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第七節 ヒーロー世代交代 〜スラムダンク・幽遊白書〜

 1990年(平成2年)になり登場したのが『スラムダンク』(井上雄彦)『幽遊白書』(冨樫義博)である(図20)。『スラムダンク』は高校バスケットで勝ち進むという単純なストーリーだが、バスケットはまるで知らないが、その破天荒な行動と恵まれた体格でぐんぐん成長する主人公と、そのライバルとなる様々な天才プレイヤーを脇役に置き、キャラクターの個性で人気を得た。これを期に街中でバスケットをする“ストリートバスケ”が流行し、またそのファッションも注目された。中学校では、運動部に所属する5人に1人がバスケット部に所属しているという調査結果がでているくらいであり、その影響力は『キャプテン翼』と同様に見逃すことはできないだろう。

 『幽遊白書』は、連載当初は交通事故で死んだツッパリ中学生が、幽体となって現実世界の人を助けるというヒューマンドラマであったが人気が上がらなく、妖怪との格闘を中心に描くように方向転換してから人気マンガに成長した。最終的には主人公軍団と敵軍団が必殺技で闘う格闘マンガになってしまった。

図20 中学部活動に影響を与えている『スラムダンク』と格闘マンガに転換した『幽遊白書』

『ジャンプ』1992年21・22合併号「スラムダンク」(井上雄彦)同「幽遊白書」(冨樫義博)より

 90年代に入ると、人気マンガの顔ぶれも一新した。『北斗の拳』『聖闘士星矢』『魁!!男塾』(宮下あきら)などが消え、『ドラゴンボール』『スラムダンク』『幽遊白書』『ろくでなしブルース』(森田まさのり)などが常に人気を保ち、さながらヒーロー世代交代の体を示している。

 10万5千部から始まって26年。『ジャンプ』は平成6年現在で驚異の650万部を達成する。時代とともに様々なヒーローが誕生しては消え、誕生して積み重ねてきたこの26年間。1995年からは一体どのようなヒーローが誕生し、読者に夢を与えてくれるのであろうか。

 なお、この章は飛鳥新社「さらばわが青春の『少年ジャンプ』」(西村繁男)を参照し構成したことをここに断っておく。

 

 

 

 

 

  

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