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第八節 マンガ以外の情報 〜付加的情報分析〜

 『ジャンプ』が創刊される上での基本コンセプトは「全部マンガ」ということであったが、時代とともにマンガ以外の付加的情報が伴うようになった。

表22 『ジャンプ』付加的情報分析 ( )は%

『ジャンプ』1994年30号〜40号より作成

 表22は1994年(平成6年)の『ジャンプ』10冊をサンプルにとり、マンガ以外の情報ページを集計したものである。(『ジャンプ』編集部で作成したもののみ。他社の広告などは含まない)。その結果、一番多かったのが「読者参加ページ」である。これは連載マンガの終わりのページあたりに1ページほど読者のお便りなどを扱ったものも含まれるが、何といっても『ジャンプ放送局』のページが大きい(図32)。これはまわりにいる変な人、テレビへのいちゃもんなどといったテーマごとに読者からハガキを募り、掲載者には得点をあげてレースをしてもらうコンテンツである。すでに10年以上も続いている長寿コンテンツであり()、下手な連載マンガよりも人気が高い。もはや『ジャンプ』にはなくてはならないような雰囲気すら漂っている。

図32 読者参加ページの雄『ジャンプ放送局』

※現在は終了しています。

 次に多いのが、テレビゲームの情報である。ファミコンがはやりだした頃からこのような情報ページをいち早く取り入れ、その情報の早さには定評がある。ゲーム会社も650万部という宣伝威力には魅力があるので、話題の新作の情報第一弾は『ジャンプ』誌上で、ということが多いのである。

 その他サッカーのワールドカップなどといった旬の情報や、『ジャンプ』主催のイベント情報、映画情報など、なかなか多岐にわたっている。『ジャンプ』には珍しい「アイドルグラビア」なども登場しているが、そのあとしっかりとアンケートハガキでその企画の是非を調査しているあたりはさすがである。

 また、プレゼントページは非常に充実しており、大きな特徴の一つである。『ジャンプ』のプレゼント応募ハガキはアンケートハガキにもなっているので、アンケートの回収率を上げるためには豪華な景品にしたほうがよいのであろう。以前、ゲームセンター用の筐体を景品にしていたのには、そのスケールの大きさにあぜんとしたものである。

 650万部の影響力は計り知れないものがある。それだけにこれからは、企業とタイアップをしてムーブメントを起こすような企画を、その誌上に登場させるかもしれない。

 「闘いの雑誌」。『ジャンプ』の内容分析をしていると、そんな感じがした。「勝利」することを目的とし、キャラクターは動き回る。だが確実にフィクション性は薄まってきており、ヒーローは読者の位置まで降りてきた。そしてヒーローが敵に勝利すると同時に、雑誌もその強さを増してきた、そんな気がする。

 

 

 

 

  

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