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第三節 マンガ界を引っ張る『ジャンプ』 〜破竹の進撃〜

 読者年齢層の拡大により、出版界の柱となったマンガであるが、そのリーダー的存在となり、マンガ界を引っ張っているのは、650万部を誇る『ジャンプ』であることはいうまでもない。推定年間発行部数2億5千万部(500万部X50号)、推定販売金額500億円(200円X2億5千万部)。全マンガ発行部数の11.6%、販売金額の9.3%(図6)と、図抜けた占有率を誇る怪物雑誌。その伸張は、出版界においていかなるものであったのだろうか。

図6 マンガ出版物全体における『ジャンプ』の占有率(1992)

毎日新聞社『読書世論調査』1992年度版より作成

図7 『ジャンプ』発行部数の推移

飛鳥新社『さらばわが青春の『少年ジャンプ』』(西村繁男)より抽出・作成

 図7は、『ジャンプ』創刊以来の発行部数をグラフで表したものである。1968年(昭和43年)の創刊号はわずか10万5千部という、現在の隆盛ぶりからは考えられないような低部数からのスタートであった。

 しかしわずか1年後には、圧倒的なスピードで7倍の77万部にまで成長し、先輩誌である『少年キング』(少年画報社)を抜き去り、『サンデー』に追いついた。1970年(昭和45年)にはあっさりと100万部の大台を突破。翌年に人気マンガだった『男一匹ガキ大将』(本宮ひろ志)の休載が響き、88万部にまで落ち込んだが、翌1972年(昭和47年)にはすぐに112万部と、100万部台に復帰した。

 1973年(昭和48年)にはとうとう少年誌ナンバーワンの『マガジン』を抜き去り、トップに立った。同年のオイルショックを何とか切り抜け、『ジャンプ』は部数上昇を続ける。1978年(昭和53年)には280万部で『家の光』(農協)の持つ記録を抜き、定期刊行物史上の日本記録を樹立した。1981、82年(昭和56、57年)にやや低迷した時期があったが、『キン肉マン』(ゆでたまご)『北斗の拳』(武論尊・原哲夫)の爆発的人気で盛り返した。この時期は『ジャンプ』の売り切れ店が続出し、子どもが学校にいっている間に母親が書店に詰めかけるという光景すらあった。1983年(昭和58年)からは部数が落ち込むことがなく伸びる一方であり、現在の650万部へと至るのである。

 驚くべきはその天井知らずの伸張率である。創刊以来26年間、ほとんど部数を落とすことなく上昇を続けてきたことに、驚異を感じる。1年間の平均上昇部数は24万6千部、平均部数伸張率は133.8%。出版界の柱であるマンガの柱『ジャンプ』。もはや国民的マンガ雑誌の域に達し、これからもマンガ界、いや、出版界をリードするのであろうか。

 

 

 

 

 

  

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