女の子と話せなくなっちゃったよ?

 

 トップページにも書きましたが、高校時代でオレは大きく性格が変わってしまいました。といっても、女の子と話せなくなってしまった、ということが大きいです。中学時代までは、女の子との会話を苦にすることはありませんでした。そうベラベラしゃべっていたわけでもないですが。社会人になった現在は、まったく平気です。というか、女の子としゃべるの大好きです。それだけに、この高校時代をオレは「冬の時代」と呼んでいます。

 原因ははっきりしています。男子校に入学したからです。これは想像以上にきいてますね。まるまる3年間、女の子がいないんだから。周りに。話をする機会もなければ、目と目があったり、同じ空間で息をすることもない。年齢的にも思春期真っ盛りです。女の子に対する興味はもう、はちきれんばかりです。興味シンシンなのに、その対象に接する機会が皆無。キビシー。

 なーんでオレ男子校なんか入っちまったのかなー、なーんて思い返してみます。中学時代、じつはオレ結構頭よかったんですよ。手前ミソですが。で、よせばいいのに、県内の進学校に色気をだしてしまったわけです。当時は

進学校→一流大学→一流企業→安定したライフ

という、しごくありきたりでいて、しかも間違っている考えを持っていました。まだバブル真っ盛りの時です。○○高校なら××大学への進学率がいい、とか考えて、この男子校を背伸びして受験しちまいました。進学率がいいからといって、自分がその大学に入れる保障なんてまったくありません。自分がきちんと努力すれば、高校なんてどこだろうと、おのずと道は開けます。

 まあ、まだ若かったということで、大目にみてやってください。でも受験校を決めるとき、「男子校」というのは、確かにひっかかったんですよ。
「3年間も女の子いないのか・・・」ってね。しかし親に「女の子がいないから」という理由で志望校のランクを落とし、共学を受験するなんて、その頃はまだ「硬派」で通っていたオレには口が裂けてもいえません。結局男子校行きが決定しました。

 入学式ではギョッとしました。体育館に溢れる男・男・男…。黒い学ラン・学ラン・学ラン…。はじめてみるこの光景に、少し吐き気を覚えました。しかし朱に交わればシュラシュシュシュ、です。オレはこの「ギョ!? 男だらけの教室大会」に、染まっていってしまいました。大きな代償をはらっているとも知らずに…。

 みんな女の子に飢えているのは、手に取るようにわかりました。もう、オーラがすごいんです。ムンムンです。しかし…日常に女の子がいない。ナンパするほど度胸もない。おいおい、ここんとこ母ちゃんとしか異性と話してねーよ、といった、哀しいフレーズが思わず口をつきます。唯一、学園祭のときだけチャンスが訪れます。うちは結構女の子、来たんですよ。でもね…

「話せねーっっっっっっ!!!!!!」

すっかり退化してるんです! 女の子とコミュニケーションをとる機能が! どう対処していいか、わからないんです。言葉はでないし、話がつづかねー! っていうか、まともに女の子の顔がみれねー! はずかしいいいいっ! まさにフリーズ状態です。

 ね? 「ダメだこりゃ」っていかりや長介ばりにいいたくなるでしょ? もう女の子に対する想像と興味はシンシン・ムンムンなのに、しかも下半身なんてスペルマでまくりなのに、肝心の女の子を前にすると、舞い上がっちまうし…。

 オレは思いました。男女別学というのは、健全な人間を育てる弊害にしかならないと。いいですか? この世には男と女の二種類しかいないんですよ? しかもその二種類が、隔絶されて生活していますか? してないでしょ? なのに、思春期という、一番人格形成上大事な、しかもデリケートな時期に、なんでこんな不自然な生活をしなけりゃいけないのですか? この先の長い人生、男と女が等分にいる社会が待ってるんですよ? おかしいじゃあないですか。このままじゃ、社会的に不適格な人間を育てるだけですよ!

 というわけで、オレは高校時代を境に、性格がすこし消極的になりました。コミュニケーションの欠陥ができたことで、自分に自信をもちづらくなったんだと思います。このリハビリにはホント苦労しました。

 これを読んでる中学生がいたら、聞いてほしいです。

「共学を選びましょう」

 間違いない。

(2003年11月19日)

 

 

 

 

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