期待に応えられず

坂道を転げ落ちるような転落の人生を送る

What's ウルフマン

名   前

ウルフマン

出   身

日本

超人強度

80万パワー

必 殺 技

ルービックキューブ張り手
合掌ひねり

主な戦績

キューブマン○
キン肉マン●
テリーマン●
(人気者決定戦)
スプリングマン●
乱入コンビ●
(モストデンジャラスコンビ)
 

 

 どんな業界でもいるじゃないですか。華々しくデビューしたわりには、時間と共に注目度が下がっていき、ただの人になっちゃう人。ウルフマンに関しては、まさしくそれが当てはまりますね。第2回超人オリンピックが開催された当時、彼は間違いなく台風の目の1人でした。作者のゆでたまごも、彼をキン肉マンと同じ日本出身のライバル超人と設定することで、新シリーズに新たな風を起こそうとしたのです。

 彼は超人相撲の横綱から、鳴り物入りで超人プロレス界に転身しました。超人界に相撲という競技があるという時点で驚きです(つまり超人野球や超人サッカーが存在する可能性がある(笑))が、違うジャンルの大物が殴りこんできたというわけで、彼がいかに大きな期待を一身に受けていたかがわかろうというものです。

 モデルは当時相撲界を席巻していた横綱「千代の富士」。彼のニックネームであった「ウルフ」までもその個性に盛り込み、ウルフマンの前途は揚々に見えました。しかしです。彼は思うように自分の個性を発揮できず、転落の道を歩むことになります。ここではその様子をウルフマンの行動と、その期待度を並べて考察していきましょう。

超人オリンピック予選 期待度100% 
 予選第3種目『新幹線アタック』において、早くも彼はそのもろさを露呈してしまいます。競技中にキン肉マンが故意に捨てたバナナの皮にすべり、あやうく予選失格の憂き目にあっています。また予選第4種目のローラーゲームでも、ウォーズマンやラーメンマンなどの実力派超人が10周というノルマを楽々こなしているなか、たった3周しかまわっていないという体たらくぶり。キン肉マンがある種サボりながら3周しかまわっていなかったことを考えると、彼は本気で3周しかまわれていなかったことになります。早くも彼の実力に疑問符が浮かんだ瞬間です。

準々決勝 VSキューブマン 期待度80% 
 ウルフマンの公式試合デビュー戦です。結果は見事な完勝でしたが、相手がどうみてもイロモノのキューブマンだったため、その評価が大きくあがったとは思えません。

準決勝 VSキン肉マン 期待度90%
 ウルフマンの実力の真価が問われた一戦です。ルールも相撲ルールであり、圧倒的にウルフマン有利でしたが、最後の最後で敗北。まあ対主人公戦なので黒星は大目にみてあげてよいでしょう。しかし問題は自分の専門である、相撲での敗北という印象の悪さでしょうか。本業で負けてしまっては、彼の存在意義自体があやうくなるため、ちょっと残酷な結末だったといえるでしょう。

番外編 VSテリーマン 期待度70%
 「人気者世界一決定戦」と銘打たれたこの試合ですが、入場時にファンに体を触られて、その手形が多く残った方が勝ちという、なんともイロモノ扱いなものでした。このあたりから彼のストイックさが影を潜め、その転落人生に拍車をかけることになります。

7人の悪魔超人編 VSスプリングマン 期待度80%
 ある種やられっぷりでは『キン肉マン』という作品の中で1、2を争うのではないだろうかと思われる一戦です。キン肉マンの窮地にアイドル超人軍団の一人として抜擢されたまではよかったのですが、彼の役割は悪魔超人の強さを強烈に印象づけるための「かませ犬」でしかありませんでした。しかもたまたま出したボディスラムが有効だと勘違いするやいなや、何度も何度も繰り返し同じ技をしかけるあたり、図らずもそのオツムの程度までヤバい域に達していたことを露呈してしまう結果になりました。そしてスプリングマンの「デビル・トムボーイ」で体をバラバラにされ、あっという間に敗北。頭の悪さと実力のなさを大きくアピールしてしまうという、彼にとっては最悪のシナリオになってしまいました。同じくバラバラになったミートが、パーツを全てくっつければ生き返るという設定であったのにも関わらず、「彼の肉体をくっつければ生き返るのでは?」という発想が誰にも起こらなかったこと自体、彼の必要性が薄まっていたことが如実に見て取れます。

黄金のマスク編 期待度50%
 何とか復活をしたウルフマンでしたが、このシリーズではなんと、死んでしまったキン肉マンを復活させるために、自分の命を投げ出すという見事な自己犠牲精神を発揮しています。しかしその義挙がいうほど感動的に見えない点が悲しいところでしょうか。オレには彼の使いどころに苦慮した作者が、見栄えよく彼を消しにかかったように思えてなりません。彼は命を投げ出した上に、作者にもキャラとして投げ出されたと感じるのははたしてオレだけでしょうか?

夢のタッグ編 一回戦 VS乱入コンビ 期待度30%
 彼の転落人生はまだまだ続きます。今回の彼の役目は、突如現れた新勢力(完璧超人)のかませ犬になることでした。彼は期待どおりの見事なやられっぷりを見せ、ある種そのやられ方は芸術の域にまで昇華したともいえるでしょう。しかもはじめは「気絶」というステイタスだったのが、知らぬ間に「死亡」になっていた点も、彼の渋い役どころといえるでしょうか(笑)。

王位争奪編 期待度10%
 もはや正義超人軍団に在籍しているのかどうかも怪しい雰囲気になってきた彼ですが、この最終シリーズではお呼びもかからなかったですね。どうやら裏で「メーキャップ超人」としてイロモノ超人の仲間入りをしていたようです。そんな扱いからも、彼の転落人生がゴールを迎えつつあったことが見て取れます。最後の最後で邪悪の神を退治する役割を与えられましたが、それはそれでチョイ役でしたしね。

 以上、ウルフマンの人生をその期待度とともに追ってみましたが、本当に報われないキャラだったと再確認してしまいました。ところが今現在横綱から格闘家に転身した曙が、リアルでウルフマンの人生をトレースしていることに気づいてしまい、愕然としているオレです(笑)。ウルフマンの行動が実は曙にとっての超人預言書になっていやしないかと、ヒヤヒヤしているんですけどね。

※今回は牛丼一筋30歳さんからリクエストをいただきました。ありがとうございました。

(2005年4月8日)

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