80年代のテレビにおいて「どっきり系」というコンテンツは定期的に放送されていました。けっこう人気があったんでしょうね。かくいう私もかなりの高確率でチャンネルをあわせていた記憶があります(笑)。どっきりコンテンツで人気を二分していたのが日テレ系の『元祖どっきりカメラ』とフジ系の『スターどっきりマル秘報告』でした。おそらく日テレが元祖でフジがそれをパクったんじゃないかと思うのですが、個人的にはフジ系の『スターどっきりマル秘報告』の方がターゲットを芸能人に絞っているところがおもしろくて、よく観ていましたね。 
   
露木茂キャップ   マル秘の文字がでかい(笑)   小野ヤスシキャップ

 どっきりの種類は椅子にブーブークッションを仕掛けるという軽いものから、海外でギャングに身柄を拘束されるというかなり手の込んだものまで多種多様でした。脱出手品に挑戦するも、鍵が予定通り開かなくて爆破寸前、みたいなのもありましたね(笑)。田代まさしの早朝寝起きどっきりなども名物でした。早朝に押し殺した声で「おはようございます」というのは彼が作った文化ですからね(笑)。そんな様々なジャンルの中で、強烈に印象に残っているのは大川栄策がはめられた「お色気どっきり」です。

 たしかゴルフ場でのどっきりだったと思うのですが、大川栄策には扇情的な若いキャディーがつくんですね。そのキャディーがいろいろとこう…間接的に煽るんですよ。パンチラとか(笑)。それに大川栄策ががっつり反応。ニヤニヤと嬉しそうな顔をして喜んじゃうんですね。制作サイドとしてはいい絵が撮れるわけです。しかも徐々に二人の距離が縮まっていき、最後にはとうとうおさわりまで始まってしまうんですよ。当時の大川栄策は『さざんかの宿』が爆発的にヒットしたあとで、守るべき地位があったのにこの体たらくを放送されるのは…この人のこの後の芸能生活は大丈夫なのかな? と子ども心に心配までしたものです(苦笑)。まあこういった面も恐れず放送許可をだすところが大御所たる所以と、いい方に理解しておきましょう。ネタばらしをされた時の彼の表情が「参ったな〜」と人間味に溢れていたところとか、意外と好感度あがりますからね(私だけ?)。情けない点はゆるぎないけど(笑)。

 このように、アイドルや芸能人の素の姿を垣間見ることができるのがこの番組大きな魅力になっていたと思うんですよね。普段は人を寄せ付けないオーラを発している中森明菜が、このときは女性としての可愛らしさを見せてしまうというギャップ。ネタばらしをしたときの反応。着飾ったキャラを演じる間もなく出てしまった本来の自分。このあたりが番組があるたびにチャンネルを合わせてしまう要因になっているのでしょう。個人的にはギャング役の強面仕掛け人が、ネタばらしをしたあとに「ゴメンネ〜」と取り繕う様や、被どっきり芸能人に「もう〜!」とポカスカやられる様が好きでしたね(笑)。

   

噂のギャングどっきりです

 

ちょっと可哀想…

 

お約束の「大成功」

 この手の番組に必ずあるのが「やらせ」という疑惑です。当時は子供ですし、完全にガチだと思って楽しんでいましたが、実際のところは相当数打ち合わせがあったと思うんですよね。誘拐どっきりなんて、ガチだったら可哀想すぎますもんね。でも例の大川栄策どっきりも「やらせ」だとすると、相当懐広いですよ、大川栄策。「いいですよ、ニヤニヤとだらしない表情しますよ」「おさわりもしますよ」なんて感じで仕事を受けたんですかね。その後「スケベ演歌歌手」とのレッテルを貼られるというのに。いやはや、頭が下がります(笑)。

 最近このような番組が少ないのは、視聴者がすれてきて「どうせやらせだろ」と達観した目ではじめから観てしまうので、制作サイドとしても手を出しづらいんですかね。やはり視聴者みんなが素直にだまされてくれるあの時代だからこそ、できた企画なのかもしれません。そういった意味では単純素直ないい時代だったのでしょう。洗脳という面では危ういですけどね(苦笑)。

(2015年7月28日)

 

 

 

 

 

  

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